Chromeのメモリ解放方法まとめ|重い・遅いを一発で解決する裏ワザ

プログラミング・IT

「Chromeを使っていたら、パソコンが急に重くなった…」
「タブをたくさん開くと、動作が遅くなってフリーズする…」

Chromeを使っていて、こんな経験はありませんか?

実は、Chromeはメモリをたくさん使うブラウザとして有名です。

でも大丈夫。メモリを解放する方法はいくつもあります。

今回は、Chromeのメモリを解放して、サクサク快適に使えるようにする方法を徹底解説します。

スポンサーリンク
  1. なぜChromeはメモリをたくさん使うの?
    1. タブごとに別々のプロセスが動いている
    2. 拡張機能もメモリを消費する
    3. キャッシュの蓄積
  2. 【最初に確認】Chromeのメモリ使用量をチェックする方法
    1. 方法1:Chromeのタスクマネージャーで確認
    2. 方法2:Windowsのタスクマネージャーで確認
  3. 【公式機能】メモリセーバーを使う(一番おすすめ)
    1. メモリセーバーとは?
    2. メモリセーバーの設定方法
    3. 特定のサイトを常にアクティブにする方法
  4. 【拡張機能】もっと細かく管理したい人向け
    1. おすすめ拡張機能1:OneTab
    2. おすすめ拡張機能2:The Great Suspender(後継版)
    3. おすすめ拡張機能3:Tab Memory Purge
  5. 【設定変更】Chromeを軽量化する方法
    1. 方法1:バックグラウンドアプリの処理を停止
    2. 方法2:不要な拡張機能を削除
    3. 方法3:キャッシュと履歴を削除
    4. 方法4:ハードウェアアクセラレーションを有効にする
    5. 方法5:試験運用機能(Chrome Flags)を使う
  6. 【緊急対応】今すぐメモリを解放したい場合
    1. 方法1:タスクマネージャーからプロセスを終了
    2. 方法2:Chromeを再起動
    3. 方法3:パソコンを再起動
  7. 【根本対策】タブの開きすぎを防ぐ方法
    1. タブグループを使う
    2. ブックマークを活用
    3. OneTabで一時保存
  8. 64bit版Chromeを使う(Windows)
    1. 確認方法
    2. 64bit版のインストール方法
  9. よくある質問
    1. Q1. メモリセーバーを有効にしたら、YouTubeが止まるんだけど?
    2. Q2. どれくらいメモリを使っていたら「多い」の?
    3. Q3. メモリを解放しても、すぐまた重くなる。
    4. Q4. メモリセーバーとChrome Flagsは併用できる?
    5. Q5. 他のブラウザに乗り換えた方がいい?
    6. Q6. スマホのChromeもメモリを解放できる?
  10. まとめ:Chromeのメモリ解放はこれでOK

なぜChromeはメモリをたくさん使うの?

まず、Chromeがメモリを多く使う理由を理解しておきましょう。

タブごとに別々のプロセスが動いている

Chromeの最大の特徴は、1つのタブが1つの独立したプロセスとして動いていることです。

プロセスとは?

簡単に言うと、パソコン上で動いているプログラムの実行単位です。

例えば、10個のタブを開いていると、10個のプロセスが動いています。

なぜこんな設計なの?

  • 1つのタブがクラッシュしても、他のタブは影響を受けない
  • セキュリティが強固になる
  • 各タブが独立して高速に動作する

つまり、安全性と速度のために、メモリをたくさん使う設計になっているのです。

拡張機能もメモリを消費する

Chromeの拡張機能(エクステンション)も、それぞれがメモリを消費します。

便利な拡張機能をたくさん入れるほど、メモリ使用量は増えていきます。

キャッシュの蓄積

ウェブサイトを見るたびに、画像やファイルがキャッシュとして保存されます。

これが蓄積すると、メモリ消費の原因になります。

【最初に確認】Chromeのメモリ使用量をチェックする方法

まず、Chromeがどれくらいメモリを使っているか確認しましょう。

方法1:Chromeのタスクマネージャーで確認

手順:

  1. Chromeを開く
  2. 右上の「︙」(三点リーダー)をクリック
  3. 「その他のツール」→「タスクマネージャ」をクリック

ショートカットキー:

  • Windows:Shift + Esc
  • Mac:Command + Option + Escの後、Chromeを選択

これで、Chromeのタスクマネージャーが開きます。

表示される情報:

