「検索窓をタップすると、前に調べた恥ずかしいワードが出てくる」
「人前でSafariを使う時、検索候補が表示されて気まずい」
「子供がiPadを使う時、不適切な検索履歴が見えてしまう」
こんな悩み、ありませんか?
実は、Safariには検索履歴や検索候補を表示しないように設定する方法がいくつもあります。履歴を削除しなくても、表示させないだけで解決できることも多いんです。
今回は、iPhone、iPad、Macそれぞれで、検索履歴や検索候補を非表示にする設定方法を徹底的に解説していきます。
検索履歴が表示される仕組み:なぜ勝手に出てくるの?
Safariが検索候補を表示する3つの要素
検索窓に文字を入力すると表示される候補には、実は3種類あります。
1. 検索履歴(History)
- あなたが過去に検索した言葉
- 訪問したWebサイトのタイトル
- アドレスバーに入力したURL
2. 検索エンジンの候補(Search Suggestions)
- GoogleやYahooが提供する人気の検索ワード
- 今話題のキーワード
- 入力文字に関連する一般的な検索
3. ブックマークと履歴からの候補
- お気に入りに登録したサイト
- よくアクセスするサイト
- リーディングリストの項目
これらすべてを非表示にすることで、クリーンな検索環境を作れます。
なぜデフォルトで表示されるの?
Appleは「ユーザーの利便性向上」を目的として、これらの機能をオンにしています。
でも、プライバシーを重視する人にとっては、むしろ邪魔になることもありますよね。
iPhone・iPadで検索履歴を表示しない設定
基本設定:検索候補をすべてオフにする
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 「検索」セクションで以下をオフにする:
- 「検索エンジンの候補」 – 検索エンジンからの提案を非表示
- 「Safariの検索候補」 – Safari独自の提案を非表示
- 「クイックWebサイト検索」 – サイト内検索の候補を非表示
これで、検索窓をタップしても余計な候補が表示されなくなります。
詳細設定:さらに細かくコントロール
プリロードを無効にする
- 「設定」→「Safari」
- 「トップヒットをプリロード」をオフ
これにより、検索候補の先読み機能が無効になり、プライバシーがより保護されます。
よく閲覧するサイトを非表示
- 「設定」→「Safari」
- 「よく閲覧するサイトを表示」をオフ
新規タブを開いた時に表示される「よく閲覧するサイト」も非表示にできます。
Siriの検索候補も非表示にする
Safariだけでなく、システム全体の検索候補も制御しましょう。
- 「設定」→「Siriと検索」
- 「検索時の候補」をオフ
- 「ロック画面上での候補」をオフ
- 各アプリごとに「検索で表示」をオフ
これで、Spotlight検索でもSafariの履歴が表示されなくなります。
MacでSafariの検索履歴を表示しない設定
Safari環境設定から設定する方法
基本的な非表示設定
- Safariを開く
- メニューバーから「Safari」→「環境設定」(Command + カンマ)
- 「検索」タブをクリック
- 以下のチェックを外す:
- 「検索エンジンの候補を含める」
- 「Safariの候補を含める」
- 「クイックWebサイト検索を含める」
スマート検索フィールドの設定
- 「環境設定」→「検索」
- 「スマート検索フィールド」のオプションを調整
- 「トップヒットをプリロード」のチェックを外す
これで、アドレスバーに入力した時の候補表示を最小限にできます。
プライバシータブでの追加設定
- 「環境設定」→「プライバシー」
- 「Webサイトによる追跡」セクションで設定
- 必要に応じて「すべてのCookieをブロック」も検討
検索履歴を残しつつ表示だけしない高度な設定
プライベートブラウズを活用した使い分け
履歴は残したいけど、特定の状況では表示したくない場合の解決策です。
通常モード:
- 仕事や日常の検索
- 履歴を残す
- 自分だけの時に使用
プライベートモード:
- 人前での検索
- プレゼンテーション時
- 共有画面での作業
iPhone・iPadでの切り替え
- Safariのタブボタンをタップ
- 「プライベート」をタップで切り替え
Macでのショートカット
Shift + Command + N で新規プライベートウィンドウを開く
特定のサイトだけ履歴から除外
よく使うけど履歴に残したくないサイトがある場合:
