Xperiaのテストモード完全ガイド【隠しコマンドで動作確認】

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「Xperiaのタッチが時々反応しない気がする…」「中古のXperiaを買う前に動作確認したい」と思ったことはありませんか?

実は、Xperiaには隠しコマンドを入力するだけで、タッチパネルやカメラ、センサーなど36項目もの動作確認ができる「テストモード」が搭載されています。

この記事では、Xperiaのテストモード(サービスモード)の使い方を、初心者にも分かりやすく解説していきます。

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  1. Xperiaのテストモードって何?
    1. テストモードでできること
    2. テストモードが役立つ場面
  2. テストモードの入り方【隠しコマンド】
    1. 基本的な入り方
    2. コマンドの覚え方
  3. テストモードのメニュー解説
    1. Service tests(サービステスト)
    2. Service info(サービス情報)
  4. Service testsの主要テスト項目【全36項目を解説】
    1. タッチ・ディスプレイ関連
    2. 音声関連
    3. カメラ関連
    4. センサー関連
    5. 接続・通信関連
    6. ボタン・その他
  5. よくある使用例【実践編】
    1. 使用例1:タッチ切れを確認したい
    2. 使用例2:バッテリーが劣化していないか確認したい
    3. 使用例3:中古スマホの購入前チェック
    4. 使用例4:スピーカーから音が割れる
  6. テストモードを終了する方法
  7. 注意事項と知っておくべきこと
    1. 1. 全て英語表記
    2. 2. 改造や違法行為ではない
    3. 3. 設定を変更できる項目もある
    4. 4. テスト実行中はバッテリーを消費する
    5. 5. 機種によって項目が異なる
    6. 6. 新しい機種では使えない場合も
  8. 他のAndroidスマホでもテストモードはある?
    1. Galaxy(サムスン)の場合
    2. 一般的なAndroidの場合
  9. よくある質問Q&A
    1. Q1:テストモードを使うと保証が切れますか?
    2. Q2:コマンドを入力しても画面が変わりません
    3. Q3:タッチスクリーンテストで白い線が出ません
    4. Q4:バッテリーテストで「Good」以外が出ました
    5. Q5:テストモードから抜け出せなくなりました
    6. Q6:中古スマホ購入時、全項目チェックすべきですか?
  10. まとめ:テストモードで賢くXperiaを使おう

Xperiaのテストモードって何?

テストモードとは、Xperiaに標準で搭載されているハードウェアの動作確認ツールです。別名「サービスモード」とも呼ばれます。

テストモードでできること

確認できる項目(全36項目):

  • タッチスクリーンの反応
  • 液晶ディスプレイの状態
  • スピーカーの音質
  • マイクの感度
  • カメラの動作
  • 各種センサー(加速度、ジャイロ、コンパス、近接センサーなど)
  • バッテリーの状態
  • GPS機能
  • Wi-Fi、Bluetooth、NFCの動作
  • ボタン類の反応
  • LED通知ライト

本来はメーカーのサービスマンが修理時に使用する業務用ツールですが、隠しコマンドを使えば誰でもアクセスできます。

テストモードが役立つ場面

1. 中古スマホの購入前チェック

中古ショップで購入する前に、タッチ切れや各種センサーの不具合がないか確認できます。

2. 不具合の原因特定

「指紋センサーがうまく反応しない」「音が小さい気がする」といった症状が、本当に故障なのか確認できます。

3. 修理に出す前の診断

修理に出す前に、どの部分に問題があるのか特定できます。

4. バッテリーの劣化状態チェック

バッテリーの健康状態を確認して、交換時期を判断できます。

テストモードの入り方【隠しコマンド】

Xperiaのテストモードに入るのは驚くほど簡単です。

基本的な入り方

手順:

  1. 電話アプリ(ダイヤラー)を開く
  • ホーム画面から電話アプリをタップ
  1. 隠しコマンドを入力
   *#*#7378423#*#*
  • 発信ボタンを押す必要はありません
  • 最後の「*」を入力した瞬間に自動的に画面が切り替わります
  1. サービスメニューが表示される
  • 黒い背景に英語のメニューが表示されます

重要なポイント:

  • コマンドは全て半角で入力してください
  • 発信ボタンは押さなくてOK(自動的に切り替わります)
  • 機種によっては1〜2秒のタイムラグがあることもあります

コマンドの覚え方

数字の部分「7378423」は、キーボードの「SERVICE」に対応しています。

  • 7 = S
  • 3 = E
  • 7 = R
  • 8 = V
  • 4 = I
  • 2 = C
  • 3 = E

つまり「##SERVICE##」と覚えると分かりやすいです!

