「Wordファイルを開いたら、なぜか2つウィンドウが開いてしまう」
「1つのファイルを開いたはずなのに、『ファイル名:1』『ファイル名:2』と2つ表示される」
「2つ目が読み取り専用で開いて、閉じるのが面倒」
こんな症状に悩まされているあなたへ。
この記事では、Wordが勝手に2つ開いてしまう問題の原因と解決方法を、初心者でもわかりやすく徹底解説します。
原因別に複数の対処法を紹介するので、あなたの状況に合った解決策が見つかるはずです。
最後まで読めば、快適にWordを使えるようになります。
まず症状を確認しましょう

Wordが2つ開く症状には、いくつかのパターンがあります。
あなたの症状はどれに当てはまりますか?
パターン1: 同じファイルが2つのウィンドウで開く
症状
- ファイルを開くと、同じ内容のウィンドウが2つ表示される
- タイトルバーに「ファイル名:1」「ファイル名:2」と表示される
- どちらのウィンドウで編集しても、両方に反映される
原因
「新しいウィンドウを開く」機能を使った状態で保存したためです。
パターン2: 2つ目が読み取り専用で開く
症状
- ファイルを開くと、1つ目は正常に開く
- 2つ目のウィンドウが「読み取り専用」で開く
- 「ファイルは使用中です」というメッセージが出る
原因
ファイルの関連付けの問題や、Officeの不具合が考えられます。
パターン3: まったく別のファイルも一緒に開く
症状
- 目的のファイルを開くと、以前使っていた別のファイルも開く
- 毎回同じファイルが勝手に開く
- 新規文書を開いても、特定のファイルが開く
原因
Normalテンプレートの問題や、スタートアップフォルダの設定が原因です。
それでは、パターン別に解決方法を見ていきましょう。
【解決方法1】片方のウィンドウを閉じて上書き保存(パターン1向け)
最も多い原因が、「新しいウィンドウを開く」機能を使った状態で保存してしまったケースです。
この方法が効果的な症状
- ファイルを開くと同じ内容が2つのウィンドウで表示される
- タイトルバーに「ファイル名:1」「ファイル名:2」と表示される
- どちらで編集しても両方に反映される
解決手順
手順1: 2つのウィンドウのうち片方を閉じる
- Wordファイルを開く(2つのウィンドウが開きます)
- どちらか片方のウィンドウの右上にある「×」をクリック
- この時、ウィンドウの「×」を押してください(Wordそのものを閉じる「×」ではありません)
注意点
右上に「×」ボタンが2つある場合があります。
- 上の「×」: Wordアプリ全体を閉じる
- 下の「×」: そのウィンドウだけを閉じる
下の「×」を使ってください。
手順2: 残ったウィンドウで上書き保存
- 残った1つのウィンドウで「Ctrl + S」を押す(上書き保存)
- または「ファイル」→「上書き保存」をクリック
- Wordを閉じる
手順3: 再度ファイルを開いて確認
- もう一度同じファイルを開く
- ウィンドウが1つだけになっていればOKです
うまくいかない場合
上書き保存してもまだ2つ開く場合は、以下を試してください。
- 両方のウィンドウを閉じる
- もう一度ファイルを開く
- 片方を閉じてから上書き保存
- 一度Wordを完全に終了してからPCを再起動
【解決方法2】ファイルの関連付けを修正(パターン2向け)
2つ目のウィンドウが「読み取り専用」で開く場合、ファイルの関連付けに問題がある可能性があります。
この方法が効果的な症状
- ファイルを開くと、2つ目が「読み取り専用」で開く
- 「ファイルは使用中です」というメッセージが出る
- 毎回2つ目を閉じる必要がある
解決手順(Windows 10/11)
手順1: ファイルを右クリック
- 問題が起きるWordファイル(.docxファイル)を右クリック
- 「プログラムから開く」を選択
- 「別のプログラムを選択」をクリック
手順2: Wordを正しく関連付ける
- 「その他のアプリ」をクリック(表示されている場合)
- 一覧から「Word」を探す
- Wordが見つからない場合は、「このPCで別のアプリを探す」をクリック
- 以下のパスからWord(winword.exe)を探します
Wordの場所
- 通常:
C:\Program Files\Microsoft Office\root\Office16\WINWORD.EXE - 32bit版(64bit Windows上):
C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16\WINWORD.EXE
注意: Office16の部分は、Officeのバージョンによって異なります。
- Office 2016/2019/2021/365: Office16
