Webサイトの動作確認とは?公開前に必ずチェックしたい項目を徹底解説

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「Webサイトを作ったけど、公開する前に何を確認すればいいの?」

そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。実は、Webサイトを公開する前の動作確認は、サイトの品質を左右する非常に重要な工程なんです。

この記事では、Webサイトの動作確認について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

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Webサイトの動作確認とは

Webサイトの動作確認とは、作成したWebサイトが正しく表示され、意図した通りに動作するかをチェックする作業のことです。

もう少し具体的に言うと、以下のようなポイントを確認します。

  • 全てのページがきちんと表示されるか
  • リンクが正しく機能しているか
  • フォームが正常に動作するか
  • 画像が適切に表示されるか
  • 様々なブラウザで問題なく表示されるか

なぜ動作確認が重要なの?

動作確認を怠ると、公開後に以下のような問題が起こる可能性があります。

ユーザー体験の低下
表示が崩れていたり、リンクが切れていたりすると、訪問者はすぐにサイトを離れてしまいます。せっかく作ったサイトなのに、見てもらえないのはもったいないですよね。

信頼性の低下
企業サイトでエラーが頻発すると、会社の信頼性まで疑われかねません。特にフォームが動作しないと、お問い合わせができず、ビジネスチャンスを逃すことになります。

修正コストの増加
公開後に問題が見つかると、緊急で修正しなければならず、時間もコストもかかってしまいます。事前にチェックしておけば、落ち着いて対処できますね。

動作確認で必ずチェックすべき項目

それでは、具体的にどんな項目をチェックすべきか見ていきましょう。

1. ブラウザチェック

同じWebサイトでも、ブラウザによって表示が異なることがあります。主要なブラウザで確認するのは必須です。

チェックすべき主要ブラウザ

  • Google Chrome:世界で最も使われているブラウザ
  • Safari:MacやiPhoneユーザーが使用
  • Microsoft Edge:Windows標準のブラウザ
  • Firefox:根強いファンがいるブラウザ

ブラウザチェックのやり方

実際に複数のブラウザをインストールして確認するのが確実ですが、ブラウザの開発者ツールを使うと効率的です。

Chromeの場合

  1. F12キーを押して開発者ツールを開く
  2. デバイスツールバー(Ctrl + Shift + M)をクリック
  3. 様々な画面サイズやデバイスでの表示を確認できます

Safariの場合

  1. 「Safari」→「環境設定」→「詳細」を開く
  2. 「メニューバーに”開発”メニューを表示」にチェック
  3. 「開発」メニューから他のブラウザでの表示を確認できます

2. レスポンシブデザインの確認

今やスマートフォンからのアクセスが半分以上を占める時代。パソコンだけでなく、スマホやタブレットでの表示確認も欠かせません。

チェックすべきデバイス

  • スマートフォン(iPhone、Android)
  • タブレット(iPad、Androidタブレット)
  • デスクトップPC(Windows、Mac)

モバイルフレンドリーテスト

Googleが提供する無料ツール「モバイルフレンドリーテスト」を使えば、サイトがモバイル対応しているかを簡単にチェックできます。

確認される項目は以下の通りです。

  • フォントサイズが適切か
  • ビューポート(表示領域)の設定は正しいか
  • タップ要素同士の距離は十分か
  • コンテンツがビューポートに収まっているか

3. リンクの動作確認

全てのリンクが正しく機能しているかを確認しましょう。

確認すべきリンクの種類

内部リンク
サイト内の他のページへのリンクが正しく設定されているか確認します。

外部リンク
他のWebサイトへのリンクが切れていないかチェック。リンク先のサイトが閉鎖されている可能性もあります。

アンカーリンク
ページ内の特定の位置にジャンプするリンクが正常に動作するか確認しましょう。

リンクチェックに便利なツール

Check My Links(Chrome拡張機能)
ページ内の全リンクを自動でチェックし、リンク切れを色分けして表示してくれる便利なツールです。

Dead Link Checker
Webサイト全体のリンクを一括チェックできるオンラインツール。大規模なサイトで重宝します。

4. フォームの動作確認

お問い合わせフォームや会員登録フォームがある場合、実際に入力して動作を確認する必要があります。

チェックすべきポイント

入力バリデーション
必須項目を空欄にしたとき、適切なエラーメッセージが表示されるか確認します。

送信機能
フォームを送信したとき、データが正しく送信されるかテストしましょう。テスト送信後、メールやデータベースに正しく記録されているか確認してください。

エラー処理
メールアドレスの形式が間違っている場合など、不正な入力に対して適切なエラーメッセージが出るかチェック。

確認画面と完了画面
送信前の確認画面、送信後の完了画面が正しく表示されるか確認します。

5. 画像とメディアの確認

画像やメディアファイルが正しく表示されているかもチェックしましょう。

確認ポイント

画像の表示
全ての画像が正しく表示されているか、画像のパスが正しいか確認します。

画像の品質
画像が粗くないか、適切なサイズで表示されているかチェック。大きすぎる画像はページの読み込みを遅くします。

代替テキスト(altタグ)
画像に適切な代替テキストが設定されているか確認しましょう。視覚障害のある方への配慮にもなりますし、SEO対策にも効果的です。

ファビコン
ブラウザのタブに表示される小さなアイコン(ファビコン)が正しく表示されているか確認します。

6. コンテンツの確認

テキストコンテンツに問題がないかもチェックが必要です。

確認項目

誤字脱字
文章に誤字や脱字がないか、丁寧にチェックしましょう。声に出して読むと見つけやすいです。

表記ゆれ
同じ言葉が「ウェブサイト」「Webサイト」「WEBサイト」のように異なる表記になっていないか統一します。

テスト用コンテンツの削除
「テスト」「ダミー」「Lorem ipsum」などのテスト用コンテンツが残っていないか確認してください。

リンク先の文言
「詳しくはこちら」のようなリンクテキストが、実際のリンク先と合っているか確認します。

7. SEO関連の確認

検索エンジン対策も重要なチェック項目です。

確認すべき項目

タイトルタグ
各ページに適切なタイトルタグが設定されているか確認します。タイトルは検索結果に表示される重要な要素です。

メタディスクリプション
ページごとに適切なメタディスクリプション(説明文)が設定されているかチェック。検索結果のスニペットに表示されます。

見出しタグ(H1、H2など)
見出しタグが階層構造に沿って適切に使われているか確認しましょう。

8. パフォーマンステスト

サイトの読み込み速度は、ユーザー体験に大きく影響します。

ページ読み込み速度の確認

PageSpeed Insights
Googleが提供する無料ツールで、ページの読み込み速度を測定し、改善提案をしてくれます。

チェックポイント

  • ページの読み込み時間が3秒以内か
  • 画像サイズは最適化されているか
  • 不要なスクリプトが読み込まれていないか

9. セキュリティチェック

Webサイトのセキュリティも重要な確認項目です。

確認すべき項目

SSL証明書
HTTPSで通信が暗号化されているか確認します。特にフォームがあるサイトでは必須です。

ログインページの保護
CMS(WordPress等)の管理画面など、ログインが必要なページに適切なアクセス制限がかかっているか確認しましょう。

パスワードの強度
管理画面のパスワードが十分に強力か確認してください。単純なパスワードは危険です。

10. SNSシェア機能の確認

SNSシェアボタンがある場合は、実際に動作するかテストします。

チェック項目

シェアボタンの動作
Facebook、Twitter、LINEなどのシェアボタンをクリックして、正しく機能するか確認します。

OGP(Open Graph Protocol)設定
SNSでシェアされたときに表示される画像やテキストが適切か確認しましょう。

動作確認に便利なツール

効率的に動作確認を進めるためのツールをご紹介します。

ブラウザ開発者ツール

Chrome DevTools
最も多機能な開発者ツール。レスポンシブデザインの確認、ネットワークの状態チェック、コンソールエラーの確認などができます。

Chrome拡張機能

Tag Assistant Companion
Google Analyticsなどのタグが正しく設定されているか確認できるツール。

Alt & Meta viewer
画像のalt属性やメタ情報を一覧表示できます。SEO対策に便利です。

Check My Links
ページ内のリンク切れを自動検出してくれます。

オンラインツール

Googleモバイルフレンドリーテスト
モバイル対応状況をチェックできるGoogleの公式ツール。

PageSpeed Insights
ページの読み込み速度を測定し、改善提案をしてくれます。

W3C Markup Validation Service
HTMLやCSSの文法エラーをチェックできる標準的なツールです。

動作確認のベストプラクティス

効果的な動作確認のためのコツをお伝えします。

チェックシートを作成する

確認項目をリスト化したチェックシートを作成しておくと、確認漏れを防げます。

チェックシートに含めるべき項目

  • 確認するページのURL
  • 確認するブラウザとデバイス
  • 各確認項目のチェック欄
  • 問題が見つかった場合の記録欄

複数人でチェックする

自分だけでなく、他の人にも確認してもらうと、見落としを防げます。第三者の視点は貴重です。

本番環境に近い環境でテストする

テスト環境と本番環境で設定が異なると、思わぬ問題が起こることがあります。できるだけ本番に近い環境でテストしましょう。

段階的に確認する

一度に全てを確認しようとせず、段階的にチェックを進めると効率的です。

  1. まず基本的な表示確認
  2. 次にリンクやフォームの動作確認
  3. 最後にパフォーマンスやSEOの確認

記録を残す

確認した日時、誰が確認したか、どんな問題が見つかったかを記録しておきましょう。後で見返すときに役立ちます。

よくあるトラブルと対処法

動作確認でよく見つかる問題とその対処法をご紹介します。

ブラウザによって表示が崩れる

原因
CSSの解釈がブラウザによって異なるため。

対処法
ベンダープレフィックスを使用する、または最新のCSS規格に準拠したコードを書きましょう。

スマホで表示が崩れる

原因
ビューポート設定が不適切、またはレスポンシブデザインが正しく実装されていない。

対処法
HTMLのheadタグ内に適切なビューポート設定を追加し、メディアクエリを見直します。

ページの読み込みが遅い

原因
画像サイズが大きすぎる、不要なスクリプトが多い。

対処法
画像を圧縮し、使用していないスクリプトを削除、可能であればキャッシュを活用しましょう。

フォームが送信できない

原因
スクリプトエラー、サーバー設定の問題。

対処法
ブラウザのコンソールでエラーを確認し、サーバーのログもチェックします。

まとめ

Webサイトの動作確認は、サイトの品質を保証する重要な工程です。

時間がかかる作業ですが、公開後のトラブルを防ぐためには欠かせません。チェックシートを活用しながら、一つひとつ丁寧に確認していきましょう。

動作確認の基本的な流れ

  1. ブラウザチェック(Chrome、Safari、Edge、Firefox)
  2. レスポンシブデザインの確認(PC、タブレット、スマホ)
  3. リンクの動作確認(内部・外部・アンカーリンク)
  4. フォームの動作確認(入力・送信・エラー処理)
  5. 画像とメディアの確認(表示・品質・altタグ)
  6. コンテンツの確認(誤字脱字・表記ゆれ)
  7. SEO関連の確認(タイトル・メタディスクリプション)
  8. パフォーマンステスト(読み込み速度)
  9. セキュリティチェック(SSL・ログイン保護)
  10. SNSシェア機能の確認(動作・OGP設定)

これらの項目を確実にチェックすることで、ユーザーに快適な体験を提供できるWebサイトが完成します。最初は大変に感じるかもしれませんが、慣れてくればスムーズに進められるようになりますよ。

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