「最近Chromeの動きが重くなった」「ページが開くのに時間がかかる」「タブを切り替えるとカクつく」
Google Chromeを使っていて、こんな悩みを感じたことはありませんか?
Chromeは便利で高機能なブラウザですが、使い続けているうちに動作が重くなってしまうことがあるんです。でも安心してください。ほとんどの場合、適切な対処で快適な状態に戻せます。
この記事では、Chromeが重くなる原因から、すぐに試せる対処法、予防策まで分かりやすく解説していきます。
サクサク動くChromeを取り戻しましょう!
Chromeが重くなる主な原因
まず、なぜChromeが重くなるのか理解しておきましょう。
1. タブの開きすぎ
一番よくある原因がこれです。
タブをたくさん開いていると、それぞれのページがメモリ(パソコンの作業スペース)を消費します。10個、20個とタブを開いていると、メモリが足りなくなって動作が遅くなるんですね。
「後で読もう」と思ってタブを残したままにしていませんか?それが積み重なると、Chromeの重さにつながります。
2. 拡張機能の入れすぎ
Chromeには便利な拡張機能がたくさんあります。
でも、インストールしすぎると逆効果。それぞれの拡張機能がバックグラウンドで動作して、メモリやCPU(処理を行う部品)に負担をかけてしまいます。
特に古い拡張機能や、あまり使っていないものが残っていると要注意です。
3. キャッシュの蓄積
キャッシュとは、一度見たページのデータを一時的に保存しておく仕組みのこと。
次回同じページを開くときに素早く表示できるメリットがありますが、溜まりすぎると逆に動作が重くなります。ゴミがいっぱいの部屋で作業しているようなものですね。
4. 古いバージョンを使っている
Chromeは定期的にアップデートされています。
古いバージョンを使い続けていると、不具合が残ったままになったり、最新の高速化技術が使えなかったりします。セキュリティの面でも問題があるので、常に最新版に保つことが大切です。
5. パソコンのスペック不足
Chromeは高機能なぶん、それなりのパソコン性能を要求します。
特にメモリが4GB以下のパソコンでは、複数のタブを開くだけで厳しくなることも。CPUが古い場合も、動作が遅く感じやすいですね。
6. バックグラウンドアプリが動いている
Chromeを閉じても、実は裏側で動き続けているアプリがあります。
この機能は通知を受け取るために便利ですが、常にメモリを消費するため、パソコン全体のパフォーマンスに影響することがあるんです。
すぐに試せる基本的な対処法
まずは簡単にできる方法から試してみましょう。
不要なタブを閉じる
最もシンプルで効果的な方法です。
使っていないタブは思い切って閉じてしまいましょう。「後で読むかも」と思ったページは、ブックマークやリーディングリストに保存しておけば大丈夫です。
効率的なタブの整理方法
- 右クリックメニューから「他のタブをすべて閉じる」を選択
- Ctrl + W(Windows)、Command + W(Mac)で素早く閉じる
- タブグループ機能で整理する
Chromeを再起動する
一度Chromeを完全に終了して、再度開いてみましょう。
メモリがリフレッシュされて、動作が軽くなることがあります。タスクバーのChromeアイコンを右クリックして「終了」を選ぶか、すべてのウィンドウを閉じてください。
パソコンを再起動する
Chromeだけでなく、パソコン全体が重い場合は再起動が効果的。
長時間使い続けていると、メモリやCPUが圧迫されて動作が遅くなります。再起動することで、すべてがリセットされて快適になりますよ。
最新版にアップデートする
Chromeのバージョンを確認してみましょう。
- 右上の「︙」(三点メニュー)をクリック
- 「ヘルプ」→「Google Chromeについて」を選択
- 自動的に更新が始まります
更新後は再起動が必要なので、作業中のタブは保存しておいてくださいね。
拡張機能を見直す
拡張機能の管理は、Chromeを軽くする重要なポイントです。
不要な拡張機能を削除する
まず、どんな拡張機能が入っているか確認しましょう。
- 右上の「︙」をクリック
- 「拡張機能」→「拡張機能を管理」を選択
- インストールされている一覧が表示されます
削除すべき拡張機能
- 長期間使っていないもの
- 何のために入れたか思い出せないもの
- 同じ機能を持つ拡張機能が複数ある場合
「削除」ボタンをクリックすれば、すぐにアンインストールできます。
一時的にオフにする
よく使う拡張機能でも、今は必要ない場合があります。