- そのサイトは常にプライベートブラウズで開く
- または、訪問後すぐに個別削除する習慣をつける
スクリーンタイムを使った制限方法
子供のデバイスで検索履歴を制御
家族で共有するiPadなどで、子供に検索履歴を見せたくない場合:
設定手順:
- 「設定」→「スクリーンタイム」
- 「コンテンツとプライバシーの制限」をオン
- 「コンテンツ制限」→「Webコンテンツ」
- 以下から選択:
- 「成人向けWebサイトを制限」
- 「許可されたWebサイトのみ」
これで、不適切な検索履歴が表示される心配がなくなります。
アプリの使用制限で根本解決
- 「スクリーンタイム」→「App使用時間の制限」
- Safariに時間制限を設定
- または特定時間帯のみ使用可能に
検索エンジン側の設定も重要
Google検索の履歴を非表示にする
SafariでGoogleを使っている場合、Google側の設定も必要です。
Googleアカウントにログインしている場合:
- Googleマイアクティビティにアクセス
- 「ウェブとアプリのアクティビティ」を一時停止
- または自動削除を設定(3ヶ月、18ヶ月など)
ログインしていない場合:
- Google検索ページの「設定」
- 「検索設定」→「プライベート検索」
- 検索候補を「表示しない」に設定
DuckDuckGoへの切り替えも選択肢
プライバシー重視の検索エンジンを使うことで、根本的に解決する方法もあります。
- 「設定」→「Safari」→「検索エンジン」
- 「DuckDuckGo」を選択
DuckDuckGoは検索履歴を一切保存しないので、候補表示の心配がありません。
よくある質問と解決法
Q1: 設定をオフにしたのに、まだ候補が表示される
原因: キャッシュが残っている
解決法:
- 「設定」→「Safari」
- 「履歴とWebサイトデータを消去」
- 設定を再度確認
Q2: 特定のアプリだけ検索候補を表示したい
解決法:
- 「設定」→「Siriと検索」
- アプリ一覧から選択
- 個別に「検索で表示」をオン/オフ
Q3: 共有デバイスで自分の時だけ候補を表示したい
解決法:
- ユーザープロファイルを作成(iPadOS 16以降)
- またはFocus機能で場面ごとに切り替え
Q4: 検索候補は消したいけど、パスワードの自動入力は使いたい
解決法:
検索候補の設定とパスワード自動入力は独立しているので、両立可能です。
- 検索候補はオフ
- 「設定」→「パスワード」で自動入力はオン
シーン別おすすめ設定
プレゼンや画面共有をする人
推奨設定:
- すべての検索候補をオフ
- よく閲覧するサイトを非表示
- プライベートブラウズを基本使用
家族でデバイスを共有する人
推奨設定:
- スクリーンタイムで制限
- ユーザープロファイルを分ける
- 定期的な履歴削除を設定
仕事とプライベートを分けたい人
推奨設定:
- Focus機能で仕事/プライベートを切り替え
- 仕事時は候補表示、プライベート時は非表示
- 別のブラウザアプリを使い分ける
追加のプライバシー対策
トラッキング防止機能も活用
- 「設定」→「Safari」
- 「サイト越えトラッキングを防ぐ」をオン
- 「IPアドレスを非公開」をオン(iCloud+契約者)
拡張機能でさらに強化(Mac)
- AdGuard – 広告と追跡をブロック
- 1Password – パスワード管理で履歴を減らす
- Ghostery – トラッカーをブロック
まとめ:快適でプライベートな検索環境を作ろう
Safariの検索履歴を表示しない設定について、様々な方法を紹介してきました。
重要ポイントのまとめ:
- 基本は3つの設定をオフ – 検索エンジンの候補、Safariの候補、クイック検索
- Siriの検索候補も忘れずに – システム全体の設定も重要
- プライベートブラウズの活用 – 状況に応じて使い分け
- 検索エンジン側の設定も確認 – Google設定やDuckDuckGoへの変更
- 定期的な見直しが大切 – OSアップデートで設定が変わることも
プライバシーを守りながら、便利にSafariを使うには、自分の使用状況に合わせた設定が大切です。
すべての候補を非表示にすると不便になることもあるので、まずは気になる部分だけオフにして、徐々に調整していくのがおすすめです。
これで、人前でも安心してSafariを使えるようになりますよ!
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