Zoomを使おうとすると、色々な「ID」という言葉が出てきて混乱しますよね。
「ログインIDは何を入力すればいいの?」
「個人ミーティングIDって何?」
「ミーティングIDとログインIDは違うの?」
実は、Zoomには複数の種類の「ID」があり、それぞれ役割が異なります。この違いを理解していないと、ログインできなかったり、会議に参加できなかったりするんです。
この記事では、Zoomで使われる様々なIDについて、初心者でも分かるようにすべて解説していきます。これを読めば、もうIDで迷うことはなくなりますよ。
Zoomで使われる「ID」の種類

まず、Zoomには主に3種類の「ID」があることを理解しましょう。
1. ログインID(サインインID)
ログインIDとは、Zoomアカウントにログインする時に使う識別情報のこと。
多くの場合、これはメールアドレスです。
例えば、「taro@example.com」というメールアドレスでアカウントを作った場合、これがログインIDになります。
2. 個人ミーティングID(PMI)
個人ミーティングID(Personal Meeting ID)は、あなた専用の固定された会議室番号のようなもの。
10桁の数字で構成されていて、アカウントを作ると自動的に割り当てられます。
例:「123-456-7890」
同じ番号を繰り返し使えるので、定例会議などに便利です。
3. ミーティングID
ミーティングIDは、個別の会議ごとに発行される一時的な番号のこと。
会議を開催するたびに、新しい9桁〜11桁の番号が生成されます。
例:「987 654 321」
一度限りの会議や、セキュリティを重視する会議に使われます。
この3つの違い、分かりますか?
混同しやすいので、整理しておきましょう。
ログインID:アカウントにログインするための情報(メールアドレス)
個人ミーティングID:自分専用の固定会議室番号
ミーティングID:個別の会議ごとの一時的な番号
つまり、ログインIDは「自分の家の住所」、個人ミーティングIDは「自分の事務所の部屋番号」、ミーティングIDは「一時的に借りた会議室の番号」というイメージですね。
ログインIDとは?詳しく知ろう
Zoomにログインする時に使う情報について、詳しく見ていきましょう。
ログインIDは基本的にメールアドレス
Zoomのログインに使うIDは、通常メールアドレスです。
アカウント作成時に登録したメールアドレスが、そのままログインIDになります。
例:
- taro.yamada@example.com
- zoom.user@gmail.com
- business@company.co.jp
このメールアドレスと、設定したパスワードの組み合わせでログインします。
SNSアカウントでログインする場合
メールアドレス以外にも、いくつかのログイン方法があります。
Google、Facebook、Apple IDでログイン:
これらのアカウントと連携している場合、そのアカウント情報がログインIDになります。
例えば、Googleアカウントでログインするなら、Googleのメールアドレス(Gmail)が実質的なログインIDです。
SSO(シングルサインオン)の場合
企業や学校など、組織が提供するアカウントでログインする場合です。
SSO用のログインID:
会社や学校のメールアドレスと、組織のドメインを入力します。
例:
- メールアドレス:taro@company.com
- 会社ドメイン:company.zoom.us
詳しくは、勤務先や学校のIT部門に確認してください。
ログインIDを確認する方法
「自分のログインIDが何だったか忘れた」という場合の確認方法です。
過去のメールを探す:
Zoomから届いた確認メールや通知メールを探しましょう。送信先のメールアドレスが、あなたのログインIDです。
複数のメールアドレスを試す:
よく使うメールアドレスで、一つずつログインを試してみます。
パスワードリセットで確認:
ログイン画面で「パスワードをお忘れですか?」をクリックし、思い当たるメールアドレスを入力します。
アカウントが存在すれば、そのアドレスにメールが届きます。存在しなければ「このメールアドレスは登録されていません」と表示されます。
個人ミーティングID(PMI)とは
自分専用の固定会議室番号について、詳しく解説します。
PMIの基本
個人ミーティングID(PMI:Personal Meeting ID)は、あなた専用の固定された会議番号です。
特徴:
- 10桁の数字
- アカウント作成時に自動割り当て
- 変更可能(一定の条件あり)
- 何度でも同じ番号を使える
例:
