WordPressを検索に引っかからないようにする完全ガイド【noindex設定とその方法】

WordPressでサイトを作っているけど、「まだ完成してないから検索結果に表示されたくない」「特定のページだけ検索エンジンに載せたくない」と思ったことはありませんか？

テスト環境のサイトが検索結果に出てきてしまったり、未完成のページが見られてしまうのは避けたいですよね。

今回は、WordPressサイトを検索エンジンに引っかからないようにする方法を、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。サイト全体の設定から、個別ページの制御方法まで完全網羅していきますよ。

noindex（ノーインデックス）とは？基礎知識を押さえよう
WordPressサイト全体をnoindexにする方法
1. WordPress標準機能を使った設定（一番簡単）
2. インストール時に設定する方法
個別ページだけをnoindexにする方法
robots.txtを使った方法とその限界
絶対に検索エンジンに載せたくない場合の対処法
1. Basic認証を使った完全ブロック
2. パスワード保護機能を使う
すでにインデックスされているページを削除する方法
カテゴリーやタグページのnoindex設定
よくある間違いと注意点
本番公開時のチェックリスト
まとめ：用途に応じた適切な方法を選ぼう

noindex（ノーインデックス）とは？基礎知識を押さえよう

まず、「検索に引っかからないようにする」仕組みについて理解しておきましょう。

検索エンジンの仕組みを簡単に説明

GoogleやYahoo!などの検索エンジンは、日々ロボット（クローラー）を使ってインターネット中のサイトを巡回しています。このロボットがあなたのサイトを見つけると、内容をチェックして、検索エンジンのデータベースに登録します。

この「データベースに登録する」ことをインデックスと呼びます。インデックスされると、誰かが関連キーワードで検索したときに、あなたのサイトが検索結果に表示されるようになるんですね。

noindexタグの役割

noindexは、検索エンジンに「このページをインデックスに登録しないでください」とお願いするための指示タグです。

具体的には、HTMLコードの<head>部分に以下のようなタグを追加することで機能します。

<meta name="robots" content="noindex, follow">

このタグを見た検索エンジンは、「このページは検索結果に表示しないでおこう」と判断してくれます。

noindexとnofollowの違い

混同しやすい2つの指示があるので、違いを整理しておきましょう。

noindex
検索結果にページを表示させない指示です。ただし、そのページ内のリンクは辿ります。

nofollow
ページ内のリンクを辿らないようにする指示ですね。ページ自体は検索結果に表示される可能性があります。

通常、検索に引っかからないようにしたい場合は「noindex」を使います。両方を組み合わせて「noindex, nofollow」とすることも可能です。

WordPressサイト全体をnoindexにする方法

まず、サイト全体を検索エンジンに表示させない方法から見ていきましょう。

WordPress標準機能を使った設定（一番簡単）

WordPressには、サイト全体をnoindexにする機能が最初から備わっています。チェックボックス1つで設定できる最も簡単な方法ですよ。

設定手順

WordPress管理画面にログイン
左メニューから「設定」→「表示設定」をクリック
画面下部の「検索エンジンでの表示」という項目を探す
「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックを入れる
「変更を保存」ボタンをクリック

これで完了です。

この設定でできること・できないこと

この設定を有効にすると、WordPressは自動的に全ページのHTMLに<meta name="robots" content="noindex, nofollow">というタグを追加してくれます。

ただし、いくつか注意点があります。

・あくまで「お願い」なので、検索エンジンが必ず従うとは限りません
・画像などのメディアファイルには適用されない場合があります
・すでにインデックスされているページが即座に消えるわけではありません

インストール時に設定する方法

WordPressをインストールする際にも、noindex設定ができます。

エックスサーバーやロリポップなどのレンタルサーバーでWordPressを簡単インストールする際、「検索エンジンにサイトのインデックスを許可する」というチェック項目が表示されることがあります。

