突然、会議の案内に「Zoom」のリンクが送られてきた。オンライン飲み会に誘われたけど、使ったことがない。
「どうやって参加するの?」
「カメラやマイクの設定が分からない」
「画面共有って何?」
初めてZoomを使う時は、誰でも不安になりますよね。
でも安心してください。Zoomは思っているよりずっと簡単です。この記事では、会議への参加方法から、便利な機能まで、初心者でもすぐに使えるようわかりやすく解説していきます。
これを読めば、次のZoom会議は自信を持って参加できますよ。
Zoomって何?基本を理解しよう

Zoomとは
Zoomは、インターネットを使ってビデオ会議ができるツールのこと。
パソコンやスマホの画面越しに、遠くにいる人と顔を見ながら話せるんです。まるで同じ部屋にいるような感覚で、複数人で会議や雑談ができます。
できること:
- 顔を見ながら会話(ビデオ通話)
- 音声だけで通話(カメラオフも可能)
- 画面を共有してプレゼン
- チャットでメッセージ送信
- 録画して後で見返す
どんな時に使う?
Zoomは色々な場面で活用されています。
仕事:
- リモート会議
- オンライン商談
- 社内研修
学校:
- オンライン授業
- 保護者会
- 個別面談
プライベート:
- オンライン飲み会
- 家族や友人とのビデオ通話
- オンライン習い事
コロナ禍をきっかけに、一気に普及したツールですね。
無料で使える?
基本的な機能は無料で使えます。
無料プランでできること:
- 1対1の会議:時間制限なし
- 3人以上の会議:40分まで
- 画面共有
- チャット機能
- バーチャル背景
有料プラン(月額2,000円〜):
- グループ会議の時間制限なし
- 録画データのクラウド保存
- 管理機能の追加
まずは無料で十分。必要になったら有料にアップグレードできます。
【超初心者向け】会議に参加する方法
最も基本的な使い方から始めましょう。誰かが主催する会議に参加する手順です。
事前準備:アプリをインストール
会議に参加するだけなら、アカウント作成は不要です。でも、アプリがあると便利なので、事前にインストールしておきましょう。
パソコンの場合:
- ブラウザで「zoom.us」にアクセス
- 画面下の「ダウンロード」をクリック
- 「ミーティング用Zoomクライアント」をダウンロード
- ダウンロードしたファイルを開いてインストール
スマホ・タブレットの場合:
- App Store(iPhone)またはGoogle Play(Android)を開く
- 「Zoom」で検索
- 「ZOOM Cloud Meetings」をインストール
招待URLから参加(一番簡単)
会議の主催者から送られてくる招待メールやメッセージに、URLが記載されています。
手順:
- 送られてきたURLをクリック
- 「Zoom Meetingsを開く」をクリック(ブラウザで開くこともできます)
- 名前を入力(本名でなくてもOK)
- 「ミーティングに参加」をクリック
これだけで会議室に入れます。簡単ですね。
ミーティングIDから参加
URLではなく、ミーティングID(9桁または10桁の数字)が送られてくることもあります。
手順:
- Zoomアプリを開く
- 「参加」をクリック
- ミーティングIDを入力
- 表示する名前を入力
- 「参加」をクリック
- パスコードを求められたら入力(主催者から教えてもらう)
初めての参加で聞かれること
初回は、いくつか設定の確認があります。
1. コンピューターでオーディオに参加
音声をどうやって繋ぐか聞かれます。通常は「コンピューターでオーディオに参加」をクリックすればOK。
2. ビデオプレビュー
カメラがオンになり、自分の顔が映ります。「ビデオ付きで参加」または「ビデオなしで参加」を選べます。
最初は「ビデオなし」で入って、慣れてからカメラをオンにしても大丈夫ですよ。
待機室について
会議によっては、待機室に案内されることがあります。
これは、主催者が参加者を確認してから入室させる仕組み。「ホストがまもなくミーティングへの参加を許可します」と表示されたら、そのまま待ちましょう。
数秒〜数分で主催者が許可してくれます。
基本操作:マイクとカメラのコントロール
会議に入ったら、まず覚えたいのがマイクとカメラの操作です。
マイクのオン・オフ
画面下部に並んでいるアイコンの中に、マイクのマークがあります。
マイクをミュート(消音)にする:
- マイクアイコンをクリック
- アイコンに斜線が入り、赤くなればミュート状態
マイクをオンにする:
- もう一度マイクアイコンをクリック
- 斜線が消えて、白くなればオン状態
ショートカット:
- スペースキーを長押し:一時的にミュート解除(話す時だけオン)
