家族と共有しているiPadで個人的な検索をしたい、仕事用のMacでプライベートな調べ物をしたい、単純に自分のプライバシーを守りたい。
そんなあなたのために、Safariで検索履歴を完全に残さない方法を徹底解説します。
実は、Safariには履歴を残さない機能が最初から備わっているんです。でも、多くの人が知らない落とし穴もあります。この記事を読めば、あなたのプライバシーは完全に守られるようになりますよ。
今すぐできる!プライベートブラウジングモード

iPhone・iPadでプライベートブラウジングを使う方法
最も簡単で確実な方法が、プライベートブラウジングモードです。
起動方法:
- Safariを開く
- ホーム画面からSafariアプリをタップ
- タブボタンをタップ
- 画面右下の四角が重なったアイコンを押す
- プライベートモードに切り替え
- 画面下部の「○○個のタブ」をタップ
- 「プライベート」を選択
- 画面が暗くなったら成功!
- 新しいタブを開いて検索開始
- 「+」ボタンで新規タブを作成
- 自由に検索を楽しむ
見分け方のポイント:
- アドレスバーが黒や暗い色になる
- 画面上部に「プライベートブラウズモード」と表示される
- タブ一覧画面が暗めの背景になる
Macでプライベートウィンドウを開く方法
デスクトップ版のSafariでも、簡単にプライベートモードが使えます。
3つの開き方:
- メニューバーから
- 「ファイル」→「新規プライベートウィンドウ」
- キーボードショートカット(最速!)
- Command + Shift + N
- Dockアイコンから
- Dockのsafariアイコンを右クリック
- 「新規プライベートウィンドウ」を選択
Macでの見分け方:
- アドレスバーがダークグレーになる
- ウィンドウ上部に「プライベートブラウズ中」の表示
- スマート検索フィールドの背景が暗い
プライベートブラウジングで守られるもの・守られないもの
✅ 守られるもの(残らないもの)
プライベートブラウジングを使うと、以下の情報は一切保存されません:
- 検索履歴 – 検索した言葉やフレーズ
- 閲覧履歴 – 訪問したWebサイトの記録
- フォームの自動入力情報 – 入力した名前や住所など
- 検索候補 – 次回検索時に表示される候補
- ダウンロード履歴 – ダウンロードしたファイルの一覧(ファイル自体は残る)
⚠️ 守られないもの(残るもの)
ただし、以下の点は注意が必要です:
- ダウンロードしたファイル – ファイル自体はデバイスに保存される
- ブックマーク – 追加したブックマークは通常通り保存
- メモやスクリーンショット – 手動で保存したものは残る
- インターネットプロバイダの記録 – ISP側には接続記録が残る可能性
- 会社や学校のネットワーク記録 – 管理者は閲覧内容を確認できる場合がある
既存の検索履歴を完全に削除する方法
iPhone・iPadで履歴を消去
すでに残っている履歴も、きれいに消去できます。
部分的に削除する方法:
- 設定アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 下にスクロール
- 削除オプションを選択:
- 「履歴とWebサイトデータを消去」→ すべて削除
- 「詳細」→「Webサイトデータ」→ 個別に削除
特定の履歴だけを削除:
- Safariを開く
- ブックマークボタンをタップ(本のアイコン)
- 時計アイコンの「履歴」を選択
- 左にスワイプして削除、または「編集」で複数選択
Macで履歴をクリア
全履歴を一括削除:
- Safariを開く
- メニューバーの「履歴」
- 「履歴を消去…」を選択
- 期間を選んで消去:
- 直近1時間
- 今日
- 今日と昨日
- すべての履歴
個別に削除:
- Command + Y で履歴を表示
- 削除したい項目を右クリック
- 「削除」を選択
検索候補や自動入力も制御する
検索候補を非表示にする設定
検索ボックスに文字を入力すると表示される候補も、プライバシーの観点から非表示にできます。
iPhone・iPadの設定:
- 設定 → Safari
- 「検索」セクションで以下をオフに:
- 検索エンジンの候補
- Safariの候補
- クイックWebサイト検索
Macの設定:
- Safari → 環境設定(Command + ,)
- 「検索」タブを選択
- チェックを外す:
- 検索エンジンの候補を含める
- Safariの候補を含める
自動入力を無効化
フォームに自動的に入力される情報も管理できます。
設定方法(iPhone・iPad):
- 設定 → Safari → 自動入力
- 各項目をオフに設定
設定方法(Mac):
- Safari → 環境設定 → 自動入力
- 使用したくない項目のチェックを外す
iCloud同期に要注意!他のデバイスとの連携
履歴の同期を防ぐ
同じApple IDでサインインしている複数のデバイス間で、履歴が同期される場合があります。
履歴同期をオフにする方法:
- 設定 → Apple ID(最上部の名前)
- 「iCloud」をタップ
- 「Safari」をオフに
これで、他のデバイスに履歴が共有されることはありません。
ただし、ブックマークやパスワードも同期されなくなるので注意してください。
選択的な同期設定
履歴だけを同期から除外したい場合は、プライベートブラウジングを使うのが最も簡単です。
プライベートブラウジングの履歴は、iCloudをオンにしていても同期されません。
さらに強力!プライバシー保護の上級テクニック
コンテンツブロッカーの活用
広告や追跡スクリプトをブロックして、さらにプライバシーを強化できます。
設定方法:
- App Storeでコンテンツブロッカーをダウンロード
- 「AdGuard」「1Blocker」などが人気
- 設定 → Safari → 機能拡張
- インストールしたブロッカーをオン
Safariのプライバシーレポート
iOS 14以降、Safariにはプライバシーレポート機能が搭載されています。
確認方法:
- Safariのスタートページで「プライバシーレポート」をタップ
- または、アドレスバーの「ぁあ」→「プライバシーレポート」
ここで、ブロックされた追跡機能の数や、プライバシーが守られている状況を確認できます。
DNSの設定でさらに安全に
プライバシー重視のDNSサービスを使うことで、さらに匿名性を高められます。
設定例(iPhone・iPad):
- 設定 → Wi-Fi
- 接続中のネットワークの「i」マーク
- 「DNSを構成」→「手動」
- プライバシー保護DNSを追加:
- 1.1.1.1(Cloudflare)
- 9.9.9.9(Quad9)
よくある疑問と落とし穴
Q:プライベートブラウジングでログインしたサイトは?
A: セッション中は維持されますが、タブを閉じると自動的にログアウトされます。
毎回ログインが必要になりますが、それがプライバシー保護につながります。
Q:スクリーンタイムに記録は残る?
A: はい、スクリーンタイムには記録が残ります。
保護者による制限やスクリーンタイムの記録は、プライベートブラウジングでも機能します。
Q:会社のiPhoneでも大丈夫?
A: MDM(モバイルデバイス管理)で管理されている場合、管理者は閲覧内容を確認できる可能性があります。
会社支給のデバイスでは、個人的な検索は控えることをおすすめします。
Q:完全に匿名になれる?
A: いいえ、プライベートブラウジングだけでは完全な匿名性は保証されません。
- IPアドレスは隠されない
- Webサイト側には訪問が記録される
- インターネットプロバイダには接続先が分かる
完全な匿名性が必要な場合は、VPNサービスの併用を検討してください。
場面別おすすめ設定
家族でiPadを共有している場合
推奨設定:
- 個人的な検索は必ずプライベートブラウジング
- 使用後は必ずプライベートタブを閉じる
- Safari履歴の定期的な削除
- 可能なら別のブラウザアプリを使い分け
仕事とプライベートを分けたい場合
推奨設定:
- 仕事:通常のブラウジング
- プライベート:プライベートブラウジング
- または、仕事用とプライベート用でブラウザアプリを分ける
(Safari + Chrome など)
子供にiPhoneを貸す場合
推奨設定:
- 事前に履歴をすべて削除
- Webサイトの制限を設定(設定→スクリーンタイム)
- 使用後に履歴を確認
まとめ:あなたのプライバシーは自分で守れる
Safariで検索履歴を残さない方法は、実はとても簡単です。
今すぐ実践できる3つのポイント:
✅ プライベートブラウジングを活用
個人的な検索は必ずプライベートモードで
✅ 定期的な履歴削除を習慣化
週に1回は履歴をクリアする習慣を
✅ 同期設定を確認
iCloudの同期設定を見直して、意図しない共有を防ぐ
覚えておいてほしいこと:
プライベートブラウジングはデバイス上の履歴を残さないという機能です。インターネット上での完全な匿名性を保証するものではありません。
でも、日常的なプライバシー保護には十分な機能です。家族や友人とデバイスを共有している人、仕事とプライベートを分けたい人には、必須の機能といえるでしょう。
さあ、今すぐSafariを開いて、Command + Shift + N(Mac)または、タブボタンから「プライベート」(iPhone・iPad)を試してみてください。
あなたのプライバシーは、あなた自身の手で守ることができるんです!
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