Wordで 文書を 作るたびに「いつも 同じ フォントに 変えてる…」「毎回 メイリオに 直すのが 面倒!」と 思ったことは ありませんか?
実は、Wordでは フォントの「初期設定(既定)」を 変更しておくことで、文書を 新規作成したときから 自分好みの 書式で 始められます。
この記事では、Wordの フォント初期設定を 簡単に 変更する方法と、その メリットを 詳しく 解説します。
この記事でわかること
- 初期設定フォントの 変更方法
- Windows版・Mac版それぞれの 操作手順
- 設定時の 注意点と トラブル対策
- おすすめの フォント設定
初期設定の フォントとは?

既定フォントの 仕組み
Wordでは、文書を 新規作成すると「游明朝」や「Calibri」など、既定フォントで 文字が 入力されます。この設定は 変更可能で、一度 変更すれば 今後作る 文書すべてに 適用されます。
既定フォントが 決まる 仕組み
- Normalテンプレート:すべての 新規文書の ベース
- 地域設定:日本語版、英語版などで 異なる
- Wordのバージョン:新しい バージョンでは フォントが 変更される 場合
変更する メリット
- 作業効率の 向上:毎回の フォント変更作業が 不要
- 一貫性の 保持:すべての 文書で 統一された 見た目
- 時間の 節約:設定時間の 短縮
- ストレス軽減:同じ 作業の 繰り返しから 解放
現在の 初期設定を 確認する方法
確認手順
- 新規文書を 作成
- 文字を 入力せず フォント名を 確認
- 「ホーム」タブの フォント欄で 確認
よくある 既定フォント
- 日本語:游明朝、MS明朝、メイリオ
- 英語:Calibri、Times New Roman、Arial
- 環境による 違い:Office365、Office2019、Office2016など
フォントの 初期設定を 変更する方法
Windows版Wordの 場合
詳細な 操作手順
- 空白の 新規文書を 開く 最初に 開く文書が ベースになります。
- ホームタブ → フォントグループ右下の「ダイアログボックス 起動ツール(斜め下矢印)」を クリック
- フォントを 変更 以下の 項目を 設定:
- フォント:メイリオ、游ゴシック、MS P明朝など
- スタイル:標準、太字、斜体
- サイズ:10.5pt、11pt、12ptなど
- 文字色:自動、黒、その他
- [既定に 設定]を クリック 「この テンプレートに 基づく すべての 文書に 適用する」を 選択し、[OK]
- [OK]を クリックして 設定完了
追加設定の オプション
- 文字間隔:標準、狭く、広く
- 位置:標準、上付き、下付き
- 下線:なし、単線、二重線など
- 取り消し線:なし、単線、二重線
Mac版Wordの 場合
基本的な 手順
- 文書を 開き、ホームタブから フォントウィンドウを 表示
- 任意の フォントを 設定
- 画面右下の「既定に 設定(Set as Default)」ボタンを クリック
- 「すべての 文書に 適用する」を 選択し、OK
Mac特有の 注意点
- システムフォントとの 連携
- Retinaディスプレイでの 表示最適化
- macOSバージョンによる 違い
段落設定も 同時に 変更する方法
段落書式の 初期設定
行間の 設定
- 「段落」ダイアログボックスを 開く
- 行間を「1.15」から「1」や「1.5」に 変更
- 「既定に 設定」で 保存
インデントと 間隔
- 段落前後の 間隔:0pt、6pt、12ptなど
- 左右の インデント:0字、1字など
- 1行目の インデント:字下げの 設定
よく使われる 設定組み合わせ
ビジネス文書用
- フォント:メイリオ 10.5pt
- 行間:1行
- 段落後:6pt
レポート用
- フォント:MS P明朝 10.5pt
- 行間:1.5行
- 段落後:0pt
プレゼン資料用
- フォント:メイリオ 12pt
- 行間:1.15行
- 段落後:6pt
おすすめの フォント設定
日本語文書での 推奨フォント
読みやすさ重視
- メイリオ:画面表示に 最適、クリアな 文字
- 游ゴシック:バランスの 良い デザイン
- ヒラギノ角ゴ:Mac環境で 人気
印刷物重視
- MS P明朝:活字的で 読みやすい
- 游明朝:現代的な 明朝体
- Times New Roman:英数字部分
用途別の フォント選択
一般的な ビジネス文書
日本語:メイリオ 10.5pt
英数字:Calibri 10.5pt
