OutlookとOneDriveの同期を止めたい!安全に解除する方法を詳しく解説

ある日パソコンを開くと、「OneDriveの容量がいっぱいです」という通知が。

「え、何これ?勝手に同期してたの?」

こんな経験、ありませんか?特にOutlookを使っている人は、メールのデータファイルまでOneDriveに同期されてしまい、容量不足でメールが送受信できなくなることも。

でも大丈夫です。この記事では、OutlookとOneDriveの同期を安全に解除する方法を、初心者の方にも分かりやすく説明します。

データを失わずに、自分のペースでファイルを管理できるようになりましょう。

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  1. そもそもなぜOutlookとOneDriveが勝手に同期するの?
    1. Microsoftアカウントでログインすると自動的に連携
    2. OneDriveの「バックアップ機能」が原因
    3. 容量不足でメールが使えなくなる理由
  2. 【重要】同期を解除する前に必ずやっておくこと
    1. すべてのファイルをパソコンにダウンロード
    2. ダウンロードの手順
    3. 重要なファイルは別の場所にバックアップ
  3. 【方法1】フォルダーバックアップ機能だけを停止する
    1. 手順を詳しく説明
    2. 停止後に何が起きるか
  4. 【方法2】OneDriveのリンクを完全に解除する
    1. 完全解除の手順
    2. リンク解除後の状態
  5. 【方法3】Outlookのデータファイルをローカルに移動する
    1. なぜ.pstファイルをOneDriveに置いてはいけないのか
    2. .pstファイルの移動手順
  6. 【方法4】同期を一時的に停止する(完全には切らない)
    1. 一時停止の方法
    2. どんな時に使う?
  7. OneDriveを完全にアンインストールする方法
    1. アンインストール手順
    2. 注意点
  8. トラブルシューティング:よくある問題と解決法
    1. Q. 同期を止めたらデスクトップのファイルが全部消えた
    2. Q. 「このファイルは使用中です」と表示されて移動できない
    3. Q. OneDriveを止めたらメールが使えなくなった
    4. Q. 容量不足の警告が消えない
    5. Q. 設定画面が開けない
  9. 同期を解除した後の注意点とベストプラクティス
    1. 定期的なバックアップを忘れずに
    2. 選択的な同期も検討してみる
    3. 別のクラウドサービスを使う選択肢
    4. Outlookの設定を見直す
  10. まとめ:自分に合った方法で快適に管理しよう

そもそもなぜOutlookとOneDriveが勝手に同期するの?

まず、なぜこんなことが起きるのか理解しておきましょう。

Microsoftアカウントでログインすると自動的に連携

Windows 10や11では、Microsoftアカウントでパソコンにログインすると、OneDriveが自動的に有効になります。

そして、OutlookもMicrosoft製品なので、同じアカウントを使っていると自然に連携してしまうんです。これは便利な機能として設計されているのですが、知らないうちに大量のファイルが同期されることも。

OneDriveの「バックアップ機能」が原因

特に問題になるのが、OneDriveの「フォルダーバックアップ機能」です。

これは、デスクトップ、ドキュメント、ピクチャの3つのフォルダーを自動的にOneDriveに保存する機能。一見便利そうですが、Outlookのデータファイル(.pstファイル)がドキュメントフォルダーにある場合、これも同期対象になってしまいます。

メールのデータファイルは数GB〜数十GBになることも珍しくありません。これがOneDriveの無料プラン(5GB)に収まるわけがないですよね。

容量不足でメールが使えなくなる理由

ここが重要なポイントです。

Outlook.comのメールアドレス(@outlook.jpなど)を使っている場合、メールの添付ファイルの保存容量とOneDriveの容量は共有されています。

つまり、OneDriveが満杯になると、メールの送受信もできなくなってしまうんです。これが「OneDriveのせいでメールが使えない」という状況の正体。

【重要】同期を解除する前に必ずやっておくこと

同期を解除すると、場合によってはファイルが消えてしまうことがあります。作業を始める前に、必ず以下の準備をしましょう。

すべてのファイルをパソコンにダウンロード

OneDriveには「ファイルオンデマンド」という機能があります。

これは、実際のファイルをクラウドに置いたまま、パソコンにはファイル名だけ表示する仕組み。見た目はファイルがあるように見えますが、実体はクラウドにしかありません。

同期を解除すると、これらのファイルにアクセスできなくなります。

ダウンロードの手順

  1. タスクバーの右端にある雲マーク(OneDriveアイコン)をクリック
  2. 右上の歯車マークから「設定」→「設定」を選択
  3. 左側のメニューで「同期とバックアップ」をクリック
  4. 「詳細設定」をクリック
  5. 「ファイルオンデマンド」の項目で「すべてのファイルをダウンロードする」をクリック
  6. 「続ける」ボタンをクリック

