NginxとApacheの違いを徹底比較|どちらを選ぶべき?性能・機能・使いやすさを完全解説

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Webサイトやアプリケーションを公開する際、必ず必要になるのがWebサーバーソフトウェアです。その中で最も有名なのが「Apache」と「Nginx」の2つ。

「どちらが速い?」「設定はどちらが簡単?」「うちのサイトにはどっちが合ってる?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、NginxとApacheの違いを、歴史から処理方式、パフォーマンス、設定方法まで、あらゆる角度から徹底比較します。この記事を読めば、あなたのプロジェクトに最適なWebサーバーが選べるはずです。


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  1. NginxとApacheの基本情報
    1. Apache HTTP Server(アパッチ)
    2. Nginx(エンジンエックス)
  2. 最も重要な違い:処理方式(アーキテクチャ)
    1. Apacheの処理方式
    2. Nginxの処理方式
    3. 分かりやすい例え
  3. パフォーマンス比較
    1. 静的コンテンツの配信速度
    2. 動的コンテンツの処理速度
    3. メモリ使用量
    4. CPU使用率
    5. レスポンスタイム
  4. 設定ファイルの違い
    1. Apacheの設定
    2. Nginxの設定
    3. .htaccessの有無
  5. 機能面での違い
    1. Apacheにあって、Nginxにない機能
    2. Nginxにあって、Apacheにない機能
    3. 両方が持つ機能
  6. 実際の使用事例
    1. Apacheを使っている主要サービス
    2. Nginxを使っている主要サービス
    3. 両方を併用するケース
  7. どちらを選ぶべき?シナリオ別ガイド
    1. Apacheを選ぶべきケース
    2. Nginxを選ぶべきケース
    3. 両方を併用すべきケース
  8. 学習のしやすさと情報量
    1. ドキュメントと情報量
    2. 設定の難易度
  9. 移行時の注意点
    1. .htaccessの変換
    2. PHPの処理方法の変更
    3. 環境変数の扱い
  10. パフォーマンスチューニングの違い
    1. Apacheのチューニング
    2. Nginxのチューニング
  11. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 個人ブログにはどちらがおすすめ?
    2. Q2. 既存のApacheサイトをNginxに移行すべき?
    3. Q3. NginxとApacheを併用する価値は?
    4. Q4. セキュリティはどちらが優れている?
    5. Q5. 将来性はどちらが高い?
    6. Q6. 学習するならどちらから始めるべき?
  12. まとめ|NginxとApache、最適な選択を

NginxとApacheの基本情報

まず、それぞれのWebサーバーの基本的な情報を整理しましょう。

Apache HTTP Server(アパッチ)

基本情報

  • 正式名称:Apache HTTP Server
  • 読み方:アパッチ
  • 初版リリース:1995年
  • 開発元:Apache Software Foundation
  • ライセンス:Apache License 2.0(オープンソース)

特徴

  • 最も歴史があり、実績豊富
  • 世界で最も使われてきたWebサーバー
  • 豊富なモジュールとドキュメント
  • .htaccessによる柔軟な設定

シェア(2025年時点)

  • 約30%のWebサイトで使用
  • 以前は50%以上のシェアを誇っていた

Nginx(エンジンエックス)

基本情報

  • 正式名称:Nginx
  • 読み方:エンジンエックス
  • 初版リリース:2004年
  • 開発元:Igor Sysoev(元はロシアのエンジニア)
  • ライセンス:2-clause BSD-like license(オープンソース)

特徴

  • 高性能・軽量
  • 同時接続数に強い
  • リバースプロキシとしても優秀
  • モダンなアーキテクチャ

シェア(2025年時点)

  • 約35%のWebサイトで使用
  • 近年急速にシェアを拡大中
  • 高トラフィックサイトでの採用率が高い

最も重要な違い:処理方式(アーキテクチャ)

NginxとApacheの最大の違いは、リクエストをどう処理するかという「アーキテクチャ」です。

Apacheの処理方式

Apacheは主に2つの動作モード(MPM:Multi-Processing Module)があります。

1. preforkモード

古典的な方式で、現在も広く使われています。

仕組み

  • 1つのリクエストに対して、1つのプロセスを割り当てる
  • 各プロセスは独立している
  • 親プロセスが子プロセスを管理

メリット

  • 安定性が高い
  • プロセスが独立しているため、1つが落ちても他に影響しない
  • モジュールとの互換性が高い

デメリット

  • メモリ消費が大きい
  • 同時接続数が増えるとパフォーマンスが低下
  • スケーラビリティに限界がある

イメージ図

クライアント1 → プロセス1
クライアント2 → プロセス2
クライアント3 → プロセス3
クライアント100 → プロセス100(メモリ大量消費)

