「タスクマネージャーを見たら『Xbox Live Auth Manager』が動いてる…Xboxなんて持ってないのに!」
こんな疑問を持った方は多いのではないでしょうか。突然パソコンが重くなって、タスクマネージャーで確認したら見慣れないプロセスが動いていると不安になりますよね。
この記事では、Xbox Live Auth Managerとは何か、本当に必要なのか、そして安全に停止する方法まで、詳しく解説します!
Xbox Live Auth Managerとは?

Xbox Live Auth Manager(正式名称:XblAuthManager)は、Windows 10/11に標準搭載されているWindowsサービスです。
役割と機能
このサービスは、Xbox Live(マイクロソフトが提供するオンラインゲームサービス)に関連する以下の機能を提供します:
- 認証と認可: Xbox Liveへのログイン認証
- ゲームの保存データ: クラウドセーブの管理
- ソーシャル機能: フレンドリストやチャット機能
- ゲームバー: Windows標準のゲーム録画機能(Win + G)
- Xbox アプリ: Windowsに標準搭載されているXboxアプリ
技術的な仕様
- プロセス名: XblAuthManager
- 実行ファイル: XblAuthManager.dll
- 場所: C:\Windows\System32\
- 実行方法: svchost.exe経由で動作
- デフォルト起動種類: 手動(必要な時だけ起動)
- 依存サービス: RPC(Remote Procedure Call)
Xboxを持っていないのになぜ動いているの?
これは多くの人が疑問に思うポイントです。
自動的に起動される理由
Xbox Live Auth Managerは、以下のような状況で自動的に起動します:
- Windowsゲームバー(Win + G)を開いた時
- Xboxアプリを起動した時
- Microsoftストアからゲームをダウンロードした時
- 一部のゲームやアプリが起動した時
Xboxゲーム機を持っていなくても、Windows上でこれらの機能を使うと、このサービスが必要になるんです。
実例
例えば、スクリーンショットを撮ろうとして間違って「Win + G」を押してしまった場合、ゲームバーが起動して、その際にXbox Live Auth Managerも一緒に起動します。
このサービスは安全?マルウェアじゃない?
結論から言うと、Xbox Live Auth Managerは完全に安全な正規のWindowsサービスです。
安全性の確認方法
念のため、本物かどうか確認する方法を紹介します。
手順:
- タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
- 「詳細」タブをクリック
- 「XblAuthManager」または「Service Host: Xbox Live Auth Manager」を見つける
- 右クリック→「ファイルの場所を開く」
- 表示された場所が「C:\Windows\System32」であることを確認
- ファイルを右クリック→「プロパティ」→「デジタル署名」タブ
- 署名者が「Microsoft Windows」であることを確認
これらが確認できれば、正規のファイルです。
もし違う場所にあったり、デジタル署名がなかったりする場合は、マルウェアの可能性があるので、ウイルススキャンを実行してください。
Xbox Live Auth Managerは必要?
必要な人
以下に当てはまる人は、このサービスを有効にしておくべきです:
- Xboxゲーム機を持っている人
- PC版のXboxゲームをプレイする人(Forza、Halo、Gears of Warなど)
- Microsoftストアからゲームを購入する人
- ゲームバー(Win + G)を使う人
- ゲームのスクリーンショットや録画をする人
不要な人
以下の人は、このサービスを無効にしても問題ありません:
- Xboxやゲームに全く興味がない人
- ゲームバーを使わない人
- Microsoftストアのゲームをプレイしない人
- PCのリソースを少しでも節約したい人
Xbox Live Auth Managerを停止・無効化する方法
Xboxを使わない人は、このサービスを停止することで、わずかですがメモリとCPUリソースを節約できます。
以下、3つの方法を紹介します。
方法1:サービス管理ツールで停止する【おすすめ】
最も一般的で簡単な方法です。
手順:
- Win + Rを押す
- 「services.msc」と入力してEnter
- 「サービス」ウィンドウが開く
- 一覧から「Xbox Live Auth Manager」を探す(アルファベット順なので下の方)
- ダブルクリックして開く
- 「スタートアップの種類」を「無効」に変更
- 現在動いている場合は「停止」ボタンをクリック
- 「適用」→「OK」をクリック
画面の見方:
- 状態が「空白」: 現在停止中
- 状態が「実行中」: 現在動作中
- スタートアップの種類が「手動」: 必要な時だけ起動
- スタートアップの種類が「無効」: 完全に起動しない
方法2:タスクマネージャーから停止する
より素早く停止できる方法です。
手順:
- Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開く
- 「サービス」タブをクリック
- 一覧から「XblAuthManager」を探す
- 右クリック→「停止」を選択
注意:
この方法では一時的に停止するだけで、パソコンを再起動すると再び起動する可能性があります。完全に無効化するには、方法1を使用してください。
方法3:コマンドプロンプトで無効化する
上級者向けの方法です。
手順:
- スタートメニューを右クリック
- 「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択
- 以下のコマンドを入力してEnter:
停止:
sc stop XblAuthManager
無効化:
sc config XblAuthManager start= disabled
注意: start= の後にスペースが必要です!
結果の確認:
sc query XblAuthManager
「STATE」が「STOPPED」と表示されれば成功です。
他のXbox関連サービスも無効化する
Xbox Live Auth Manager以外にも、Xbox関連のサービスがいくつかあります。Xboxを使わない場合は、これらもまとめて無効化できます。
無効化できるXbox関連サービス一覧
- Xbox Accessory Management Service
- Xbox用コントローラーの管理
- Xbox Live Auth Manager
- 認証サービス(上記で説明)
- Xbox Live Game Save(Xbox Live セーブデータ)
- ゲームのクラウド保存
- Xbox Live Networking Service(Xbox Live ネットワーキング サービス)
- オンラインマルチプレイ機能
すべて無効化する手順:
- サービス管理ツール(services.msc)を開く
- 上記のサービスを一つずつ探す
- それぞれをダブルクリック
- 「スタートアップの種類」を「無効」に変更
- 「停止」ボタンをクリック
- 「適用」→「OK」
Xbox Live Auth Managerを再び有効化する方法
後でXboxゲームをプレイしたくなった場合、簡単に再有効化できます。
手順:
- Win + Rを押す
- 「services.msc」と入力
- 「Xbox Live Auth Manager」を探す
- ダブルクリック
- 「スタートアップの種類」を「手動」に変更(または「自動」)
- 「開始」ボタンをクリック
- 「適用」→「OK」
コマンドプロンプトの場合:
sc config XblAuthManager start= demand
sc start XblAuthManager
トラブルシューティング
問題1:サービスを停止しても自動的に再起動する
原因:
別のアプリケーションやサービスが、Xbox Live Auth Managerを自動的に起動している可能性があります。
対処法:
- スタートアップの種類を「手動」ではなく「無効」に設定
- Xboxアプリをアンインストール(使わない場合)
- ゲームバーを無効化(後述)
問題2:ゲームバーを完全に無効化したい
手順:
- 「設定」を開く
- 「ゲーム」→「Xboxゲームバー」
- 「Xboxゲームバーを使って…」のスイッチをオフにする
レジストリで無効化(上級者向け):
- Win + R → 「regedit」
- 以下に移動:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\GameDVR
- 「AppCaptureEnabled」を「0」に変更
- 「GameDVR_Enabled」を「0」に変更
問題3:Xbox Live Auth Managerが起動しない
原因:
依存サービス(RPC)が停止している可能性があります。
対処法:
- services.mscを開く
- 「Remote Procedure Call (RPC)」を探す
- スタートアップの種類が「自動」になっているか確認
- 停止している場合は「開始」をクリック
- その後、Xbox Live Auth Managerを再起動
問題4:XblAuthManager.dllが見つからない
原因:
ファイルが破損または削除されています。
対処法:
- Windowsの「システムファイルチェッカー」を実行
- コマンドプロンプト(管理者)で以下を実行:
sfc /scannow
- 完了まで待つ(10〜30分)
- パソコンを再起動
問題5:CPU使用率が異常に高い
原因:
通常、Xbox Live Auth Managerは非常に軽いサービスなので、CPU使用率が高くなることは稀です。もし高い場合は、別の問題が考えられます。
対処法:
- タスクマネージャーで実際にXbox Live Auth ManagerがCPUを使っているか確認
- ウイルススキャンを実行(偽装マルウェアの可能性)
- Windowsを最新版に更新
- パソコンを再起動
- それでも改善しない場合は、サービスを一時的に停止
よくある質問と回答