- Office 2013: Office15
手順3: デフォルトアプリに設定
- 「常にこのアプリを使って .docx ファイルを開く」にチェックを入れる
- 「OK」をクリック
手順4: 確認
- ファイルをダブルクリックして開く
- 1つのウィンドウだけで開けばOKです
Windows設定からの修正方法
Windows 10の場合
- 「設定」→「アプリ」→「既定のアプリ」を開く
- 下にスクロールして「ファイルの種類ごとに既定のアプリを選ぶ」をクリック
- 「.docx」を探す
- 現在の設定をクリックして「Word」を選択
Windows 11の場合
- 「設定」→「アプリ」→「既定のアプリ」を開く
- 「Microsoft Word」を探してクリック
- 「.docx」の項目を確認
- 正しく「Word」になっているか確認
【解決方法3】Normalテンプレートをリセット(パターン3向け)
別のファイルも一緒に開く場合や、起動時に毎回同じファイルが開く場合は、Normalテンプレートに問題がある可能性があります。
この方法が効果的な症状
- Wordを開くと、毎回同じ文書が勝手に表示される
- 新規文書を開いても、特定のファイルが開く
- 削除しても次回また表示される
Normal.dotmファイルとは?
Wordの標準テンプレートファイルです。
新規文書を作成する際の基礎となるファイルで、設定や書式が保存されています。
このファイルが壊れたり、誤って文書が保存されたりすると、問題が発生します。
解決手順
手順1: Wordを完全に終了
- Wordをすべて閉じる
- タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
- 「プロセス」タブで「Word」や「WINWORD.EXE」がないか確認
- 残っていれば選択して「タスクの終了」をクリック
手順2: Normal.dotmファイルを探す
- エクスプローラーを開く
- アドレスバーに以下のパスを入力してEnterキーを押す
%AppData%\Microsoft\Templates
または
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Microsoft\Templates
注意: 「AppData」フォルダは隠しフォルダです。
表示されない場合は、エクスプローラーの「表示」→「隠しファイル」にチェックを入れてください。
手順3: Normal.dotmファイルを削除または名前変更
- 「Normal.dotm」ファイルを探す
- 右クリックして「削除」を選択
または
- 右クリックして「名前の変更」を選択
- 「Normal_old.dotm」などに変更
複数のNormal.dotmがある場合
複数見つかった場合は、すべて削除してください。
手順4: Wordを起動
- Wordを起動する
- 新しいNormal.dotmファイルが自動的に作成されます
- 問題が解決しているか確認
重要: Normal.dotmを削除しても、Wordの設定(書式、マクロなど)がリセットされるだけで、保存済みの文書には影響ありません。
Normalテンプレートが複数ある場合
何らかの原因でNormal.dotmファイルが複数できてしまうと、Wordが複数のウィンドウを開くことがあります。
確認方法
- エクスプローラーの検索ボックスで「Normal.dotm」を検索
- 複数見つかった場合は、すべて削除
- Wordを再起動
【解決方法4】スタートアップフォルダを確認
Wordの起動時に自動的に開くファイルが設定されている場合があります。
解決手順
手順1: スタートアップフォルダの場所を確認
- Wordを開く
- 「ファイル」→「オプション」をクリック
- 「詳細設定」を選択
- 下にスクロールして「全般」セクションを探す
- 「ファイルの場所」をクリック
手順2: スタートアップフォルダを開く
- 「スタートアップ」を選択
- 「変更」をクリック
- フォルダの場所が表示されます
- そのフォルダをエクスプローラーで開く
手順3: 不要なファイルを削除
- スタートアップフォルダ内に不要なファイルがないか確認
- 勝手に開いてしまうファイルがあれば削除または移動
一般的なスタートアップフォルダの場所
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Microsoft\Word\STARTUP
【解決方法5】Officeの修復
上記の方法で解決しない場合は、Office自体に問題がある可能性があります。
解決手順(Windows 10/11)
手順1: コントロールパネルを開く
- スタートメニューで「コントロールパネル」と検索
