夏になると「日焼け止め塗った?」って言われますよね。
でも、なぜ日焼け止めが必要なのか、どうやって肌を守ってくれるのか知っていますか?
今回は、日焼け止めの科学的な仕組みを分かりやすく説明します!
なぜ日焼け止めが必要?

太陽の光に隠れた危険
太陽の光には、目に見えない紫外線という光が含まれています。
紫外線が肌に当たると:
- 日焼けして赤くなる、ヒリヒリする
- シミやシワの原因になる
- ひどい場合は皮膚がんの原因にも
驚きの事実
- 肌の老化の90%は太陽のダメージが原因
- 曇りの日でも紫外線の80%は届いている
- 窓ガラスも紫外線は通り抜ける
だから、晴れた日だけじゃなく、毎日の日焼け止めが大切なんです。
紫外線の3つの種類
覚えておきたい紫外線
紫外線には3種類あります:
UVC(ユーブイシー)
- 一番危険!
- でも安心、オゾン層が守ってくれて地上には届かない
UVB(ユーブイビー)
- 肌を赤くする原因
- 日焼けでヒリヒリするのはこれのせい
- ビタミンDを作るのも手伝う
- 午前10時~午後4時が最も強い
UVA(ユーブイエー)
- 紫外線の95%を占める
- 肌の奥まで届く
- シワやシミの原因
- 窓ガラスも通り抜ける
- 曇りの日も降り注ぐ
日焼け止めはどうやって紫外線を防ぐ?

2つのタイプがある
日焼け止めには、大きく分けて2つのタイプがあります。
タイプ1:紫外線吸収剤(ケミカル)
仕組み: スポンジみたいに紫外線を吸収して、熱に変えて逃がす
特徴:
- 軽い付け心地
- 白くならない
- でも敏感肌には刺激になることも
例え: 危険な電気を安全な熱に変える変圧器みたい!
タイプ2:紫外線散乱剤(ノンケミカル)
仕組み: 鏡みたいに紫外線を跳ね返す
特徴:
- 敏感肌に優しい
- すぐに効果が出る
- でも白くなりやすい
例え: 傘で雨を弾くようなイメージ!
SPFとPAって何?

SPF(エスピーエフ)の数字
SPFは主にUVBを防ぐ強さを表します。
よくある勘違い: SPF30は30分持つ? → ❌間違い!
正しい理解:
- SPF15:UVBの93%をブロック
- SPF30:UVBの97%をブロック
- SPF50:UVBの98%をブロック
数字が大きいほど強いけど、SPF30とSPF50の差は1%だけなんです。
PA(ピーエー)の+マーク
PAはUVAを防ぐ強さを表す、日本独自の表示です。
- PA+ :効果がある
- PA++ :効果がかなりある
- PA+++ :効果が非常にある
- PA++++:効果が極めて高い
選び方の目安:
- 普段の生活:PA++以上
- 屋外スポーツ:PA+++以上
日焼けの仕組みを知ろう

メラニンって何?
日焼けは、肌がメラニンという黒い色素を作ることで起こります。
これは肌を守ろうとする反応だけど、実は肌がダメージを受けた証拠でもあるんです。
日焼けの流れ:
- 紫外線が肌に当たる
- 肌の奥でメラニン工場が動き出す
- 2~3日後に肌が黒くなる
- でも、この時すでに肌の細胞は傷ついている!
自然の日焼けだけじゃ守れない
肌が作るメラニンの保護力は、SPFで言うとたったの2~4程度。
全然足りないんです!
正しい日焼け止めの使い方
どれくらい塗ればいい?
多くの人は必要な量の半分以下しか塗っていません!
正しい量の目安:
- 顔と首:500円玉大
- 腕1本:500円玉大
- 全身:約30ml(小さなコップ1杯分)
少ないと効果が激減! SPF30も、半分しか塗らないとSPF5程度になってしまいます。
いつ塗り直す?
基本ルール:2時間ごと
特にこんな時は必ず塗り直し:
- プールや海から上がった後
- タオルで拭いた後(85%落ちちゃう!)
- 汗をかいた後
- 昼休みのタイミング
ウォータープルーフって本当に水に強い?
「ウォータープルーフ」でも完全防水じゃありません。
- 40分耐水:40分なら大丈夫
- 80分耐水:80分なら大丈夫
でも、それ以上は塗り直しが必要です。
最新の日焼け止め技術
すごい新技術
8時間持続タイプ 特殊なカプセルに入れることで、長持ちする製品が登場!
色が変わるステッカー 日焼け止めの効果が切れると色が変わって教えてくれる
ブルーライト対策 スマホやパソコンの光からも肌を守る成分入り
環境に優しい日焼け止め
サンゴ礁を守るため、ハワイでは一部の日焼け止めが禁止に!
環境に優しい日焼け止めを選ぶのも大切です。
飲む日焼け止めって?
サプリメントで内側から紫外線ダメージを減らすものです。
でも、塗る日焼け止めの代わりにはなりません。 あくまでプラスアルファです。
自分に合った日焼け止めの選び方

肌タイプ別
敏感肌の人
- ノンケミカル(紫外線散乱剤)タイプ
- 無香料・低刺激
脂っぽい肌の人
- さらっとしたジェルタイプ
- オイルフリー
乾燥肌の人
- 保湿成分入りのクリームタイプ
ニキビができやすい人
- 「ノンコメドジェニック」表示があるもの
使うシーン別
普段の通学
- SPF30、PA++で十分
- 軽い付け心地のもの
体育・部活
- SPF50+、PA++++
- ウォータープルーフ
- 汗に強いタイプ
海・プール
- SPF50+、PA++++
- 80分耐水タイプ
- 環境に優しいもの
忘れがちなポイント
塗り忘れやすい場所
- 耳
- 唇(リップクリームもSPF入りを!)
- 首の後ろ
- 手の甲
- 足の甲
これらの場所も忘れずに!
日焼け止め以外の対策も
トリプル防御で完璧!
- 日焼け止め
- 帽子や日傘
- なるべく日陰を選ぶ
まとめ:毎日の習慣にしよう
日焼け止めは「見えない鎧(よろい)」です。
覚えておきたい5つのポイント:
- 曇りでも塗る(紫外線は雲を通り抜ける)
- たっぷり塗る(ケチらない!)
- 2時間ごとに塗り直す
- 忘れやすい場所も保護
- 日焼け止め+帽子で完璧
最後に
日焼け止めを正しく使えば:
- 将来のシミ・シワを防げる
- 皮膚がんのリスクを減らせる
- きれいな肌を保てる
今は面倒でも、10年後、20年後の自分が「ありがとう」と言ってくれるはずです。
太陽と上手に付き合って、健康的な肌を守りましょう!
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