テストモードのメニュー解説

サービスメニューが開いたら、2つのメニューが表示されます。

Service tests(サービステスト)

ハードウェアの各種テストができるメニューです。ここが最も使用頻度が高い項目です。

Service info(サービス情報)

端末の詳細情報を確認できるメニューです。バージョン情報やSIMカード情報などが見られます。

それでは、実際に使う「Service tests」の詳細を見ていきましょう。

Service testsの主要テスト項目【全36項目を解説】

「Service tests」をタップすると、36個のテスト項目が表示されます。全て英語表記なので、主要な項目を日本語で解説します。

タッチ・ディスプレイ関連

Touch Screen(タッチスクリーン)

タッチパネルの反応をテストします。最もよく使う項目です。

使い方:

  1. 「Touch Screen」をタップ
  2. 黒い画面が表示される
  3. 画面を指でなぞる
  4. なぞった部分に白い線が表示されます

判定方法:

  • 白い線が途切れず表示される → 正常
  • 白い線が途切れる、または表示されない部分がある → その部分がタッチ切れ

特にXperia Z3シリーズは、画面上部のタッチ切れが起きやすいことで知られています。中古で購入する際は必ずチェックしましょう。

Display(ディスプレイ)

液晶画面の表示をテストします。

使い方:

  1. 「Display」をタップ
  2. 赤、緑、青、白、黒の5色が順番に表示される
  3. 画面をタップすると次の色に切り替わります

判定方法:

  • 色抜けや変色がない → 正常
  • 一部だけ色が違う、ムラがある → 液晶の不具合

LED Illumination(LED通知ライト)

通知LEDライトの動作をテストします。

使い方:

  1. 「LED Illumination」をタップ
  2. 赤、緑、青のLEDが順番に点灯します

判定方法:
全ての色が点灯すれば正常です。

音声関連

Speaker(スピーカー)

メインスピーカーの音質をテストします。

使い方:

  1. 「Speaker」をタップ
  2. テスト音が再生されます

判定方法:

  • 音が正常に鳴る → 正常
  • 音が割れる、こもる、鳴らない → スピーカーの不具合

Stereo speaker Left / Right(ステレオスピーカー左右)

左右のステレオスピーカーを個別にテストします。

使い方:
「Stereo speaker Left」または「Stereo speaker Right」をタップすると、それぞれのスピーカーから音が出ます。

Earphone(イヤホン)

イヤホンジャックの動作をテストします。

使い方:

  1. イヤホンを接続
  2. 「Earphone」をタップ
  3. テスト音がイヤホンから再生されます

Microphone(マイク)

マイクの感度をテストします。

使い方:

  1. 「Microphone」をタップ
  2. マイクに向かって話す
  3. 録音された音声が再生されます

判定方法:
自分の声がクリアに聞こえれば正常です。

Secondary Microphone(セカンダリマイク)

ノイズキャンセル用のサブマイクをテストします。

カメラ関連

Camera(メインカメラ)

背面カメラの動作をテストします。

使い方:

  1. 「Camera」をタップ
  2. カメラが起動します
  3. 撮影ボタンで写真が撮れるか確認

Secondary Camera(フロントカメラ)

前面カメラの動作をテストします。

Flash LED(フラッシュライト)

カメラのフラッシュライト(LEDライト)をテストします。

使い方:
「Flash LED」をタップするとLEDが点灯します。

センサー関連

Accelerometer(加速度センサー)

端末の傾きを検知するセンサーをテストします。

使い方:

  1. 「Accelerometer」をタップ
  2. 画面に白いボールが表示される
  3. Xperiaを傾ける

判定方法:
傾けた方向に白いボールがすぐに転がれば正常です。

Gyroscope(ジャイロスコープ)

端末の回転を検知するセンサーをテストします。

使い方:

  1. 「Gyroscope」をタップ
  2. Xperiaを回転させる
  3. X、Y、Zの数値が変動するか確認

Compass(コンパス/磁気センサー)

方位を検知する磁気センサーをテストします。

使い方:

  1. 「Compass」をタップ
  2. Xperiaを八の字に動かす

判定方法:
Yaw(方位角)、Pitch(上下)、Roll(左右)の数値が変動すれば正常です。

Proximity switch(近接センサー)

通話中に顔が近づくと画面を消すセンサーをテストします。

使い方:

  1. 「Proximity switch」をタップ
  2. 画面上部のセンサー部分に手を近づける

判定方法:

  • 手を近づけると画面が消える → 正常
  • 画面が消えない → センサーの不具合

Ambient Light Sensor(環境光センサー)

周囲の明るさを検知して画面の輝度を自動調整するセンサーです。

使い方:

  1. 「Ambient Light Sensor」をタップ
  2. センサーに光を当てたり、暗くしたりする

判定方法:
Lux(照度)の数値が変化すれば正常です。

Magnetic Sensor(磁気センサー)

磁石に反応するセンサーをテストします。

使い方:

  1. 「Magnetic Sensor」をタップ
  2. Xperiaの裏面(下部中央付近)に磁石を近づける

判定方法:
磁石を近づけると画面が消え、離すと再び点灯すれば正常です。ただし反応は遅めなので、2秒ほど磁石をつけたままにしてください。

接続・通信関連

WLAN(Wi-Fi)

Wi-Fi機能をテストします。

使い方:
「WLAN」をタップするとWi-Fiのスキャンが開始され、周囲のWi-Fiネットワークが表示されます。

Bluetooth

Bluetooth機能をテストします。

NFC

おサイフケータイなどに使われるNFC機能をテストします。

GPS

位置情報の取得機能をテストします。

使い方:

  1. 「GPS」をタップ
  2. 衛星の捕捉状況が表示されます

判定方法:
複数の衛星を捕捉できれば正常です。

ボタン・その他

Keyboard & Switch(キーボードとスイッチ)

物理ボタンの動作をテストします。

使い方:

  1. 「Keyboard & Switch」をタップ
  2. 各ボタン(音量ボタン、電源ボタンなど)を押す

判定方法:
ボタンを押すと対応する項目の色が変わります。全てのボタンで色が変われば正常です。

Vibrator(バイブレーション)

バイブレーション機能をテストします。

使い方:
「Vibrator」をタップすると振動します。

FM Radio(FMラジオ)

FMラジオ機能をテストします(対応機種のみ)。

Battery(バッテリー)

バッテリーの状態をテストします。機種変更やバッテリー交換の判断に役立ちます。

使い方:
「Battery」をタップするとバッテリーの詳細情報が表示されます。

判定方法:

  • 「Good, no need to replace it.」→ 状態は良好、交換不要
  • それ以外のメッセージ → バッテリー劣化の可能性

SIM Card(SIMカード)

SIMカードの認識状態をテストします。

Storage Status(ストレージ状態)

内部ストレージとSDカードの状態を表示します。

よくある使用例【実践編】

テストモードの具体的な使い方を、シーン別に紹介します。

使用例1:タッチ切れを確認したい

症状:
画面の一部をタップしても反応しないことがある。

確認方法:

  1. テストモードを起動(##7378423##)
  2. 「Service tests」→「Touch Screen」をタップ
  3. 黒い画面を指で満遍なくなぞる
  4. 白い線が途切れる部分がタッチ切れの箇所

対処法:

  • タッチ切れが確認された場合、画面交換が必要です
  • 保護フィルムが原因の場合もあるので、一度剥がして再確認してみましょう

使用例2:バッテリーが劣化していないか確認したい

症状:
最近、バッテリーの減りが早い気がする。

確認方法:

  1. テストモードを起動
  2. 「Service tests」→「Battery」をタップ
  3. バッテリー状態のメッセージを確認

判定:

  • 「Good, no need to replace it.」なら問題なし
  • それ以外のメッセージが表示されたら、バッテリー交換を検討

使用例3:中古スマホの購入前チェック

中古ショップでXperiaを購入する前に、以下の項目をチェックしましょう。

最低限チェックすべき項目:

  1. Touch Screen – タッチ切れがないか
  2. Display – 液晶に色抜けやムラがないか
  3. Speaker – 音が正常に鳴るか
  4. Camera / Secondary Camera – カメラが映るか
  5. Battery – バッテリーの劣化状態
  6. Proximity switch – 近接センサーが反応するか(通話時に重要)

これらを確認するだけでも、購入後のトラブルをかなり減らせます。

使用例4:スピーカーから音が割れる

症状:
音楽を聴くとスピーカーから音が割れて聞こえる。

確認方法:

  1. テストモードを起動
  2. 「Service tests」→「Speaker」をタップ
  3. テスト音を聞いて、音割れがあるか確認
  4. 「Stereo speaker Left」「Stereo speaker Right」で左右個別にも確認

対処法:
テストモードでも音割れが確認された場合、スピーカーの故障の可能性が高いです。修理または交換が必要です。

テストモードを終了する方法

テストモードから抜けるのも簡単です。

終了方法:

  1. スマホの戻るボタン(画面下部の「◁」または「<」)をタップ
  2. サービスメニュー画面に戻る
  3. もう一度戻るボタンをタップ
  4. 通常の電話アプリ画面に戻ります

