最近、Zoomアカウントに不審な動きを感じたことはありませんか?
「見覚えのない会議の通知が届いた」
「設定が勝手に変わっている気がする」
「誰かが自分のアカウントを使っているかも…」
そんな時に役立つのが、ログイン履歴の確認機能です。
Zoomでは、いつ、どこから、どのデバイスでログインしたかを、すべて記録しています。この履歴をチェックすれば、不正アクセスの有無をすぐに確認できるんです。
この記事では、ログイン履歴の確認方法から、不審なアクセスを発見した時の対処法、そしてアカウントを守るためのセキュリティ対策まで、すべて解説していきます。
大切なアカウントを守るために、今すぐ確認してみましょう。
ログイン履歴とは?なぜ重要なのか

ログイン履歴の基本
ログイン履歴とは、あなたのZoomアカウントにログインした記録のこと。
具体的には、以下の情報が記録されています。
記録される情報:
- ログイン日時
- 使用したデバイス(PC、スマホ、タブレット)
- IPアドレス(インターネット上の住所のようなもの)
- おおよその場所(国、都市など)
- ブラウザやアプリの種類
これらの情報から、誰がいつアクセスしたかを追跡できるんです。
なぜログイン履歴を確認すべきなのか
セキュリティの確認:
身に覚えのないログインがあれば、アカウントが乗っ取られている可能性があります。早期発見が被害を最小限に抑えるカギです。
不正アクセスの検知:
見知らぬ場所や時間帯のログインは、第三者による不正アクセスのサインかもしれません。
自分のログイン状況の把握:
複数のデバイスを使っている場合、どこからログインしたままになっているか確認できます。
コンプライアンス:
企業アカウントでは、セキュリティポリシーの遵守を証明するためにログイン履歴が重要です。
どれくらいの期間保存される?
Zoomのログイン履歴は、通常30日〜90日間保存されます。
無料アカウントと有料アカウントで保存期間が異なる場合があります。古い履歴は自動的に削除されるため、定期的に確認することが大切ですね。
【PC/ブラウザ版】ログイン履歴の確認方法
パソコンからログイン履歴を確認する手順です。
Zoom Webポータルにアクセス
手順:
- ブラウザで「zoom.us」にアクセス
- 右上の「サインイン」をクリック
- メールアドレスとパスワードを入力してログイン
または、Googleアカウントなど連携しているアカウントでログインします。
プロフィールページを開く
手順:
- ログイン後、左側のメニューから「プロフィール」をクリック
- プロフィール情報が表示される
- 下にスクロール
サインインアクティビティを確認
手順:
- プロフィールページの下部に「サインインアクティビティ」というセクションがある
- ここに最近のログイン記録が一覧で表示される
表示される情報:
- 日時:いつログインしたか(例:2024年12月15日 14:30)
- IPアドレス:どこからアクセスしたか(例:123.45.67.89)
- 場所:おおよその地域(例:東京、日本)
- デバイス/ブラウザ:何を使ってログインしたか(例:Chrome on Windows)
- ステータス:成功または失敗
詳細を見る
各ログイン記録をクリックすると、さらに詳しい情報が見られることがあります。
詳細情報:
- 使用したアプリのバージョン
- オペレーティングシステム
- ログインの成功・失敗の理由
【スマホアプリ】ログイン履歴の確認
スマートフォンからの確認方法です。
iPhone・iPadでの確認
Zoomアプリからは直接確認できないため、ブラウザを使います。
手順:
- SafariまたはChromeを開く
- 「zoom.us」にアクセス
- 「サインイン」をタップ
- ログイン後、左上のメニューアイコン(三本線)をタップ
- 「プロフィール」を選択