- 「コントロールパネル」を開く
手順2: プログラムのアンインストール
- 「プログラム」→「プログラムのアンインストール」をクリック
- 一覧から「Microsoft 365」または「Microsoft Office」を探す
- 右クリックして「変更」を選択
手順3: クイック修復を実行
- 「クイック修復」を選択
- 「修復」をクリック
- 修復が完了するまで待つ(5〜10分程度)
手順4: 確認
- Wordファイルを開いて確認
- まだ問題が続く場合は「オンライン修復」を試す
オンライン修復の手順
- 同じ手順で「Microsoft Office」を右クリック→「変更」
- 今度は「オンライン修復」を選択
- 「修復」をクリック
- インターネット接続が必要です(15〜30分程度)
注意: オンライン修復では、Officeの設定がリセットされる場合があります。
【解決方法6】OneDrive同期の確認(Microsoft 365ユーザー向け)
OneDriveに保存されているファイルで問題が起きる場合、同期の競合が原因かもしれません。
この方法が効果的な症状
- ファイルを開くと、同じファイルが異なる更新時刻で2つ表示される
- 黄色いバーで「同期を再確立するために保存してください」と表示される
- インターネット接続が不安定
解決手順
手順1: OneDrive同期を一時停止
- タスクバーの「OneDrive」アイコンを右クリック
- 「同期の一時停止」→「2時間」を選択
手順2: ファイルをローカルに保存
- 問題のファイルを開く
- 「ファイル」→「名前を付けて保存」
- PCのローカルフォルダ(ドキュメント、デスクトップなど)に保存
手順3: OneDrive同期を再開
- OneDriveアイコンを右クリック
- 「同期の再開」を選択
手順4: OneDriveキャッシュをクリア
- OneDriveアイコンを右クリック
- 「設定」→「アカウント」タブ
- 「このPCのリンク解除」をクリック(一時的)
- もう一度サインインして再リンク
【解決方法7】アドインを無効化
Word
のアドインが原因で問題が起きることもあります。
解決手順
手順1: Wordをセーフモードで起動
- Windowsキー + Rを押す
- 「ファイル名を指定して実行」に以下を入力
winword /safe
- Enterキーを押す
手順2: セーフモードで確認
- 問題のファイルを開く
- 正常に1つだけ開く場合は、アドインが原因です
手順3: アドインを無効化
- 通常モードでWordを開く
- 「ファイル」→「オプション」→「アドイン」を選択
- 下部の「管理」で「COMアドイン」を選択
- 「設定」をクリック
- すべてのアドインのチェックを外す
- 「OK」をクリック
手順4: 1つずつ有効化して原因を特定
- 1つのアドインだけチェックを入れる
- Wordを再起動して確認
- 問題が再発したら、そのアドインが原因です
- 問題がなければ次のアドインをチェック
- これを繰り返して原因のアドインを特定
【解決方法8】マウス設定の確認(まれなケース)

非常にまれですが、マウスの設定が原因の場合もあります。
解決手順
手順1: マウス設定を開く
- 「設定」→「デバイス」→「マウス」を開く
- 「その他のマウス オプション」をクリック
手順2: ダブルクリック速度を確認
- 「ボタン」タブを選択
- 「ダブルクリックの速度」を確認
- 遅めに設定してみる
手順3: 別のマウスで試す
- 可能であれば、別のマウスを接続
- 問題が解決すれば、マウスの故障が原因です
予防策
1. 「新しいウィンドウを開く」機能に注意
注意すべき操作
- 「表示」タブ→「新しいウィンドウを開く」をクリックしない
- ショートカットキー(通常は設定されていません)を誤って押さない
保存前の確認
保存する前に、開いているウィンドウが1つだけか確認してください。
2. 定期的なOfficeの更新
Windows Update
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
Office更新
- Wordを開く
- 「ファイル」→「アカウント」
- 「更新オプション」→「今すぐ更新」
3. OneDriveの安定した接続
推奨
- 安定したインターネット接続を使う
- 大きなファイルは作業完了後にOneDriveにアップロード
- 頻繁に接続が切れる環境では、ローカル保存を優先
4. 定期的なバックアップ
バックアップ方法
- 重要なファイルは定期的にコピー
- 外付けHDDやUSBメモリに保存
- クラウドストレージ(OneDrive、Google Drive)も併用
よくある質問(FAQ)
Q1: 複数のウィンドウで開くのは仕様ですか?