そんなときは、削除せずにオフにしておきましょう。スイッチをオフにするだけで、拡張機能の動作を停止できます。必要になったら、またオンにすれば使えますよ。
重い拡張機能を特定する
どの拡張機能が重いのか調べる方法があります。
- アドレスバーに「chrome://extensions/」と入力
- 各拡張機能の「詳細」をクリック
- 「パフォーマンス」の項目を確認
メモリやCPUの使用量が多いものは、代替の軽い拡張機能を探すか、削除を検討しましょう。
キャッシュとCookieをクリアする
溜まったデータを削除して、Chromeをスッキリさせましょう。
閲覧データの削除手順
- 右上の「︙」をクリック
- 「設定」を選択
- 左メニューから「プライバシーとセキュリティ」
- 「閲覧履歴データの削除」をクリック
削除する項目を選ぶ
- 閲覧履歴:訪問したページの記録
- Cookieとサイトデータ:ログイン情報やサイトの設定
- キャッシュされた画像とファイル:表示を高速化するための一時ファイル
通常は「キャッシュされた画像とファイル」だけ削除すれば十分です。Cookieを削除すると、ログイン状態がリセットされるので注意してください。
期間の選択
「全期間」を選ぶと、すべてのキャッシュが削除されます。
動作が重い場合は、思い切って全期間を選んでしまいましょう。
定期的な削除を習慣に
1ヶ月に1回程度、キャッシュをクリアする習慣をつけると良いですね。
Chromeの動作を軽く保てますよ。
メモリを節約する設定
Chromeのメモリ使用量を減らす設定を見ていきましょう。
メモリセーバー機能を有効にする
Chrome 108以降には「メモリセーバー」という機能があります。
使っていないタブのメモリを自動的に解放してくれる便利な機能です。
設定方法
- 右上の「︙」→「設定」
- 左メニューから「パフォーマンス」
- 「メモリセーバー」をオンにする
この機能をオンにすると、非アクティブなタブが自動的にスリープ状態になります。タブをクリックすれば、すぐに復帰するので安心してください。
ハードウェアアクセラレーションの調整
ハードウェアアクセラレーションは、グラフィック処理をGPU(グラフィック専用の処理装置)に任せる機能。
通常はオンが推奨ですが、古いパソコンや特定の環境ではオフにした方が軽くなることもあります。
設定方法
- 設定 → システム
- 「ハードウェアアクセラレーションが使用可能な場合は使用する」のスイッチ
オンとオフを切り替えて、どちらが快適か試してみてください。
バックグラウンドアプリを無効化
Chromeを閉じても動き続けるアプリを停止しましょう。
- 設定 → システム
- 「Google Chromeを閉じた際にバックグラウンドアプリの処理を続行する」をオフ
この設定をオフにすると、Chromeを閉じたときに完全に終了するようになります。
タスクマネージャーで重い原因を特定
Chromeには独自のタスクマネージャーがあります。
Chrome タスクマネージャーの使い方
- Shift + Esc キーを同時押し
- または、右上の「︙」→「その他のツール」→「タスクマネージャー」
表示される情報
- タブ:開いている各タブ
- 拡張機能:インストールされている拡張機能
- GPU プロセス:グラフィック処理
- メモリ使用量:各項目が使っているメモリの量
- CPU使用率:処理の負荷
重いプロセスを終了する
メモリやCPUを大量に使っているタブや拡張機能を見つけたら、選択して「プロセスを終了」をクリック。
そのタブや拡張機能だけを停止できます。どの要素が重いのか一目瞭然なので、定期的にチェックするのがおすすめですよ。
設定の最適化
さらに細かい設定で、Chromeを軽量化しましょう。
予測サービスを調整
Chromeには、ページの読み込みを予測して先に準備する機能があります。
便利ですが、メモリを余計に使う原因にも。
- 設定 → プライバシーとセキュリティ
- 「Cookieと他のサイトデータ」
- 「ページをプリロードして、閲覧と検索をすばやく行えるようにする」を調整
パソコンのスペックが低い場合は、オフにした方が良いかもしれません。
同期の設定を見直す
Googleアカウントと同期していると、常に通信が発生します。
不要な項目の同期をオフにすることで、負荷を減らせますよ。
- 設定 → 同期とGoogleサービス
- 「同期の管理」
- 必要ないものはオフにする
起動時の設定を変更
Chromeを起動したときに、前回開いていたタブを復元する設定になっていませんか?
