Xperiaを使っていて、こんな困ったことはありませんか?
「アプリをインストールしてから、スマホの動きが遅くなった」
「画面が突然フリーズして、何も操作できなくなる」
「勝手に再起動を繰り返してしまう」
こんなトラブルが起きたとき、Xperiaに備わっている「セーフモード」という機能が役に立ちます。
セーフモードを使えば、トラブルの原因がアプリにあるのか、それともスマホ本体の問題なのかを見分けることができるんです。
この記事では、Xperiaのセーフモードとは何か、どんなときに使うのか、具体的な起動方法と解除方法まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
スマホの調子が悪くて困っている方は、ぜひ参考にしてください!
セーフモードとは?基本をやさしく解説

まずは、セーフモードの基本から説明します。
セーフモードの定義
セーフモードとは、Androidスマホを「購入時に近い状態」で起動させる特別な機能です。
英語では「Safe Mode(安全なモード)」と呼ばれ、その名の通り、スマホを安全な状態で起動して、問題を診断するための機能なんです。
セーフモードで何が変わるのか
セーフモードで起動すると、以下のような状態になります。
起動するもの
- 最初からインストールされているアプリ(プリインストールアプリ)
- Androidシステムの基本機能
- 電話、メール、設定などの標準アプリ
起動しないもの
- 自分で後からインストールしたアプリ
- Google Playストアからダウンロードしたアプリ
- ホーム画面に追加したウィジェット
つまり、「工場から出荷されたときの状態」に近い、必要最低限の機能だけで動く状態になるわけです。
セーフモードは「診断ツール」
セーフモードは、トラブルの原因を見つけるための「診断ツール」です。
たとえば病院に行くと、お医者さんがいろいろな検査をして病気の原因を探しますよね。セーフモードは、スマホの「健康診断」のようなものだと考えてください。
セーフモードで起動して調子が良ければ、「後からインストールしたアプリが原因だな」と分かります。セーフモードでも調子が悪ければ、「アプリ以外に問題があるな」と判断できるんです。
こんなときにセーフモードを使おう
セーフモードは、どんなときに使うのでしょうか。具体的な症状を見ていきましょう。
動作が極端に遅くなった
新しいアプリをインストールしてから、Xperiaの動きが遅くなることがあります。
- アプリの起動に時間がかかる
- 画面のスクロールがカクカクする
- タップしてから反応するまで遅い
こんな症状が出たら、セーフモードで起動してみましょう。セーフモードで普通に動くなら、最近インストールしたアプリが原因の可能性が高いです。
画面がフリーズ(固まる)
操作中に画面が固まって、何をタップしても反応しなくなることがあります。
- ホーム画面から動かない
- アプリが開いたまま操作できない
- 電源ボタンも効かない
このような状態では、通常の操作でアプリを削除することもできません。でも、セーフモードなら問題のあるアプリが起動しないので、操作できるようになります。
勝手に再起動を繰り返す
何もしていないのに、Xperiaが勝手に再起動することがあります。
- 使っている最中に突然再起動する
- 起動してもすぐに再起動してしまう
- 安定して使えない
この症状もアプリが原因の場合があります。セーフモードで起動して、再起動が止まるか確認してみましょう。
アプリが頻繁にクラッシュする
特定のアプリだけでなく、いろいろなアプリが突然終了してしまうことがあります。
- 「〇〇が停止しました」というメッセージが頻繁に出る
- アプリを開いてもすぐに閉じてしまう
- 安定して使えるアプリがない
セーフモードでこの症状が出なければ、後からインストールしたアプリ同士が干渉している可能性があります。
バッテリーの消費が異常に早い
フル充電してもすぐにバッテリーがなくなってしまう場合、バックグラウンドで動いているアプリが原因かもしれません。
セーフモードで起動してバッテリー消費が改善されれば、どれかのアプリが常に動いていた可能性が高いです。