123 456 7890
PMIを使うメリット
覚えやすい:
毎回同じ番号なので、参加者が覚えやすくなります。
定例会議に便利:
週次ミーティングなど、同じメンバーと定期的に会議する場合、同じURLやIDを使い続けられます。
個人のバーチャルオフィス:
「私の会議室はいつもこの番号」と伝えておけば、いつでも誰でも訪問できます。
PMIを使うデメリット
セキュリティリスク:
同じ番号を使い続けるため、番号が知られると不正参加のリスクがあります。
プライバシー懸念:
PMIは個人を特定できる情報なので、不特定多数に公開すると問題になることがあります。
使い分けが必要:
重要な会議やプライベートな内容の会議では、PMIではなく一時的なミーティングIDを使うべきです。
PMIの確認方法
自分のPMIを確認する手順です。
PC/ブラウザ版:
- Zoom Webポータルにログイン(zoom.us)
- 左メニューの「プロフィール」をクリック
- 「個人ミーティングID(PMI)」の欄に表示されている
スマホアプリ:
- Zoomアプリを開く
- 右下の「設定」(歯車アイコン)をタップ
- 自分の名前をタップ
- 「個人ミーティングID」に表示されている
デスクトップアプリ:
- Zoomアプリを起動してログイン
- 右上のプロフィールアイコンをクリック
- PMIが表示される
PMIを変更する方法
PMIは変更できますが、制限があります。
変更手順:
- Zoom Webポータルにログイン
- 「プロフィール」を開く
- 「個人ミーティングID(PMI)」の横の「編集」をクリック
- 新しい10桁の番号を入力
- 「保存」をクリック
注意点:
- すでに使われている番号は使えない
- 頻繁な変更はできない(変更後、一定期間は再変更不可)
- 変更すると、古いPMIは使えなくなる
PMIを会議で使う方法
PMIを使って会議を開始する手順です。
即座に開始:
- Zoomアプリを開く
- 「新規ミーティング」をクリック
- 「個人ミーティングID(PMI)を使用」にチェック
- 「開始」をクリック
スケジュール予約:
- 「スケジュール」をクリック
- 会議の詳細を入力
- 「ミーティングID」で「個人ミーティングID」を選択
- 「保存」をクリック
ミーティングIDとの違い
個人ミーティングID(PMI)と、通常のミーティングIDの違いを整理しましょう。
通常のミーティングIDとは
会議を予約するたびに、自動的に生成される一時的な番号です。
特徴:
- 9桁〜11桁の数字
- 会議ごとに異なる番号
- セキュリティが高い
- 会議終了後は無効になる(再利用不可)
使い分けの目安
PMIを使うべき場面:
- 定例会議(毎週の社内ミーティングなど)
- 同じメンバーとの継続的な会議
- 個人相談や1対1の面談
- オフィスアワー(学生や取引先が訪問する時間)
通常のミーティングIDを使うべき場面:
- 一回限りの会議
- 不特定多数が参加する会議
- セキュリティが重要な会議
- 外部の人を招待する会議
- ウェビナーやセミナー
セキュリティの観点
セキュリティを重視するなら、通常のミーティングIDの方が安全です。
理由:
- 毎回異なる番号なので、過去の番号から推測されない
- 会議終了後は無効になるため、再度不正参加される心配がない
- パスコードと組み合わせれば、さらに安全
PMIのリスク:
- 番号が固定なので、一度知られると何度でもアクセスされる可能性
- SNSなどで公開すると、不特定多数に知られる
ログインIDの管理方法

ログインに使うメールアドレスの管理について。
ログインIDを変更する
登録したメールアドレスを変更する方法です。
変更手順:
- Zoom Webポータルにログイン
- 左メニューから「プロフィール」を選択
- 「サインイン用メール」の横の「編集」をクリック
- 新しいメールアドレスを入力
- 「変更を確認」をクリック
- 新しいメールアドレスに届いた確認メールを開く
- 「メールアドレスを確認」をクリック
注意点:
- 新しいメールアドレスがすでに別のZoomアカウントで使われていると変更できない
- 変更後は、新しいメールアドレスでログインする
- パスワードは変わらない
複数のメールアドレスを追加
メインのログインID以外に、予備のメールアドレスを登録できます。
手順:
- Zoom Webポータルにログイン
- 「プロフィール」を開く
- 「サインイン用メール」セクション
- 「代替メールを追加」をクリック
- 予備のメールアドレスを入力
- 確認メールから認証