ダウンロードが完了すると、ファイルに緑色のチェックマーク(✓)が表示されます。すべてのファイルにチェックマークが付くまで待ちましょう。

重要なファイルは別の場所にバックアップ

念のため、本当に大切なファイルは外付けハードディスクやUSBメモリーにコピーしておくことをおすすめします。

「二重のバックアップ」と考えれば、安心して作業できますね。

【方法1】フォルダーバックアップ機能だけを停止する

完全に同期を切らなくても、特定のフォルダーだけ同期を停止することができます。これが最も安全で、多くの人におすすめの方法です。

手順を詳しく説明

ステップ1:OneDriveの設定を開く

タスクバーの右端、時計の近くにある「^」マークをクリックすると、隠れているアイコンが表示されます。その中から青い雲マーク(OneDrive)を右クリックしてください。

ステップ2:バックアップ管理画面へ

  1. 右上の歯車マークをクリック
  2. 「設定」を選択
  3. 左側のメニューで「同期とバックアップ」をクリック
  4. 「バックアップを管理」ボタンをクリック

ステップ3:同期を停止するフォルダーを選択

画面に「デスクトップ」「ドキュメント」「ピクチャ」の3つのスイッチが表示されます。

同期を止めたいフォルダーのスイッチをクリックして、オンからオフに切り替えます。

ステップ4:確認して完了

  1. 「OneDriveのみ」を選択
  2. 「続ける」ボタンをクリック
  3. 「××フォルダーのバックアップが停止しました」というメッセージが表示されたら「OK」をクリック

停止後に何が起きるか

バックアップを停止すると、そのフォルダーは新しい空のフォルダーとして、OneDriveの外(ローカルのCドライブ)に作成されます。

今までOneDriveに保存されていたファイルは、OneDriveフォルダー内の「デスクトップ」「ドキュメント」などに残っています。消えたわけではないので安心してください。

必要なファイルは、OneDriveフォルダーから新しく作られたローカルフォルダーに移動しましょう。

【方法2】OneDriveのリンクを完全に解除する

「もうOneDriveは使わない」という場合は、パソコンとの連携を完全に切ることができます。

完全解除の手順

  1. タスクバーの雲マーク(OneDrive)を右クリック
  2. 歯車マーク→「設定」→「設定」を順にクリック
  3. 左側のメニューで「アカウント」タブを選択
  4. 「このPCのリンクを解除」をクリック
  5. 確認画面で「アカウントのリンク解除」をクリック

これで、OneDriveとパソコンの同期が完全に停止します。

リンク解除後の状態

リンクを解除しても、OneDrive.comにあるファイルは消えません。

ブラウザで「OneDrive.com」にアクセスして、Microsoftアカウントでログインすれば、いつでもファイルを見ることができます。

ただし、パソコンのファイルエクスプローラーからは、OneDriveフォルダーにアクセスできなくなります。

【方法3】Outlookのデータファイルをローカルに移動する

Outlookのメールデータファイル(.pstファイル)がOneDrive内にある場合、これをローカルに移動する必要があります。

なぜ.pstファイルをOneDriveに置いてはいけないのか

実は、Microsoftの公式ドキュメントでも、.pstファイルをOneDriveやネットワークドライブに置くことは推奨されていません

理由は、同期中にファイルが壊れる可能性があるから。メールデータが失われたら大変ですよね。

.pstファイルの移動手順

ステップ1:現在の保存場所を確認

  1. Outlookを開く
  2. 「ファイル」タブをクリック
  3. 「アカウント設定」→「アカウント設定」を選択
  4. 「データファイル」タブをクリック
  5. 現在の.pstファイルの場所を確認(OneDriveのパスになっていないかチェック)

ステップ2:OneDriveの同期を一時停止

移動作業中にOneDriveが同期しようとすると、ファイルが「使用中」になって移動できません。

タスクバーのOneDriveアイコンを右クリックして、「同期の一時停止」→「24時間」を選択しましょう。

ステップ3:Outlookを終了

必ず完全に終了してください。タスクマネージャーで確認して、Outlookのプロセスが残っていないことを確認すると確実です。

ステップ4:.pstファイルを移動

  1. エクスプローラーでOneDrive内の.pstファイルがある場所を開く
  2. .pstファイルを選択(通常、「メールアドレス.pst」という名前)
  3. ローカルの場所にコピー(推奨:C:\Users\ユーザー名\Documents\Outlookファイル)
  4. コピーが完了したことを確認

ステップ5:Outlookで新しい場所を設定

  1. Outlookを起動
  2. 「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」
  3. 「データファイル」タブで古い(OneDrive内の).pstファイルを選択
  4. 「削除」をクリック(データは消えません、設定から外すだけです)
  5. 「追加」をクリックして、移動先の新しい.pstファイルを選択

ステップ6:動作確認

Outlookでメールが正常に表示されることを確認してから、OneDrive内の古い.pstファイルを削除しましょう。

【方法4】同期を一時的に停止する(完全には切らない)

「今は同期したくないけど、また使うかもしれない」という場合は、一時停止が便利です。

一時停止の方法

  1. タスクバーのOneDriveアイコンを右クリック
  2. 「同期の一時停止」を選択
  3. 停止する時間を選択(2時間、8時間、24時間から選べます)

設定した時間が過ぎると、自動的に同期が再開されます。

どんな時に使う?