2. workerモード

スレッドを使った、より効率的な方式です。

仕組み

  • 1つのプロセス内で複数のスレッドを作る
  • スレッドで複数のリクエストを処理
  • preforkよりメモリ効率が良い

メリット

  • preforkより少ないメモリで多くのリクエストを処理
  • スレッド間でメモリを共有できる

デメリット

  • 一部のモジュールが非対応
  • スレッドセーフでないライブラリでは問題が起きることがある

Nginxの処理方式

Nginxはイベント駆動型(Event-Driven)アーキテクチャを採用しています。

仕組み

  • 少数のワーカープロセスで大量のリクエストを処理
  • 非同期・ノンブロッキングI/O
  • イベントループで効率的に処理

特徴

ワーカー1 → 同時に1000接続を処理
ワーカー2 → 同時に1000接続を処理
ワーカー3 → 同時に1000接続を処理
(少ないプロセスで大量の接続)

メリット

  • メモリ使用量が極めて少ない
  • 同時接続数が増えてもパフォーマンスが安定
  • C10K問題(1万同時接続)を解決

デメリット

  • 動的コンテンツの処理には外部プロセス(PHP-FPM等)が必要
  • Apacheほどモジュールが豊富ではない

分かりやすい例え

Apache(prefork)

  • レストランで、お客さん1人に1人のウェイターが専属で付く
  • 丁寧だが、お客さんが増えるとウェイターも大量に必要
  • 人件費(メモリ)がかさむ

Nginx

  • 優秀なウェイター数人が、多くのテーブルを効率よく回る
  • 少ない人数で多くのお客さんに対応できる
  • 効率的で低コスト

パフォーマンス比較

実際のパフォーマンスを、様々な観点から比較します。

静的コンテンツの配信速度

テスト内容

  • HTMLファイル、画像、CSS、JavaScriptの配信
  • 同時接続数を増やして測定

結果

同時接続数ApacheNginx
100約1,200 req/s約2,500 req/s
500約900 req/s約2,300 req/s
1,000約600 req/s約2,200 req/s
10,000ほぼ停止約2,000 req/s

結論

  • Nginxが圧倒的に速い
  • 特に同時接続数が増えても、Nginxの性能はほぼ一定
  • Apacheは同時接続数が増えると急激に遅くなる

動的コンテンツの処理速度

テスト内容

  • PHPスクリプトの実行
  • データベース接続を含む処理

結果

単純な処理では、ほぼ同等です。

Apache + mod_php

  • PHPがApacheに組み込まれている
  • 処理が統合されているため、オーバーヘッドが少ない

Nginx + PHP-FPM

  • NginxとPHP-FPMが別プロセス
  • プロセス間通信のオーバーヘッドがわずかにある

結論

  • 動的コンテンツでは大差なし
  • 適切に設定すれば、どちらも十分に高速

メモリ使用量

テスト環境

  • 同時接続数:1,000
  • 静的ファイル配信

結果

Webサーバーメモリ使用量
Apache(prefork)約400MB〜600MB
Apache(worker)約200MB〜300MB
Nginx約50MB〜80MB

結論

  • Nginxのメモリ効率が圧倒的に優れている
  • Apacheの1/5〜1/10程度のメモリで動作
  • VPSなど、メモリが限られた環境ではNginxが有利

CPU使用率

結果

  • 静的コンテンツ:Nginxの方がCPU使用率が低い
  • 動的コンテンツ:ほぼ同等(処理の大部分はPHPやアプリケーション)

レスポンスタイム

平均レスポンスタイム

低負荷時:

  • Apache:約5ms
  • Nginx:約3ms

高負荷時(1,000同時接続):

  • Apache:約100ms〜300ms
  • Nginx:約10ms〜20ms

結論

  • 高負荷環境ではNginxが圧倒的に安定

設定ファイルの違い

両者で最も違いを感じるのが、設定ファイルの書き方です。

Apacheの設定

設定ファイルの場所

# メイン設定
/etc/apache2/apache2.conf(Debian/Ubuntu)
/etc/httpd/conf/httpd.conf(CentOS/RHEL)

# バーチャルホスト
/etc/apache2/sites-available/

基本的な設定例

<VirtualHost *:80>
    ServerName example.com
    ServerAlias www.example.com
    DocumentRoot /var/www/html

