スマート取引取込は銀行口座やクレジットカードの明細を弥生会計に自動取込できる機能です。
クリックしても起動しない、エラーが表示されるというトラブルは、バージョンアップ後のデータコンバート漏れ・アクセス権の問題・セキュリティソフトの干渉などが主な原因です。
この記事では、表示されるエラーメッセージ別に原因と対処法を解説します。
症状・エラーを確認する
まず、どのメッセージが表示されているかを確認しましょう。
- 「スマート取引取込を行うことはできません」と表示される
- 「エラーID:E0214」と表示される
- 「NOT_SMART_USER」と表示される
- 「エラーID:E0115」と表示される
- スマート取引取込をクリックすると弥生会計ごと落ちる(画面が閉じる)
- Webブラウザが起動しない
エラーメッセージの内容によって原因が大きく異なります。
対処法①:会計年度が最新になっているか確認する
スマート取引取込は、開いている事業所データの会計年度が最新でないと起動できない場合があります。
- 弥生会計のタイトルバーで現在の処理年度を確認する
- 最新年度でない場合は、クイックナビゲータの「事業所データ」カテゴリ→「年度切替」をクリックして最新年度に切り替える
- 再度スマート取引取込を起動してみる
対処法②:データコンバートを実施する(バージョンアップ後)
弥生会計のバージョンアップ後にスマート取引取込が起動しなくなった場合、事業所データのコンバートが未完了の可能性があります。
弥生公式サポート事例によると、「弥生会計○○で作成された事業所データでないため、スマート取引取込の起動は使用できません」とメッセージが出るケースでもこの原因が確認されています。
対処手順
- 弥生会計のデータ選択画面に戻る
- 該当の事業所データを選択する
- 「データコンバートを行う」にチェックを入れる
- データを起動してコンバートを完了させる
- 再度スマート取引取込を起動する
コンバート後にスマート取引取込のWebブラウザが起動し、弥生会計側に処理中を示す円形のインジケータが表示されていれば正常な状態です(通信中のため、そのままの状態で操作を続けて問題ありません)。
対処法③:「エラーID:E0214」が表示される場合
このエラーは、弥生マイポータルにログインしている弥生IDに「スマート取引取込の領域へのアクセス権がない」ことが原因です。
弥生公式サポート情報によると、以下のケースで発生します。
弥生会計製品を複数保有している場合:
マイポータル(Web)の「保有製品情報一覧」からすべての保有製品を登録してアクセス権を付与する必要があります。
マイポータル(Web)にログインし、保有製品をすべて登録してから再度スマート取引取込を起動してみてください。
会計事務所と顧問先の両方で利用する場合:
「スマート取引取込の共有設定」が必要です。
弥生サポート情報「スマート取引取込を会計事務所と顧問先で利用する」を参照して共有設定を完了してください。
対処法④:「NOT_SMART_USER」が表示される場合
このエラーは、スマート取引取込を利用するための条件が満たされていない場合に表示されます。
弥生公式サポート情報によると、主に以下の2つの原因が考えられます。
原因1:「あんしん保守サポート」が未加入または失効している
スマート取引取込の利用には「あんしん保守サポート」への加入が必要です。
マイポータル(Web)で契約状況を確認し、必要であれば更新・加入の手続きを行ってください。
原因2:領域共有の設定が完了していない
会計事務所と顧問先の双方でスマート取引取込を利用している場合、領域共有の設定が完了していないと起動できません。
会計事務所側でスマート取引取込が起動できるかを確認した上で、弥生サポート情報「スマート取引取込を会計事務所と顧問先で利用する」を参照して設定を完了してください。
対処法⑤:「スマート取引取込を行うことはできません」が表示される場合
このメッセージが表示される場合、勘定科目名または部門名の先頭・末尾に不要なスペースやタブ文字が含まれていることが原因です。
弥生公式サポート情報によると、デスクトップに「スマート取引取込_科目部門エラーログ.txt」が作成されているので内容を確認してください。
対処手順
- デスクトップに作成されたエラーログ(
スマート取引取引取込_科目部門エラーログ.txt)を開いて問題の科目・部門名を確認する - クイックナビゲータの「導入」カテゴリ→「科目設定」を開く
- 問題のある勘定科目(または補助科目)を選択して「編集」をクリックする
- 名称の先頭・末尾にあるスペースやタブ文字を削除して「登録」をクリックする
- 部門名に問題がある場合は、部門設定から同様に修正する
- 修正後にスマート取引取込を再起動して確認する
対処法⑥:スマート取引取込をクリックすると弥生会計ごと落ちる場合
フィッシング対策ソフトなどのセキュリティ関連ソフトウェアがスマート取引取込の通信をブロックすることで、弥生会計ごとクラッシュするケースがあります。
「PhishWall」などの不正送金・フィッシング対策ソフトで発生することが確認されています。
一時的にセキュリティソフトを無効化して再試行し、起動できる場合はそのソフトの除外設定を行ってください。
対処法⑦:既定のWebブラウザをMicrosoft Edgeに変更する
スマート取引取込はWebブラウザを使用して動作します。
既定のブラウザによっては正常に起動できない場合があります。
手順(Windows 10・11共通)
- スタートボタンを右クリック→「設定」→「アプリ」をクリックする
- 「既定のアプリ」を開く
- 「Webブラウザ」の項目を「Microsoft Edge」に変更する
- 再度スマート取引取込を起動してみる
対処法⑧:弥生会計の修復インストールを行う
上記の対処で解決しない場合、弥生会計のプログラム自体に問題がある可能性があります。
修復インストールでプログラムを修復してください。
手順(Windows 11の場合)
- スタートボタン→「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- 「弥生会計」を選択して「変更」をクリックする
- 「修復」を選択して画面の指示に従い修復インストールを完了させる
- 完了後にPCを再起動して再度スマート取引取込の起動を確認する
エラー別の対処まとめ
| 症状・エラー | 主な原因 | 対処 |
|---|---|---|
| バージョンアップ後に起動しない | データコンバート未完了 | データコンバートを実施する |
| エラーID:E0214 | アクセス権なし | 保有製品情報を登録する |
| NOT_SMART_USER | あんしん保守サポート未加入 / 領域共有未設定 | 契約確認・共有設定を完了する |
| スマート取引取込を行うことはできません | 科目・部門名にスペース/タブ文字 | 科目・部門名を修正する |
| 弥生会計ごと落ちる | セキュリティソフトによるブロック | セキュリティソフトの除外設定 |
| Webブラウザが正常に起動しない | 既定ブラウザの互換性問題 | 既定ブラウザをEdgeに変更する |
まとめ
スマート取引取込が起動しない場合、まず会計年度の確認とバージョンアップ後のデータコンバートを確認することが優先です。
エラーコードが表示されている場合は、「E0214」なら保有製品情報の登録、「NOT_SMART_USER」なら「あんしん保守サポート」の契約状況と領域共有設定の確認、「スマート取引取込を行うことはできません」なら科目・部門名のスペース除去をそれぞれ対処してください。
上記で解決しない場合は、弥生カスタマーセンターにお問い合わせください。
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