このチェックを外すことで、最初からnoindex状態でサイトを始められますよ。テスト環境や開発中のサイトを作るときに便利な方法です。

個別ページだけをnoindexにする方法

サイト全体ではなく、特定のページだけを検索結果から除外したい場合もありますよね。

noindexにすべきページの例

どんなページをnoindexにするべきか、具体例を見てみましょう。

サンクスページ（Thank Youページ）
お問い合わせ完了後に表示されるページなど、検索から直接アクセスされる必要のないページです。

会員限定ページ
ログインが必要なページは、検索結果に出ても意味がありません。

重複コンテンツ
同じ内容のページが複数ある場合、検索エンジンに「重複コンテンツ」と判断されてSEO評価が下がる可能性があります。

タグページ・カテゴリーページ
記事一覧が表示されるページで、メインコンテンツと内容が重複する場合は、noindexにすることもあります。

プライバシーポリシーや利用規約
必須ページですが、これらを検索上位に表示させる必要はありませんね。

作成途中のページ
公開前のページや、まだ内容が不完全なページです。

プラグインを使った個別noindex設定

SEOプラグインを使えば、ページごとに簡単にnoindex設定ができます。

Yoast SEOを使う場合

Yoast SEOは非常に人気の高いSEOプラグインです。

noindexにしたいページの編集画面を開く
画面下部にある「Yoast SEO」のメタボックスを探す
「詳細設定」タブをクリック
「検索エンジンにこの投稿を検索結果に表示させますか？」という質問を探す
ドロップダウンメニューから「いいえ」を選択
ページを更新または公開

これでそのページだけがnoindexになります。

All in One SEO Packを使う場合

こちらも定番のSEOプラグインですね。

noindexにしたいページの編集画面を開く
「AIOSEO Settings」という欄を探す（通常はエディタの下部にあります）
「詳細設定」タブを開く
「ロボットメタ」の項目で「noindex」にチェックを入れる
ページを更新または公開

All in One SEO Packでは、コンテンツタイプごと（投稿、固定ページなど）にnoindex設定を一括で行うこともできますよ。

プラグインなしで設定する方法

プラグインを使いたくない場合は、テーマのfunctions.phpファイルに直接コードを追加する方法もあります。

ただし、この方法はコードを間違えるとサイトが表示されなくなる可能性があるので、初心者の方にはプラグインを使う方法をおすすめします。

Cocoonテーマでの設定方法

人気の無料テーマ「Cocoon」には、標準でnoindex機能が備わっています。

投稿または固定ページの編集画面を開く
画面下部の「SEO設定」欄を探す
「インデックスしない（noindex）」にチェックを入れる
ページを更新または公開

Cocoonでは、デフォルトでタグページや日付アーカイブがnoindex設定されているのも特徴です。

robots.txtを使った方法とその限界

もう1つ、robots.txtファイルを使って検索エンジンを制御する方法があります。

robots.txtとは

robots.txtは、サイトのルートディレクトリ（https://example.com/robots.txt）に設置する特殊なテキストファイルです。

このファイルで、検索エンジンのクローラーに「ここは見ないでください」という指示を出せます。

robots.txtの書き方例

User-agent: Googlebot
Disallow: /

User-agent: Bingbot
Disallow: /

この記述は、GoogleとBingのクローラーに対して、サイト全体へのアクセスを拒否する指示になります。

robots.txtの重要な限界

ただし、robots.txtには大きな落とし穴があります。

Googleの公式ヘルプによると、robots.txtで「Disallow」を指定しても、インデックス自体は完全に防げないとされています。

なぜなら、他のサイトからリンクされている場合、クローラーがそのページの存在を認識してしまうからです。内容は見られなくても、URLだけがインデックスされることがあるんですね。