  • タブ:各タブのメモリ使用量
  • 拡張機能:各拡張機能のメモリ使用量
  • プロセス:バックグラウンドで動いているプロセス

「メモリ使用量」の列を見れば、どのタブや拡張機能がメモリを多く使っているかわかります。

方法2:Windowsのタスクマネージャーで確認

手順:

  1. Ctrl + Shift + Escを押す(Windowsのタスクマネージャーが開く)
  2. 「プロセス」タブを開く
  3. 「メモリ」列でソート(クリックすると、メモリ使用量順に並び替え)
  4. 「Google Chrome」を探す

ここで、Chrome全体のメモリ使用量を確認できます。

【公式機能】メモリセーバーを使う(一番おすすめ)

Chromeには、メモリセーバーという公式のメモリ解放機能があります。

これが最も簡単で効果的な方法です。

メモリセーバーとは?

メモリセーバーは、使っていないタブのメモリを自動的に解放する機能です。

Chrome 110(2023年2月)から正式に搭載されました。

どう動くの?

  • 一定時間アクセスしていないタブのメモリを解放
  • そのタブは開いたままだけど、メモリは使っていない状態になる
  • タブをクリックすると、自動的に再読み込みされる

Googleの発表によると、メモリ使用量が最大40%削減されるそうです。

メモリセーバーの設定方法

手順:

  1. Chromeを開く
  2. 右上の「︙」(三点リーダー)をクリック
  3. 「設定」をクリック
  4. 左メニューから「パフォーマンス」を選択
  5. 「メモリセーバー」をオンにする

これだけで、自動的にメモリ解放が行われます。

特定のサイトを常にアクティブにする方法

「このサイトはメモリ解放しないでほしい」という場合、除外設定ができます。

例えば:

  • YouTubeで音楽を流しているタブ
  • Gmailやメッセンジャー
  • オンラインゲーム

設定方法:

  1. 「パフォーマンス」の設定画面で、「常にこれらのサイトをアクティブに保つ」の「追加」をクリック
  2. URLを入力して「追加」
  3. 完了

これで、指定したサイトは自動的にメモリ解放されなくなります。

【拡張機能】もっと細かく管理したい人向け

公式のメモリセーバーで十分ですが、もっと細かく管理したい人向けの拡張機能もあります。

おすすめ拡張機能1:OneTab

特徴:

  • ワンクリックで全てのタブを1つにまとめる
  • まとめた瞬間にメモリが解放される(最大95%削減)
  • 後で必要なタブだけ復元できる

使い方:

  1. Chrome ウェブストアから「OneTab」をインストール
  2. タブをたくさん開いた状態で、OneTabのアイコンをクリック
  3. 全てのタブが1つのリストにまとまる
  4. メモリが大幅に解放される

こんな人におすすめ:

  • 緊急でパソコンが重くなったとき
  • 一時的に大量のタブを保存したいとき
  • 後でまとめて読みたい記事を保存したいとき

おすすめ拡張機能2:The Great Suspender(後継版)

重要な注意:

オリジナルの「The Great Suspender」は開発が終了しました。

現在は「The Marvellous Suspender」などの後継版が使えます。

特徴:

  • 一定時間使っていないタブを自動的にサスペンド(休止状態)にする
  • 除外設定が細かくできる
  • サスペンド時間を自由に設定できる

使い方:

  1. Chrome ウェブストアから後継版をインストール
  2. 設定で、サスペンドまでの時間を設定(例:10分)
  3. 自動的に未使用タブが休止状態になる

こんな人におすすめ:

  • 常にメモリを節約したい人
  • タブをたくさん開いたまま作業する人

おすすめ拡張機能3:Tab Memory Purge

特徴:

  • 定期的に自動でメモリ解放
  • 動画サイトなど、メモリ解放しないサイトを設定できる
  • 軽量で動作が安定している

設定項目:

  • メモリ解放の間隔
  • メモリ解放しないURL
  • 最小メモリ使用量の設定

こんな人におすすめ:

  • 自動でメモリ管理したい人
  • 細かい設定をしたい人

【設定変更】Chromeを軽量化する方法

拡張機能以外にも、設定を変更することでメモリ使用量を減らせます。

方法1:バックグラウンドアプリの処理を停止

Chromeを閉じても、バックグラウンドで動き続けるアプリがあります。

これを停止することで、メモリを節約できます。

手順:

  1. Chromeの「設定」を開く
  2. 左メニューから「システム」を選択
  3. 「Google Chrome を閉じた際にバックグラウンド アプリの処理を続行する」をオフにする

これで、Chromeを閉じたときに完全にメモリが解放されます。

方法2:不要な拡張機能を削除

拡張機能を入れすぎていませんか?