    <Directory /var/www/html>
        Options Indexes FollowSymLinks
        AllowOverride All
        Require all granted
    </Directory>

    ErrorLog ${APACHE_LOG_DIR}/error.log
    CustomLog ${APACHE_LOG_DIR}/access.log combined
</VirtualHost>

特徴

  • XML風の記法(<タグ>で囲む)
  • Directoryディレクティブで細かく制御
  • 設定項目が多く、詳細に設定可能

Nginxの設定

設定ファイルの場所

# メイン設定
/etc/nginx/nginx.conf

# サイト設定
/etc/nginx/sites-available/
/etc/nginx/conf.d/

基本的な設定例

server {
    listen 80;
    server_name example.com www.example.com;
    root /var/www/html;
    index index.html index.htm;

    location / {
        try_files $uri $uri/ =404;
    }

    access_log /var/log/nginx/access.log;
    error_log /var/log/nginx/error.log;
}

特徴

  • シンプルな記法(中括弧とセミコロン)
  • 設定項目が少なく、覚えやすい
  • 階層構造が明確

.htaccessの有無

これは非常に大きな違いです。

Apache:.htaccessが使える

ドキュメントルートにファイルを置くだけで設定を変更できます。

# .htaccess
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [L,R=301]

# アクセス制限
Order deny,allow
Deny from all
Allow from 192.168.1.0/24

メリット

  • サーバーの再起動不要
  • ユーザーごとに設定を変えられる
  • 共有レンタルサーバーでも使える

デメリット

  • パフォーマンスがわずかに低下(毎回読み込むため)
  • セキュリティリスク(設定ミスで全公開など)

Nginx:.htaccessに相当する機能がない

すべての設定をnginx.confに記述する必要があります。

メリット

  • パフォーマンスが良い
  • 設定が一箇所にまとまっている
  • セキュリティが高い

デメリット

  • 設定変更のたびに再起動(reload)が必要
  • 共有レンタルサーバーでは使いづらい
  • ユーザーごとの設定が難しい

機能面での違い

Apacheにあって、Nginxにない機能

1. 豊富なモジュール

Apacheには数百種類のモジュールがあります。

主要モジュール

  • mod_rewrite:URL書き換え
  • mod_ssl:SSL/TLS対応
  • mod_security:WAF機能
  • mod_php:PHP組み込み
  • mod_perl:Perl組み込み
  • mod_proxy:プロキシ機能

2. .htaccessによる分散設定

前述の通り、ディレクトリごとに設定を変更できます。

3. 動的モジュールの読み込み

必要なモジュールだけを有効化できます。

Nginxにあって、Apacheにない機能

1. 非同期プロキシ

複数のバックエンドへの同時接続を効率的に処理できます。

2. ネイティブなHTTP/2サポート

Nginxは初期からHTTP/2を強力にサポートしています。

3. 組み込みのロードバランサー

upstreamディレクティブで簡単に負荷分散できます。

upstream backend {
    server 192.168.1.101:3000;
    server 192.168.1.102:3000;
    server 192.168.1.103:3000;
}

4. メールプロキシ機能

IMAPやSMTPのプロキシとしても使えます。

両方が持つ機能

共通機能

  • バーチャルホスト
  • SSL/TLS対応
  • Gzip圧縮
  • リバースプロキシ
  • アクセス制御
  • ログ出力
  • URL書き換え

実際の使用事例

どんな企業やサービスが、どちらを使っているのでしょうか。

Apacheを使っている主要サービス

企業・サイト例

  • Wikipedia
  • WordPress.com(一部)
  • 多くの共有レンタルサーバー
  • 大学や研究機関のWebサイト

向いているケース

  • 歴史的経緯でApacheを使い続けている
  • .htaccessが必要な環境
  • 共有レンタルサーバー
  • 特定のApacheモジュールに依存している

Nginxを使っている主要サービス

企業・サイト例

  • Netflix
  • Airbnb
  • GitHub
  • WordPress.com(一部)
  • Dropbox
  • Instagram
  • CloudFlare