A: 場合によります
「新しいウィンドウを開く」機能を使った場合は、仕様通りの動作です。
意図せず2つ開いてしまう場合は、設定や不具合が原因です。
Q2: 「ファイル名:1」「ファイル名:2」は何ですか?
A: 同じファイルの複数ウィンドウを区別するための表示です
Wordは同じファイルを複数のウィンドウで開くことができます。
この数字は、どのウィンドウかを区別するためのものです。
両方とも同じファイルなので、どちらで編集しても内容は共有されます。
Q3: 片方を閉じても、また2つ開いてしまいます
A: 上書き保存していないか、別の原因があります
片方を閉じた後、必ず上書き保存(Ctrl + S)してからWordを終了してください。
それでも解決しない場合は、ファイルの関連付けやNormalテンプレートの問題を疑ってください。
Q4: Excel やPowerPointでは問題ありません
A: Word特有の問題です
ExcelやPowerPointでも「新しいウィンドウを開く」機能はありますが、Wordほど頻繁に問題が報告されていません。
ファイルの関連付けやテンプレートの問題は、Word特有のものが多いです。
Q5: すべての対処法を試しても解決しません
A: Officeの再インストールを検討してください
すべての方法を試しても解決しない場合は、以下を試してください。
- Officeを完全にアンインストール
- PCを再起動
- Officeを再インストール
注意: ライセンスキーやMicrosoftアカウントの情報を控えておいてください。
Q6: 読み取り専用で開くメッセージが出ます
A: ファイルが使用中か、関連付けの問題です
確認事項
- 他のPCやユーザーがファイルを開いていないか確認
- タスクマネージャーでWordのプロセスが複数動いていないか確認
- ファイルの関連付けを修正(解決方法2を参照)
Q7: OneDriveで問題が起きやすい理由は?
A: 同期のタイミングで競合が起きるためです
OneDriveは自動的にファイルを同期しますが、以下の場合に問題が起きやすいです。
- 複数のデバイスで同時に編集
- インターネット接続が不安定
- 同期中にファイルを開く
対策
作業中はOneDriveの同期を一時停止するか、ローカルに保存してから作業してください。
Q8: セーフモードで正常なら何が原因ですか?
A: アドインやスタートアップ項目が原因です
セーフモードでは、アドインや追加設定が無効化されます。
セーフモードで正常なら、アドインを1つずつ無効化して原因を特定してください(解決方法7を参照)。
まとめ
Wordが勝手に2つ開いてしまう問題について、原因と解決方法を解説しました。
最も多い原因
- 「新しいウィンドウを開く」機能を使った状態で保存
- ファイルの関連付けの問題
- Normalテンプレートの破損
解決方法の優先順位
- 【最優先】片方のウィンドウを閉じて上書き保存
- ファイルの関連付けを修正
- Normalテンプレートをリセット
- スタートアップフォルダを確認
- Officeの修復
- OneDrive同期の確認
- アドインを無効化
- マウス設定の確認
予防策
- 「新しいウィンドウを開く」機能に注意
- 定期的なOfficeの更新
- OneDriveの安定した接続
- 定期的なバックアップ
困ったら
- まず「片方を閉じて上書き保存」を試す
- それでも解決しないなら、ファイルの関連付けとNormalテンプレートを確認
- すべて試しても解決しない場合は、Officeの再インストールを検討
この記事の方法を試せば、ほとんどの場合は解決できるはずです。
快適なWord環境を取り戻してください!


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