ホーム画面に追加したWebサイトのショートカットが削除できない、アイコンを長押ししても×マークが出ない、削除してもすぐに復活してしまう。
こんな困った状況に直面しているあなたに、確実に削除できる方法をお教えします。
実は、削除できない原因は主に3つあります。スクリーンタイムの制限、MDM(モバイルデバイス管理)の設定、そしてiOSの不具合です。この記事では、それぞれの原因に対する解決策を、順番に分かりやすく説明していきます。
まず確認!アイコンが削除できない5つの原因

原因1:スクリーンタイムの制限
最も多い原因が、スクリーンタイムによるホーム画面の編集制限です。
確認方法:
- アイコンを長押ししても×マークが出ない
- アプリは揺れるが削除オプションがない
- 「Appを削除」がグレーアウトしている
原因2:MDM(企業・学校の管理)
会社や学校から支給されたデバイスでよく見られる問題です。
確認方法:
- 設定→一般→VPNとデバイス管理にプロファイルがある
- 「このiPhoneは〇〇により管理されています」と表示される
原因3:ショートカットアプリの不具合
ショートカットアプリで作成したアイコンが削除できないケースです。
原因4:iOSの一時的な不具合
システムの不具合で、一時的に削除機能が働かなくなることがあります。
原因5:同期による自動復活
iCloudやiTunesの同期設定により、削除してもすぐに復活してしまうパターンです。
【解決策1】スクリーンタイムの制限を解除する
iPhone・iPadでの解除手順
最も一般的な解決方法から説明します。
手順:
- 設定アプリを開く
- ホーム画面から「設定」をタップ
- スクリーンタイムを選択
- 少し下にスクロールして「スクリーンタイム」をタップ
- コンテンツとプライバシーの制限を確認
- 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ
- オンになっている場合は、パスコードを入力
- iTunesおよびApp Storeでの購入を選択
- 「iTunesおよびApp Storeでの購入」をタップ
- Appの削除を許可
- 「Appの削除」をタップ
- 「許可」に変更
- ホーム画面に戻って確認
- アイコンを長押し
- ×マークまたは「Appを削除」が表示されるか確認
パスコードを忘れた場合
スクリーンタイムのパスコードを忘れてしまった場合の対処法です。
iOS 13.4以降の場合:
- 設定→スクリーンタイム
- 「スクリーンタイム・パスコードを変更」をタップ
- 「スクリーンタイム・パスコードをお忘れですか?」を選択
- Apple IDとパスワードを入力
- 新しいパスコードを設定
それでも解決しない場合:
- デバイスの完全リセットが必要になる場合があります
- Apple サポートに連絡することをおすすめします
【解決策2】通常の削除方法を再確認
基本的な削除手順(iOS 13以降)
意外と正しい手順を知らない人も多いので、基本から確認しましょう。
方法1:長押しから削除
- 削除したいアイコンを長押し
- 1〜2秒間しっかり押し続ける
- メニューから選択
- 「ブックマークを削除」をタップ
- または「Appを削除」を選択
- 確認画面で削除
- 「削除」をタップして完了
方法2:編集モードで削除
- ホーム画面の空いている部分を長押し
- アイコンが揺れ始めるまで待つ
- ×マークをタップ
- アイコン左上の×をタップ
- 削除を確認
- ポップアップで「削除」を選択
アプリライブラリから削除
iOS 14以降では、アプリライブラリからも削除できます。
手順:
- ホーム画面を左にスワイプし続ける
- アプリライブラリが表示される
- 削除したいアイコンを探す
- 検索バーを使うと早い
- 長押しして削除
- 「Appを削除」→「削除」
【解決策3】再起動とソフトウェアアップデート
強制再起動で不具合を解消
一時的な不具合は、強制再起動で解決することが多いです。
iPhone 8以降の強制再起動:
- 音量を上げるボタンを押してすぐ離す
- 音量を下げるボタンを押してすぐ離す
- サイドボタンを長押し
- Appleロゴが表示されたら離す
iPhone 7の強制再起動:
- 音量を下げるボタンとスリープボタンを同時に10秒以上長押し
iPhone 6s以前:
- ホームボタンとスリープボタンを同時に10秒以上長押し
iOSのアップデート
古いiOSバージョンのバグが原因の場合があります。
アップデート手順:
- 設定→一般→ソフトウェアアップデート
- 利用可能なアップデートを確認
- 「ダウンロードしてインストール」をタップ
- パスコードを入力して開始
【解決策4】ショートカットアプリから削除
ショートカットで作成したアイコンの削除
ショートカットアプリで作成したWebサイトのアイコンは、特殊な方法で削除する必要があります。
削除方法:
- ショートカットアプリを開く
- ホーム画面から「ショートカット」をタップ
- マイショートカットを表示
- 下部の「マイショートカット」を選択
- 該当するショートカットを探す
- 削除したいWebサイトのショートカットを見つける
- ショートカットを削除
- ショートカットを長押し
- 「削除」を選択
- ホーム画面のアイコンを削除
- 通常の方法でホーム画面のアイコンを削除
