Wordで文書を作っていると、
「いらないページを消したい」
「空白のページができてしまって消せない」
という悩みがよく起こります。
実は、Wordでページを削除するのは「ページそのものを消す」のではなく、「ページの中身をすべて消してページを無くす」という考え方が大切です。
この記事では、Wordでページを削除する方法を、パターン別にわかりやすく解説します。
普通のページ(文字や画像があるページ)を削除する

手順
ステップ1: 削除したいページの一番上をクリックする
削除したいページの先頭にカーソル(点滅する縦線)を置きます。
ステップ2: ページ全体を選択する
以下のどちらかの方法で、ページの内容をすべて選択します。
方法A – マウスで選択
- ページの先頭から、Shiftキーを押しながらページの最後をクリック
- ページの内容が青色(選択状態)になります
方法B – キーボードで選択
Ctrl + A
で全選択- 複数ページがある場合は、削除したい部分だけを選択し直す
ステップ3: 削除する
Delete
キーまたはBackspace
キーを押して削除します。
実例で確認
【削除前】
1ページ目: 会議の議事録
2ページ目: 古い資料(削除したい)
3ページ目: 来月の予定
【削除後】
1ページ目: 会議の議事録
2ページ目: 来月の予定
ポイント: 複数のページをまとめて削除したい場合も、同じ方法で範囲選択すれば一度に削除できます。
空白ページ(何も書いていないページ)を削除する
空白ページが消えない理由は、見えない文字や設定が隠れているからです。以下の方法で解決できます。
方法1: ナビゲーションウィンドウを使う
ステップ1: ナビゲーションウィンドウを開く
- 画面上部の**「表示」タブ**をクリック
- **「ナビゲーションウィンドウ」**にチェックを入れる
- 左側にページ一覧が表示されます
ステップ2: 空白ページを選んで削除
- ナビゲーションウィンドウの**「ページ」タブ**をクリック
- 削除したい空白ページを選択
Delete
キーで削除
方法2: 見えない文字を表示して削除する
ステップ1: 段落記号を表示する
Ctrl + Shift + 8
を同時に押す- 文書に「¶」マークや「→」マークが表示されます
- これらは普段は見えない文字です
ステップ2: 空白ページの原因をさがす 空白ページを見ると、以下のような文字が見つかります:
- ¶ : 改行マーク
- 改ページ : 強制的にページを分ける設定
- セクション区切り : 文書の構造を分ける設定
ステップ3: 原因となる文字を削除
- これらの文字をクリックして選択
Delete
キーで削除- 空白ページが消えます
方法3: 段落記号を小さくする
ステップ1: 段落記号を表示する(方法2と同じ)
ステップ2: 段落記号のサイズを変更する
- 空白ページの「¶」マークを選択
- フォントサイズを1pt(一番小さいサイズ)に変更
- 段落が前のページに収まり、空白ページが消えます
表(テーブル)の後にできる空白ページを削除する

Wordで表を作ると、表の後に自動的に空白ページができることがあります。
原因
表の最後に、見えない段落記号が自動的に追加されるためです。
この段落記号が次のページに押し出されて、空白ページができます。
解決方法
方法A: 段落記号を小さくする
Ctrl + Shift + 8
で段落記号を表示- 表の後にある「¶」マークを選択
- フォントサイズを1ptに変更
方法B: 余白や行間を調整する
- 表を選択
- 右クリック→「表のプロパティ」
- 「表」タブ→「配置」で位置を調整
- または、ページ設定で下余白を小さくする
よくある質問と解決法
Q1: 削除したいページが選択できない
A: 以下を試してみてください:
Ctrl + Shift + 8
で見えない文字を表示- ナビゲーションウィンドウを使って選択
- ページの境界線付近をよく確認
Q2: 何度削除しても空白ページが出てくる
A: 文書の設定に問題がある可能性があります:
- 「レイアウト」タブ→**「区切り」**をチェック
- 不要な「セクション区切り」を削除
- ページ設定の余白を確認
Q3: 表の後の空白ページだけがどうしても消えない
A: 以下の手順を試してください:
- 表の最後のセルにカーソルを置く
Delete
キーを何度か押す- それでも消えない場合は、表全体を少し上に移動
削除方法の使い分け早見表
状況 | おすすめの方法 | 操作 |
---|---|---|
文字や画像があるページ | 範囲選択して削除 | Shift+クリックで選択→Delete |
空白ページ(原因不明) | ナビゲーションウィンドウ | 表示タブ→ナビゲーションウィンドウ |
空白ページ(改ページが原因) | 見えない文字を表示 | Ctrl+Shift+8→原因を削除 |
表の後の空白ページ | 段落記号を小さく | 段落記号選択→フォント1pt |
まとめ
Wordでページを削除するときの基本的な考え方:
- 内容があるページ: 中身をすべて選択して削除
- 空白ページ: 見えない文字や設定を見つけて削除
- 表の後の空白: 段落記号のサイズを調整
覚えておきたいキーボードショートカット:
Ctrl + Shift + 8
: 見えない文字の表示/非表示Ctrl + A
: 全選択Delete
/Backspace
: 選択した内容を削除
困ったときの解決手順:
- まず
Ctrl + Shift + 8
で見えない文字を表示 - 空白ページに何か文字がないかチェック
- ナビゲーションウィンドウで該当ページを選択
- それでも消えない場合は段落記号を1ptに縮小
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