たくさんのタブを開いたまま終了すると、次回起動時にすべて読み込まれて重くなります。
- 設定 → 起動時
- 「新しいタブページを開く」を選択
これで、起動時は空の状態から始まるようになります。
それでも重い場合の対処法
基本的な対処をしても改善しない場合は、こちらを試してみてください。
Chromeをリセットする
設定を初期状態に戻す方法です。
- 設定 → 設定のリセット
- 「設定を元の既定値に戻す」
- 「設定のリセット」をクリック
ブックマークやパスワードは残りますが、拡張機能やテーマは削除されます。バックアップを取ってから実行しましょう。
プロフィールを作り直す
Chromeのプロフィールデータが破損していることもあります。
新しいプロフィールを作成して、そちらを使ってみましょう。
- 右上のアイコン → 「追加」
- 新しいプロフィールを作成
- 必要な設定だけやり直す
新しいプロフィールで軽快に動くなら、古いプロフィールに問題があったということですね。
他のブラウザと比較する
Chrome以外のブラウザで同じサイトを開いて、比較してみましょう。
- Microsoft Edge
- Firefox
- Brave
他のブラウザでも重い場合は、パソコン本体やインターネット回線に問題があるかもしれません。
パソコンのメモリを増設する
どうしても改善しない場合、パソコンのスペック不足が原因かも。
特にメモリが4GB以下なら、8GB以上に増設すると劇的に改善することがあります。デスクトップPCやノートPCの一部機種では、自分でメモリを増設できますよ。
予防策と使い方のコツ
普段から気をつけることで、Chromeを快適に使い続けられます。
タブの管理を工夫する
タブグループを活用
関連するタブをグループ化して整理しましょう。タブを右クリック → 「タブをグループに追加」で、色分けして管理できます。
後で読むリストを使う
「後で見たい」と思ったページは、タブで開きっぱなしにせず、リーディングリストやブックマークに保存。必要なときに開く習慣をつけましょう。
セッション管理の拡張機能を使う
タブを保存・復元できる拡張機能を使うのも一つの方法です。ただし、拡張機能自体が重くならないよう注意してください。
定期的なメンテナンス
月に1回のクリーニング
- キャッシュの削除
- 不要な拡張機能の整理
- タスクマネージャーでのチェック
これを習慣にするだけで、快適な状態を保てます。
自動アップデートを有効に
Chromeの自動更新を無効にしている場合は、オンに戻しましょう。最新版を使うことが、パフォーマンス維持の基本です。
よくある質問
Q1. Chromeが重いのはウイルスのせい?
可能性はあります。
不審な拡張機能がインストールされていないか確認してください。セキュリティソフトでスキャンするのも良いでしょう。
Q2. スマホ版Chromeも重くなる?
パソコン版と同じように、キャッシュの蓄積やタブの開きすぎで重くなります。
対処法も基本的に同じで、キャッシュクリアやタブの整理が効果的ですよ。
Q3. Chromeのメモリ使用量の目安は?
タブ1つあたり100〜300MBが目安です。
開いているタブの数×200MBくらいと考えると分かりやすいですね。10タブなら約2GBのメモリを使います。
Q4. EdgeやSafariの方が軽い?
同じChromiumベースのEdgeは、最近では軽量化が進んでいます。
SafariはMacでは最適化されていて軽快です。試しに使ってみて、自分に合ったブラウザを選ぶのも一つの方法ですね。
Q5. どうしても改善しない場合は?
パソコンのスペック不足が考えられます。
メモリ増設や、新しいパソコンへの買い替えを検討してみてください。特にメモリが4GB以下なら、増設の効果は大きいですよ。
まとめ:Chromeを快適に使い続けるために
Chromeが重くなる原因と対処法をまとめます。
主な原因
- タブの開きすぎ
- 拡張機能の入れすぎ
- キャッシュの蓄積
- 古いバージョンの使用
- パソコンのスペック不足
すぐできる対処法
- 不要なタブを閉じる
- Chromeを再起動
- 最新版にアップデート
- 拡張機能の整理
- キャッシュのクリア
効果的な設定
- メモリセーバーを有効化
- バックグラウンドアプリを無効化
- 起動時の設定を変更
- タスクマネージャーで原因特定
予防策
- タブグループで整理
- 月1回のメンテナンス
- 定期的なキャッシュクリア
- 不要な拡張機能はすぐ削除
それでもダメなら
- Chromeのリセット
- 新しいプロフィール作成
- 他のブラウザを試す
- メモリ増設を検討
Chromeは高機能なぶん、使い方次第でパフォーマンスが大きく変わります。この記事の対処法を試して、快適なブラウジング環境を取り戻してくださいね!
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