どうも、ちょげ(@chogetarou)です。
ギリシャ神話で女神「アテナ」はどんな女神なのでしょうか?
この記事では、女神「アテナ」について解説します。
アテナとは

女神「アテナ」は、戦の知的・文明的な部分と技術(織物、冶金、医術など)を司り、古代都市「アテナイ」の守護神です。
また、アテナは、オリュンポス十二神の1人で、処女神でもあります。
アテナは、多くの英雄たちに助言を与え、力を貸した女神として有名です。
戦の神アレスとの違い

アテナとアレスは、どちらも戦を司る神です。
二柱の神の違いは、戦の中で得意とするものです。
別の言い方をすると、戦で象徴するものです。
アレスは、殺害や流血を起こすことを得意としています。
つまり、アレスは人と人との争い自体を象徴しているのです。
これに対して、アテナは、戦士の手助けをすることを得意としています。
アテナは武器や防具などの文明的な部分で手助けをし、彼女は戦の知的な面を象徴しています。
戦の争い自体を得意とするアレスに対して、アテナは戦の知的な部分を得意とする女神なのです。
誕生

大地の女神ガイアは、「メティスから最初に娘が生まれ、その次に生まれる息子がゼウスの王位を奪う」と予言します。
ゼウスは、ガイアの予言を恐れて、メティスを小さいものに変身させ、メティスを飲み込みます。
その後、メティスのお腹にいたゼウスとの子が成長し、生まれそうになると、ゼウスに激しい頭痛が起こります。
ゼウスは、ヘパイストスに斧で額を割らせます。
すると、ゼウスの額から武装した女神アテナが誕生します。
聖鳥

フクロウは、アテナの「聖鳥」です。
言い換えると、フクロウは、アテナの象徴とされる鳥です。
アテナは、ホメロスで鳥に変身していたとされています。
一説では、そのアテナが変身した鳥の姿からフクロウが聖鳥になったと考えられています。
(参考:ギリシア・ローマ神話辞典)
アテナの供「エリクトニオス」

アテナには、「エリクトニオス」という子供がいます。
エリクトニオスは、ヘパイストスとアテナの子で、アテナイの王です。
アテナは、武器を注文するために、ヘパイストスを訪ねました。
ヘパイストスは、アテナに恋し、彼女を犯そうとしました。
アテナは、ヘパイストスを拒み、貞操を守りました。
ですが、アテナの足にヘパイストスの精液が付着しました。
アテナは激怒し、羊毛で液を拭って、投げ捨てました。
すると、その羊毛から「エリクトニオス」が生まれました。
ポセイドンとの勝負

ゼウスが最高神となった後、神々は地上の地を分け合っていました。
そんな時、アテナとポセイドンは、アッティカ地方の都市「アテナイ」をどちらが収めるか言い争っていました。
アテナとポセイドンは、アテナイの民にどちらがより良い贈り物をしたかで競い、その勝者がアテナイを治めることにしました。
ポセイドンは、三叉の戟の一撃で塩水の泉を生み出しました。
対して、アテナは、槍の一撃で世界最初のオリーブの木を生み出しました。
二柱の勝負の勝敗は、他の神々が審判しました。
神々はオリーブの方が人々の役立つと判断し、勝負は女神アテナに軍配が上がりました。
アテナとポセイドンの勝負は、アテナが勝利し、アッティカ地方の都市「アテナイ」はアテナが治めることなりました。
蜘蛛になったアラクネ

コロポンにアラクネという機織りが上手い女がいました。
アラクネは、自分の機織りの腕はアテナに負けていないと考え、アテナに機織りで挑戦しました。
アテナは、アラクネの神を軽視する慢心をたしなめようとしました。
ですが、アラクネは、アテナの言うことを聞きませんでした。
アテナは、アラクネの挑戦を受けることにしました。
アラクネは、ゼウスが人間の娘を誘惑する様を織り込んだ布を勝負で作りました。
アテナは、アラクネの神々を侮辱するような行為を許せず、アラクネが織った布を引き裂き、アラクネの頭を打ちました。
アラクネは、絶望し、自殺しようとしました。
アテナはアラクネを不憫に思い、彼女を蜘蛛に変えました。
まとめ
女神「アテナ」は、戦の知的・文明的な部分と技術(織物、冶金、医術など)を司り、古代都市「アテナイ」の守護神です。
アテナは、多くの英雄たちに助言を与え、力を貸した女神として有名です。
また、彼女の神話は多く残っています。
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