これで、どちらのメールアドレスでもログインできるようになります。
パスワードの管理
ログインIDとセットで重要なのが、パスワードです。
安全なパスワード:
- 12文字以上
- 大文字・小文字・数字・記号を混在
- 他のサービスと異なるパスワード
- 辞書にある単語を避ける
パスワード変更方法:
- Zoom Webポータルにログイン
- 「プロフィール」を開く
- 「パスワード」の横の「編集」をクリック
- 現在のパスワードを入力
- 新しいパスワードを入力(2回)
- 「変更を保存」をクリック
ログイン情報を忘れた時の対処法
ログインIDやパスワードを忘れた場合の手順です。
ログインID(メールアドレス)を忘れた:
- 過去にZoomから届いたメールを検索
- 「Zoom」「zoom.us」で受信メールを検索
- 送信先のアドレスがログインID
パスワードを忘れた:
- ログイン画面で「パスワードをお忘れですか?」をクリック
- ログインID(メールアドレス)を入力
- 送信されたメールからパスワードをリセット
両方忘れた:
- よく使うメールアドレスで、パスワードリセットを試す
- 該当するアカウントがあれば、メールが届く
- メールが届いたアドレスがログインID
セキュリティ対策
ログインIDとアカウントを守るための対策です。
2段階認証(2FA)を設定
パスワードに加えて、スマホに届くコードでも認証する仕組みです。
設定手順:
- Zoom Webポータルにログイン
- 「プロフィール」→「セキュリティ」
- 「2段階認証」をオンにする
- 認証アプリ(Google Authenticatorなど)をインストール
- QRコードをスキャン
- 表示された6桁のコードを入力
- バックアップコードを保存
これで、不正ログインのリスクが大幅に減ります。
ログイン通知を有効化
新しいデバイスからログインがあった時に、メールで通知を受け取れます。
設定方法:
- Zoom Webポータルにログイン
- 「設定」を開く
- 「セキュリティ」セクション
- 「新しいデバイスからのログイン時に通知」をオンにする
身に覚えのないログイン通知が来たら、すぐにパスワードを変更しましょう。
ログイン履歴を定期確認
不審なアクセスがないか、定期的にチェックします。
確認方法:
- Zoom Webポータルにログイン
- 「プロフィール」を開く
- 下にスクロールして「サインインアクティビティ」を確認
- ログイン日時、場所、デバイスが表示される
見覚えのないログインがあれば、アカウントが侵害されている可能性があります。
ログインIDを他人に教えない
当然ですが、ログインIDとパスワードは、誰にも教えてはいけません。
注意が必要なケース:
- 電話での問い合わせを装った詐欺
- 「アカウント確認」を名乗るフィッシングメール
- 同僚や家族への安易な共有
Zoomの公式サポートも、パスワードを聞くことは絶対にありません。
トラブルシューティング
ログインIDに関する問題の解決法です。
ログインできない
原因1:メールアドレスが間違っている
複数のメールアドレスを持っている場合、どれで登録したか混同することがあります。
対処法:
- よく使うメールアドレスを順番に試す
- 過去のZoomからのメールを検索
原因2:パスワードが間違っている
大文字・小文字の違いや、Caps Lockに注意しましょう。
対処法:
- パスワードリセットを実行
- パスワードマネージャーに保存されているか確認
原因3:アカウントがロックされている
パスワードを複数回間違えると、一時的にロックされます。
対処法:
- 30分〜24時間待つ
- パスワードをリセット
- サポートに問い合わせ
どのログイン方法で作ったか忘れた
メールアドレス、Google、Facebook、Apple IDなど、複数の方法があります。
確認方法:
- 最もよく使うサービスから試す(Googleなど)
- ログイン画面で各方法を試してみる
- 過去のZoomからのメールを確認
対処法:
どうしても思い出せない場合は、新しいアカウントを作成するのも選択肢です。
アカウントが存在しない
「このメールアドレスは登録されていません」と表示される場合です。
原因:
- 実はアカウントを作成していなかった
- 異なるメールアドレスで登録していた
- アカウントが削除されている
対処法:
- 別のメールアドレスを試す
- 新しくアカウントを作成
ログインID変更後にログインできない
メールアドレスを変更した直後に起こることがあります。
原因:
- 変更がまだ反映されていない
- 確認メールのリンクをクリックしていない