Xperiaでセーフモードを起動する方法

それでは、実際にXperiaでセーフモードを起動する方法を説明します。2つの方法があるので、状況に応じて使い分けてください。
方法1:電源が入っている状態から起動する
この方法は、Xperiaが普通に操作できる状態のときに使います。
手順1:電源メニューを表示する
Xperiaの側面にある電源ボタンを1秒以上長押しします。
すると、画面に電源メニューが表示されます。
手順2:「電源を切る」を長押しする
表示されたメニューの中から「電源を切る」を探します。
この「電源を切る」ボタンを長押ししてください。普通にタップするだけではダメです。長く押し続けるのがポイントです。
手順3:セーフモードで再起動
「電源を切る」を長押しすると、「セーフモードで再起動しますか?」というメッセージが表示されます。
「OK」をタップすると、Xperiaが再起動してセーフモードで起動します。
手順4:セーフモード起動を確認
再起動が完了すると、画面の左下に「セーフモード」という表示が出ます。
この表示があれば、セーフモードで起動できています。
方法2:電源が切れている状態から起動する
Xperiaがフリーズして操作できない場合や、電源が切れている状態からセーフモードを起動したいときは、この方法を使います。
手順1:電源を入れる
電源ボタンを1秒以上長押しして、Xperiaの電源を入れます。
手順2:XPERIAロゴが表示されたら音量ボタンを押す
画面に「XPERIA」のロゴが表示されたら、すぐに音量ボタンの「下」(音量を下げる方)を長押しします。
タイミングが重要です。ロゴが表示されたら、すぐに押してください。
手順3:起動が完了するまで押し続ける
音量ボタンの「下」を押したまま、Xperiaが完全に起動するまで押し続けます。
途中で指を離してしまうと、通常モードで起動してしまうので注意してください。
手順4:セーフモード起動を確認
起動が完了すると、画面の左下に「セーフモード」と表示されます。
起動できないときのチェックポイント
うまくセーフモードで起動できない場合は、以下を確認してください。
タイミングが早すぎる・遅すぎる
XPERIAロゴが表示されてから音量ボタンを押すタイミングが重要です。何度か試して、ベストなタイミングを見つけましょう。
ボタンを押し続けていない
起動が完了するまで、音量ボタンを押し続ける必要があります。途中で離さないように注意してください。
違うボタンを押している
音量ボタンの「上」ではなく、必ず「下」を押してください。
セーフモード中の画面と使い方
セーフモードで起動すると、普段とは少し違う画面になります。
セーフモード中の画面表示
画面左下に「セーフモード」の表示
これがセーフモードで起動している証拠です。通常モードに戻すまで、この表示は消えません。
ホーム画面のウィジェットが消える
天気予報やカレンダーなど、ホーム画面に配置していたウィジェットが表示されなくなります。
これは正常な動作なので心配しないでください。
アプリがグレーアウト(灰色)になる
自分でインストールしたアプリは、アイコンが灰色になって、タップしても起動できません。
機内モードが自動でオンになる
セーフモードで起動すると、自動的に機内モードになります。そのため、以下の機能が使えない状態になります。
- 電話の発着信
- モバイルデータ通信
- Wi-Fi接続
- Bluetooth接続
機内モードを解除する方法
セーフモード中でも通信機能を使いたい場合は、機内モードをオフにしましょう。
方法1:クイック設定パネルから
- 画面上部から下にスワイプする
- クイック設定パネルが表示される
- 「機内モード」のアイコンをタップしてオフにする
方法2:設定アプリから
- 設定アプリを開く
- 「ネットワークとインターネット」を選択
- 「機内モード」をオフにする
セーフモード中にできること
セーフモードでも、以下のことは普通にできます。
- 電話をかける・受ける
- メールを送受信する
- 写真を撮る
- インターネットを見る(標準ブラウザ)
- 設定を変更する
- アプリをアンインストール(削除)する←重要!
特に重要なのが、「アプリをアンインストールできる」という点です。
通常モードで削除できないアプリも、セーフモードなら削除できる場合があります。
セーフモードでトラブルを診断する手順
セーフモードを使って、実際にトラブルの原因を突き止める方法を説明します。
ステップ1:セーフモードで症状を確認
まず、セーフモードで起動してから、普段起きている問題が改善されているか確認します。
確認するポイント
- 動作は普通の速さに戻ったか
- フリーズしなくなったか
- 勝手に再起動しなくなったか
- バッテリーの減りは正常になったか
ステップ2:原因を判断する
確認した結果をもとに、トラブルの原因を判断します。
セーフモードで問題が解決した場合
→後からインストールしたアプリが原因の可能性が高いです。
次のステップに進んで、問題のあるアプリを特定しましょう。
セーフモードでも問題が続く場合
→アプリ以外に原因があります。以下の可能性が考えられます。
- Androidシステム自体の不具合
- スマホ本体(ハードウェア)の故障
- ストレージ容量の不足
この場合は、Xperiaのソフトウェア更新を確認したり、メーカーサポートに相談したりする必要があります。
ステップ3:問題のあるアプリを見つける
セーフモードで問題が解決した場合、どのアプリが原因なのかを特定します。
最近インストールしたアプリから疑う
問題が起き始めた時期を思い出してください。
「このアプリを入れてから調子が悪くなったな」というアプリがあれば、それが原因の可能性が高いです。
一つずつアンインストールして確認
原因のアプリが分からない場合は、最近インストールしたアプリを一つずつ削除していきます。
- セーフモードを解除して通常モードに戻す
- 疑わしいアプリを一つ削除する
- 数時間~1日使ってみて、問題が起きないか確認する
- 問題が解決しなければ、次のアプリを削除する
- これを繰り返す
時間はかかりますが、確実に原因を特定できる方法です。
セーフモードを解除する方法

セーフモードでの確認や作業が終わったら、通常モードに戻しましょう。
解除方法は「再起動するだけ」
セーフモードの解除方法は、とても簡単です。Xperiaを再起動するだけで通常モードに戻ります。
手順1:電源メニューを表示
電源ボタンを1秒以上長押しします。
手順2:「再起動」をタップ
表示されたメニューから「再起動」を選んでタップします。
機種によっては「再起動」がなく、「電源を切る」しか表示されない場合があります。その場合は、一度電源を切ってから、もう一度電源ボタンを押して起動してください。
手順3:通常モードで起動を確認
再起動が完了したら、画面左下の「セーフモード」表示が消えているか確認しましょう。
表示が消えていれば、通常モードに戻っています。
解除後も機内モードになっている場合
セーフモードを解除した後も、機内モードがオンのままになっていることがあります。
その場合は、クイック設定パネルまたは設定アプリから、機内モードをオフにしてください。
ウィジェットが消えたままの場合
セーフモード解除後、ホーム画面のウィジェットが消えたままになることがあります。
その場合は、もう一度ウィジェットを追加し直してください。
事前にホーム画面のスクリーンショットを撮っておくと、元の配置を思い出しやすくなります。
セーフモードを使うときの注意点
セーフモードを使う前に、知っておきたい注意点があります。
データは消えない
セーフモードで起動しても、データが消えることはありません。
- 写真や動画
- 連絡先
- メールやメッセージ
- アプリのデータ
これらはすべて保存されたままです。セーフモードは「診断モード」なので、データを削除する機能ではありません。
ただし、念のため、大切なデータは事前にバックアップを取っておくと安心です。
ウィジェットは再設定が必要
ホーム画面に配置していたウィジェットは、セーフモード起動時に削除される可能性があります。
セーフモードを解除した後、もう一度ウィジェットを追加する必要があります。
対策:セーフモード起動前にホーム画面のスクリーンショットを撮っておきましょう。
セーフモードは一時的な診断ツール
セーフモードは、あくまで「一時的に問題を診断する」ための機能です。
セーフモードのままで普段使いはできません。診断が終わったら、必ず通常モードに戻してください。
問題が解決するわけではない
セーフモードは「原因を見つける」ための機能であって、「問題を自動的に解決する」機能ではありません。
原因が分かったら、自分でアプリを削除したり、設定を変更したりする必要があります。
意図せずセーフモードになることもある
操作ミスで、知らないうちにセーフモードになってしまうことがあります。
「急にアプリが使えなくなった!」と思ったら、画面左下に「セーフモード」と表示されていないか確認してください。
セーフモードで解決しない場合の対処法
セーフモードで診断しても問題が解決しない場合は、以下の方法を試してみましょう。
1. Xperiaのソフトウェアを更新する
Androidシステム自体に不具合がある場合、ソフトウェア更新で改善されることがあります。
確認方法
- 設定アプリを開く
- 「システム」をタップ
- 「詳細設定」をタップ
- 「システムアップデート」をタップ
- 「アップデートをチェック」をタップ
利用可能な更新があれば、指示に従ってインストールしましょう。
2. ストレージ容量を確保する
Xperiaの内部ストレージがいっぱいになっていると、動作が不安定になります。
確認方法
- 設定アプリを開く
- 「ストレージ」をタップ
- 使用状況を確認
空き容量が10%以下になっている場合は、不要なファイルやアプリを削除しましょう。
3. キャッシュをクリアする
アプリのキャッシュ(一時ファイル)がたまると、動作が遅くなることがあります。
キャッシュのクリア方法
- 設定アプリを開く
- 「アプリ」をタップ
- クリアしたいアプリを選択
- 「ストレージ」をタップ
- 「キャッシュを削除」をタップ
4. 工場出荷状態にリセット(初期化)
最終手段として、Xperiaを工場出荷状態に戻す方法があります。
注意:この方法を使うと、すべてのデータが削除されます。必ず事前にバックアップを取ってください。
手順
- 設定アプリを開く
- 「システム」をタップ
- 「詳細設定」をタップ
- 「リセット オプション」をタップ
- 「すべてのデータを消去(工場出荷状態にリセット)」をタップ
- 指示に従って実行
5. Sonyのサポートに相談する
セーフモードでも問題が解決せず、上記の方法を試してもダメな場合は、ハードウェア(本体)の故障の可能性があります。
Sonyの公式サポートに相談するか、修理を依頼しましょう。
Xperiaサポート
- 公式サイト:https://www.sony.jp/support/
- 電話サポート(各キャリアのサポートセンター)
- 修理受付
よくある質問と答え
Q1. セーフモードで起動すると、アプリは削除されますか?
