せっかく5G対応のAndroidスマホを買ったのに、画面には「4G」や「LTE」の表示ばかり。「5Gに繋がらない」と困っていませんか？
5Gは4Gと比べて通信速度が最大20倍速く、動画のダウンロードやオンラインゲームが格段に快適になる次世代通信規格です。でも、5G対応スマホを持っているからといって、自動的に5Gが使えるわけではないんです。
5Gに繋がらない原因は、エリア外、設定の問題、バッテリーセーバー、プランの問題など、さまざまです。でも安心してください。ほとんどの場合、簡単な設定変更や操作で解決できます。
この記事では、Androidスマホで5Gに繋がらない原因と、それぞれの具体的な対処法を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
- まず知っておきたい！5Gの基礎知識
- 5Gに繋がらない10の原因をチェック
- 【今すぐ試せる】5Gに繋がらないときの対処法
- 対処法1：5Gのサービスエリアを確認する
- 対処法2：自分のスマホが5G対応か確認する
- 対処法3：5G接続の設定を確認・変更する
- 対処法4：契約プランが5Gに対応しているか確認
- 対処法5：バッテリーセーバーをオフにする
- 対処法6：機内モードのオン・オフを試す
- 対処法7：スマホを再起動する
- 対処法8：SIMカードを抜き差しする
- 対処法9：Androidをアップデートする
- 対処法10：ネットワーク設定をリセットする
- それでもダメなら：キャリアに問い合わせる
- 5Gが遅い・不安定なときの対処法
- よくある質問（FAQ）
- まとめ
まず知っておきたい！5Gの基礎知識
対処法を見る前に、5Gについて簡単に理解しておきましょう。
5Gとは？4Gとの違い
5G（ファイブジー）とは、「第5世代移動通信システム」のことです。
4G（LTE）の次の世代で、2020年3月から日本でサービスが開始されました。
5Gの主な特徴：
- 超高速通信：4Gの10～20倍の速度（最大で約20Gbps）
- 低遅延：リアルタイムの通信がほぼタイムラグなし
- 多数同時接続：4Gの約10倍の端末を同時に接続可能
具体的には、2時間の映画を数秒でダウンロードできたり、オンラインゲームの反応速度が劇的に向上したりします。
5Gが使える場所は限られている
5Gは便利ですが、まだすべてのエリアで使えるわけではありません。
現在も5Gエリアは拡大中で、都市部では広く使えますが、郊外や地方では4Gメインの地域も多いです。
ビルの中や地下、山間部などでは、5Gの電波が届きにくい場合もあります。
5Gに繋がらない10の原因をチェック
5Gに繋がらない原因は、大きく分けて以下の10種類があります。まずは、自分のスマホがどれに該当するかチェックしてみましょう。
原因1：5Gのエリア外にいる
最も多い原因がこれです。
自分がいる場所が5Gのサービスエリア外だと、5G対応スマホでも4Gや3Gにしか接続できません。
原因2：スマホが5Gに対応していない
すべてのAndroidスマホが5G対応というわけではありません。
2020年以前に発売された機種の多くは、5Gに対応していないんです。
原因3：5Gの設定がオフになっている
スマホの設定で、優先ネットワークが「4G」や「LTE」になっていると、5Gには接続されません。
原因4：契約プランが5Gに対応していない
5G対応スマホを持っていても、契約プランが5Gに対応していないと使えません。
一部のキャリアでは、5Gを使うために専用プランへの変更や、オプション申し込みが必要です。
原因5：バッテリーセーバーや省電力モードがオン
バッテリーセーバー（省電力モード）をオンにしていると、バッテリーを節約するために自動的に4G接続になることがあります。
原因6：データ通信制限がかかっている
契約プランのデータ容量を使い切ると、通信速度が極端に遅くなったり、通信自体ができなくなったりします。
原因7：SIMカードの問題
古いSIMカードや、接触不良を起こしているSIMカードでは、5G接続ができない場合があります。
原因8：モバイルデータ通信がオフになっている
モバイルデータ通信自体がオフになっていると、Wi-Fi以外でインターネットに接続できません。
原因9：Androidのバージョンが古い
Android OSが古いバージョンのままだと、5G接続に不具合が出ることがあります。
原因10：一時的なネットワークの不具合
スマホやネットワークに一時的な不具合が発生していることもあります。
【今すぐ試せる】5Gに繋がらないときの対処法
それでは、5Gに繋がらない原因別に、具体的な対処法を見ていきましょう。
対処法1：5Gのサービスエリアを確認する
まずは、自分がいる場所が5Gエリアかどうか確認しましょう。