- キャッシュやCookieの影響
対処法:
- 確認メールから認証を完了させる
- 10〜15分待ってから再試行
- ブラウザのキャッシュをクリア
- 別のブラウザやデバイスで試す
会社・学校のアカウントの場合
組織が管理するアカウントは、個人アカウントと異なる点があります。
管理者が設定したログインID
会社や学校のアカウントでは、ログインIDが自動的に割り当てられることがあります。
例:
- 社員番号@company.zoom.us
- 学籍番号@university.zoom.us
この場合、自分で変更することはできません。
SSO(シングルサインオン)
組織の統一されたログインシステムを使う方式です。
ログイン手順:
- Zoomログイン画面で「SSOでサインイン」を選択
- 会社のドメインを入力(例:company)
- 組織のログインページにリダイレクトされる
- 会社のIDとパスワードを入力
会社のパスワードを変更すれば、Zoomのログインも自動的に変わります。
退職・卒業後の注意点
組織を離れると、そのアカウントは使えなくなることがあります。
対策:
- 退職・卒業前に、個人アカウントを作成
- 重要な録画データやチャット履歴をバックアップ
- 連絡先を個人アカウントに移行
組織のメールアドレスが無効になると、ログインもパスワードリセットもできなくなります。
よくある質問と回答
Q1:ログインIDは後から変更できる?
はい、できます。Zoom Webポータルのプロフィール設定から、メールアドレスを変更できます。ただし、新しいメールアドレスがすでに他のZoomアカウントで使われていると変更できません。
Q2:個人ミーティングID(PMI)は必ず使わないとダメ?
いいえ、必須ではありません。セキュリティを考えると、重要な会議では一時的なミーティングIDを使う方が安全です。
Q3:複数のZoomアカウントを持てる?
持てます。異なるメールアドレスで複数のアカウントを作成できます。ただし、同じメールアドレスでは複数アカウントを作れません。
Q4:ログインIDを忘れたらどうなる?
過去にZoomから届いたメールを探せば、送信先のメールアドレスがログインIDです。それでも分からない場合は、よく使うメールアドレスでパスワードリセットを試してみましょう。
Q5:個人ミーティングIDが他人に知られたら危険?
適切なセキュリティ設定をしていれば大丈夫です。パスコードを設定し、待機室を有効にすれば、不正参加を防げます。
Q6:ログインせずにZoomを使える?
参加者としてなら、ログインなしで会議に参加できます。ただし、自分で会議を主催するにはログインが必要です。
Q7:SSOログインと通常のログイン、どう違う?
SSOは会社や学校の統一ログインシステムを使います。通常のログインは、個人のメールアドレスとパスワードを使います。
Q8:メールアドレスを持っていないとZoomは使えない?
基本的にはメールアドレスが必要です。ただし、GoogleやFacebookアカウントでも登録できます。会議への参加だけなら、アカウント自体が不要です。
まとめ:IDを正しく理解して快適なZoomライフを
Zoomの「ID」には複数の種類があり、それぞれ役割が異なります。
この記事のポイント:
3種類のID:
- ログインID:アカウントにログインするための情報(メールアドレス)
- 個人ミーティングID(PMI):自分専用の固定会議室番号(10桁)
- ミーティングID:個別の会議ごとの一時的な番号(9〜11桁)
ログインIDの管理:
- 基本的にはメールアドレス
- Google、Facebook、Apple IDでもログイン可能
- 変更や追加も可能
- パスワードとセットで厳重に管理
個人ミーティングID:
- 定例会議に便利
- セキュリティには注意が必要
- 通常のミーティングIDとの使い分けが大切
セキュリティ対策:
- 2段階認証を必ず設定
- ログイン履歴を定期確認
- 強固なパスワードを使用
- ログイン情報は誰にも教えない
覚えておきたいこと:
IDの種類を理解することで、Zoomをより安全で便利に使えるようになります。
特に重要なのは、ログインID(メールアドレス)とパスワードの管理。これらが漏れると、アカウントが乗っ取られる危険があります。
2段階認証を設定し、定期的にログイン履歴を確認する。この2つの習慣を身につけるだけで、セキュリティは大幅に向上しますよ。
IDを正しく理解して、安全で快適なZoomライフを楽しんでください!
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