使っていない拡張機能を削除するだけで、メモリ使用量が大幅に減ります。

手順:

  1. アドレスバーに chrome://extensions/ と入力
  2. インストールされている拡張機能の一覧が表示される
  3. 使っていない拡張機能を「削除」

ポイント:

迷ったら、いきなり削除せずに「無効化」してみましょう。

1ヶ月後に見直して、使っていなければ削除すればOKです。

方法3:キャッシュと履歴を削除

キャッシュや履歴が溜まると、メモリ使用量が増えます。

定期的に削除しましょう。

手順:

  1. Chromeの「設定」を開く
  2. 左メニューから「プライバシーとセキュリティ」を選択
  3. 「閲覧履歴データの削除」をクリック
  4. 「詳細設定」タブを開く
  5. 以下にチェックを入れる:
  • Cookieと他のサイトデータ
  • キャッシュされた画像とファイル
  1. 期間を「全期間」に設定
  2. 「データを削除」をクリック

これで、キャッシュが削除され、メモリが軽くなります。

方法4:ハードウェアアクセラレーションを有効にする

ハードウェアアクセラレーションは、グラフィックボードを使って処理を高速化する機能です。

注意:

グラフィックボード(GPU)が搭載されているPCでのみ有効です。

内蔵グラフィックのみの場合は、逆に重くなることがあります。

手順:

  1. Chromeの「設定」を開く
  2. 左メニューから「システム」を選択
  3. 「ハードウェア アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」をオンにする
  4. Chromeを再起動

効果:

  • 動画再生が滑らかになる
  • スクロールが軽くなる
  • メモリの負担が減る

方法5:試験運用機能(Chrome Flags)を使う

Chromeには、試験運用中の隠し機能があります。

これを使うことで、さらにメモリを節約できます。

重要な注意:

試験運用機能は実験的な機能なので、自己責任で使用してください。

不具合が起きる可能性もあります。

手順:

  1. アドレスバーに chrome://flags/ と入力してEnter
  2. 検索ボックスに「tab」と入力
  3. 以下の項目を探して「Enabled」に設定:

有効にすると良い設定:

  • Automatic tab discarding
  • システムメモリが少なくなったとき、自動的にタブのメモリを解放
  • 解放されたタブはクリックすると再読み込みされる
  • Infinite Tab Freezing
  • 使っていないタブを自動的にフリーズ
  • JavaScriptやバックグラウンド処理を停止してメモリ節約
  1. 設定を変更したら、画面下の「Relaunch」をクリックして再起動

注意点:

ブラウザゲーム(艦これ、刀剣乱舞など)をプレイする場合、タブが勝手に停止されると不具合が起きることがあります。

その場合は、メモリセーバーの除外設定を使いましょう。

【緊急対応】今すぐメモリを解放したい場合

「今すぐパソコンが重い!」という緊急時の対処法です。

方法1:タスクマネージャーからプロセスを終了

手順:

  1. Chromeのタスクマネージャーを開く(Shift + Esc
  2. メモリを多く使っているタブや拡張機能を選択
  3. 「プロセスを終了」をクリック

これで、選択したタブや拡張機能が強制終了され、メモリが解放されます。

注意:

編集中のデータなどは保存されずに消えるので注意してください。

方法2:Chromeを再起動

一番確実で簡単な方法は、Chromeを再起動することです。

手順:

  1. 必要なデータを保存
  2. Chromeを完全に閉じる
  3. もう一度Chromeを起動

これで、メモリがリセットされます。

方法3:パソコンを再起動

Chromeだけでなく、パソコン全体が重い場合は、パソコンを再起動しましょう。

再起動すると、メモリが完全にクリアされます。

【根本対策】タブの開きすぎを防ぐ方法

メモリ問題の根本原因は、タブの開きすぎです。

タブ管理を工夫することで、メモリ問題を予防できます。

タブグループを使う

Chrome 80以降では、タブをグループ化できます。

使い方:

  1. タブを右クリック
  2. 「タブを新しいグループに追加」を選択
  3. グループ名と色を設定
  4. 同じグループのタブをまとめて折りたたむことができる