いいえ、削除されません。セーフモードでは、自分でインストールしたアプリが「一時的に無効化される」だけです。通常モードに戻せば、元通り使えます。
Q2. セーフモードのまま使い続けても大丈夫ですか?
おすすめしません。セーフモードは診断のための一時的な機能です。自分でインストールしたアプリが使えない状態なので、普段使いには不便です。診断が終わったら、必ず通常モードに戻してください。
Q3. 機内モードが勝手にオンになるのはなぜですか?
セーフモードで起動すると、安全のために自動的に機内モードになる仕様です。通信機能を使いたい場合は、手動で機内モードをオフにしてください。
Q4. セーフモードで起動しても問題が続く場合は?
後からインストールしたアプリが原因ではなく、Androidシステムやハードウェアに問題がある可能性が高いです。ソフトウェア更新を確認するか、Sonyのサポートに相談しましょう。
Q5. 誤ってセーフモードになってしまいました。どうすれば戻せますか?
Xperiaを再起動するだけで、通常モードに戻ります。電源ボタンを長押しして「再起動」をタップしてください。
Q6. セーフモードで削除したアプリは復元できますか?
Google Playストアからダウンロードしたアプリなら、もう一度インストールすれば復元できます。ただし、アプリ内のデータ(ゲームのセーブデータなど)は、バックアップしていない限り復元できません。
Q7. セーフモードが起動できません。なぜですか?
ボタンを押すタイミングや、押し続ける時間が原因の可能性があります。何度か試して、ベストなタイミングを見つけてください。それでもダメな場合は、別の方法(電源オンの状態から起動する方法)を試してみましょう。
Q8. セーフモードで電話やメールは使えますか?
使えます。ただし、機内モードが自動でオンになるので、まず機内モードをオフにする必要があります。標準の電話アプリやメールアプリは、セーフモードでも正常に動作します。
まとめ|セーフモードを活用してXperiaのトラブルを解決しよう
Xperiaのセーフモードについて、基本から具体的な使い方まで解説しました。
セーフモードの基本
- 購入時に近い状態で起動する診断機能
- 後からインストールしたアプリが起動しない
- トラブルの原因がアプリにあるか判断できる
- データは削除されない
こんなときに使おう
- 動作が極端に遅い
- 画面がフリーズする
- 勝手に再起動を繰り返す
- アプリが頻繁にクラッシュする
- バッテリー消費が異常に早い
Xperiaでの起動方法
電源オンの状態から
- 電源ボタンを長押し
- 「電源を切る」を長押し
- 「OK」をタップ
電源オフの状態から
- 電源ボタンを長押し
- XPERIAロゴ表示後、音量ボタン「下」を長押し
- 起動完了まで押し続ける
解除方法
Xperiaを再起動するだけで通常モードに戻ります。
セーフモードでできること
- トラブルの原因がアプリかどうか診断
- 問題のあるアプリをアンインストール
- フリーズして削除できないアプリを削除
セーフモードは、Xperiaのトラブルシューティングに欠かせない機能です。難しい操作は必要ないので、スマホの調子が悪いと感じたら、ぜひ試してみてください。
原因が分かれば、適切な対処ができます。それでも解決しない場合は、Sonyの公式サポートに相談しましょう。
あなたのXperiaが快適に動くよう、この記事が役に立てば嬉しいです!


コメント