Webページのスクリーンショットを撮ろうとして、「画面に表示されている部分しか撮れない」「長いページの全体を保存したいのに何回も分けて撮るしかない」と困ったことはありませんか?
通常のスクリーンショット機能では、画面に表示されている部分しか撮影できません。しかし、以下のような場面では、ページ全体を一枚の画像として保存したいですよね:
- 長い記事やブログ投稿を保存したい
- 縦に長いランディングページを記録に残したい
- 証拠として完全なWebページを保存する必要がある
- プレゼン資料用に全体像を使いたい
今回は、様々な方法でWebページ全体のスクリーンショットを撮る方法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
ブラウザ標準機能での全画面スクショ

Google Chromeでの撮影方法
Google Chrome(グーグル クローム)には、ページ全体をキャプチャできる便利な機能が搭載されています。
デベロッパーツールを使う方法:
- スクリーンショットを撮りたいWebページを開く
- キーボードで「F12」を押す(またはCtrl + Shift + I)
- デベロッパーツールが開いたら「Ctrl + Shift + P」を押す
- 検索ボックスに「screenshot」と入力
- 「Capture full size screenshot」を選択
- 自動でダウンロードフォルダに保存される
モバイル表示での撮影:
- デベロッパーツールを開く
- 左上のスマートフォンアイコンをクリック
- デバイスを「Responsive」に設定
- 上記と同じ手順でスクリーンショットを撮影
この方法なら、追加のソフトウェアをインストールせずに、縦に長いページでも一枚の画像として保存できます。
Microsoft Edgeでの撮影方法
Microsoft Edge(マイクロソフト エッジ)でも、簡単に全画面スクリーンショットが撮れます。
Web キャプチャ機能を使う:
- スクリーンショットを撮りたいページを開く
- 「Ctrl + Shift + S」を押す
- 「ページ全体をキャプチャ」を選択
- 自動でページ全体が撮影される
- 編集画面が表示されるので、必要に応じて注釈を追加
- 「保存」ボタンでファイルに保存
右クリックメニューからの方法:
- ページ上で右クリック
- 「Web キャプチャ」を選択
- 「ページ全体をキャプチャ」をクリック
Edgeの機能は直感的で使いやすく、撮影後の編集機能も充実しています。
Firefoxでの撮影方法
Firefox(ファイアフォックス)でも全画面スクリーンショットが可能です。
標準機能での撮影:
- アドレスバーに「about:config」と入力
- 「screenshots.browser.component.enabled」を検索
- 値を「true」に設定
- ページ上で右クリック
- 「スクリーンショットを撮る」を選択
- 「ページ全体を保存」をクリック
開発者ツールでの撮影:
- 「F12」でデベロッパーツールを開く
- 右上の「…」メニューをクリック
- 「スクリーンショットを撮る」を選択
- 「ページ全体」オプションを選択
専用拡張機能でより便利に
GoFullPageの使い方
GoFullPage(ゴーフルページ)は、ワンクリックで全画面スクリーンショットが撮れる人気の拡張機能です。
インストール手順:
- Chromeウェブストアで「GoFullPage」を検索
- 「Chromeに追加」をクリック
- ブラウザの右上にカメラアイコンが追加される
使用方法:
- スクリーンショットを撮りたいページを開く
- 拡張機能のカメラアイコンをクリック
- 自動でページをスクロールしながら撮影
- 完了後、画像の編集や保存が可能
GoFullPageの特徴:
- 無料で基本機能が利用可能
- PDF形式での保存にも対応
- 撮影後の簡易編集機能
- モバイル表示での撮影も可能
Awesome Screenshotの活用
Awesome Screenshot(オーサム スクリーンショット)は、より高機能なスクリーンショット拡張機能です。
主な機能:
- ページ全体の撮影
- 選択範囲のみの撮影
- 動画録画機能
- 注釈やマーカー機能
- クラウド保存機能
使用手順:
- Chrome ウェブストアからインストール
- 拡張機能アイコンをクリック
- 「Capture entire page」を選択
- 撮影完了後、編集画面が表示
- 必要に応じて注釈を追加
- 各種形式で保存
専用ソフトウェアでプロ仕様のスクショ
Screenpressoの使い方
Screenpresso(スクリーンプレッソ)は、Windows用の高機能スクリーンショットソフトです。
ダウンロードとインストール:
- 公式サイト「screenpresso.com」にアクセス
- 無料版をダウンロード
- インストーラーを実行
Webページの全画面撮影:
- Screenpressoを起動
- 「Webページ」モードを選択
- URLを入力するか、ブラウザから取り込み
- 「キャプチャ」ボタンをクリック
- 自動でページ全体を撮影
編集機能の活用:
- 矢印や文字の追加
- ハイライト機能
- ぼかし処理
- 画像のリサイズ
Snagitでより高度な編集
Snagit(スナグイット)は、TechSmith社が開発するプロ仕様のスクリーンショットソフトです。
主な特徴:
- 高品質な全画面スクリーンショット
- 豊富な編集機能
- テンプレート機能
- 動画キャプチャも可能
使用方法:
- Snagitを起動
- 「All-in-One」モードを選択
- ブラウザでページを開く
- 「キャプチャ」ボタンをクリック
- スクロールキャプチャを選択
注意点として、Snagitは有料ソフトウェアですが、無料試用期間が用意されています。
スマートフォンでの全画面スクショ

iPhoneでの方法
Safari + ショートカット機能:
- App Storeで「Tailor」アプリをダウンロード
- または「設定」→「ショートカット」で自動スクロール機能を設定
- 長いページを複数回に分けてスクリーンショット
- Tailorアプリで自動的に繋げて一枚の画像に
サードパーティアプリの活用:
- Web Capture:シンプルで使いやすい
- Pockyt:高機能な編集機能付き
- LongShot:無料で全画面撮影可能
Androidでの方法
標準機能での撮影:
- 最近のAndroid(Android 12以降)では「スクロールスクリーンショット」機能が搭載
- 通常のスクリーンショットを撮影
- 画面下部に表示される「キャプチャ範囲を拡大」をタップ
- 自動でスクロールしながら撮影
専用アプリの使用:
- LongShot:無料で高機能
- Screenshot Easy:シンプルで軽量
- Screen Master:編集機能が充実
撮影時の注意点とコツ
画質を保つためのポイント
ブラウザの設定調整:
- ズーム倍率を100%に設定
- 画面解像度を可能な限り高く設定
- ブラウザを全画面表示にする
- 不要な拡張機能は一時的に無効化
撮影前の準備:
- ページの読み込みを完全に完了させる
- 動的コンテンツ(広告など)の読み込み待ち
- プライベートブラウジングモードの使用を検討
- Cookie同意バナーなどを事前に処理
ファイルサイズの管理
大きなファイルサイズの対処:
- 必要に応じて画像を圧縮
- PNG形式よりJPEG形式を選択(文字が多い場合はPNG推奨)
- 不要な部分をトリミング
- 解像度を用途に応じて調整
保存形式の選択:
- 文字が多いページ:PNG形式
- 写真が多いページ:JPEG形式
- ベクターイラスト:SVG形式(対応している場合)
- 文書として保存:PDF形式
トラブルシューティング
よくある問題と解決方法
スクロールが途中で止まってしまう:
- ページの読み込みが完了していない可能性
- 無限スクロールページの場合は手動で最下部まで移動
- JavaScript を一時的に無効化する
- 別のブラウザや拡張機能を試す
画像が途切れてしまう:
- ブラウザの倍率設定を確認
- 画面解像度と互換性をチェック
- メモリ不足の可能性(他のアプリを終了)
- 別の撮影方法を試す
ファイルが保存されない:
- ダウンロードフォルダの容量を確認
- ブラウザの設定でダウンロード許可を確認
- セキュリティソフトの干渉をチェック
- 管理者権限でブラウザを実行
まとめ:目的に合った方法を選んで効率的にスクショしよう
Web全画面スクリーンショットの撮影方法について、様々な手法をご紹介しました。それぞれの特徴をまとめると:
ブラウザ標準機能:
- Chrome:デベロッパーツールで高品質撮影
- Edge:Web キャプチャで簡単操作
- Firefox:開発者ツールで柔軟な撮影
拡張機能:
- GoFullPage:シンプルで使いやすい
- Awesome Screenshot:高機能で編集も可能
専用ソフトウェア:
- Screenpresso:無料で高機能
- Snagit:プロ仕様の編集機能
モバイル:
- iPhone:ショートカット機能や専用アプリ
- Android:スクロールスクリーンショット機能
使い分けのコツ:
- 簡単な撮影:ブラウザ標準機能
- 頻繁に使用:拡張機能
- 高品質・編集重視:専用ソフトウェア
- 外出先:モバイルアプリ
目的や使用頻度に応じて最適な方法を選択し、効率的にWebページの全画面スクリーンショットを活用してくださいね。どの方法も一度覚えてしまえば、長いページでも簡単に一枚の画像として保存できるようになりますよ!
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