「AndroidスマホでiCloudメールを受信したい」
「iPhoneからAndroidに乗り換えたけど、iCloudメールアドレスをそのまま使いたい」
「Androidでもapple.comやicloud.comのメールアドレスが使えるの?」
結論から言うと、AndroidでもiCloudメールは問題なく使えます!
この記事では、AndroidスマホでiCloudメールを設定・使用する方法を、初心者でも分かるように画像付きで詳しく解説します。
- AndroidでiCloudメールは使えるの?
- 【準備】アプリ用パスワードを生成する
- 【方法1】GmailアプリでiCloudメールを設定する(推奨)
- 【方法2】Outlookアプリでicloudメールを設定する
- 【方法3】標準メールアプリ(機種によって異なる)
- 【方法4】Android設定アプリから追加(一部機種)
- トラブルシューティング:よくある問題と解決法
- iCloudメールのサーバー設定(手動設定用)
- よくある質問(Q&A)
- Q1:AndroidでiCloudメールアドレスを新規作成できますか?
- Q2:iCloudメールは無料で使えますか?
- Q3:Androidで使うとiPhoneやMacと同期されますか?
- Q4:複数のAndroidデバイスで同じiCloudメールを使えますか?
- Q5:アプリ用パスワードは何個まで作成できますか?
- Q6:アプリ用パスワードを忘れたらどうすればいいですか?
- Q7:iCloudメールの容量はどのくらいですか?
- Q8:GmailとOutlook、どちらがおすすめですか?
- Q9:AndroidからiCloudメールを送信すると、相手には何と表示されますか?
- Q10:iCloudメールをAndroidで使うデメリットはありますか?
- AndroidでiCloudメールを快適に使うためのヒント
- まとめ
AndroidでiCloudメールは使えるの?

はい、完全に使えます!
iCloudメールはAppleのサービスですが、AndroidスマホやタブレットでもiCloudメールの送受信が可能です。
使える機能:
- ✅ メールの送受信
- ✅ 既存のメールの閲覧
- ✅ フォルダ・ラベル管理
- ✅ 添付ファイルの送受信
- ✅ 複数デバイスでの同期
使えない機能:
- ❌ iCloudメールアドレスの新規作成(iPhoneまたはMacが必要)
- ❌ 公式iCloudメールアプリ(Androidには提供されていない)
AndroidでiCloudメールを使う3つの方法
| 方法 | 難易度 | おすすめ度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1. Gmailアプリ | ⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 最も一般的、Androidに標準搭載 |
| 2. Outlookアプリ | ⭐ | ⭐⭐⭐⭐ | 設定が簡単、安定動作 |
| 3. 標準メールアプリ | ⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐ | 機種によって使いやすさが異なる |
iCloudメールをAndroidで使うメリット
1. アドレス変更不要
- iPhoneで使っていたメールアドレスをそのまま継続
- 登録サービスのアドレス変更手続きが不要
2. 重要なメールを見逃さない
- Apple関連の通知(App Store購入履歴、Apple ID関連など)
- 各種サービスの認証コードやパスワードリセットメール
3. 複数デバイスで同期
- Android、iPhone、iPad、Mac、PCで同じメールボックスを共有
- どのデバイスで読んでも既読状態が同期される
4. 容量が無料5GB
- iCloud全体で5GB使用可能(メール・写真・バックアップで共有)
【準備】アプリ用パスワードを生成する
Androidでメールアプリを設定する前に、まずアプリ用パスワードを生成する必要があります。
アプリ用パスワードとは?