各キャリアのエリアマップを確認
各携帯電話会社の公式サイトで、5Gのサービスエリアマップが公開されています。
主要キャリアのエリア確認方法：
- ドコモ：ドコモ公式サイト → サービスエリアマップ
- au（KDDI）：au公式サイト → エリア → サービスエリアマップ
- ソフトバンク：ソフトバンク公式サイト → サービスエリアマップ
- 楽天モバイル：楽天モバイル公式サイト → 通信・エリア
自分の住所や現在地を入力すると、5Gが使えるかどうか表示されます。
エリア外だった場合の対応
もしエリア外だった場合、残念ながらその場所では5Gは使えません。
対処法は以下の2つです。
- 5Gエリア内に移動する（可能な場合）
- 4Gで使う（5Gエリアの拡大を待つ）
都市部に行ったときや、自宅・職場が5Gエリア内に入ったときに、再度試してみてください。
対処法2：自分のスマホが5G対応か確認する
次に、使っているスマホが5Gに対応しているか確認しましょう。
スマホの仕様を確認する方法
方法1：メーカーの公式サイトで確認
Googleで「[機種名] スペック」と検索すると、公式の仕様ページが見つかります。
「対応通信規格」や「対応ネットワーク」の欄に「5G」と書いてあれば対応しています。
方法2：設定アプリで確認
- 設定アプリを開く
- 「デバイス情報」または「端末情報」をタップ
- 「モデル番号」をメモ
- Googleでモデル番号を検索して仕様を確認
5G非対応だった場合
スマホが5G非対応だった場合、残念ながら5Gを使うことはできません。
5Gを使いたい場合は、5G対応スマホへの機種変更が必要です。
対処法3：5G接続の設定を確認・変更する
スマホが5G対応で、エリア内にいるのに繋がらない場合は、設定を確認しましょう。
Androidで5G設定を確認する手順
ステップ1：設定アプリを開く
ホーム画面またはアプリ一覧から「設定」アプリをタップします。
ステップ2：ネットワーク設定に移動
「ネットワークとインターネット」または「接続」をタップしてください。
※機種によって表記が異なります。
ステップ3：SIMカード設定を開く
「SIM」「SIMカード」「モバイルネットワーク」などをタップします。
デュアルSIMの場合は、使っているSIMカードを選択してください。
ステップ4：優先ネットワークの種類を確認
「優先ネットワークの種類」「ネットワークモード」などをタップします。
ステップ5：5Gを選択
以下のような選択肢が表示されます。
- 5G（推奨）
- 5G / 4G / 3G（自動）
- 4G / 3G
- 3Gのみ
「5G（推奨）」または「5G / 4G / 3G（自動）」を選択してください。
設定後の確認方法
設定を変更したら、画面上部のステータスバー（時計やバッテリーが表示されているエリア）を確認してください。
5Gに接続できていれば、「5G」「5G+」「5G UW」「5G UC」などのアイコンが表示されます。
対処法4：契約プランが5Gに対応しているか確認
スマホが5G対応でも、契約プランが5Gに対応していないと使えません。
キャリアごとの5G対応状況
ドコモ：
- 2020年3月以降の新プランは基本的に5G対応
- 一部の旧プランは5Gオプション（無料）の申し込みが必要
au：
- 2021年3月以降の新プランは5G対応
- 旧プランから新プランへの変更が必要な場合あり
ソフトバンク：
- 2020年3月以降のプランは5G対応
- 一部プランは5Gオプション追加が必要
楽天モバイル：
- Rakuten UN-LIMITは追加料金なしで5G対応
格安SIM（MVNO）：
- IIJmio：5Gオプション（無料）の申し込みが必要
- mineo：5G通信オプション（無料）の申し込みが必要
- その他の格安SIMも、5Gオプションの申し込みが必要な場合が多い
契約内容の確認方法
各キャリアのマイページ（My docomo、My au、My SoftBankなど）や専用アプリから、契約内容を確認できます。
5Gが使えないプランだった場合は、プラン変更またはオプション追加の手続きをしましょう。
対処法5：バッテリーセーバーをオフにする
バッテリーセーバー（省電力モード）をオンにしていると、5G接続が制限される場合があります。
バッテリーセーバーをオフにする手順
ステップ1：設定アプリを開く
ホーム画面から「設定」をタップします。
ステップ2：バッテリー設定を開く
「バッテリー」または「バッテリーとデバイスケア」→「バッテリー」をタップしてください。
ステップ3：バッテリーセーバーをオフ
「バッテリーセーバー」「省電力モード」などのスイッチをオフにします。
クイック設定からも変更可能
画面上部から下にスワイプして、クイック設定パネルを表示します。