または、ホームボタンを押して通常画面に戻ってもOKです。

注意事項と知っておくべきこと

テストモードを使う前に、以下の点に注意してください。

1. 全て英語表記

テストモード内は全て英語で表示されます。分からない項目は、むやみにタップしないようにしましょう。

2. 改造や違法行為ではない

テストモードは端末に標準搭載されている機能です。使用しても:

  • 保証は切れません
  • 改造や不正利用には当たりません
  • 端末が壊れることはありません

安心して使ってください。

3. 設定を変更できる項目もある

一部の項目では、設定を変更できるものもあります。よく分からない設定は変更しないようにしましょう。

4. テスト実行中はバッテリーを消費する

長時間のテストはバッテリーを消費します。必要な項目だけをチェックしましょう。

5. 機種によって項目が異なる

Xperiaのモデルによって、テスト項目の数や内容が若干異なる場合があります。

6. 新しい機種では使えない場合も

重要な変更点:
Xperia 1 VやXperia 5 Vなど、2023年以降の新しい機種では、この隠しコマンドが使えなくなっています

新しい機種では、テスト機能が「Xperiaサポート」アプリに統合されています。

新しい機種での確認方法:

  1. 「Xperiaサポート」アプリを開く
  2. 「Xperiaのテスト」をタップ
  3. 診断したい機能を選択

ただし、Xperiaサポートアプリでは、従来のテストモードほど詳細な項目は確認できません。特にバッテリーの健康状態が確認できなくなったのは残念な点です。

他のAndroidスマホでもテストモードはある?

Xperia以外のAndroidスマホにも、同様のテストモードが搭載されていることがあります。

Galaxy(サムスン)の場合

コマンド:

*#0*#

このコマンドでテストモードに入れます。

一般的なAndroidの場合

コマンド:

*#*#4636#*#*

このコマンドで「Testing」メニューに入れる機種もあります。バッテリー情報や使用統計などが確認できます。

ただし、メーカーや機種によってコマンドが異なったり、使えなかったりするので、自分の機種の情報を調べてみてください。

よくある質問Q&A

Q1:テストモードを使うと保証が切れますか?

A: いいえ、切れません。

テストモードは端末に標準搭載されている機能なので、使用しても保証には影響しません。

Q2:コマンドを入力しても画面が変わりません

A: 以下を確認してください。

  • 全て半角で入力しているか
  • 数字やアスタリスク(*)の入力間違いがないか
  • 新しい機種(2023年以降)の場合、この方法は使えません
  • 機種によっては1〜2秒待つ必要があります

Q3:タッチスクリーンテストで白い線が出ません

A: タッチパネルに不具合がある可能性があります。

  • 保護フィルムを一度剥がして再確認
  • 再起動してもう一度テスト
  • それでもダメなら、画面交換が必要かもしれません

Q4:バッテリーテストで「Good」以外が出ました

A: バッテリーが劣化している可能性があります。

バッテリー交換を検討しましょう。修理店やメーカーに相談してください。

Q5:テストモードから抜け出せなくなりました

A: 落ち着いて対処してください。

  1. 戻るボタンを数回押す
  2. ホームボタンを押す
  3. それでもダメなら、電源ボタン長押しで再起動

Q6:中古スマホ購入時、全項目チェックすべきですか?

A: 時間があれば全項目チェックするのが理想ですが、最低限以下の項目は確認しましょう。

  • Touch Screen(タッチ切れ)
  • Display(液晶の状態)
  • Speaker(音の状態)
  • Camera(カメラの動作)
  • Battery(バッテリーの劣化)

これだけでも、主要な不具合は発見できます。

まとめ:テストモードで賢くXperiaを使おう

Xperiaのテストモードについて解説してきました。

要点のおさらい:

  1. テストモードは隠しコマンドで起動できる
  • 電話アプリで ##7378423## を入力
  • 全36項目のハードウェアテストが可能
  1. 特に便利な機能
  • タッチ切れの確認(Touch Screen)
  • バッテリー状態の確認(Battery)
  • 液晶の色抜け確認(Display)
  1. 中古スマホ購入時に活用できる
  • 購入前に動作確認ができる
  • 不具合のある端末を避けられる
  1. 注意点
  • 全て英語表記なので慎重に操作
  • 新しい機種ではXperiaサポートアプリを使用
  • 分からない設定は変更しない

テストモードは、Xperiaユーザーなら知っておいて損はない便利機能です。

「最近調子が悪い気がする」と思ったら、まずテストモードで確認してみましょう。本当に故障なのか、それとも気のせいなのかがはっきりします。

また、中古スマホを購入する際には、このテストモードが大活躍します。お店で試させてもらえる場合は、ぜひ活用してください。

Xperiaの隠しコマンド、ぜひ試してみてくださいね!

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