どうも、ちょげ(@chogetarou)です。
この記事では、ケルト神話のクー・フーリンの妻を紹介します。
妻

クー・フーリンの妻は、「エメル(Emer、エウェル、エーマー)」です。
『エメルへの求婚』で、クー・フーリンは、エメルへ求婚し、いくつかの理由で断られます。
その後、クー・フーリンは、影の国で修行し、エメルとの結婚の条件を満たし、彼女と結婚します。
出会い
クー・フーリンは、成長し立派な男性になると、女性の憧れになりました。
男の戦士たちは、娘や人妻がクー・フーリンに奪われることを恐れ、彼の妻探しを王に願いました。
王が家来にクー・フーリンの妻を探させるのですが、中々見つかりませんでした。
その頃、クー・フーリンは、妻に相応しいと思えるエメルを見つけました。
エメルには、「美しさ」「美しい声」「甘美な話術」「針仕事の才能」「知恵」「貞節」が備わっており、クー・フーリンにとって彼女は理想の女性でした。
クー・フーリンは、2頭の馬がひく戦車でエメルのいる館を訪れました。
そして、クー・フーリンは、エメルと会って話した後、彼女に求婚しました。
エメルは、クー・フーリンのことを好いていましたが、「若すぎること」と「修行不足」を理由に彼の求婚を断りました。
この時、エメルの父フォルガルは、クー・フーリンと娘の結婚を快く思っていませんでした。
フォルガルは、結婚させないために、クー・フーリンが死ぬことを願って、彼に影の国で修行することを勧めました。
クー・フーリンは、フォルガルの勧めに従い、修行しエメルと結婚するために影の国へ向かいました。
結婚

クー・フーリンは、影の国のスカサハの下で修行し、武術の極意と魔術を習得します。
そして、クー・フーリンは、修行が終わると、影の国を出て、エメルと結婚するために、彼女のいるフォルガルの城塞を訪れました。
エメルの父フォルガルは、娘エメルとクー・フーリンの結婚を拒み、クー・フーリンへ攻撃をしかけました。
しかし、フォルガルの攻撃は、クー・フーリンに全く通用しません。
クー・フーリンは、スカサハから学んだ武術で城塞に攻め込み、エメルを連れ去りました。
エメルは、クー・フーリンが結婚の条件を満たしたことを認め、彼に抱かれました。
その後、クー・フーリンは、エメルと結婚しました。
エメルのたった一度の嫉妬
『クー・フーリンの病』で、クー・フーリンは、1年間病にふします。
クー・フーリンは、異界に行き、そこで病を癒します。
美しい妖精ファンは、クー・フーリンを慕っていました。
クー・フーリンは、病から回復した頃、妖精リー・バンの夫ラヴリドと出会います。
ラヴリドは、彼の敵と戦えば、妻の姉妹ファンとひと月一緒に過ごすことをクー・フーリンに約束します。
約束後、クー・フーリンは、ラヴリドの敵を見事倒しました。
クー・フーリンの妻エメルは、ことの顛末を聞き、嫉妬で怒り狂い、夫とファンの元に押しかけます。
クー・フーリンは、エメルの話を聞き、彼女と生涯ともに生きることを誓います。
2人の様子を見たファンは、自分がクー・フーリンを諦めることを告げます。
エメルは、ファンの無条件の愛を知り、自分が諦めると言います。
その時、突然マナナン・マク・リール(ファンの夫)が現れ、ファンを連れ去っていきます。
クー・フーリンは、失恋のショックで飲まず食わずになり、エメルが王に状況を説明します。
王は、クー・フーリンとエメルに忘れ薬を飲ませ、2人の今回のことを完全に忘れます。
また、マナナン・マク・リールは、魔法で妻ファンとクー・フーリンを2度と会えないようにしました。
まとめ
クー・フーリンの妻は、「エメル(Emer、エウェル、エーマー)」です。
『エメルへの求婚』で、クー・フーリンは、エメルへ求婚し、いくつかの理由で断られます。
その後、クー・フーリンは、影の国で修行し、エメルとの結婚の条件を満たし、彼女と結婚します。
エメルは、夫の浮気を基本的に許していましたが、『クー・フーリンの病』で、夫の浮気により生涯でたった一度だけ嫉妬に怒り狂います。
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