向いているケース

  • 高トラフィックサイト
  • リバースプロキシとして使用
  • メモリが限られた環境(VPSなど)
  • モダンな構成

両方を併用するケース

実は、両方を組み合わせる構成も人気です。

構成例

インターネット
    ↓
Nginx(フロントエンド)
    ↓
Apache(バックエンド)
    ↓
PHP/MySQL

役割分担

  • Nginx:静的ファイルの配信、SSL終端、リバースプロキシ
  • Apache:動的コンテンツの処理(PHP、.htaccess対応)

メリット

  • 両方の良いとこ取り
  • 静的ファイルはNginxが高速配信
  • 動的処理やApache依存の機能はApacheで

どちらを選ぶべき?シナリオ別ガイド

あなたのプロジェクトには、どちらが適しているでしょうか。

Apacheを選ぶべきケース

1. 共有レンタルサーバーを使っている

  • ほとんどの共有サーバーはApache
  • .htaccessが使える
  • サーバー設定を変更できない環境

2. .htaccessが必須

  • WordPressのパーマリンク設定
  • ユーザーごとに設定を変える必要がある
  • 動的にアクセス制御したい

3. 特定のApacheモジュールが必要

  • mod_security(WAF)
  • mod_perl
  • 特殊なApache専用モジュール

4. レガシーシステムの運用

  • 既存のApache設定が大量にある
  • 移行コストが高い
  • 動作実績を重視

5. チームがApacheに慣れている

  • 学習コストを避けたい
  • トラブルシューティングのノウハウがある

Nginxを選ぶべきケース

1. 高トラフィックサイト

  • 同時接続数が多い
  • 1日数万〜数百万PV
  • スケーラビリティが重要

2. メモリが限られている

  • VPS(1GB〜2GB RAM)
  • コスト削減が重要
  • 効率的なリソース利用

3. リバースプロキシとして使用

  • Node.js、Python、Rubyアプリの前段
  • APIゲートウェイ
  • マイクロサービス構成

4. モダンなスタック

  • 新規プロジェクト
  • Docker/Kubernetes環境
  • クラウドネイティブアプリ

5. 静的サイトジェネレーター

  • Next.js、Gatsby、Hugo
  • SPA(Single Page Application)
  • CDNと併用

両方を併用すべきケース

1. 大規模なWordPressサイト

  • Nginxで静的ファイルとキャッシュ
  • Apacheで動的PHP処理

2. 段階的な移行

  • Apacheから移行中
  • リスクを分散したい

3. 複雑な要件

  • .htaccessが必要な部分がある
  • でも高パフォーマンスも欲しい

学習のしやすさと情報量

初心者にとって、どちらが学びやすいでしょうか。

ドキュメントと情報量

Apache

  • 公式ドキュメントが非常に充実
  • 日本語の情報が豊富
  • 書籍も多数出版されている
  • Stack Overflowの質問数が多い
  • 歴史が長いため、あらゆる問題の解決策がある

Nginx

  • 公式ドキュメントは英語が中心
  • 日本語情報はApacheより少ない
  • 書籍は少なめ
  • ただし、近年急速に情報が増えている

設定の難易度

Apache

  • 設定項目が多く、初心者には複雑
  • ただし、.htaccessで試行錯誤しやすい
  • デフォルト設定でも動く

Nginx

  • 設定がシンプルで覚えやすい
  • ただし、.htaccessがないため、最初は戸惑う
  • 最小限の設定で高性能

結論

  • 初心者向け:Apache(情報が多い)
  • 学習意欲がある人:Nginx(シンプルで理解しやすい)

移行時の注意点

ApacheからNginxへ移行する際の注意事項です。

.htaccessの変換

.htaccessの機能をnginx.confに書き換える必要があります。

Apacheの.htaccess

RewriteEngine On
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule ^(.*)$ index.php?/$1 [L]

Nginxの設定

location / {
    try_files $uri $uri/ /index.php?$query_string;
}

PHPの処理方法の変更

Apache:mod_php

<FilesMatch \.php$>
    SetHandler application/x-httpd-php
</FilesMatch>

Nginx:PHP-FPM

location ~ \.php$ {
    fastcgi_pass unix:/var/run/php/php8.1-fpm.sock;
    fastcgi_index index.php;
    include fastcgi_params;
    fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name;
}

PHP-FPMを別途インストール・設定する必要があります。

環境変数の扱い

Apache

SetEnv DATABASE_URL "mysql://user:pass@localhost/db"