「バッテリーセーバー」「省電力」などのアイコンをタップしてオフにすることもできます。
対処法6：機内モードのオン・オフを試す
一時的なネットワークの不具合は、機内モードのオン・オフで解決することが多いです。
機内モードの切り替え手順
方法1：クイック設定から
- 画面上部から下にスワイプ
- クイック設定パネルを表示
- 「機内モード」アイコンをタップしてオン
- 数秒待つ
- もう一度タップしてオフ
方法2：設定アプリから
- 設定アプリを開く
- 「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「機内モード」のスイッチをオン
- 数秒待つ
- スイッチをオフ
これで、スマホが自動的にネットワークに再接続します。
対処法7：スマホを再起動する
単純ですが、意外と効果的なのがスマホの再起動です。
一時的なシステムエラーがリセットされ、5Gに繋がることがあります。
スマホの再起動方法
- 電源ボタンを長押し
- 「再起動」または「電源を切る」をタップ
- 電源を切った場合は、再度電源ボタンを押して起動
再起動後、画面上部のステータスバーで5Gアイコンが表示されるか確認してください。
対処法8：SIMカードを抜き差しする
SIMカードの接触不良で5Gに繋がらないこともあります。
SIMカード抜き差しの手順
重要：必ずスマホの電源を切ってから行ってください。
ステップ1：電源を切る
スマホの電源を完全にオフにします。
ステップ2：SIMトレイを取り出す
スマホに付属のSIMピンを、SIMトレイの穴に差し込んで押します。
SIMトレイが少し飛び出すので、指で引き抜いてください。
ステップ3：SIMカードを確認
SIMカードに汚れや傷がないか確認します。
汚れている場合は、柔らかい布で優しく拭いてください。
注意：IC部分（金色の接点）には直接触れないように。
ステップ4：SIMカードを戻す
SIMカードをSIMトレイに正しい向きでセットし直します。
SIMトレイをスマホに戻して、奥までしっかり押し込んでください。
ステップ5：電源を入れる
電源ボタンを押してスマホを起動します。
古いSIMカードの場合は交換を検討
4G時代から使っている古いSIMカードの場合、5Gに完全対応していない可能性があります。
各キャリアのショップで、無料または格安で新しいSIMカードに交換できることが多いので、問い合わせてみましょう。
対処法9：Androidをアップデートする
Android OSが古いバージョンだと、5G接続に問題が出ることがあります。
Androidのバージョンを確認する
- 設定アプリを開く
- 「システム」または「端末情報」をタップ
- 「システムアップデート」または「ソフトウェア更新」をタップ
- 「更新を確認」をタップ
最新バージョンがある場合は、画面の指示に従ってアップデートしてください。
アップデート時の注意点
- Wi-Fiに接続した状態で行う（データ容量を節約）
- バッテリーが50%以上ある状態で行う
- アップデートには15分～1時間程度かかる
- 重要なデータは事前にバックアップ
対処法10：ネットワーク設定をリセットする
上記の方法を試してもダメな場合は、ネットワーク設定をリセットしましょう。
注意：この操作を行うと、Wi-FiのパスワードやBluetoothの接続情報も削除されます。
ネットワーク設定リセットの手順
ステップ1：設定アプリを開く
ホーム画面から「設定」をタップします。
ステップ2：システム設定に移動
「システム」または「一般管理」をタップしてください。
ステップ3：リセット画面を開く
「リセット」または「リセットオプション」をタップします。
ステップ4：ネットワーク設定をリセット
「ネットワーク設定のリセット」または「モバイルネットワーク設定をリセット」をタップします。
確認画面が表示されるので、「設定をリセット」をタップしてください。
ステップ5：スマホを再起動
リセット完了後、スマホを再起動します。
リセット後の再設定
- Wi-Fiに再接続する（パスワード入力が必要）
- Bluetoothデバイスを再ペアリング
- VPN設定を再設定（使用している場合）
それでもダメなら：キャリアに問い合わせる
ここまでのすべての対処法を試しても5Gに繋がらない場合は、以下の可能性があります。
- スマホの5Gバンド（周波数帯）がキャリアに対応していない
- SIMカードの不具合
- スマホ本体のハードウェア故障
- キャリア側のネットワーク障害
各キャリアのカスタマーサポートに連絡して、状況を説明しましょう。
各キャリアの問い合わせ先
ドコモ：
- ドコモインフォメーションセンター：151（ドコモ携帯から）/ 0120-800-000