- 下にスクロールして「サインインアクティビティ」を確認
注意:
スマホの小さい画面では見づらいことがあります。PCでの確認がおすすめです。
Androidでの確認
基本的にはiPhoneと同じ手順です。
手順:
- Chrome(またはブラウザアプリ)を開く
- zoom.usにアクセス
- デスクトップ表示に切り替える(必要な場合)
- ログインして「プロフィール」→「サインインアクティビティ」
アプリからブラウザへの移動
Zoomアプリ内にブラウザへのリンクが用意されている場合があります。
手順:
- Zoomアプリを開く
- 右下の「設定」(歯車アイコン)をタップ
- 自分の名前をタップ
- 「アカウント」または「Webポータル」をタップ
- ブラウザが開いてログイン状態になる
これで、スムーズにログイン履歴を確認できます。
ログイン履歴の見方と解釈
表示された履歴から、何が分かるのか詳しく見ていきましょう。
日時の確認
ログインした日時を確認します。
チェックポイント:
- 自分がログインした記憶がある日時か
- 深夜や早朝など、自分が起きていない時間帯のログインはないか
- 頻繁すぎるログインはないか
不審な例:
- 午前3時のログイン(自分は寝ていた時間)
- 海外旅行中なのに、日本からのログイン
IPアドレスと場所の確認
IPアドレスは、インターネット上の住所のようなものです。
表示例:
IPアドレス: 123.45.67.89
場所: 東京、日本
チェックポイント:
- 自宅や職場のおおよその場所と一致しているか
- 全く行ったことのない地域からのログインはないか
- 短時間に地理的に離れた場所からのログインはないか
注意:
VPNを使っている場合、実際の場所と異なる場所が表示されることがあります。
デバイスとブラウザの確認
どんなデバイスとブラウザでログインしたかが分かります。
表示例:
- Chrome on Windows
- Safari on macOS
- Zoom Mobile App on iOS
- Firefox on Linux
チェックポイント:
- 自分が使っているデバイスやブラウザか
- 持っていないデバイスからのログインはないか
不審な例:
- MacBook Proしか持っていないのに、Windowsからのログイン
- スマホアプリを使っていないのに、モバイルアプリからのログイン
ステータスの確認
ログインが成功したか、失敗したかを示します。
成功(Success):
正常にログインできた記録です。
失敗(Failed):
パスワードが間違っていた、または何らかの理由でログインできなかった記録です。
チェックポイント:
- 自分が失敗した記憶のない「失敗」記録はないか
- 連続した失敗記録は、誰かがパスワードを試している可能性
不審なログインを発見した時の対処法
見覚えのないログインを見つけたら、すぐに行動しましょう。
対処法1:すぐにパスワードを変更
最も重要なのは、パスワードの変更です。
手順:
- Zoom Webポータルにログイン
- 「プロフィール」を開く
- 「パスワード」の横の「編集」をクリック
- 現在のパスワードを入力
- 新しいパスワードを設定(強固なものに)
- 「変更を保存」をクリック
新しいパスワードの条件:
- 12文字以上
- 大文字・小文字・数字・記号を混在
- 他のサービスと異なるパスワード
- 推測されにくいもの
対処法2:すべてのデバイスからログアウト
不正アクセス者がログインしたままの可能性があります。
手順:
- Zoom Webポータルの「プロフィール」を開く
- 「すべてのデバイスからサインアウト」をクリック
- 確認画面で「サインアウト」をクリック
これで、自分も含めてすべてのデバイスでログアウトされます。
その後、新しいパスワードで再ログインしましょう。