行間:1行
学術論文・レポート
日本語:MS P明朝 10.5pt
英数字:Times New Roman 10.5pt
行間:1.5行
プレゼン資料
日本語:メイリオ 12pt
英数字:Calibri 12pt
行間:1.15行
フォントサイズの 選び方
一般的な 推奨サイズ
- 8pt:注釈、脚注
- 9pt:小さめの 本文
- 10.5pt:標準的な 本文
- 12pt:見出し、プレゼン用
- 14pt以上:タイトル、大見出し
注意点と トラブル対策
設定が 反映されない場合
よくある 原因
- テンプレート(Normal.dotm)に 保存されていない
- 設定時に「このテンプレートに 基づく」を 選択していない
- 共有PCや 別ユーザーでは 反映されない
- 自分の 環境でのみ 有効
- OneDriveや クラウド保存文書では、一部設定が 引き継がれない
- ローカル保存を 推奨
対処方法
- 設定を 再度実行
- Normal.dotmファイルの 確認
- 管理者権限での 実行
テンプレートファイルの 管理
Normal.dotmの 場所
Windows:
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Templates
Mac:
~/Library/Group Containers/UBF8T346G9.Office/User Content/Templates
バックアップの 重要性
- 設定前に Normal.dotmを バックアップ
- 定期的な バックアップ作成
- 複数PC間での 設定共有
他のユーザーとの 互換性
注意すべき ポイント
- フォントの 環境依存
- 代替フォントの 自動選択
- レイアウト崩れの 可能性
対策方法
- 一般的な フォントを 選択
- フォントの 埋め込み機能を 活用
- PDF形式での 配布
高度な 設定テクニック

スタイルとの 連携
カスタムスタイルの 作成
- 理想的な 書式を 設定
- 「新しいスタイル」として 保存
- Normalテンプレートに 保存
スタイルセットの 活用
- 統一された デザインテーマ
- 見出しと 本文の 組み合わせ
- カラーパレットとの 連動
マクロでの 自動化
設定変更マクロ
Sub SetDefaultFont()
With ActiveDocument.Styles("Normal").Font
.Name = "メイリオ"
.Size = 10.5
End With
End Sub
企業・組織での 統一
組織標準の 作成
- 統一された フォント設定
- テンプレートファイルの 配布
- 設定マニュアルの 作成
よくある 質問と 回答
Q1:設定が 一部の 文書でしか 反映されない
A:テンプレートの 種類を 確認
- Normal.dotm:一般的な 文書
- その他の テンプレート:特定の 文書形式
- 各テンプレートで 個別設定が 必要
Q2:フォントが 勝手に 戻ってしまう
A:以下を 確認
- 自動更新の 設定
- Officeの アップデート
- 他のアプリケーションとの 競合
Q3:印刷時に フォントが 変わる
A:プリンター設定を 確認
- フォントの 置換設定
- プリンタードライバーの 更新
- フォントの 埋め込み
実践的な 活用例
個人利用での 最適化
学生の 場合
- レポート用:MS P明朝 10.5pt
- プレゼン用:メイリオ 12pt
- ノート用:メイリオ 9pt
ビジネスパーソンの 場合
- 社内文書:メイリオ 10.5pt
- 顧客向け:游ゴシック 11pt
- プレゼン:メイリオ 14pt
組織での 活用
統一基準の 例
標準文書:メイリオ 10.5pt、行間1行
見出し1:メイリオ 14pt、太字
見出し2:メイリオ 12pt、太字
まとめ
Wordの 初期フォント設定を 自分好みに 変えるだけで、文書作成が ぐっと 快適になります。
重要な ポイント
- 特に「毎回 同じ フォントに 直すのが 面倒」と 感じていた方には、時間と 手間の 大きな 節約に つながる
- 設定は 数クリックで 完了するので、ぜひ 一度 お試しください
- 用途に 応じた フォント選択で より効果的
基本的な 設定手順
- 新規文書で フォントダイアログを 開く
- 希望の フォント・サイズを 設定
- 「既定に 設定」で テンプレートに 保存
- 設定の 確認と テスト
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