ショートカットアプリ自体の問題
ショートカットアプリに問題がある場合の対処法です。
リセット方法:
- ショートカットアプリを削除
- アプリを長押し→「Appを削除」
- App Storeから再インストール
- App Storeで「ショートカット」を検索
- 雲のアイコンをタップして再インストール
【解決策5】プロファイルと構成の確認
構成プロファイルの削除
企業や学校のプロファイルが原因の場合があります。
確認と削除手順:
- 設定→一般→VPNとデバイス管理
- 構成プロファイルを確認
- インストール済みのプロファイルが表示される
- プロファイルを選択
- 問題のありそうなプロファイルをタップ
- プロファイルを削除
- 「プロファイルを削除」をタップ
- パスコードを入力
注意:
会社や学校のプロファイルを削除すると、関連するサービスが使えなくなる可能性があります。事前に管理者に確認してください。
Webクリップの制限を確認
MDMによってWebクリップ(ホーム画面のWebサイトショートカット)が制限されている場合があります。
対処法:
- IT管理者に連絡して制限の解除を依頼
- 個人のデバイスを使用することを検討
【解決策6】同期設定の見直し
iCloud同期をオフにする
削除してもすぐに復活する場合は、同期が原因かもしれません。
一時的に同期を停止:
- 設定→Apple ID(一番上の名前)
- iCloudをタップ
- 「iCloudを使用しているApp」を確認
- Safariを一時的にオフ
- アイコンを削除
- 必要に応じてSafari同期を再度オン
iTunes同期の確認
パソコンとの同期で復活することもあります。
確認方法:
- パソコンでiTunes/Finderを開く
- デバイスを選択
- 「App」タブを確認
- ホーム画面のレイアウト同期をオフ
特殊なケースと対処法
PWA(Progressive Web App)の削除
PWAとして追加されたアプリは、通常のWebショートカットとは異なります。
削除方法:
- 通常のアプリと同じように長押し
- 「Appを削除」を選択
- データも削除するか聞かれたら「削除」
複数のアイコンが同時に作成された場合
同じWebサイトのアイコンが複数できてしまった場合の対処法です。
解決策:
- すべてのアイコンを一つずつ削除
- Safariの履歴とWebサイトデータを消去
- 必要なら一つだけ再度追加
それでも削除できない時の最終手段
設定のリセット
すべての設定をリセットすることで解決する場合があります。
手順:
- 設定→一般→転送またはiPhoneをリセット
- 「リセット」をタップ
- 「すべての設定をリセット」を選択
- パスコードを入力
- 確認画面で「すべての設定をリセット」
注意:
- Wi-Fiパスワードなどもリセットされます
- データは消えませんが、設定はやり直しになります
Appleサポートへの問い合わせ
最終的にはAppleサポートに連絡することをおすすめします。
連絡方法:
- Appleサポートアプリから
- 電話:0120-277-535
- オンラインチャット
- Apple Store直営店のGenius Bar
削除できた後の注意点
誤って削除を防ぐ設定
今後、誤って削除しないための予防策です。
スクリーンタイムで保護:
- 設定→スクリーンタイム
- コンテンツとプライバシーの制限
- Appの削除を「許可しない」に設定
- 必要な時だけ解除する
より便利な代替案
ホーム画面にアイコンを追加する代わりの方法もあります。
おすすめの代替案:
- ブックマークに保存 – Safariから素早くアクセス
- よく閲覧するサイト – Safariのスタートページに自動表示
- ウィジェット活用 – よく使うサイトをウィジェットに
よくある質問と回答
Q:削除したアイコンを復活させたい
A:簡単に再追加できます。
- Safariで該当サイトを開く
- 共有ボタンをタップ
- 「ホーム画面に追加」を選択
Q:特定のアイコンだけ削除できない
A:そのアイコンが特別に保護されている可能性があります。
MDMやペアレンタルコントロールで個別に制限されているかもしれません。
Q:削除すると何か影響はある?
A:基本的に影響はありません。
ただのショートカットなので、Safariからは引き続きアクセスできます。
まとめ:必ず削除できる方法がある
ホーム画面のSafariアイコンが削除できない問題は、必ず解決できます。
解決の順番:
✅ まずスクリーンタイムを確認 – 最も多い原因
✅ 基本の削除方法を再試行 – 意外と操作ミスも多い
✅ デバイスを再起動 – 一時的な不具合を解消
✅ iOSをアップデート – バグ修正で解決
✅ プロファイルを確認 – 企業・学校の制限をチェック
✅ 最終手段は設定リセット – ほぼ確実に解決
重要なポイント:
削除できない原因は様々ですが、この記事の解決策を順番に試せば、ほとんどの場合は解決できます。
特にスクリーンタイムの制限は見落としがちなので、最初に確認することをおすすめします。
もし会社や学校から支給されたデバイスの場合は、管理者に確認することも忘れずに。
ホーム画面をスッキリ整理して、快適なiPhoneライフを送りましょう!
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