アプリ用パスワードは、サードパーティアプリ(GmailやOutlookなど)でiCloudメールを使用するための特別なパスワードです。
重要なポイント:
- 通常のApple IDパスワードとは別物
- 16文字の英数字で自動生成される
- 例:
abcd-efgh-ijkl-mnop - アプリごとに個別に生成可能
- セキュリティのために必要
前提条件:2ファクタ認証が必要
アプリ用パスワードを生成するには、Apple IDで2ファクタ認証が有効になっている必要があります。
2ファクタ認証とは:
- Apple IDにサインインする際、パスワードに加えて認証コードを入力する仕組み
- iPhone・iPad・Macなどの信頼できるデバイスにコードが送信される
2ファクタ認証が有効か確認する方法:
- ブラウザ(ChromeやSafariなど)で「appleid.apple.com」にアクセス
- Apple IDとパスワードでサインイン
- iPhone・iPadに送信された6桁のコードを入力
- 「サインインとセキュリティ」セクションを確認
- 「2ファクタ認証」が「オン」になっているか確認
2ファクタ認証が無効の場合:
⚠️ 重要:iPhoneまたはiPadが手元にないと有効化できません
- 「サインインとセキュリティ」→ 「2ファクタ認証」
- 「有効にする」をクリック
- iPhone・iPadで表示される指示に従って設定
アプリ用パスワードの生成手順
必要なもの:
- インターネット接続
- Webブラウザ(Chrome、Safari、Firefoxなど)
- iPhone・iPad・Mac(2ファクタ認証のコード受信用)
手順:
ステップ1:Apple ID管理ページにアクセス
- Androidスマホでブラウザ(Chromeなど)を開く
- 「appleid.apple.com」にアクセス
- Apple IDとパスワードを入力してサインイン
- iPhone・iPadに送信された6桁のコードを入力
ステップ2:アプリ用パスワード生成画面を開く
- サインインしたら、画面をスクロールして「サインインとセキュリティ」セクションを探す
- 「アプリ用パスワード」をタップ
- 「アプリ用パスワードを生成」または「+」(プラスボタン)をタップ
ステップ3:パスワードに名前を付けて生成
- 「パスワードのラベル」入力画面が表示される
- わかりやすい名前を入力
- 例:「Android Gmail用」「Androidスマホ用」「Galaxy用」
- 「作成」をタップ
ステップ4:パスワードをコピーまたはメモ
- 16文字のアプリ用パスワードが表示される
- 例:
abcd-efgh-ijkl-mnop - ハイフン(-)付きで表示される
- パスワードを長押しして全選択
- 「コピー」をタップ
⚠️ 超重要:
- このパスワードは一度しか表示されません
- 必ずコピーまたはスクリーンショット、メモアプリに保存してから次へ
- 「完了」をタップした後は二度と確認できません
ステップ5:完了
- パスワードをコピーまたは保存したら「完了」をタップ
ヒント:複数のパスワードを生成しておく
複数のAndroidデバイスで使う場合や、GmailとOutlook両方で使う場合は、デバイス・アプリごとに別のアプリ用パスワードを生成することをおすすめします。
例:
- 「Android Gmail用」
- 「Android Outlook用」
- 「タブレット用」
【方法1】GmailアプリでiCloudメールを設定する(推奨)
Androidスマホには最初からGmailアプリがインストールされているので、最も簡単で一般的な方法です。
Gmailアプリでの設定手順
所要時間:約5分
ステップ1:Gmailアプリを開く
- ホーム画面またはアプリ一覧から「Gmail」アプリをタップ
ステップ2:アカウント追加画面を開く
- 画面右上のプロフィールアイコン(円形のアイコン)をタップ
- 「別のアカウントを追加」をタップ
ステップ3:「その他」を選択
- アカウントの種類を選択する画面が表示される
- 「その他」をタップ
- 「Google」「Outlook」などは選ばない
ステップ4:iCloudメールアドレスを入力
- 「メールアドレスを追加」画面が表示される
- iCloudメールアドレスを入力
- 例:
yourname@icloud.com
- 「次へ」をタップ
ステップ5:アカウントの種類を選択
- 「個人用(IMAP)」を選択
- 重要:「POP3」ではなく「IMAP」を選ぶこと
- 「次へ」をタップ
ステップ6:アプリ用パスワードを入力
- パスワード入力画面が表示される
- 先ほど生成したアプリ用パスワード(16文字)を入力
- 注意:通常のApple IDパスワードではありません
- ハイフン(-)を含めて入力、または省略してもOK
- 「次へ」をタップ
ステップ7:受信サーバーの設定(自動入力される)
通常、Gmailが自動的に設定を検出しますが、手動で確認・修正が必要な場合もあります。
受信サーバー(IMAP)の設定:
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| ユーザー名 | iCloudメールアドレス全体 (例: yourname@icloud.com) |
| パスワード | アプリ用パスワード(16文字) |
| サーバー | imap.mail.me.com |
| ポート | 993 |
| セキュリティの種類 | SSL/TLS |
「次へ」をタップ
ステップ8:送信サーバーの設定(自動入力される)
送信サーバー(SMTP)の設定:
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| SMTPサーバー | smtp.mail.me.com |
| ポート | 587 |
| セキュリティの種類 | STARTTLS |
| ログインが必要 | チェックを入れる |
| ユーザー名 | iCloudメールアドレス全体 |
| パスワード | アプリ用パスワード(16文字) |
「次へ」をタップ
ステップ9:アカウントオプションを設定
- 「メールの同期頻度」を選択
- 推奨:「自動(プッシュ)」または「15分ごと」
- 「メールの受信を知らせる」にチェック(通知を受け取る場合)
- 「このアカウントからメールを同期する」にチェック
- 「次へ」をタップ
ステップ10:アカウント名と表示名を設定
- 「アカウント名」:わかりやすい名前を入力
- 例:「iCloudメール」「Apple Mail」
- これはGmailアプリ内でのアカウント識別用
- 「名前」:メール送信時に相手に表示される名前
- 例:「山田太郎」
- 「次へ」をタップ
ステップ11:設定完了
「アカウントが追加されました」と表示されたら完了です!
GmailアプリでiCloudメールを使う方法
メールの確認:
- Gmailアプリを開く
- 画面右上のプロフィールアイコンをタップ
- iCloudメールアドレスをタップ
- iCloudメールの受信ボックスが表示される
メールの送信:
- Gmailアプリを開く
- iCloudメールアカウントに切り替える
- 右下の「作成」ボタン(鉛筆アイコン)をタップ
- 通常通りメールを作成して送信
アカウントの切り替え:
プロフィールアイコンをタップするだけで、GmailとiCloudメールを簡単に切り替えられます。
【方法2】Outlookアプリでicloudメールを設定する

Microsoft Outlookアプリは、iCloudメールとの相性が良く、安定した動作が期待できます。
Outlookアプリのインストール
- Google Playストアを開く
- 「Outlook」で検索
- 「Microsoft Outlook」をインストール
Outlookアプリでの設定手順
所要時間:約3分
ステップ1:Outlookアプリを開く
- インストールした「Outlook」アプリを起動
ステップ2:アカウントを追加
初回起動の場合:
- 「使ってみる」をタップ
- 「アカウントの追加」をタップ
既にOutlookを使っている場合:
- 画面左上のメニューボタン(≡)をタップ
- 左下の「設定」(歯車アイコン)をタップ
- 「アカウントの追加」をタップ
ステップ3:メールアドレスを入力
- iCloudメールアドレスを入力
- 例:
yourname@icloud.com
- 「続行」をタップ
ステップ4:自動検出(iCloud対応)
Outlookが自動的にiCloudアカウントを検出します!
- 「iCloudアカウントが検出されました」と表示される
- アプリ用パスワード(16文字)を入力
- 右上のチェックマークをタップ
ステップ5:設定完了
「アカウントが追加されました」と表示されたら完了です!
Outlookアプリでicloudメールを使う方法
メールの確認:
- Outlookアプリを開くと、iCloudメールが自動的に表示される
メールの送信:
- 右下の「新規」ボタンをタップして作成
アカウントの切り替え:
- 左上のメニューボタン → アカウント名をタップ
【方法3】標準メールアプリ(機種によって異なる)
Androidスマホに最初からインストールされている「メール」アプリを使う方法です。
注意点
- 機種やメーカーによってアプリ名が異なります
- 「Eメール」「メール」「Email」など
- 機種によってはメールアプリが搭載されていない場合もあります
- 設定画面の見た目や手順が機種によって異なります
主要メーカーのメールアプリ
| メーカー | アプリ名 |
|---|---|
| Galaxy(Samsung) | Eメール |
| Xperia(Sony) | メール |
| AQUOS(Sharp) | メール |
| Pixel(Google) | Gmail(標準メールアプリなし) |
標準メールアプリでの設定手順(Galaxyの例)
ステップ1:メールアプリを開く
- 「Eメール」アプリを起動
ステップ2:新しいアカウントを追加
- 「新しいアカウント」または「+」(追加ボタン)をタップ
- 「その他」を選択
ステップ3:アカウント情報を入力
- メールアドレス:iCloudメールアドレスを入力
- パスワード:アプリ用パスワード(16文字)を入力
- 「サインイン」または「次へ」をタップ
ステップ4:手動設定(自動検出されない場合)
自動検出に失敗した場合、「手動設定」をタップして以下を入力:
受信サーバー(IMAP):
- サーバー:
imap.mail.me.com - ポート:
993 - セキュリティ:SSL/TLS
送信サーバー(SMTP):
- サーバー:
smtp.mail.me.com - ポート:
587 - セキュリティ:STARTTLS
ステップ5:アカウント名と表示名を設定
- アカウント名を入力(識別用)
- あなたの名前を入力(送信時に表示される名前)
- 「設定完了」をタップ
【方法4】Android設定アプリから追加(一部機種)
一部のAndroidスマホでは、設定アプリから直接メールアカウントを追加できます。
設定アプリからの追加手順
ステップ1:設定アプリを開く
- 「設定」アプリを起動
- 「アカウント」または「パスワードとアカウント」をタップ
ステップ2:アカウントを追加
- 「アカウントを追加」(+マーク)をタップ
- 「個人用(IMAP)」または「Gmail」を選択
ステップ3:アカウント情報を入力
- iCloudメールアドレスを入力
- 「次へ」をタップ
- アプリ用パスワード(16文字)を入力
- 「次へ」をタップ
ステップ4:サーバー設定
Gmailアプリでの設定と同じ手順で進めます(上記参照)。
トラブルシューティング:よくある問題と解決法
問題1:「パスワードが正しくありません」エラー
原因:
- 通常のApple IDパスワードを入力している
- アプリ用パスワードの入力ミス
対処法:
方法1:アプリ用パスワードを確認
- 必ずアプリ用パスワード(16文字)を使用
- 通常のApple IDパスワードではないことを確認
- ハイフン(-)を含めて入力してみる、または除いて入力してみる
方法2:新しいアプリ用パスワードを生成
- appleid.apple.comにアクセス
- 「アプリ用パスワード」で新しいパスワードを生成
- 新しいパスワードで再設定
問題2:「認証に失敗しました」「ユーザー名またはパスワードが間違っています」
原因:
- メールアドレスの入力ミス
- サーバー設定が間違っている
対処法:
方法1:メールアドレスを確認
- iCloudメールアドレスを完全な形で入力
- 例:正しい→
yourname@icloud.com - 例:間違い→
yourname(ドメインなし)
方法2:サーバー設定を確認
受信サーバー:
- サーバー:
imap.mail.me.com(正確に入力) - ポート:
993 - セキュリティ:SSL/TLS
送信サーバー:
- サーバー:
smtp.mail.me.com(正確に入力) - ポート:
587 - セキュリティ:STARTTLS
問題3:メールが受信できない・通知が来ない
原因1:同期設定がオフ
対処法:
Gmailアプリの場合:
- Gmailアプリを開く
- 左上のメニューボタン(≡)→ 「設定」
- iCloudメールアカウントをタップ
- 「メールを同期する」にチェックが入っているか確認
- 「同期頻度」を確認(推奨:自動または15分)
Android本体の設定:
- 「設定」 → 「アカウント」
- iCloudメールアカウントをタップ
- 「アカウントの同期」をタップ
- 「メール」がオンになっているか確認
- 「今すぐ同期」をタップ