- チャットサポート：My docomoアプリ
au：
- auお客さまセンター：157（au携帯から）/ 0077-7-111
- チャットサポート：My auアプリ
ソフトバンク：
- ソフトバンクカスタマーサポート：157（ソフトバンク携帯から）/ 0800-919-0157
- チャットサポート：My SoftBankアプリ
楽天モバイル：
- Rakuten UN-LIMITお問い合わせ：楽天モバイルアプリ内のチャット
問い合わせる際は、以下の情報を伝えるとスムーズです。
- 機種名
- 契約プラン
- 試した対処法
- エラーメッセージ（表示されている場合）
5Gが遅い・不安定なときの対処法
5Gに繋がっているけど、通信速度が遅かったり不安定だったりする場合は、以下を試してみてください。
電波の強い場所に移動する
5Gは電波が届きにくい性質があります。
- 窓際に移動する
- 建物の外に出る
- 高い階に移動する
- 地下から地上に出る
4Gに切り替える
5Gエリアの端にいて電波が弱い場合は、あえて4Gに切り替えた方が快適なことがあります。
設定アプリ → ネットワークとインターネット → SIM → 優先ネットワークの種類 → 「4G」を選択
キャッシュをクリアする
スマホに溜まったキャッシュデータが通信を遅くすることがあります。
設定アプリ → ストレージ → キャッシュデータ → 「キャッシュをクリア」
データ使用量を確認する
通信制限がかかっていないか確認しましょう。
設定アプリ → ネットワークとインターネット → データ使用量
よくある質問（FAQ）
Q1：5Gと4G、どちらを使うべきですか？
5Gエリア内で電波が安定している場合は5Gがおすすめです。ただし、5Gエリアの端や電波が弱い場所では、4Gの方が安定して速い場合があります。状況に応じて使い分けましょう。
Q2：5Gを使うとバッテリー消費が激しくなりますか？
はい、5Gは4Gよりもバッテリー消費が大きい傾向にあります。バッテリーを節約したい場合は、4Gに切り替えるか、バッテリーセーバーモードを使うことをおすすめします。
Q3：5G対応スマホなら、どこでも5Gが使えますか？
いいえ、5G対応スマホを持っていても、5Gサービスエリア内でないと使えません。また、契約プランも5Gに対応している必要があります。
Q4：格安SIM（MVNO）でも5Gは使えますか？
多くの格安SIMで5Gが利用可能になっています。ただし、無料の5Gオプションへの申し込みが必要な場合が多いので、各社の公式サイトで確認してください。
Q5：5Gに繋がっているのに速度が遅いのはなぜですか？
以下の原因が考えられます。①5Gエリアの端で電波が弱い、②ネットワークが混雑している、③データ通信制限がかかっている、④スマホのキャッシュが溜まっている。各対処法を試してみてください。
Q6：古いSIMカードでも5Gは使えますか？
基本的には使えますが、古いSIMカードは5Gに完全対応していない場合があります。5Gに繋がらない場合は、キャリアショップで新しいSIMカードに交換してもらいましょう。多くの場合、無料または格安で交換できます。
Q7：海外で購入したスマホで5Gは使えますか？
日本のキャリアが使用している5Gバンド（周波数帯）に対応していれば使えます。ただし、海外モデルは日本の5Gバンドに完全対応していない場合が多いので、購入前に確認が必要です。
まとめ
Androidスマホで5Gに繋がらない原因は、さまざまですが、ほとんどの場合は簡単な対処法で解決できます。
5Gに繋がらない主な原因：
- 5Gエリア外にいる（最も多い）
- スマホが5G非対応
- 設定が5Gになっていない
- 契約プランが5Gに対応していない
- バッテリーセーバーがオン
- SIMカードの問題
- 一時的なネットワークの不具合
今すぐ試せる対処法：
- 5Gエリアかどうか確認
- スマホの5G対応状況を確認
- 設定で5Gを有効にする
- バッテリーセーバーをオフ
- 機内モードのオン・オフ
- スマホを再起動
- SIMカードを抜き差し
- Androidをアップデート
- ネットワーク設定をリセット
まずは、5Gエリア内にいるか確認し、設定で5Gが有効になっているか確認してみてください。この2つだけで、多くの場合は解決します。
それでもダメなら、機内モードのオン・オフやスマホの再起動を試してみましょう。
すべて試してもダメな場合は、キャリアのカスタマーサポートに問い合わせてください。
5Gが使えるようになれば、動画やゲームが今まで以上に快適になります。ぜひこの記事を参考にして、5Gライフを楽しんでくださいね！
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