「Wordでチェックリストを作りたい」 「クリックしてチェックが入る形式にしたい」
アンケート、申請書、作業リストなど、**チェックボックス(チェック欄)**はWord文書で頻繁に使われる要素です。ただ、Wordには複数の作り方があり、目的に応じて適した方法を選ぶことが大切です。
この記事では、**Wordでチェックボックスを作る2つの方法(印刷用/クリック用)**をわかりやすく解説します。
それぞれの特徴を理解して、あなたの用途にぴったりの方法を見つけましょう。
チェックボックスの2つのタイプ

まず、Wordで作れるチェックボックスには大きく分けて2つのタイプがあります。
印刷用チェックボックス
紙に印刷して手書きでチェックするタイプです。シンプルで誰でも使えます。
クリック式チェックボックス
Word上でクリックしてチェックのオン・オフができるタイプです。電子文書として使う場合に便利です。
**どちらを選ぶかで作り方が大きく変わります。**まずは用途を決めてから作業を始めましょう。
印刷用のチェックボックスを作る方法
どんなときに使う?
紙に印刷して、手書きでチェックする場合に使います。
- 会議の資料
- アンケート用紙
- 持参物のチェックリスト
- 手続きの確認書類
作り方の手順
- チェックボックスを入れたい場所にカーソルを置く
- 「挿入」タブをクリック
- 「記号と特殊文字」→「その他の記号」を選択
- 一覧から「□(四角)」を選んで挿入
使える記号の種類
基本的な四角
- □(白い四角)
- ■(黒い四角)
チェック記号付き
- ☑(チェック付き)
- ☐(チェック用の四角)
ショートカットキーでの入力
キーボードから U+2610
と入力した後、Alt + X を押すと「☐」が挿入できます。よく使う場合は覚えておくと便利です。
この方法のメリット
- 簡単で確実
- どのWordでも使える
- 印刷したときの見た目がきれい
- ファイルサイズが小さい
クリックでチェックできるボックスを作る方法
どんなときに使う?
Word上でクリックしてチェックのオン・オフが切り替えられる形式です。
- 電子アンケート
- デジタル申請書
- 作業チェックリスト
- 会議の議事録
事前準備:開発タブを表示する
この機能を使うには、まず「開発」タブを表示する必要があります。
- 「ファイル」→「オプション」をクリック
- 「リボンのユーザー設定」を選択
- 右側の一覧で「開発」にチェックを入れる
- 「OK」をクリック
これで画面上部に「開発」タブが表示されます。
チェックボックスを作る手順
- 「開発」タブをクリック
- 「コントロール」グループから「チェックボックス(コンテンツコントロール)」を選択
- 文書上にチェックボックスが追加される
完成したチェックボックスは、クリックすることで「☒」と「☐」が切り替わるようになります。
カスタマイズ方法
チェックマークの種類を変える
- チェックボックスを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- チェック済みの記号やスタイルを変更
複数のチェックボックスを作る
同じ手順を繰り返せば、複数のチェックボックスを作ることができます。フォーム形式の文書に対応できます。
この方法のメリット
- 操作が簡単
- 見た目がプロフェッショナル
- チェック状態を保存できる
- 集計や管理がしやすい
2つの方法の比較

項目 | 印刷用チェック | クリック式チェック |
---|---|---|
作り方 | 記号の挿入 | 開発タブから挿入 |
操作方法 | 手書きのみ | クリックでオン・オフ |
印刷との相性 | とても良い | 注意が必要 |
使用場面 | 紙の資料、アンケート用紙 | 電子フォーム、デジタル作業表 |
難易度 | 簡単 | 少し複雑 |
カスタマイズ | 限定的 | 豊富 |
どちらを選ぶべきか
印刷して使う場合 → 印刷用チェックボックス(記号挿入)
パソコン上で使う場合 → クリック式チェックボックス(開発タブ)
迷ったときは → まずは印刷用から試してみましょう
よくあるトラブルと解決方法
チェックボックスを押しても反応しない
原因 「開発」タブの「デザインモード」がオンになっている
解決方法 「開発」タブで「デザインモード」をオフにしましょう
チェック済みが黒塗りで見づらい
原因 チェックマークの設定が適切でない
解決方法 チェックボックスを右クリックして「プロパティ」から、チェックマークや背景色を変更できます
開発タブが表示されない
原因 リボンの設定で開発タブが非表示になっている
解決方法 「ファイル」→「オプション」→「リボンのユーザー設定」で「開発」にチェックを入れ直してください
印刷したときにチェックボックスが表示されない
原因 クリック式チェックボックスは印刷設定によって表示されない場合があります
解決方法 印刷用には記号挿入のチェックボックスを使いましょう
実際の活用例
会議の議事録
**使用タイプ:**クリック式 **理由:**会議中にリアルタイムでチェックでき、後で簡単に確認できる
新入社員向けチェックリスト
**使用タイプ:**印刷用 **理由:**紙で配布して手書きで確認してもらう
電子アンケート
**使用タイプ:**クリック式 **理由:**回答者が簡単に操作でき、集計しやすい
持参物リスト
**使用タイプ:**印刷用 **理由:**印刷して持ち歩きながら確認する
より便利に使うためのコツ
文字との間隔を調整する
チェックボックスと文字の間にスペースを入れると読みやすくなります。
色を統一する
複数のチェックボックスを使う場合は、色やスタイルを統一しましょう。
テンプレートとして保存
よく使う形式は、テンプレートとして保存しておくと便利です。
よくある質問

Wordのバージョンによって作り方は違いますか?
基本的な作り方は同じですが、メニューの位置や名前が少し違う場合があります。古いバージョンでは一部の機能が使えない場合もあります。
チェックボックスのサイズは変えられますか?
記号挿入の場合はフォントサイズで調整できます。クリック式の場合はプロパティから調整可能です。
複数の選択肢で1つだけ選べるようにしたい場合は?
その場合は「ラジオボタン」を使います。開発タブの「オプションボタン」から作成できます。
まとめ
Wordのチェックボックスは、目的(印刷用 or クリック式)に応じて選ぶことが大切です。
覚えておきたいポイント
- 印刷用:記号から□を挿入(簡単・汎用)
- クリック式:「開発」タブで作成(インタラクティブな文書に最適)
- 開発タブの表示がカギ
- 必要に応じてカスタマイズも可能
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