【ギリシャ神話】ヘパイストスとは?どんな神?

神話・歴史・伝承

どうも、ちょげ(@chogetarou)です。

ヘパイストスは、ギリシャ神話の中でも有名な神。

彼は、どのような神なのでしょうか?

この記事では、ギリシャ神話のヘパイストスを簡単に紹介します。

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ヘパイストスとは

ヘパイストスは、「鍛冶」と「火」の神で、
鍛治の技術であらゆるものを作る力を持つ。

オリュンポスの宮殿、世界初の女性パンドラ、アキレウスの武器などは、ヘパイストスの造ったものです。

また、一説では、ヘパイストスは、元々「火山」の神だったと考えられています。


誕生

ヘラは、夫ゼウスとの間にヘパイストスを生みました。
(一説では、ヘラが父親なしで生んだとする)

ヘパイストスは、醜い上に両足が曲がった奇形児でした。

ヘラは、ヘパイストスの醜い姿に怒り、彼を捨てました。

ヘパイストスは、テティスとエウリュノメーに拾われ、彼女たちに育てられました。

ヘパイストスは、テティスとエウリュノメーに9年間海底の洞窟で育てられ、この間に鍛治の技術を身につける。


母への復讐

成長したヘパイストスは、母ヘラの仕打ちを許せずにいました。

そして、彼はヘラに復讐してやろうと考えました。

それでヘパイストスは、特製の黄金の椅子を作り、それをヘラに送りました。

ヘラは見事な椅子を大いに喜び、すぐに座ってみたのですが、椅子によって縛り付けられ身動きできなくなりました。

こうして、ヘパイストスは、母ヘラをこらして復讐を果たしました。


アフロディーテとの結婚

ヘパイストスとアフロディーテは、元夫婦です。

ヘパイストスは、美しい女神アフロディーテと結婚します。

2人の結婚生活は上手くいかず、アフロディーテは、アレスと浮気します。

その後、ヘパイストスとアフロディーテは、アフロディーテの浮気が原因で離婚することになります。

ヘパイストスとアフロディーテには、結婚から離婚までの神話が残っています。

ヘパイストスは、離婚前にアフロディーテに仕返しをしています。

この仕返しが痛快なもので、ヘパイストスの神話では有名なものになっています。

アフロディーテの夫は、ヘパイストスではなく、アレスだという説もあります。

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アテナとエレクトニオス

ヘパイストスは、エリクトニオス誕生の神話にアテナと一緒に登場します。

ヘパイストスは、アテナに恋し、彼女を犯そうとします。

アテナは、ヘパイストスを拒み、貞操を守ります。

この際、ヘパイストスの性液がアテナの足に付着しました。

アテナは、ヘパイストスの性液を羊毛で拭って、羊毛を投げ捨てました。

彼女が投げ落とした羊毛からエリクトニオスが生まれます。


ローマ神話

ヘパイストスは、ローマ神話のウゥルカヌスと同一視されています。

ウゥルカヌスは、ローマに古くから存在する火の神です。

ウゥルカヌスは、「ウルカヌス」、「ウォルカヌス(Volcanos)」、英語読みで「ヴァルカン
(Vulcan)」とも呼ばれます。

また、ウゥルカヌスは、英語「Volcano(火山の意)」の由来となった神です。

まとめ

ヘパイストスは、元々火山の神で、そこから「鍛冶」と「火」の神になります。
彼は、ローマ神話のウゥルカヌスと同一視さています。

生まれてすぐに母ヘラに捨てられ、ティティスに拾われます。
拾われた先で鍛治の技術を身につけ、その技術でヘラに復讐する。

独り立ちした後は、鍛治の技術によって神々での地位を築き、アフロディーテと結婚する。

アフロディーテとの結婚生活を上手くいかず、彼女の浮気を原因に離婚する。
ヘパイストスは、離婚前にアフロディーテをこらしめている。

ヘパイストスの神話は、彼が不遇な扱いを受け、それに対する報復をする話がメインとなっています。

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