原因2:省エネモード・バッテリー最適化
省エネモードがオンになっていると、メールの受信が遅れたり、通知が来なかったりします。
対処法:
省エネモードを確認:
- 「設定」 → 「バッテリー」
- 省エネモード(または「バッテリーセーバー」)がオンの場合、オフにする
機種別の省エネモード名:
- Xperia: STAMINAモード
- Galaxy: 省電力モード
- AQUOS: 長エネスイッチ
バッテリー最適化を除外:
- 「設定」 → 「アプリ」 → 「Gmail」(または使用しているメールアプリ)
- 「バッテリー」
- 「バッテリーの最適化」 → 「最適化しない」を選択
問題4:送信はできるが受信できない
原因:
- IMAPサーバー設定が間違っている
- iCloudストレージが満杯
対処法:
方法1:IMAPサーバー設定を確認
- メールアプリの設定を開く
- iCloudアカウントの設定を確認
- 受信サーバーが正しいか確認:
- サーバー:
imap.mail.me.com - ポート:
993 - セキュリティ:SSL/TLS
方法2:iCloudストレージを確認
- ブラウザで「icloud.com」にアクセス
- サインイン
- 右上の「アカウント設定」をクリック
- ストレージ使用状況を確認
- 無料5GBが満杯の場合、不要なデータを削除
問題5:受信はできるが送信できない
原因:
SMTPサーバー設定が間違っている
対処法:
Gmailアプリの場合:
- Gmailアプリ → メニュー → 「設定」
- iCloudアカウントをタップ
- 「サーバー設定」 → 「送信サーバー」
- 以下を確認:
- サーバー:
smtp.mail.me.com - ポート:
587 - セキュリティ:STARTTLS
- 「ログインが必要」にチェック
- ユーザー名:iCloudメールアドレス全体
- パスワード:アプリ用パスワード
問題6:突然メールが受信できなくなった
原因:
Apple IDのパスワードを変更した
説明:
Apple IDのパスワードを変更すると、すべてのアプリ用パスワードが自動的に削除されます。
対処法:
- appleid.apple.comで新しいアプリ用パスワードを生成
- Androidのメールアプリでパスワードを更新
パスワード更新方法(Gmailアプリ):
- Gmailアプリ → メニュー → 「設定」
- iCloudアカウントをタップ
- 「サーバー設定」
- 「受信サーバー」と「送信サーバー」の両方でパスワードを更新
- 新しいアプリ用パスワードを入力
問題7:「サーバーに接続できません」エラー
原因:
- インターネット接続の問題
- Apple側のサーバーエラー
対処法:
方法1:インターネット接続を確認
- Wi-Fiまたはモバイルデータがオンになっているか確認
- Chromeなどでウェブサイトにアクセスできるか確認
- Wi-Fiを一度オフ→オンに切り替えてみる
方法2:Appleのシステム状況を確認
- ブラウザで「apple.com/jp/support/systemstatus」にアクセス
- 「iCloud Mail」の項目を確認
- 緑色の丸:正常に稼働中
- 黄色または赤色:問題が発生中
- 問題が発生している場合、復旧を待つ
iCloudメールのサーバー設定(手動設定用)
手動でメールアプリを設定する際の完全なサーバー情報です。
受信メールサーバー(IMAP)
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| プロトコル | IMAP |
| サーバーアドレス | imap.mail.me.com |
| ポート番号 | 993 |
| セキュリティの種類 | SSL/TLS |
| ユーザー名 | iCloudメールアドレス全体 (例: yourname@icloud.com) |
| パスワード | アプリ用パスワード(16文字) |
送信メールサーバー(SMTP)
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| サーバーアドレス | smtp.mail.me.com |
| ポート番号 | 587 |
| セキュリティの種類 | STARTTLS |
| 認証が必要 | はい |
| ユーザー名 | iCloudメールアドレス全体 (例: yourname@icloud.com) |
| パスワード | アプリ用パスワード(16文字) |
代替ポート番号
通常のポートで接続できない場合の代替設定:
IMAP(受信):
- 標準:
993(SSL/TLS) - 代替:
143(STARTTLS)
SMTP(送信):
- 標準:
587(STARTTLS) - 代替:
465(SSL/TLS)
よくある質問(Q&A)

Q1:AndroidでiCloudメールアドレスを新規作成できますか?
