Microsoft Word(マイクロソフト・ワード)で文章を作るとき、「ページないの行数を調整したい」「きめられたフォーマットに合わせて行数を設定したい」と思ったことはありませんか?
たとえば、報告書や提出文書で「ひとつのページあたり40行にしてください」と指定されるケースも多いですよね。じつは、Wordでは行間や余白だけでなく、「ひとつのページに何行表示するか」もきちんと設定できるんです。
この記事では、Wordで行数を自由に設定する方法と、よくある注意点をわかりやすく解説します。書類作成、文書整理、レポート作成に役立つ実用的なテクニックをお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
Wordの行数設定って何のため?

行数設定とは何か
「行数設定」とは、ひとつのページあたりに表示される行の数を指定することです。これにより、文書の見た目や読みやすさが大きく変わります。ページレイアウト、文書フォーマット、書式設定の重要な要素のひとつです。
実際の使用例
提出書類の場合 ひとつのページを40行で統一する
原稿用紙形式の場合 20文字×20行で整える
学校のレポートの場合 30行指定で統一する
ビジネス文書の場合 会社の書式に合わせて35行で設定
このように、用途に応じて適切な行数を設定することで、文書の統一感が生まれ、読み手にとっても見やすい文書になります。
行数の設定方法【ステップ解説】
基本的な設定手順
ステップ1:レイアウトタブをクリック
上部のメニューから「レイアウト(またはページレイアウト)」を選びます。このタブには、ページ設定に関する機能がまとめられています。
ステップ2:ページ設定ダイアログを開く
右下の小さな矢印ボタン(ダイアログボックス起動ツール)をクリックします。このボタンは、より詳細な設定ができるウィンドウを開くためのものです。
ステップ3:文字数と行数タブを選択
開いたウィンドウで「文字数と行数」のタブを開きます。ここで、ページあたりの文字数や行数を細かく調整できます。
ステップ4:行数を指定する設定
「行数を指定する」を選び、希望の行数を入力します。たとえば、40行にしたい場合は「40」と入力しましょう。
ステップ5:用紙サイズや余白も確認
行数に影響するため、「用紙」「余白」も合わせて設定しておくと安心です。用紙サイズや余白の設定によって、実際の行数が変わってしまうことがあります。
より詳細な設定オプション
文字を行グリッド線に合わせる
「ひとつのページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」にチェックを入れると、より正確に行数を制御できます。
フォントサイズとの連動
フォントサイズが大きいと、指定した行数に収まらない場合があります。そのときは、フォントサイズを調整するか、行間を狭めることで対応できます。
注意点とトラブル解決

よくある問題と解決策
行数を指定しても収まらないとき
フォントサイズや行間が大きいと、指定行数に収まらないことがあります。そんなときは「ひとつのページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」にチェックを入れましょう。
また、フォントの種類によっても行の高さが変わります。明朝体、ゴシック体、メイリオなど、フォントごとに特徴があるため、統一することが大切です。
用紙サイズが異なるとずれるとき
A4とB5など、用紙の大きさが変わると同じ行数設定でも見え方が変わります。必ず使用するサイズを確認してから設定しましょう。
印刷時と画面表示の違い
パソコンの画面で見たときと、実際に印刷したときで行数が違って見える場合があります。重要な文書は、事前に印刷プレビューで確認することをおすすめします。
設定のコツとアドバイス
標準的な行数の目安
- 一般的なビジネス文書:35〜40行
- 学術論文やレポート:30〜35行
- 原稿用紙形式:20行
- 読みやすさ重視:25〜30行
行間との組み合わせ
行数だけでなく、行間の設定も重要です。行間を「1.0」「1.5」「2.0」など調整することで、読みやすさが大きく変わります。
まとめ
Wordで行数を設定することで、文書の統一感が高まり、見た目も整った印象になります。レポートや報告書、ビジネス文書でも必須のスキルなので、ぜひ活用してください。
設定方法さえ覚えれば、毎回手間をかけずにフォーマットを整えられるようになります。
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