- Command+Shift+A(Mac)またはAlt+A(Windows):ミュートのオン・オフ切り替え
マナー:
発言しない時はミュートにしておくのがマナーです。生活音や雑音が入らないよう気をつけましょう。
カメラのオン・オフ
マイクの隣にビデオのアイコンがあります。
カメラをオフにする:
- ビデオアイコンをクリック
- アイコンが赤くなり、自分の映像が消える
- 代わりに名前または画像が表示される
カメラをオンにする:
- もう一度ビデオアイコンをクリック
- 自分の映像が映る
ショートカット:
- Command+Shift+V(Mac)またはAlt+V(Windows):カメラのオン・オフ切り替え
使い分け:
- 会議の正式な場面:カメラオン
- 聞くだけの時:カメラオフでもOK
- 部屋が散らかっている時:バーチャル背景を使う(後述)
スピーカーとマイクの設定
音が聞こえない、または相手に声が届かない時は、設定を確認しましょう。
確認方法:
- マイクアイコンの横の「^」をクリック
- 「スピーカー&マイクをテストする…」を選択
- テスト画面が開く
- スピーカーから音が聞こえるか確認
- マイクに向かって話して、音が拾えているか確認
使いたいデバイス(イヤホン、外付けマイクなど)が正しく選択されているか確認してください。
画面の見方を理解しよう
Zoomの画面には、色々な情報が表示されています。
参加者の映像
会議に参加している人の顔や名前が、タイル状に並んで表示されます。
表示モード:
- スピーカービュー:話している人が大きく表示される
- ギャラリービュー:全員が同じサイズで表示される
右上の「表示」から切り替えられます。
自分の映像
通常は画面の隅に小さく表示されます。
自分の映像を見たくない場合:
- 自分の映像を右クリック
- 「自分のビデオを非表示」を選択
これで他の人には映っていますが、自分の画面には表示されなくなります。
コントロールバー
画面下部に、操作用のアイコンが並んでいます。
主なアイコン:
- マイク:音声のオン・オフ
- ビデオ:カメラのオン・オフ
- セキュリティ:参加者の管理
- 参加者:参加者リストの表示
- チャット:メッセージ機能
- 画面の共有:自分の画面を見せる
- レコーディング:録画開始
- リアクション:手を挙げる、拍手などの反応
- 詳細(・・・):その他の機能
マウスを動かすと表示され、しばらく操作しないと自動的に隠れます。
便利な機能を使いこなそう
基本操作ができたら、次は便利な機能を試してみましょう。
チャット機能
会議中にテキストでメッセージを送れます。
使い方:
- 画面下の「チャット」アイコンをクリック
- 右側にチャットウィンドウが開く
- メッセージを入力
- 送信先を選ぶ(全員、または特定の人)
- Enterキーで送信
用途:
- 発言しにくい時の質問
- URLやファイルの共有
- 簡単な返事やコメント
音声で話すほどではない、ちょっとしたやりとりに便利ですね。
画面共有
自分のパソコンやスマホの画面を、参加者全員に見せられます。
PC版:
- 画面下の「画面を共有」をクリック
- 共有したい画面やウィンドウを選択
- デスクトップ全体
- 特定のアプリケーションウィンドウ
- ホワイトボード
- 「共有」をクリック
共有を止める時は、上部に表示される「共有の停止」をクリックします。
スマホ版:
- 「共有」をタップ
- 共有する内容を選択
- 画面
- 写真
- ファイル
- 必要に応じて権限を許可
注意点:
プライベートな情報が映り込まないよう、事前に画面を整理しておきましょう。ブラウザのタブやデスクトップのファイルなど。
バーチャル背景
自分の背景を別の画像や動画に変更できる人気機能です。
設定方法:
- ビデオアイコンの横の「^」をクリック
- 「バーチャル背景を選択」を選ぶ
- 好きな背景を選択
- デフォルトの画像
- 自分でアップロードした画像
- 動画(有料プランまたは新しいバージョン)
- 「背景をぼかす」を選ぶこともできる
メリット:
- 部屋が散らかっていても安心
- プライバシーを守れる
- 楽しい雰囲気を演出
グリーンスクリーン(緑色の背景)があると、より綺麗に合成できますが、なくても使えます。
リアクション機能
言葉を発さずに反応を示せます。
使い方:
- 画面下の「リアクション」アイコンをクリック
- 表示されるアイコンから選ぶ
- 拍手
- いいね(親指を立てる)
- ハート
- 笑顔
- 拍手
- その他
選んだアイコンが、自分の映像の上に数秒間表示されます。
使う場面:
- 発表の後に拍手
- 賛成を示す時にいいね
- ミュート中でも反応を示せる