A:いいえ、作成できません。
iCloudメールアドレスの新規作成には、iPhoneまたはMacが必要です。
対処法:
- 友人・家族のiPhoneまたはMacを借りる
- Apple Storeで相談する
- 中古のiPhoneを一時的に購入(後で売却)
Q2:iCloudメールは無料で使えますか?
A:はい、完全無料です。
- メールの送受信:無料
- ストレージ:5GB(iCloud全体で共有)
- 追加費用:なし
Q3:Androidで使うとiPhoneやMacと同期されますか?
A:はい、完全に同期されます。
同期される内容:
- 送受信したメール
- 既読・未読状態
- フォルダ・ラベル
- 迷惑メールフィルター
どのデバイスでメールを読んでも、他のデバイスでも既読になります。
Q4:複数のAndroidデバイスで同じiCloudメールを使えますか?
A:はい、無制限に使えます。
- スマホ・タブレット・PC:何台でもOK
- 各デバイスでアプリ用パスワードを使って設定するだけ
Q5:アプリ用パスワードは何個まで作成できますか?
A:制限はありません(実質無制限)。
- デバイスやアプリごとに別々のパスワードを作成できる
- 不要になったパスワードはいつでも削除可能
Q6:アプリ用パスワードを忘れたらどうすればいいですか?
A:新しいパスワードを生成し直してください。
アプリ用パスワードは一度しか表示されません。忘れた場合:
- appleid.apple.comにアクセス
- 古いパスワードを削除
- 新しいパスワードを生成
- Androidのメールアプリで新しいパスワードに変更
Q7:iCloudメールの容量はどのくらいですか?
A:5GB(iCloud全体の共有容量)です。
無料プラン:
- 5GB(メール・写真・バックアップなどで共有)
有料プラン(iCloud+):
- 50GB:月額130円
- 200GB:月額400円
- 2TB:月額1,300円
- 6TB:月額3,900円
- 12TB:月額7,900円
Q8:GmailとOutlook、どちらがおすすめですか?
A:どちらでも問題ありませんが、用途によって異なります。
| アプリ | メリット | デメリット | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| Gmail | ・標準搭載 ・インストール不要 ・Googleサービスと連携 | ・設定がやや複雑 | ・Gmailをメインで使っている人 ・アプリを増やしたくない人 |
| Outlook | ・設定が簡単 ・iCloud自動検出 ・安定した動作 | ・別途インストール必要 | ・複数のメールを管理する人 ・ビジネス用途 |
Q9:AndroidからiCloudメールを送信すると、相手には何と表示されますか?
A:設定した「名前」が表示されます。
差出人として表示される情報:
- 名前:設定時に入力した「あなたの名前」
- メールアドレス:iCloudメールアドレス
例:
- 名前:山田太郎
- アドレス:yamada@icloud.com
- 相手に表示:「山田太郎 yamada@icloud.com」
Q10:iCloudメールをAndroidで使うデメリットはありますか?