メリット:

  • タブが見やすくなる
  • 不要なグループを一括で閉じられる
  • 整理しやすい

ブックマークを活用

「後で読む」タブは、ブックマークに保存して閉じましょう。

おすすめの方法:

  1. ブックマークバーに「後で読む」フォルダを作成
  2. 後で読みたいページをブックマーク
  3. タブを閉じる

これで、メモリを節約しながら、必要なページを保存できます。

OneTabで一時保存

前述のOneTab拡張機能を使えば、大量のタブを一時保存できます。

休憩時や作業終了時に、OneTabでタブをまとめて保存すれば、メモリを節約できます。

64bit版Chromeを使う(Windows)

Windows版Chromeには、32bit版と64bit版があります。

64bit版の方がメモリ管理が優れています。

確認方法

手順:

  1. Chromeの右上「︙」→「ヘルプ」→「Google Chromeについて」をクリック
  2. バージョン情報が表示される
  3. 「(64-bit)」と書かれていればOK

書かれていなければ、32bit版です。

64bit版のインストール方法

手順:

  1. Chrome公式サイトにアクセス
  2. 「別のプラットフォーム向けの Chrome をダウンロード」をクリック
  3. Windows 64bit版を選択
  4. ダウンロードしたファイルをインストール

これで、64bit版に切り替わります。

よくある質問

Q1. メモリセーバーを有効にしたら、YouTubeが止まるんだけど?

A:YouTubeを除外設定に追加してください。

「パフォーマンス」設定の「常にこれらのサイトをアクティブに保つ」に、YouTubeのURLを追加すれば解決します。

Q2. どれくらいメモリを使っていたら「多い」の?

A:目安は以下の通りです。

  • タブ10個:1GB以下なら正常
  • タブ20個:2GB以下なら正常
  • タブ50個:5GB以下なら正常

これを大幅に超えている場合、メモリリークや不要な拡張機能が原因かもしれません。

Q3. メモリを解放しても、すぐまた重くなる。

A:メモリリークの可能性があります。

特定のタブや拡張機能がメモリリークを起こしている可能性があります。

Chromeのタスクマネージャーで、異常にメモリを消費しているものを特定して、削除しましょう。

Q4. メモリセーバーとChrome Flagsは併用できる?

A:はい、併用できます。

メモリセーバーを有効にした上で、Chrome Flagsの設定も有効にすれば、より効果的です。

Q5. 他のブラウザに乗り換えた方がいい?

A:状況によります。

メモリが4GB以下の古いPCを使っている場合、Microsoft EdgeやBrave、Vivaldiなど、軽量ブラウザを検討してもいいでしょう。

ただし、Chromeの設定を見直すだけでも、大幅に改善できます。

Q6. スマホのChromeもメモリを解放できる?

A:スマホ版では自動的に管理されています。

スマホ版Chromeは、メモリが少ないため、自動的にタブを停止する仕組みになっています。

特別な設定は不要です。

まとめ:Chromeのメモリ解放はこれでOK

Chromeのメモリ解放方法について、いかがでしたか?

最後に、重要なポイントをまとめておきます。

今すぐやるべきこと:

  1. メモリセーバーを有効にする(最優先・最も効果的)
  2. 不要な拡張機能を削除
  3. バックグラウンドアプリの処理を停止

さらに効果を高めたい場合:

  1. OneTabなどの拡張機能を導入
  2. キャッシュと履歴を定期的に削除
  3. Chrome Flagsの試験機能を有効化
  4. 64bit版Chromeを使う(Windows)

日々の習慣として:

  • タブを開きすぎない(目安は20個まで)
  • タブグループで整理する
  • 後で読むページはブックマークに保存
  • 定期的にChromeを再起動する

メモリ使用量の目安:

  • タブ10個:1GB以下
  • タブ20個:2GB以下
  • タブ50個:5GB以下

これを大幅に超えている場合、設定を見直しましょう。

緊急時の対処:

  1. タスクマネージャーから重いプロセスを終了
  2. Chromeを再起動
  3. パソコンを再起動

Chromeは高速で便利なブラウザですが、メモリをたくさん使うのも事実です。

でも、今回紹介した方法を使えば、メモリ使用量を大幅に減らせます。

特に、メモリセーバー機能を有効にするだけで、最大40%のメモリ削減が期待できます。

まずはこれから試してみて、快適なChromeライフを手に入れましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました