「お世話になっております」「よろしくお願いいたします」といった長い文章を、毎回入力するのは面倒ですよね。
Xperiaには「単語登録」という便利な機能があります。これを使えば、「おせ」と入力するだけで「お世話になっております」と一発変換できるようになるのです。
メールアドレス、住所、よく使う専門用語、変換しにくい人名など、あらゆるものを登録しておけば、文字入力がグッと楽になります。
この記事では、Xperiaで単語登録する方法を、使っているキーボードアプリ別に分かりやすく解説します。削除や編集の方法、便利な活用テクニックも紹介するので、ぜひ最後まで読んでマスターしてくださいね。
まず確認:あなたのXperiaはどのキーボードを使ってる?

単語登録の方法は、使っているキーボードアプリによって少し異なります。まずは自分がどのキーボードを使っているか確認しましょう。
キーボードの種類を確認する方法
文字を入力する画面(メモ帳やメールなど)を開いて、キーボードを表示させます。
キーボードの見た目や、左下にあるアイコンで判断できます:
Gboard(ジーボード)
Googleが提供するキーボードで、左下に「G」のマークがあります。最近のXperiaでは、このGboardが標準になっていることが多いです。
POBox Plus(ポボックスプラス)
Sony独自開発のキーボードで、以前のXperiaで標準搭載されていました。キーボード右上にダイヤルのようなアイコンがあるのが特徴です。
その他のキーボード
Google日本語入力、ATOK、Simejiなど、別途インストールしたキーボードアプリを使っている場合もあります。
分からない場合は、設定アプリから確認できます。「設定」→「システム」→「言語と入力」→「画面キーボード」の順に進むと、現在使用中のキーボードが表示されます。
方法1:Gboardで単語登録する【最新Xperia向け】
最近のXperiaで標準的に使われているGboardでの単語登録方法を解説します。
キーボードから直接登録する方法
手順1:文字入力画面を開く
メモ帳やメールなど、文字を入力できる画面を開いてキーボードを表示させます。
手順2:設定メニューを開く
キーボード上部にある「歯車マーク」をタップします。見つからない場合は、キーボード左上の「G」マークを長押しすると設定アイコンが表示されます。
手順3:単語リストを開く
表示されたメニューから「単語リスト」をタップします。
手順4:日本語を選択
「単語リスト」画面で「日本語」を選択します。他の言語を登録したい場合は、該当する言語を選びましょう。
手順5:新しい単語を追加
画面右上の「+」(プラスマーク)をタップします。
手順6:登録内容を入力
- 読み:変換するときに入力する文字を入力します(例:「おせ」)
- 単語:実際に表示させたい文字を入力します(例:「お世話になっております」)
ひらがな以外の文字、漢字、記号、絵文字なども「単語」に登録できます。
手順7:保存
入力が終わったら、キーボードのチェックマーク(または「完了」)をタップして保存します。
これで登録完了です。試しに「おせ」と入力して変換してみると、候補に「お世話になっております」が表示されるはずです。
設定アプリから登録する方法
キーボードを開かずに、設定アプリから直接登録することもできます。
手順1:設定アプリを開く
ホーム画面またはアプリ一覧から「設定」をタップします。
手順2:システムを開く
「システム」をタップします。機種によっては「言語と入力」が直接表示されている場合もあります。
手順3:言語と入力を選択
「言語と入力」をタップします。
手順4:画面キーボードを選択
「画面キーボード」をタップします。
手順5:Gboardを選択
キーボードの一覧から「Gboard」をタップします。
手順6:単語リストを開く
Gboardの設定画面で「単語リスト」をタップし、以降は上記の「キーボードから直接登録する方法」の手順4以降と同じです。
方法2:POBox Plusで単語登録する【旧Xperia向け】
少し前のXperiaに搭載されていた「POBox Plus」での単語登録方法です。
キーボードから直接登録する方法
手順1:文字入力画面を開く
メモ帳やメールなど、文字入力できる画面を開きます。
手順2:設定アイコンをタップ
キーボード右上にある「ダイヤルのようなアイコン」をタップします。または、キーボード左下の「ツール」ボタンをタップします。
手順3:ユーザー辞書を選択
表示されたメニューから「ユーザー辞書」をタップします。
手順4:新規登録
ユーザー辞書画面が開いたら、画面右上の「+」(プラスマーク)、または「追加」をタップします。
手順5:登録内容を入力
- 読み:ひらがなまたは英字で入力します(例:「めあど」)
- 語句:変換後に表示させたい文字を入力します(例:「example@docomo.ne.jp」)
手順6:OKをタップ
入力が完了したら「OK」をタップして保存します。
設定アプリから登録する方法
手順1:設定アプリを開く
ホーム画面から「設定」をタップします。
手順2:言語と入力を選択
「システム」→「言語と入力」の順にタップします。機種によっては直接「言語と入力」が表示されています。
手順3:POBox Plusの設定を開く
「画面キーボード」→「POBox Plus」の順にタップします。または、「POBox Plus」の横にある歯車マークをタップします。
手順4:辞書と学習を選択
POBox Plusの設定画面で「辞書と学習」をタップします。
手順5:ユーザー辞書を開く
「ユーザー辞書」をタップし、以降は上記の「キーボードから直接登録する方法」の手順4以降と同じです。
登録した単語を編集・削除する方法
登録した単語を後から変更したり、不要になった単語を削除したりする方法も覚えておきましょう。
Gboardの場合
編集する方法
- 「設定」→「システム」→「言語と入力」→「画面キーボード」→「Gboard」→「単語リスト」→「日本語」の順に進みます
- 編集したい単語をタップします
- 内容を修正して、チェックマークをタップして保存します
削除する方法
- 同じく単語リストを開きます
- 削除したい単語をタップして選択します
- 画面上部に表示されるゴミ箱アイコンをタップします
- 確認画面で「削除」を選択すれば完了です
POBox Plusの場合
編集・削除する方法
- 「設定」→「言語と入力」→「POBox Plus」→「辞書と学習」→「ユーザー辞書」の順に進みます
- 編集したい単語をタップすると編集画面が開きます
- 削除したい場合は、単語を長押しして表示されるメニューから「削除」を選択します
入力中に削除する方法
文字入力中に、登録した単語が変換候補として表示されたとき、その場で削除することもできます。
- 削除したい単語が変換候補に表示されている状態で、その単語を長押しします
- 「辞書から削除」または「単語を削除」というメニューが表示されます
- それをタップすれば、その場で削除完了です
この方法なら、わざわざ設定画面を開かなくても削除できるので便利ですね。
単語登録の便利な活用テクニック

基本的な登録方法が分かったところで、さらに便利に使うためのテクニックを紹介します。
1. 定型文を登録して時短する
ビジネスメールでよく使う挨拶文や締めの言葉を登録しておくと、大幅な時短になります。
登録例
- 読み:「おせ」→ 単語:「お世話になっております」
- 読み:「おつ」→ 単語:「お疲れ様です」
- 読み:「よろ」→ 単語:「よろしくお願いいたします」
- 読み:「ごけん」→ 単語:「ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます」
長い文章ほど効果が大きいので、積極的に登録しましょう。
2. メールアドレスや電話番号を登録
よく使う連絡先情報も登録しておくと便利です。
登録例
- 読み:「じめあど」→ 単語:「example@example.com」(自分のメールアドレス)
- 読み:「じでん」→ 単語:「090-1234-5678」(自分の電話番号)
- 読み:「じゅう」→ 単語:「〒100-0001 東京都千代田区〇〇」(自宅住所)
3. 変換しにくい名前を登録
人名や地名で、標準の変換では出てこないものを登録しておくと便利です。
登録例
- 読み:「たなか」→ 単語:「田中太郎」(取引先の担当者名)
- 読み:「えきめい」→ 単語:「二子玉川」(最寄り駅)
- 読み:「かいしゃ」→ 単語:「株式会社〇〇〇〇」(自社名)
4. 専門用語や業界用語を登録
仕事で使う専門用語や、趣味の分野の専門用語も登録対象です。
登録例
- 読み:「すまほ」→ 単語:「Xperia 10 IV」(自分の機種名)
- 読み:「えくせる」→ 単語:「Microsoft Excel」
- 読み:「えすいーおー」→ 単語:「SEO(検索エンジン最適化)」
5. 記号や絵文字も登録できる
文字だけでなく、特殊記号や絵文字も登録可能です。
登録例
- 読み:「かお」→ 単語:「😊」「😂」「🥺」など
- 読み:「やじるし」→ 単語:「→」「⇒」「↓」など
- 読み:「ほし」→ 単語:「★」「☆」「✨」など
頻繁に使う絵文字を登録しておけば、絵文字パネルを開く手間が省けます。
6. 短い読みを工夫する
「読み」は短く覚えやすいものにするのがコツです。
良い例
- 「おせ」→「お世話になっております」
- 「めあど」→ メールアドレス
- 「じゅう」→ 住所
避けたい例
- 「おせわになっております」→ これでは登録する意味がない
- 「a」「い」など、1文字だけ → 誤変換が増える
通常の変換では絶対に出てこない組み合わせにすると、変換候補の上位に表示されやすくなります。
7. 複数の「読み」で同じ単語を登録
同じ単語を複数の読み方で登録しておくと、とっさに思い出せなくても使えます。
例
- 「おせ」と「おせわ」の両方に「お世話になっております」を登録
- 「よろ」と「よろしく」の両方に「よろしくお願いいたします」を登録
トラブルシューティング:単語が登録できない・表示されない場合
単語登録がうまくいかないときの対処法をまとめました。
問題1:登録した単語が変換候補に出てこない
原因と解決方法
キーボードが違う
複数のキーボードアプリを使っている場合、単語を登録したキーボードとは別のキーボードで入力していませんか?
各キーボードアプリは独自の辞書を持っているため、Gboardで登録した単語はPOBox Plusでは使えません。
現在使用中のキーボードを確認し、そのキーボードで単語登録をやり直してください。
「読み」の入力ミス
登録した「読み」と、実際に入力している文字が一致していない可能性があります。
例えば、「おせわ」で登録したのに「おせ」と入力していては、当然表示されません。登録内容を確認しましょう。
変換候補の表示位置が下の方
登録した単語は変換候補に表示されているが、下の方にあって気づいていないだけかもしれません。
変換候補を最後まで確認するか、何度か選択して学習させると、上位に表示されるようになります。
問題2:「読み」がひらがなで入力できない
Gboardの単語登録では、「読み」に使える文字が制限されています。
基本的にはひらがなを使い、英数字は必要最小限にとどめましょう。記号や漢字は「読み」には使えません。
問題3:登録した単語が勝手に消える
まれに、システムアップデートやアプリの不具合で登録した単語が消えることがあります。
対策
大切な単語が多い場合は、定期的にバックアップを取っておくことをおすすめします。
Gboardの場合、Googleアカウントと同期することで、機種変更時にも単語登録を引き継げます。「設定」→「システム」→「言語と入力」→「画面キーボード」→「Gboard」→「辞書」→「単語リストの同期」をオンにしておきましょう。
問題4:単語登録画面が見つからない
機種やAndroidのバージョンによって、メニューの階層が異なる場合があります。
「設定」アプリの検索機能で「単語」「辞書」「ユーザー辞書」などのキーワードで検索してみてください。該当する設定項目が表示されます。
機種変更時に単語登録を引き継ぐ方法
新しいXperiaに買い替えたとき、苦労して登録した単語も一緒に移行したいですよね。
Gboardの場合(同期機能)
Gboardを使っている場合は、Googleアカウントで同期することで簡単に引き継げます。
旧端末での準備
- 「設定」→「システム」→「言語と入力」→「画面キーボード」→「Gboard」→「辞書」の順に進みます
- 「単語リストの同期」をオンにします
- 同期するGoogleアカウントを選択します
新端末での設定
- 新しいXperiaで同じGoogleアカウントにログインします
- Gboardの設定で「単語リストの同期」をオンにします
- しばらく待つと、登録した単語が自動的に新端末に反映されます
POBox Plusの場合(バックアップと復元)
POBox Plusの場合は、バックアップ機能を使います。
バックアップ手順(旧端末)
- 「設定」→「言語と入力」→「POBox Plus」→「辞書と学習」の順に進みます
- 「バックアップ」をタップします
- バックアップファイルが作成されます
バックアップファイルは、SDカードやクラウドストレージに保存しておきましょう。
復元手順(新端末)
- バックアップファイルを新しい端末に移します
- 「設定」→「言語と入力」→「POBox Plus」→「辞書と学習」の順に進みます
- 「復元」をタップし、バックアップファイルを選択します
まとめ:単語登録で文字入力を快適に!
Xperiaの単語登録機能を使いこなせば、文字入力の効率が大幅にアップします。
この記事のポイント
- 単語登録の方法は使用中のキーボードアプリ(GboardかPOBox Plus)によって異なる
- キーボードから直接登録する方法と、設定アプリから登録する方法がある
- 「読み」は短く覚えやすいものに、「単語」には文字以外に絵文字や記号も登録できる
- 定型文、メールアドレス、人名、専門用語など、よく使うものは積極的に登録しよう
- 登録した単語は後から編集・削除できる
- Gboardなら同期機能で機種変更時も簡単に引き継げる
おすすめの登録例
まずは以下のような基本的なものから登録してみましょう:
- 挨拶文(「お世話になっております」など)
- 自分のメールアドレス
- よく行く場所の住所
- 変換しにくい人名・地名
- 仕事でよく使う専門用語
最初は面倒に感じるかもしれませんが、一度登録してしまえば、その後ずっと便利に使えます。
特にビジネスでスマホを使う方は、単語登録を活用することで、メール返信のスピードが格段に上がります。ちょっとした積み重ねが大きな時短につながるので、ぜひ今日から活用してみてください。
文字入力が快適になれば、スマホライフももっと楽しくなりますよ!

コメント