そのため、確実にインデックスを防ぎたい場合は、robots.txtだけでなくnoindexタグを併用することが推奨されています。

絶対に検索エンジンに載せたくない場合の対処法

「絶対に検索結果に表示されたくない」という場合は、より強力な方法があります。

Basic認証を使った完全ブロック

Basic認証は、サイトにアクセスする際にユーザー名とパスワードの入力を求める機能です。

この認証が設定されていると、検索エンジンのクローラーもアクセスできなくなるため、確実にインデックスを防ぐことができます。

設定方法

Basic認証の設定は、レンタルサーバーの管理画面から行えることが多いです。

・エックスサーバー：「アクセス制限」メニューから設定
・ロリポップ：「セキュリティ」→「ディレクトリアクセス制限」から設定
・さくらインターネット：「アクセス制限の設定」から設定

サーバーによって手順が異なるので、各サーバーのヘルプページを参照してください。

注意点

Basic認証を設定すると、一般のユーザーもアクセスできなくなります。そのため、開発中やテスト環境専用の方法と考えましょう。

本番公開する際には、必ずBasic認証を解除してから、WordPress側のnoindex設定も外す必要がありますよ。

パスワード保護機能を使う

WordPressには、ページ単位でパスワード保護する機能が標準で備わっています。

保護したいページの編集画面を開く
右側の「公開」パネルで「公開状態」の「編集」をクリック
「パスワード保護」を選択
パスワードを入力
「OK」をクリックして保存

パスワード保護されたページは、クローラーも内容を見られないため、インデックスされにくくなります。

ただし、URLそのものは他のページからリンクされていれば検索結果に表示される可能性があるため、完全に隠したい場合はnoindexタグとの併用がおすすめです。

すでにインデックスされているページを削除する方法

「すでに検索結果に出てしまっているページを削除したい」という場合の対処法です。

Google Search Consoleを使った削除リクエスト

最も確実な方法は、Google Search Console（サーチコンソール）を使う方法です。

手順

Google Search Console（https://search.google.com/search-console/）にアクセス
該当サイトを選択
左メニューから「削除」をクリック
「新しいリクエスト」ボタンをクリック
削除したいURLを入力
「次へ」→「リクエストを送信」

この方法で、一時的に検索結果から削除できます。

重要な注意点

・削除リクエストは約6ヶ月間だけ有効です
・根本的な解決には、ページにnoindexタグを追加する必要があります
・削除ツールの乱用は、サイト全体のSEO評価を下げる可能性があります

そのため、削除リクエストは緊急時の対処法と考え、通常はnoindexタグで対応するようにしましょう。

noindex設定後、削除されるまでの時間

noindexタグを追加しても、すぐに検索結果から消えるわけではありません。

検索エンジンが再度そのページをクロールしたときに、初めてnoindexタグを認識して、インデックスから削除されます。

通常、数日から数週間かかることが多いですね。GoogleのクロールはサイトによってXequencyが異なるため、一概に「○日で消える」とは言えないんです。

インデックス状況の確認方法

自分のページがインデックスされているか確認するには、以下の方法があります。

site:検索を使う

Googleの検索窓にsite:あなたのサイトURLと入力して検索します。

例：site:example.com

検索結果に表示されたページは、現在インデックスされているページです。

Google Search Consoleで確認

より詳細に確認したい場合は、Google Search Consoleの「URL検査」機能を使いましょう。

特定のURLがインデックスされているか、noindexタグが認識されているかなど、詳しい情報が分かります。

カテゴリーやタグページのnoindex設定

WordPressでは、カテゴリーページやタグページも自動生成されます。これらをnoindex化する方法も見ておきましょう。

カテゴリー・タグページをnoindexにすべきケース

必ずしもカテゴリーページをnoindexにする必要はありませんが、以下のような場合は検討してみてください。

・記事が少なく、ページの内容が薄い場合
・個別記事と内容が重複している場合
・サイト構造上、カテゴリーページが必要ない場合

Yoast SEOでの一括設定

Yoast SEOを使えば、カテゴリーページやタグページを一括でnoindex設定できます。

WordPress管理画面から「SEO」→「検索での見え方」をクリック
「タクソノミー」タブを開く
カテゴリーまたはタグの「検索結果に表示しますか？」を「いいえ」に変更
「変更を保存」をクリック

これで、すべてのカテゴリーページ（またはタグページ)がnoindexになります。

All in One SEO Packでの設定

All in One SEO Packでも同様の設定が可能です。

「All in One SEO」→「検索の外観」をクリック
「タクソノミー」タブを開く
カテゴリーまたはタグの「検索結果に表示」を「いいえ」に設定
「変更を保存」をクリック

よくある間違いと注意点

noindex設定で失敗しないために、よくある間違いを確認しておきましょう。

重要なページをnoindexにしてしまった

最も避けたいのが、重要なページを誤ってnoindexにしてしまうことです。

特に注意が必要なのは以下のページです。

・トップページ
・主要な記事ページ
・商品ページやサービス紹介ページ
・お問い合わせページ（完了ページではなく、フォーム自体）

これらのページは検索流入の入口になるので、noindexにすると大幅にアクセスが減ってしまいます。

サイト全体のnoindex設定を外し忘れた

開発中にサイト全体をnoindexにしていて、公開後に設定を外し忘れるケースは意外と多いんです。

サイトを正式公開する際は、必ず「設定」→「表示設定」で「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」のチェックが外れていることを確認しましょう。

noindexタグとrobots.txtで矛盾した指示を出す

robots.txtで「Disallow」を指定しながら、同時にnoindexタグも使うのは実は問題があります。

robots.txtでブロックすると、クローラーがページにアクセスできなくなるため、noindexタグを読み取れません。結果として、URLだけがインデックスされてしまう可能性があるんです。

基本的には、noindexタグだけを使うか、robots.txtでアクセスを許可しながらnoindexタグも併用するのが正しい方法ですね。

noindexの過剰使用

あまりに多くのページをnoindexにすると、検索エンジンから「価値の低いコンテンツが多いサイト」と判断される可能性があります。

noindexは必要最小限のページにだけ設定し、基本的には質の高いコンテンツを作ってインデックスさせる方針が健全です。

本番公開時のチェックリスト

サイトを正式公開する際の確認項目をまとめました。

1. WordPress標準のnoindex設定を外す

「設定」→「表示設定」で「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」のチェックを外します。

2. Basic認証を解除する

開発中にBasic認証を設定していた場合は、必ず解除してください。

3. 個別ページのnoindex設定を確認

公開したいページにnoindex設定が残っていないか、主要ページを一通りチェックしましょう。

4. Google Search Consoleに登録

サイトをGoogle Search Consoleに登録して、インデックス状況をモニタリングできるようにしておくと安心です。

5. sitemap.xmlを送信

XMLサイトマップを生成して、Google Search Consoleから送信すると、クロールが早まります。

まとめ：用途に応じた適切な方法を選ぼう

WordPressを検索エンジンに引っかからないようにする方法を、様々な角度から解説してきました。

サイト全体を非表示にしたい場合
WordPress標準の「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」設定が最も簡単です。

特定ページだけを非表示にしたい場合
Yoast SEOやAll in One SEO PackなどのSEOプラグインを使って、個別にnoindex設定をしましょう。

絶対に検索結果に載せたくない場合
Basic認証やパスワード保護を併用することで、確実にブロックできます。

すでにインデックスされたページを削除したい場合
Google Search ConsoleのURL削除ツールを使いつつ、根本的にはnoindexタグを追加します。

大切なのは、「どのページを検索結果に表示させて、どのページを表示させないか」を明確にすることです。

開発中のサイトは全体をnoindexにして、公開時には適切に設定を変更する。これを忘れないようにしてくださいね。

noindex設定を正しく理解して使いこなせば、SEO対策もより効果的になります。ぜひこの記事を参考に、あなたのWordPressサイトの検索エンジン対策を最適化してください。