手を挙げる機能
発言したい時や質問がある時に使います。
使い方:
- 「リアクション」をクリック
- 「手を挙げる」を選択
- 自分の映像に手のアイコンが表示される
- 主催者や他の参加者に気づいてもらえる
- 発言が終わったら「手を下ろす」をクリック
大人数の会議では、勝手に話し始めず、この機能を使うのがマナーです。
ブレイクアウトルーム
大人数の会議を、小グループに分けられる機能です。
主催者が設定すると、参加者は自動的に小部屋に振り分けられます。
参加者側の操作:
- 「ブレイクアウトルームが間もなく開始されます」と通知が出る
- 「参加」をクリック
- 小グループの部屋に移動
- 時間になったら自動的にメイン会議室に戻る
オンライン研修やワークショップでよく使われる機能ですね。
録画機能
会議の内容を録画して、後で見返せます。
使い方(ホストまたは許可された人のみ):
- 画面下の「レコーディング」をクリック
- 「このコンピューターにレコーディング」を選択
- 録画開始(画面に録画中のマークが表示される)
- 停止する時は再度「レコーディング」をクリック
- 会議終了後、動画ファイルが保存される
注意:
録画する時は、参加者全員に許可を取りましょう。録画開始時に通知は表示されますが、事前に伝えるのがマナーです。
【主催者向け】自分で会議を開く方法

慣れてきたら、自分で会議を主催してみましょう。
即座に会議を開始
すぐに会議を始める方法です。
手順:
- Zoomアプリを開いてログイン(アカウントが必要)
- 「新規ミーティング」をクリック
- ビデオのオン・オフを選択
- 「開始」をクリック
- 会議が始まる
この状態で、参加者に招待URLを送れば、他の人も入室できます。
参加者を招待する
招待方法:
- 会議画面下の「参加者」をクリック
- 下部の「招待」をクリック
- 招待方法を選ぶ
- メールで招待
- 招待リンクをコピー
- 連絡先から招待
招待リンクをコピーして、LINEやメールで送るのが最も簡単です。
会議をスケジュールする
事前に日時を決めて、会議を予約できます。
手順:
- Zoomアプリの「スケジュール」をクリック
- 会議の詳細を入力
- トピック(会議名)
- 開始日時
- 所要時間
- パスコード(セキュリティのため推奨)
- 待機室の有効化
- 「スケジュール」をクリック
- カレンダーに登録される
- 招待状を参加者に送る
Googleカレンダーなどと連携すると、さらに便利に管理できます。
ホストの権限と操作
主催者(ホスト)には、特別な権限があります。
できること:
- 参加者の音声をミュートにする
- 参加者の画面共有を許可・制限
- 参加者を退出させる
- 待機室から参加者を承認
- レコーディング
- ブレイクアウトルームの作成
参加者管理:
- 「参加者」をクリック
- 参加者リストが表示される
- 名前の上にマウスを置くと「詳細」が表示
- 「ミュート」「ビデオの停止」「削除」などができる
スマホでのZoom活用法
外出先や移動中でも、スマホがあれば参加できます。
スマホ版の基本操作
基本的な操作はPC版と同じです。
画面をタップ:
コントロールバーが表示されます。しばらくすると自動的に隠れます。
主な操作:
- 画面下部:ミュート、ビデオ、共有、参加者、詳細
- 画面上部:スピーカー切り替え、カメラ切り替え
スマホならではの便利機能
カメラの切り替え:
画面右上の「カメラ切り替え」で、前面カメラと背面カメラを切り替えられます。資料を映したい時に便利。
スピーカー/イヤホンの切り替え:
画面左上の「スピーカー」をタップすると、スピーカー出力とイヤホン出力を切り替えられます。
スマホで画面共有
スマホの画面を共有することもできます。
iPhone:
- 「共有」をタップ
- 「画面」を選択
- 「ブロードキャストを開始」をタップ
- スマホの画面全体が共有される
Android:
- 「共有」をタップ
- 「画面」を選択
- 「今すぐ開始」をタップ
アプリのデモやスマホゲームの画面を見せる時などに使えます。
トラブルシューティング
よくある問題と解決方法です。
音が聞こえない
確認項目:
- ミュートになっていないか
画面下のマイクアイコンを確認 - スピーカーの音量
デバイスの音量設定を確認 - オーディオに参加しているか
「コンピューターでオーディオに参加」をクリック - 正しいスピーカーが選択されているか
マイクアイコン横の「^」→「スピーカー」から確認
自分の声が届かない
確認項目:
- ミュートを解除
マイクアイコンの斜線を消す - マイクの許可
初回起動時、マイクへのアクセス許可が必要 - 正しいマイクが選択されているか