A:いくつかの制限があります。
主なデメリット:
- 新規アドレス作成不可
- AndroidではiCloudメールアドレスを新規作成できない
- iPhone・Macが必要
- 公式アプリなし
- Apple公式のiCloudメールアプリはAndroidに提供されていない
- サードパーティアプリ(GmailやOutlook)を使用する必要がある
- 通知の遅延
- 省エネモードがオンだと通知が遅れることがある
- バッテリー最適化の設定が必要
- 初期設定がやや複雑
- アプリ用パスワードの生成が必要
- サーバー設定を手動で入力する場合がある
- 一部機能が使えない
- iCloudメールのカスタムドメイン(iCloud+限定機能)の設定変更
- エイリアスの新規作成(閲覧・使用は可能)
AndroidでiCloudメールを快適に使うためのヒント
ヒント1:通知をカスタマイズ
重要なメールを見逃さないために、通知を設定しましょう。
Gmailアプリの場合:
- Gmailアプリ → メニュー → 「設定」
- iCloudアカウントをタップ
- 「通知」 → 「すべて」を選択
- 通知音やバイブレーションも設定可能
ヒント2:署名を設定
メール送信時に自動的に署名を追加できます。
Gmailアプリの場合:
- Gmailアプリ → メニュー → 「設定」
- iCloudアカウントをタップ
- 「署名」をタップ
- 署名を入力
- 例:「Sent from my Android phone」
ヒント3:複数アカウントを一括管理
GmailアプリやOutlookアプリでは、複数のメールアカウントを一つのアプリで管理できます。
統合受信ボックスの使い方(Gmailアプリ):
- Gmailアプリを開く
- 左上のメニューボタン(≡)をタップ
- 「すべての受信トレイ」をタップ
- Gmail、iCloud、Yahoo!など、すべてのメールが一箇所に表示される
ヒント4:ラベル・フォルダを活用
メールを整理してすっきり管理しましょう。
Gmailアプリでフォルダを作成:
- Gmailアプリでicloudアカウントに切り替え
- メニュー → 「新しいラベルを作成」
- ラベル名を入力
- メールを長押し → 「移動」 → フォルダを選択
ヒント5:データ通信量を節約
モバイルデータ使用量が気になる場合:
添付ファイルの自動ダウンロードをオフ:
- Gmailアプリ → メニュー → 「設定」
- 「全般設定」
- 「添付ファイルの自動ダウンロード」 → 「Wi-Fi接続時のみ」
まとめ
AndroidでiCloudメールを使うのは思ったより簡単です!
設定の流れ(3ステップ)
| ステップ | 作業内容 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 1 | アプリ用パスワードを生成 | 約3分 |
| 2 | GmailまたはOutlookアプリで設定 | 約5分 |
| 3 | 動作確認 | 約1分 |
合計:約10分で完了!
おすすめの設定方法
初心者の方:
- Outlookアプリがおすすめ
- 理由:設定が簡単、自動検出機能あり
Gmailユーザーの方:
- Gmailアプリがおすすめ
- 理由:インストール不要、複数アカウント一括管理
重要なポイントまとめ
✅ AndroidでもiCloudメールは完全に使える
- 送受信・同期・通知すべて対応
✅ アプリ用パスワードが必須
- 通常のApple IDパスワードは使えない
- appleid.apple.comで生成
✅ 2ファクタ認証を有効にする必要あり
- iPhone・iPadが手元にないと設定できない
✅ GmailまたはOutlookアプリを使う
- 標準メールアプリも可(機種による)
✅ サーバー設定を正確に入力
- IMAP:
imap.mail.me.com:993 - SMTP:
smtp.mail.me.com:587
トラブル時のチェックリスト
問題が発生したら、以下を確認してください:
- ☑ アプリ用パスワード(16文字)を使用しているか?
- ☑ メールアドレスを完全な形(
@icloud.com含む)で入力したか? - ☑ サーバー設定が正しいか?
- ☑ インターネットに接続されているか?
- ☑ 省エネモードがオフになっているか?
- ☑ メールの同期設定がオンになっているか?
それでも解決しない場合:
- Appleサポート:0120-277-535
- メールアプリのサポートに問い合わせ
iPhoneからAndroidに乗り換えても、iCloudメールは引き続き使えます。この記事の手順に従えば、簡単に設定できるはずです。快適なAndroidライフをお楽しみください!

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