「ネットワークハブって何?ルーターとは違うの?」 「スイッチングハブって書いてあるけど、普通のハブと何が違う?」 「そもそも今でもハブって必要なの?」
こんな疑問、ありませんか?
実は、「ハブ」という言葉、現在は2つの意味で使われていて混乱しやすいんです。本来のハブはもう販売されていませんが、その進化版の「スイッチ」が「スイッチングハブ」という名前で売られています。
この記事では、ハブの基本から、スイッチとの違い、そして「今、何を買えばいいのか」まで、分かりやすく解説します。ネットワーク機器選びで失敗しない知識が身につきますよ!
ハブを超分かりやすく説明すると?

ハブは「LANケーブルの分配器」
ハブを一言で表すなら、「電源タップのLANケーブル版」です。
身近な例で説明:
- 電源タップ = コンセントを増やす
- ネットワークハブ = LANポートを増やす
こんな状況で必要:
ルーターのLANポートが4個しかない
でも繋ぎたい機器が6台ある
→ ハブで増設!
ハブの役割を図解
インターネット
↓
ルーター(LANポート4個)
↓
ハブ(8ポート)← ここで分岐!
/|||\\\\
PC1 PC2 PC3 プリンタ NAS ゲーム機 スマートTV 他
1台のルーターから、たくさんの機器に有線接続できるようになります!
重要:「ハブ」と「スイッチ」の違い
実は今売ってるのは全部「スイッチ」
衝撃の事実: 純粋な「ハブ」は、もう売っていません!今お店で「ハブ」として売られているのは、実は全部「スイッチ(スイッチングハブ)」なんです。
ハブとスイッチの決定的な違い
項目 | ハブ(旧式) | スイッチ(現在主流) |
---|---|---|
データの送り方 | 全員に同時送信 | 必要な相手だけに送信 |
速度 | 全員で共有(遅い) | 各機器が最高速度 |
衝突 | 頻繁に発生 | ほぼ発生しない |
価格 | 安い(でも売ってない) | 少し高い(でも今は安い) |
例え | 拡声器で全員に叫ぶ | 個別に電話する |
分かりやすい例:会議室で考える
ハブ(旧式)の通信:
Aさん「Bさーん!資料送りまーす!」
→ 全員に聞こえる(邪魔)
→ 同時に話すと聞き取れない(衝突)
→ 効率が悪い
スイッチの通信:
Aさん→Bさん だけに直接送信
Cさん→Dさん も同時に通信可能
→ 効率的で高速!
今買うべきネットワーク機器の選び方
ギガビット対応は必須!
速度の種類:
- 10/100Mbps = 旧式(買わない)
- 1000Mbps(ギガビット) = 現在の標準 ⭐おすすめ
- 2.5Gbps/10Gbps = 最新(高い)
なぜギガビット?
- 光回線(1Gbps)の速度を活かせる
- 4K動画もサクサク
- 大容量ファイルの転送も速い
ポート数の選び方
一般家庭向け:
- 5ポート:最小構成(3,000円前後)
- 8ポート:標準的 ⭐おすすめ(5,000円前後)
- 16ポート:機器が多い家庭(10,000円前後)
選び方のコツ:
必要なポート数 = 現在の機器数 + 2(余裕分)
おすすめメーカーと製品
メーカー | 特徴 | 価格帯 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
BUFFALO | 国内シェアNo.1 | 普通 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
ELECOM | コスパ重視 | 安い | ⭐⭐⭐⭐ |
NETGEAR | 高性能・高信頼 | 高い | ⭐⭐⭐⭐ |
TP-Link | 世界シェア高い | 安い | ⭐⭐⭐ |
ハブ(スイッチ)が必要な場面
こんな時に必要!