対処法3:2段階認証を有効化
パスワードだけでなく、スマホに届くコードでも認証する仕組みです。
設定手順:
- Zoom Webポータルにログイン
- 「プロフィール」→「セキュリティ」
- 「2段階認証」をオンにする
- 認証アプリ(Google Authenticatorなど)を設定
- QRコードをスキャン
- 表示された6桁のコードを入力
- バックアップコードを安全な場所に保存
これで、不正ログインのリスクが大幅に減ります。
対処法4:関連するアカウントも確認
Zoomと同じパスワードを使っている他のサービスがあれば、そちらも変更しましょう。
確認すべきサービス:
- メールアカウント
- SNS(Facebook、Twitter、Instagramなど)
- オンラインバンキング
- その他の重要なサービス
パスワードの使い回しは非常に危険です。
対処法5:Zoomサポートに報告
深刻な不正アクセスの場合、Zoomサポートに報告しましょう。
報告方法:
- support.zoom.usにアクセス
- 「チケットを送信」をクリック
- 問題の詳細を記入
- 不審なログイン日時
- IPアドレスや場所
- 被害の内容
- 送信
サポートチームが調査し、適切な対応をしてくれます。
セキュリティを強化する対策
ログイン履歴を定期的に確認するだけでなく、予防策も講じましょう。
定期的な履歴チェックを習慣化
推奨頻度:
- 個人利用:月1回
- ビジネス利用:週1回
- 重要なアカウント:数日に1回
カレンダーにリマインダーを設定するのもおすすめです。
ログイン通知を有効化
新しいデバイスからログインがあった時に、メールで通知を受け取れます。
設定方法:
- Zoom Webポータルにログイン
- 「設定」を開く
- 「セキュリティ」セクション
- 「新しいデバイスからのログイン時に通知」をオンにする
これで、不正ログインがあればすぐに気づけます。
信頼できるデバイスのみ使用
不特定多数が使うデバイスでのログインは避けましょう。
避けるべき環境:
- ネットカフェの共用PC
- 図書館の公共PC
- 知人や同僚のデバイス
どうしても使う場合は、使用後に必ずログアウトしてください。
公共Wi-Fiに注意
カフェや空港などの無料Wi-Fiは、セキュリティが弱いことがあります。
対策:
- 重要なログインは公共Wi-Fiで行わない
- VPNを使用する
- モバイルデータ通信を利用する
パスワードマネージャーの利用
強固で複雑なパスワードを管理するには、パスワードマネージャーが便利です。
おすすめツール:
- 1Password
- LastPass
- Bitwarden
- ブラウザ内蔵のパスワード管理
これらを使えば、パスワードを覚える必要がなくなります。
企業・組織でのログイン履歴管理
会社や学校のアカウントでは、管理者側でも履歴を確認できます。
管理者が確認できる情報
組織のアカウント管理者は、全ユーザーのログイン履歴を見られます。
管理者が見られる情報:
- 全社員のログイン日時
- 使用デバイス
- IPアドレスと場所
- ログインの成功・失敗
これは、セキュリティ管理とコンプライアンスのためです。
従業員側の注意点
会社のアカウントを私的に使うと、ログイン履歴から判明する可能性があります。
NG行為:
- 勤務時間外の頻繁なログイン
- 業務と関係のない場所からのアクセス
- 個人デバイスからの無許可ログイン
就業規則を確認し、適切に使用しましょう。
コンプライアンスとログ保存
企業によっては、ログイン履歴を長期間保存することが義務付けられています。
保存期間の例:
- 金融機関:数年間
- 医療機関:法律で定められた期間
- 一般企業:数ヶ月〜1年
ログイン履歴は、監査や調査の際の重要な証拠になります。
ログイン履歴の削除はできる?
