どうも、ちょげ(@chogetarou)です。
「ビックファイブ」というのをご存知ですか?
ビックファイブとは、簡単にいうと性格を次の5つの要素で考える理論です。
- 誠実性
- 協調性
- 情緒安定性
- 開放性
- 外向性
この記事では、要素の1つ「誠実性」について解説します。
スコア

誠実性のスコアが高い人には、次のような特徴があります。
- 堅実
- 規律正しい
- 計画性がある
- 忍耐強い
スコアが高いと、いわゆる「真面目」になります。
時間はちゃんと守るし、課題はちゃんとやってくれる。
皆が理想とするような「優等生」です。
これに対して、スコアが低い人は、次のような特徴があります。
- 不注意
- 衝動的
- 軽率
スコアが高い人とは、真逆の「不真面目」になります。
時間や約束は守らなかったり、課題をすっぽかしたり。
たまにいる「問題児」のような感じです。
スコアの特徴からすると、「誠実性」というのは、「真面目さ」とも言い換えられます。
誠実性は高い方がいい?

多くの人からは、「誠実性」は高い方がいいように見えます。
実際、誠実な人の方が、仕事や勉強の成績が良いという研究結果もあるようです。
また、健康的な習慣を続けやすいことから、長生きしやすいというのもあります。
では、高い方が確実に良いのでしょうか?
実は、そうとは言い切れないようです。
誠実性が高い人は、変化の大きい環境では、変化に対応できず上手くいかないことがあります。
真面目な人にありがちな「融通が効かない」ということです。
この事を裏付けるボブ・ホーガンとジョイス・ローガンが、ジャズミュージシャンを対象に行った研究があります。
この研究では、誠実性が低い人の方が周りから評価を受けていたのです。
これは、ジャズミュージシャンは周りのミュージシャンやお客へ臨機応変な対応をしなければいけないのが理由です。
誠実性が高いと、変化に対応出来ず、融通が効かない面白くない人になるのです。
つまり、誠実性が高い方が良いかは、環境によるという事なのです。
一見良い性格に見えても、ある環境下だけで、他の環境ではそうでもない。
ということもあり得るのです。
なので、高い方が良いとは、一概には言えません。
まとめ
誠実性は、言い換えると「真面目さ」です。
真面目であれば、勉強や様々な仕事で上手くいきやすく、健康的という話もあります。
ですが、真面目すぎると、変化に弱くなります。
まとめると、誠実性は、高い人にも低い人にも、良い面と悪い面があるということです。
参考
この記事は、「ハーバードの心理学講義」という本を参考にしています。
この本は、パーソナリティ心理学で有名なブライアン・R・リトルさんが書かれていて、
「性格について悩んでいる人」
「自分の性格を生かしたい人」
そういった人にオススメの書籍です。
気になる方は、ぜひ読んでみてください。
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