マイクアイコン横の「^」→「マイク」から確認 - マイクのテスト
「スピーカー&マイクをテストする」で確認
カメラが映らない
確認項目:
- ビデオがオンになっているか
ビデオアイコンをクリックしてオンにする - カメラの許可
カメラへのアクセス許可を確認 - 他のアプリがカメラを使用していないか
他のビデオ通話アプリを閉じる - カメラの接続
外付けカメラの場合、USBケーブルを確認
映像がカクカクする・音声が途切れる
原因:
インターネット接続が不安定、またはデバイスの処理能力不足
対処法:
- ビデオをオフにする
通信量が減り、音声が安定します - Wi-Fiに切り替える
モバイルデータより安定します - 他のアプリを閉じる
デバイスの負荷を減らします - ルーターに近づく
Wi-Fi電波が強くなります - 有線LAN接続
可能なら、LANケーブルで接続すると最も安定します
会議に入れない
確認項目:
- 正しいURLやIDを使っているか
主催者から送られた情報を再確認 - 会議がまだ始まっていない
待機室で待つか、開始時刻を確認 - パスコードが必要
主催者にパスコードを確認 - インターネット接続
ネットワークが正常か確認
Zoomのマナーとエチケット
快適な会議のために、基本的なマナーを押さえましょう。
会議前の準備
身だしなみ:
カメラオンなら、最低限の身だしなみを整えましょう。パジャマのままはNG。
背景:
部屋が散らかっている場合は、バーチャル背景を使うか、カメラオフにします。
静かな環境:
できるだけ雑音が入らない場所を選びましょう。
時間厳守:
開始5分前には入室できる状態にしておきます。
会議中のマナー
ミュートの使い分け:
- 発言しない時:ミュート
- 発言する時:ミュート解除
- 少人数(2〜3人):常にオンでもOK
カメラの使い分け:
- ビジネス会議:基本オン
- カジュアルな集まり:自由
- 聞くだけの時:オフでもOK
発言のタイミング:
- 大人数の会議では「手を挙げる」機能を使う
- 他の人が話している時は遮らない
- 簡単な相槌はリアクション機能で
チャットの使い方:
- 重要な情報はチャットで共有
- 雑談が多すぎないよう注意
- 全員宛てか個別かを確認してから送信
会議後のフォロー
録画の取り扱い:
録画データは、参加者以外に見せないのがマナーです。
チャットの保存:
会議中のチャットは、会議終了後に自動保存されます。必要に応じて確認しましょう。
よくある質問と回答
Q1:Zoomは無料で使える?
はい、基本機能は無料です。1対1なら時間無制限、3人以上は40分までです。
Q2:アカウント作成は必須?
参加するだけなら不要です。自分で会議を主催する場合は必要になります。
Q3:スマホでも全機能使える?
ほぼ使えますが、一部の機能(ブレイクアウトルームの作成など)はPCのみです。
Q4:データ通信量はどれくらい?
ビデオオンで1時間あたり約500MB〜1GBです。Wi-Fi環境での使用をおすすめします。
Q5:録画した動画はどこに保存される?
パソコンの場合、ドキュメントフォルダ内の「Zoom」フォルダに保存されます。
Q6:バーチャル背景が使えない
古いデバイスや一部のパソコンでは、性能不足で使えないことがあります。「背景をぼかす」なら使える可能性があります。
Q7:会議の時間制限を延長できる?
無料プランの場合、一度退出して再度入室すれば、また40分使えます。または、有料プランにアップグレードします。
まとめ:Zoomを味方につけよう
Zoomは、一度使い方を覚えてしまえば、とても便利なツールです。
この記事のポイント:
初心者がまず覚えること:
- 招待URLをクリックするだけで参加できる
- マイクとカメラのオン・オフ
- チャット機能
- 画面共有
便利な機能:
- バーチャル背景で背景を隠せる
- リアクションで無言で反応
- 手を挙げる機能で発言の意思表示
- 録画して後で見返せる
トラブル対策:
- 音が出ない→オーディオ設定を確認
- カメラが映らない→許可設定を確認
- 映像がカクカク→ビデオをオフに
マナー:
- 発言しない時はミュート
- 時間を守る
- 静かな環境で参加
- 適切な服装と背景
覚えておきたいこと:
最初は誰でも緊張します。でも、基本的な操作さえ覚えれば、あとは自然に使えるようになりますよ。
まずは気楽に、友人や家族とのオンライン通話で練習してみましょう。何度か使ううちに、すぐに慣れます。
Zoomがあれば、場所を選ばず誰とでもつながれる。そんな便利な時代を、存分に楽しんでくださいね。
快適なZoomライフを送りましょう!
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