「毎回スタートメニューからWordを探すのが面倒…」 「よく使う文書ファイルをすぐに開きたい!」
そんなとき便利なのが、デスクトップへのショートカット表示です。Wordアプリ本体や、特定の文書ファイルをデスクトップに配置すれば、ダブルクリック1回で即起動できます。
この記事では、Wordをデスクトップに表示する方法を、アプリ・ファイルの両面から詳しく解説します。
デスクトップ表示のメリット

作業効率の向上
時間短縮の効果
- アプリ起動時間:スタートメニューから3-5クリック → 1クリック
- ファイル検索時間:フォルダ探索から数十秒 → 即座に開く
- 作業開始:準備時間の大幅短縮
- 集中力維持:操作の中断を最小限に
操作の簡素化
- 複雑な階層を覚える必要なし
- マウス操作の最小化
- キーボードショートカットとの組み合わせ
- 直感的な操作環境
視覚的な管理
整理されたワークスペース
- よく使うファイルが一目で分かる
- プロジェクト別の整理が可能
- アイコンでの視覚的識別
- デスクトップ全体の作業環境構築
方法①:Wordアプリのショートカットをデスクトップに表示する
基本手順
- スタートメニューを開く
- 「Word」を検索
- アイコンを右クリック →「その他」→「ファイルの場所を開く」
- 表示されたアイコンを右クリック →「送る」→「デスクトップ(ショートカットを作成)」
これで、Wordの起動アイコンがデスクトップに作成されます。
詳細な手順
Windows 11での操作
スタートメニューからの手順:
- 画面左下のスタートボタンをクリック
- 検索ボックスに「Word」と入力
- 検索結果に表示された「Microsoft Word」を確認
- 右クリックして表示されるメニューを確認
ファイルの場所を開く:
- 「その他」→「ファイルの場所を開く」を選択
- エクスプローラーが開き、Wordの実行ファイルが表示される
- 「WINWORD.EXE」のショートカットが表示される
ショートカット作成:
- 表示されたWordアイコンを右クリック
- 「送る」→「デスクトップ(ショートカットを作成)」
- デスクトップにWordのショートカットが作成される
Windows 10での操作
スタートメニューからの手順:
- スタートボタンをクリック
- アプリ一覧から「Microsoft Word」を探す
- または検索ボックスで「Word」と検索
直接的な方法:
- スタートメニューでWordアイコンを右クリック
- 「その他」→「ファイルの場所を開く」
- 以降の手順は Windows 11と同様
代替方法
ドラッグ&ドロップ方式
操作手順:
- スタートメニューを開く
- Wordアイコンを見つける
- Ctrlキーを押しながらデスクトップにドラッグ
- ショートカットが自動作成される
エクスプローラーから直接
手順:
- エクスプローラーを開く
C:\Program Files\Microsoft Office\root\Office16\
に移動- 「WINWORD.EXE」を右クリック
- 「送る」→「デスクトップ(ショートカットを作成)」
方法②:特定のWord文書ファイルをデスクトップに表示する
基本手順
- Wordファイルが保存されているフォルダを開く
- ファイルを右クリック →「送る」→「デスクトップ(ショートカットを作成)」
注意点:
- ファイル自体をドラッグ&ドロップで移動すると、本体が移動されてしまうので注意
- ショートカットであれば、元の場所はそのままです
詳細な操作方法
よく使うファイルのショートカット作成
重要な文書ファイル:
- 報告書テンプレート:毎月の定型報告書
- 議事録フォーマット:会議で使用する様式
- 提案書ひな形:営業活動で使用
- 個人メモ:日常的に更新するファイル
作成手順の詳細:
- エクスプローラーで対象ファイルを探す
- ファイルを右クリック
- コンテキストメニューから「送る」を選択
- 「デスクトップ(ショートカットを作成)」をクリック
ショートカットとコピーの違い
ショートカット作成:
- 元ファイル:元の場所に残る
- デスクトップ:リンクファイルのみ作成
- 容量:ほとんど使用しない(数KB)
- 更新:元ファイルの変更が反映される
ファイルコピー:
- 元ファイル:元の場所に残る
- デスクトップ:完全なコピーを作成
- 容量:元ファイルと同じ容量を使用
- 更新:独立したファイルとして管理
安全な操作のコツ
誤操作の防止
ドラッグ&ドロップ時の注意:
- Ctrlキーを押しながら → コピー
- Altキーを押しながら → ショートカット作成
- 何も押さずに → 移動(危険)
確認方法:
- ショートカットには小さな矢印アイコンが付く
- 元の場所にファイルが残っているか確認
- ファイルサイズが極端に小さい(ショートカット)
方法③:新規文書のテンプレートを置いておく