基本的に、個人でログイン履歴を削除することはできません。
なぜ削除できないのか
セキュリティ上の理由:
履歴を削除できると、不正アクセスの証拠を消すことができてしまいます。
監査の必要性:
企業アカウントでは、監査のために履歴を保持する必要があります。
自動削除:
古い履歴は、一定期間後に自動的に削除されます。手動での削除は不要です。
履歴を残したくない場合
どうしても履歴を残したくない場合は、以下の選択肢があります。
アカウントを削除:
アカウント自体を削除すれば、関連するすべてのデータが削除されます。ただし、復元はできません。
新しいアカウントを作成:
古いアカウントを使わず、新しいアカウントで活動すれば、以前の履歴とは切り離されます。
トラブルシューティング
ログイン履歴に関する問題の解決法です。
ログイン履歴が表示されない
原因1:ページが読み込めていない
ブラウザの問題で、ページが正しく表示されていない可能性があります。
対処法:
- ページを再読み込み(F5キーまたは更新ボタン)
- ブラウザのキャッシュをクリア
- 別のブラウザで試す
原因2:アカウントの種類
一部のアカウントタイプでは、履歴機能が制限されていることがあります。
対処法:
- 管理者に確認(組織アカウントの場合)
- Zoomサポートに問い合わせ
見覚えのないログインがあるが、自分のアクセス
VPNを使っていると、実際とは異なる場所が表示されます。
確認ポイント:
- VPNを使っていないか確認
- 会社のネットワーク経由だと、会社の場所が表示される
- モバイル回線の場合、基地局の場所が表示されることがある
IPアドレスが頻繁に変わる
動的IPアドレスを使っている場合、ログインごとにIPが変わります。
説明:
- 家庭用インターネットの多くは動的IP
- ログインごとに異なるIPが割り当てられる
- これは正常な動作
場所が同じなら、問題ありません。
自分のログインが記録されていない
すべてのログインが記録されるわけではありません。
記録されない場合:
- すでにログインしたままの状態で、アプリを開いただけ
- 会議への参加(ログインなし)
- 短時間で自動ログアウトされた場合
よくある質問と回答
Q1:ログイン履歴はどこまで遡れる?
通常、30日〜90日間の履歴が確認できます。無料アカウントと有料アカウントで期間が異なる場合があります。
Q2:IPアドレスから個人は特定できる?
IPアドレスだけでは、個人を特定するのは困難です。ただし、おおよその地域は分かります。警察や裁判所の命令があれば、プロバイダから個人情報が開示されることがあります。
Q3:家族が同じアカウントを使っている場合、区別できる?
デバイスやブラウザが異なれば、ある程度区別できます。ただし、同じデバイスを共用している場合は難しいです。
Q4:ログイン失敗の記録も残る?
はい、残ります。パスワードを間違えた場合も記録されるので、不正アクセスの試みを検知できます。
Q5:モバイルアプリとPCのログインは別々に記録される?
はい、それぞれ別の記録として表示されます。デバイスやアプリの種類も記録されます。
Q6:ログイン通知はどのくらいの頻度で来る?
新しいデバイスからログインした時のみ通知が来ます。普段使っているデバイスからのログインでは通知されません。
Q7:VPN使用中のログイン履歴はどう表示される?
VPNサーバーの場所が表示されます。例えば、日本にいてもアメリカのVPNサーバーを使えば、アメリカからのログインとして記録されます。
Q8:管理者は私のログイン履歴を見ている?
組織アカウントの場合、管理者は見ることができます。ただし、プライバシーポリシーに基づき、正当な理由がある場合のみ確認するのが一般的です。
まとめ:定期的な確認でアカウントを守ろう
ログイン履歴の確認は、アカウントセキュリティの基本です。
この記事のポイント:
確認方法:
- Zoom Webポータル→プロフィール→サインインアクティビティ
- スマホはブラウザから確認
- 日時、場所、デバイスが記録されている
チェックポイント:
- 見覚えのない日時や場所
- 使っていないデバイスからのログイン
- 連続したログイン失敗の記録
- 地理的に離れた場所からの同時ログイン
不審なログインを発見したら:
- すぐにパスワード変更
- すべてのデバイスからログアウト
- 2段階認証を設定
- 関連アカウントも確認
- Zoomサポートに報告
予防策:
- 月1回は履歴を確認
- ログイン通知を有効化
- 強固なパスワードを使用
- 2段階認証を必ず設定
- 公共Wi-Fiは避ける
覚えておきたいこと:
ログイン履歴は、アカウントの健康診断のようなものです。定期的にチェックすることで、問題を早期に発見できます。
「あとで確認しよう」と思っていると、つい忘れてしまいますよね。今すぐ、この記事を読みながら確認してみてください。
不審なログインがなければ安心できますし、もし見つかったとしても、早期発見が被害を最小限に抑えるカギです。
大切なアカウントを守るために、ログイン履歴の定期確認を習慣にしましょう。安全で快適なZoomライフを送ってください!
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