Q1:Xbox Live Auth Managerを無効にすると、何か問題が起きますか?
A: Xboxゲームやゲームバーを使わない限り、問題は起きません。無効にしても、Windowsの基本機能には影響しません。ただし、以下の機能は使えなくなります:
- Xboxゲームのプレイ
- ゲームバー(Win + G)
- Xboxアプリのサインイン
- ゲームのクラウドセーブ
Q2:無効化するとメモリやCPUの節約になりますか?
A: わずかですが、節約になります。ただし、そもそもXbox Live Auth Managerは「手動」起動なので、使っていない時は動いていません。無効化による体感できる速度向上は、ほぼありません。気持ちの問題と、起動の予防という意味合いが大きいです。
Q3:アンインストールできますか?
A: いいえ、Xbox Live Auth ManagerはWindowsの標準機能なので、完全にアンインストールすることはできません。しかし、「無効」にすることで、実質的に機能を停止できます。
Q4:他のパソコンでも同じ設定をする必要がありますか?
A: はい。サービスの設定は各パソコンごとに行う必要があります。自動で同期されることはありません。
Q5:Windows 11とWindows 10で違いはありますか?
A: 基本的に同じです。どちらのOSでも、同じ方法でサービスを停止・無効化できます。
Q6:Steamやその他のゲームプラットフォームに影響しますか?
A: いいえ、影響しません。Xbox Live Auth Managerは、Microsoftのサービスにのみ関連しています。Steam、Epic Games Store、Originなどは独自の認証システムを使っているため、全く影響を受けません。
Q7:後でまた有効にできますか?
A: はい、いつでも簡単に再有効化できます。サービス管理ツールを開いて、スタートアップの種類を「手動」または「自動」に戻すだけです。
まとめ:自分の用途に合わせて設定しよう
Xbox Live Auth Managerについて、最後にポイントをまとめます。
押さえておくべきポイント:
- 正規のWindowsサービス:マルウェアではなく、安全
- Xboxゲーム用の認証サービス:ゲームバーやXboxアプリに必要
- Xboxを使わない人は不要:無効化しても問題なし
- 簡単に無効化できる:services.mscから数クリックで完了
- いつでも再有効化可能:後で必要になったら戻せる
推奨設定:
- Xboxユーザー: 有効のまま(手動または自動)
- 非Xboxユーザー: 無効にしてOK
- たまにゲームをする: 手動のまま(デフォルト)
無効化の手順(おさらい):
- Win + R → 「services.msc」
- 「Xbox Live Auth Manager」を探す
- ダブルクリック
- 「スタートアップの種類」→「無効」
- 「停止」→「適用」→「OK」
不要なサービスを停止することで、パソコンのリソースを少しでも節約できます。ただし、極端に速くなるわけではないので、「気になる人は停止する」程度の認識でOKです。
自分の使い方に合わせて、最適な設定を選んでくださいね!

コメント