テンプレートファイルの作成
空白文書テンプレートの準備
基本的な手順:
- Wordで新規文書を作成
- 必要に応じて基本的な設定を行う
- 「名前を付けて保存」→「デスクトップ」に保存
- 「新規文書テンプレート」などと名付ける
設定済みテンプレートの作成
よく使う書式設定:
- フォント:游ゴシック、11pt
- 行間:1.15倍または1.5倍
- 余白:標準または狭い
- ページ設定:A4縦、横書き
テンプレートの種類:
- ビジネス文書:社内報告書用
- 個人メモ:日記や備忘録用
- 学習ノート:勉強や研究用
- 企画書:提案書や計画書用
効率的なテンプレート活用
複数テンプレートの管理
フォルダ分けの例:
デスクトップ/
├── Wordテンプレート/
│ ├── ビジネス文書.docx
│ ├── 個人メモ.docx
│ ├── 会議資料.docx
│ └── 学習ノート.docx
テンプレート使用時の注意
新規作成の手順:
- デスクトップのテンプレートをダブルクリック
- すぐに「名前を付けて保存」を実行
- 適切な場所に適切な名前で保存
- テンプレートの上書きを防止
デスクトップ整理のテクニック
アイコンの配置と管理
効率的な配置方法
配置の基本原則:
- 使用頻度順:よく使うものを左上に
- カテゴリー別:関連するものをグループ化
- 視認性重視:適度な間隔を保つ
- 変更容易性:後から調整しやすく
グループ化のテクニック
仮想フォルダの活用:
- デスクトップに新しいフォルダを作成
- 「Word関連」などの名前を付ける
- 関連するショートカットをまとめる
- フォルダごとデスクトップに配置
アイコンのカスタマイズ
視認性の向上
アイコンの変更:
- ショートカットを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「アイコンの変更」をクリック
- 分かりやすいアイコンを選択
名前の工夫:
- 用途を明記:「Word_報告書用」
- プロジェクト名:「Word_ProjectA」
- 更新日付:「企画書_1221」
- 優先度表示:「★重要_契約書」
他のアクセス方法との比較
タスクバーへのピン留め
メリット・デメリット
タスクバーピン留めの特徴:
- メリット:常に表示、1クリックでアクセス
- デメリット:タスクバーの領域を占有
設定方法:
- スタートメニューでWordを右クリック
- 「タスクバーにピン留めする」を選択
- タスクバーにWordアイコンが固定表示
スタートメニューのタイル
Windows 10でのタイル活用
ライブタイル機能:
- 最近使用したファイルが表示
- 素早いファイルアクセスが可能
- カスタマイズ可能な大きさ
設定方法:
- スタートメニューでWordを右クリック
- 「スタート画面にピン留めする」
- タイルサイズを調整
クイックアクセスツールバー
Word内でのカスタマイズ
よく使う機能のショートカット:
- Wordを起動
- 「ファイル」→「オプション」
- 「クイックアクセスツールバー」
- 頻繁に使う機能を追加
よくある質問と対処法
Q:ショートカットを削除したら元のファイルも消えますか?
A:いいえ。ショートカットはリンクなので、削除しても元のアプリやファイルには影響しません。
ショートカットの仕組み:
- ショートカットは「道しるべ」のような役割
- 元ファイルへの参照情報のみ保存
- 削除してもリンク先には影響なし
- 安心して整理・削除が可能
Q:Macでもできますか?
A:Macでも同様に、Finderでファイルやアプリを右クリック→「エイリアスを作成」→デスクトップに移動で可能です。
Mac での詳細手順:
- Finderを開く
- アプリケーションフォルダからWordを探す
- Wordアイコンを右クリック
- 「エイリアスを作成」を選択
- 作成されたエイリアスをデスクトップに移動
Q:ショートカットが動かなくなった場合は?
A:元のファイルが移動・削除された可能性があります。ショートカットを削除して再作成してください。
トラブルシューティング:
- ショートカットをダブルクリック
- エラーメッセージを確認
- 「参照」ボタンで正しいファイルを指定
- または新しいショートカットを作成
Q:デスクトップがアイコンだらけになってしまいます
A:フォルダでグループ化したり、使用頻度の低いものは削除するなど、定期的な整理をおすすめします。
整理のコツ:
- 月に1回の定期清掃
- 使用頻度による分類
- フォルダでのカテゴリー分け
- 重要度による優先表示
応用テクニック

バッチファイルの活用
複数ファイルの一括起動
バッチファイルの作成:
@echo off
start "" "C:\path\to\document1.docx"
start "" "C:\path\to\document2.docx"
start "" "C:\path\to\document3.docx"
活用例:
- 毎日使う複数の文書を一括オープン
- プロジェクト関連ファイルのセット起動
- 定型業務の効率化
PowerShellスクリプト
高度な自動化
スクリプト例:
# 特定の日付のファイルを開く
$today = Get-Date -Format "yyyyMMdd"
$filename = "日報_$today.docx"
Start-Process "winword.exe" $filename
レジストリ活用
右クリックメニューのカスタマイズ
新規作成メニューの追加:
- レジストリエディタを開く
- 適切なキーを編集
- カスタムテンプレートを登録
- 右クリックから即座にアクセス
セキュリティとプライバシー
機密文書の取り扱い
注意すべきポイント
デスクトップ表示のリスク:
- 他人が画面を見る可能性
- スクリーンショットでの情報漏洩
- 共用PCでの使用は要注意
対策方法:
- 機密文書は暗号化フォルダに保存
- デスクトップには一般的な文書のみ
- 使用後はすぐにクリーンアップ
- スクリーンセーバーの設定
プライバシー保護
個人情報の管理
推奨設定:
- デスクトップの背景をプライベート用と区別
- ファイル名に個人情報を含めない
- 定期的なファイル整理
- バックアップとの連携
まとめ
効率化の効果
Wordをデスクトップに表示すれば、アプリの起動もファイルの呼び出しもワンクリックで完了。日々の作業時間を短縮し、ストレスのない操作が実現できます。
実践のポイント
段階的な導入:
- 第1段階:Wordアプリのショートカット作成
- 第2段階:よく使うファイルのショートカット追加
- 第3段階:テンプレートファイルの活用
- 第4段階:デスクトップ全体の最適化
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