1. 有線接続したい機器が多い
- デスクトップPC
- ゲーム機(PS5、Switch)
- スマートTV
- NAS(ネットワークHDD)
- プリンター
2. 安定した通信が必要
- オンラインゲーム
- テレワーク
- 動画配信
- 大容量データ転送
3. Wi-Fiが不安定
- 壁が厚い
- 電波干渉が多い
- 機器が離れている
設置場所別の使い方
リビング:
ルーター → スイッチ(8ポート)
├ TV
├ ゲーム機
├ レコーダー
└ スピーカー
書斎・仕事部屋:
ルーター → スイッチ(5ポート)
├ デスクトップPC
├ NAS
├ プリンター
└ 予備
接続方法(超簡単3ステップ)

ステップ1:機器を準備
必要なもの:
- スイッチングハブ本体
- 電源アダプター
- LANケーブル(機器の数+1本)
ステップ2:接続
- 電源を接続(ACアダプターをコンセントに)
- ルーターと接続(ルーターのLANポート → スイッチの任意ポート)
- 各機器を接続(スイッチの空きポート → 各機器)
ステップ3:確認
- LEDランプが点灯すればOK!
- 設定は不要(自動認識)
- すぐに使える!
図解:
[ルーター]
|
| LANケーブル
↓
[スイッチ] ← 電源
|||||||
各機器へ
よくあるトラブルと解決法
Q1:繋いだのにインターネットに接続できない
確認ポイント:
- ケーブルがしっかり挿さっている?
- LEDランプは点灯している?
- ルーター側のDHCPは有効?
解決策:
- ケーブルを挿し直す
- 別のポートを試す
- 機器を再起動
Q2:速度が遅い
原因と対策:
- 古いケーブル(CAT5)→ CAT6以上に交換
- 100Mbpsのスイッチ → ギガビット対応に交換
- ループ接続になってる → 配線を確認
Q3:特定の機器だけ繋がらない
解決策:
- その機器のネットワーク設定を確認
- IPアドレスを自動取得に設定
- ファイアウォールを一時的に無効化
ハブ vs Wi-Fi どっちがいい?
それぞれのメリット・デメリット
有線(ハブ使用):
- ✅ 安定性抜群
- ✅ 速度が速い
- ✅ 遅延が少ない
- ❌ ケーブルが邪魔
- ❌ 設置場所が限定
無線(Wi-Fi):
- ✅ どこでも使える
- ✅ ケーブル不要
- ✅ 複数機器が簡単接続
- ❌ 不安定になることも
- ❌ 壁や距離で速度低下
使い分けの正解
有線接続すべき機器:
- デスクトップPC
- ゲーム機
- NAS
- 4K対応TV
Wi-Fiで十分な機器:
- スマホ・タブレット
- ノートPC(移動する)
- スマートスピーカー
- IoT機器
高機能スイッチの種類(上級者向け)
マネージドスイッチ
特徴:
- VLAN設定可能
- QoS(優先制御)
- ポート監視
- 企業向け(高価)
PoEスイッチ
特徴:
- LANケーブルで電源供給
- 監視カメラに便利
- Wi-Fiアクセスポイントに使用
マルチギガビットスイッチ
特徴:
- 2.5Gbps/5Gbps/10Gbps対応
- 将来の高速化に対応
- まだ高価
購入前チェックリスト
必ず確認すること
- [ ] ギガビット(1000Mbps)対応か?
- [ ] ポート数は足りるか?(余裕を持って)
- [ ] 設置場所に収まるサイズか?
- [ ] 電源の確保はできるか?
- [ ] LANケーブルは足りるか?
- [ ] CAT6以上のケーブルか?
あると便利な機能
- [ ] 金属筐体(放熱性が良い)
- [ ] ファンレス(静音)
- [ ] 壁掛け対応
- [ ] ループ検知機能
- [ ] 省電力機能
まとめ:もうハブ選びで迷わない!
ネットワークハブ(実際はスイッチ)は、有線ネットワークを拡張する便利な機器です。
覚えておくべき3つのポイント:
- 今買うなら「ギガビット対応スイッチ」一択 「ハブ」と書いてあっても実際はスイッチ
- 8ポートが最もバランスが良い 5,000円前後で購入可能
- 設定不要で簡単 繋ぐだけで自動認識、すぐ使える
有線接続は、Wi-Fiより安定していて高速です。オンラインゲームやテレワーク、動画視聴を快適にしたいなら、スイッチングハブの導入を検討してみてください。
設定も不要で、繋ぐだけで使える手軽さも魅力。この記事を参考に、あなたのネットワーク環境をアップグレードしましょう!
今すぐ確認:
- ルーターの空きLANポート数をチェック
- 有線接続したい機器を数える
- ギガビット対応スイッチを選ぶ
快適な有線ネットワークライフを始めましょう!
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