  • インターネット回線が遅い時
  • 大きなファイルをダウンロード中
  • プレゼン中や会議中で、パソコンの動作を軽くしたい時
  • バッテリー残量が少ない時

こういった状況では、一時停止が活躍します。

OneDriveを完全にアンインストールする方法

「もうOneDriveは二度と使わない」という場合、アプリ自体をアンインストールすることもできます。

アンインストール手順

  1. Windowsの「設定」を開く(Windowsキー + I)
  2. 「アプリ」→「インストールされているアプリ」を選択
  3. リストから「Microsoft OneDrive」を探す
  4. 右側の「…」をクリック→「アンインストール」を選択
  5. 確認画面で「アンインストール」をクリック

注意点

Windows 10や11の一部バージョンでは、OneDriveが組み込まれていて、完全にアンインストールできない場合があります。

その場合でも、リンクを解除してOneDriveを非表示にすることで、実質的に無効化できます。

トラブルシューティング:よくある問題と解決法

Q. 同期を止めたらデスクトップのファイルが全部消えた

A. 消えていません、OneDriveフォルダーに移動しただけです

デスクトップのバックアップを停止すると、デスクトップのアイコンが一時的に消えることがあります。

ファイルは「OneDriveフォルダー」→「デスクトップ」の中にあります。ここから必要なものを、本物のデスクトップ(C:\Users\ユーザー名\Desktop)に戻しましょう。

Q. 「このファイルは使用中です」と表示されて移動できない

A. 同期を停止してからもう一度試してください

OneDriveが同期処理中だと、ファイルが「使用中」になります。

OneDriveアイコンを右クリック→「同期の一時停止」→「24時間」を選択してから、再度ファイルの移動を試してみてください。

Q. OneDriveを止めたらメールが使えなくなった

A. Outlookのデータファイルの場所を確認してください

Outlookの.pstファイルがOneDrive内にあり、リンクを解除するとOutlookがファイルを見つけられなくなります。

上記の「方法3」を参考に、.pstファイルをローカルに移動して、Outlookの設定を変更してください。

Q. 容量不足の警告が消えない

A. OneDrive.comにアクセスして不要なファイルを削除しましょう

リンクを解除しても、オンライン上のOneDriveの容量は減りません。

ブラウザでOneDrive.comにログインして、不要なファイルを削除する必要があります。特に「添付ファイル」フォルダーに大量のファイルが溜まっていることが多いです。

Q. 設定画面が開けない

A. OneDriveが同期処理中の可能性があります

OneDriveが大量のファイルを処理している最中は、設定画面が開けないことがあります。

少し時間を置いてから再度試すか、パソコンを再起動してみてください。

同期を解除した後の注意点とベストプラクティス

定期的なバックアップを忘れずに

OneDriveの自動バックアップを止めたということは、ファイルの保護は自分で管理する必要があります。

外付けハードディスクやUSBメモリーに、定期的に重要なファイルをコピーする習慣を付けましょう。月に1回でも良いので、スケジュールに入れておくと安心です。

選択的な同期も検討してみる

「全部同期しない」と「全部同期する」の中間として、必要なフォルダーだけを選んで同期する方法もあります。

OneDriveの設定で「フォルダーの選択」から、同期したいフォルダーだけにチェックを入れることができます。

別のクラウドサービスを使う選択肢

OneDriveが合わないと感じたら、他のクラウドサービスを検討するのも一つの手です。

  • Google Drive:Googleアカウントがあれば15GB無料
  • Dropbox:シンプルな操作性で人気
  • iCloud:Appleユーザーには便利

それぞれに特徴があるので、自分に合ったサービスを選びましょう。

Outlookの設定を見直す

Outlookには、大きな添付ファイルを自動的にOneDriveリンクに変換する機能があります。

「ファイル」→「オプション」→「メール」から、「大きな添付ファイルをクラウドの添付ファイルに変換する」のチェックを外しておくと、勝手にOneDriveにアップロードされることを防げます。

まとめ:自分に合った方法で快適に管理しよう

OutlookとOneDriveの同期問題は、知識があれば簡単に解決できます。

この記事で紹介した方法をおさらい:

  1. フォルダーバックアップだけ停止:一番安全で簡単。多くの人におすすめ
  2. リンクの完全解除:OneDriveを使わない場合に選択
  3. Outlookデータファイルの移動:メールデータの安全性を確保
  4. 一時停止:一時的に同期を止めたい時に便利
  5. アンインストール:二度と使わない場合の最終手段

どの方法を選ぶべき?

  • まずは「方法1」のフォルダーバックアップ停止から試してみてください
  • Outlookを使っている人は、「方法3」でデータファイルの移動も必ず行いましょう
  • 完全にOneDriveを使わないなら「方法2」のリンク解除を

作業前には必ずファイルのバックアップを取ることを忘れずに。慎重に進めれば、データを失うことなく、自分の望む環境を作ることができます。

クラウドサービスは便利ですが、すべての人に必要というわけではありません。自分のペースで、自分に合った方法でファイルを管理していきましょう!

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