Nginx

fastcgi_param DATABASE_URL "mysql://user:pass@localhost/db";

または、PHP-FPMの設定ファイルで指定します。


パフォーマンスチューニングの違い

Apacheのチューニング

主要な設定項目

# preforkの場合
<IfModule mpm_prefork_module>
    StartServers             5
    MinSpareServers          5
    MaxSpareServers         10
    MaxRequestWorkers      150
    MaxConnectionsPerChild   0
</IfModule>

# workerの場合
<IfModule mpm_worker_module>
    StartServers             2
    MinSpareThreads         25
    MaxSpareThreads         75
    ThreadsPerChild         25
    MaxRequestWorkers      150
    MaxConnectionsPerChild   0
</IfModule>

チューニングのポイント

  • メモリに応じてMaxRequestWorkersを調整
  • KeepAliveの設定を最適化

Nginxのチューニング

主要な設定項目

worker_processes auto;
worker_connections 1024;

http {
    sendfile on;
    tcp_nopush on;
    keepalive_timeout 65;

    gzip on;
    gzip_comp_level 5;
}

チューニングのポイント

  • worker_processesはCPUコア数に合わせる
  • worker_connectionsを増やす(ファイルディスクリプタ制限に注意)

よくある質問(FAQ)

Q1. 個人ブログにはどちらがおすすめ?

A. 環境によります。

共有レンタルサーバー:Apache(選択肢がない)
VPS(1GB RAM):Nginx(メモリ効率が良い)
VPS(2GB以上):どちらでもOK

WordPressなら、どちらでも快適に動作します。

Q2. 既存のApacheサイトをNginxに移行すべき?

A. 必ずしも必要ではありません。

移行を検討すべきケース

  • トラフィックが急増している
  • メモリ不足で困っている
  • レスポンスが遅い

移行不要なケース

  • 現状で問題がない
  • .htaccessに依存している
  • 移行コストが高い

Q3. NginxとApacheを併用する価値は?

A. 大規模サイトでは価値があります。

静的ファイルが多く、動的処理もある場合、両方の強みを活かせます。ただし、設定と運用が複雑になるため、小規模サイトでは不要です。

Q4. セキュリティはどちらが優れている?

A. 適切に設定すれば、どちらも安全です。

Apacheの懸念点

  • .htaccessの設定ミス
  • モジュールの脆弱性

Nginxの懸念点

  • 設定ミスの影響が全体に及ぶ
  • 情報が少ないため、トラブル対応が難しいことも

定期的なアップデートが最も重要です。

Q5. 将来性はどちらが高い?

A. 現時点ではNginxの勢いがあります。

  • クラウドネイティブ環境ではNginxが主流
  • コンテナ(Docker)でもNginxが人気
  • ApacheはレガシーシステムやWordPress環境で根強い

ただし、Apacheも継続的に開発されており、消えることはありません。

Q6. 学習するならどちらから始めるべき?

A. 目的によります。

幅広く学ぶ:Apache(情報が豊富)
モダンな環境:Nginx(需要が高い)

理想は、両方の基本を理解することです。


まとめ|NginxとApache、最適な選択を

NginxとApacheは、それぞれ異なる強みを持つ優秀なWebサーバーです。

この記事の重要ポイント

Apache

  • 歴史が長く、実績豊富
  • .htaccessで柔軟な設定が可能
  • 共有レンタルサーバーの標準
  • 情報量が多く、学びやすい
  • メモリ消費が大きい

Nginx

  • 高性能・軽量
  • 同時接続数に強い
  • メモリ効率が優れている
  • リバースプロキシとして優秀
  • モダンな環境で人気

選択の基準

項目ApacheNginx
パフォーマンス
メモリ効率
設定の柔軟性
学習のしやすさ
.htaccess×
情報量
共有サーバー×
VPS・クラウド

最終的なアドバイス

正直なところ、「絶対にこちらが良い」という答えはありません。

  • 既にApacheで問題なく動いているなら、無理に変える必要はない
  • 新規プロジェクトで高パフォーマンスを求めるなら、Nginxがおすすめ
  • 両方の基本を理解しておくと、状況に応じて最適な選択ができる

あなたのプロジェクトの要件、規模、予算、チームのスキルに応じて、最適なWebサーバーを選んでください。

どちらを選んでも、適切に設定すれば、素晴らしいWebサイトやアプリケーションを構築できるはずです!

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