Wordで文書を作成するたびに「毎回フォントを変えるのが面倒…」と思ったことはありませんか?デフォルトのフォントは「Calibri」や「游明朝」などになっていますが、ビジネス文書では「MS明朝」や「MSゴシック」を使いたいという方も多いはずです。
この記事では、Wordでデフォルトのフォントを変更する手順をわかりやすく解説します。設定しておけば、次回からの文書作成がぐっとラクになります。フォント設定に悩んでいる方や、作業効率を上げたい方は、ぜひ参考にしてください。
デフォルトフォントとは何か

基本的な仕組み
デフォルトフォントとは、新しい文書を作成したときに最初から適用されるフォント設定のことです。通常、Wordを起動して新規文書を開くと、あらかじめ決められたフォントで文字入力が始まります。
なぜデフォルトフォント設定が重要なのか
多くの人が見落としがちですが、デフォルトフォントの設定は文書作成の効率性に大きく影響します。適切に設定することで、毎回の作業時間を短縮できます。
変更することで得られるメリット
デフォルトフォントを自分好みに変更すると、以下のような利点があります。
- 毎回フォントを変更する手間を省ける
- 文書全体の書式統一感が向上する
- 社内や業界のフォーマットに合わせやすくなる
- 作業開始時の準備時間が短縮される
- 印刷時の見た目が予想しやすくなる
Wordでデフォルトフォントを変更する手順
事前準備
変更作業を始める前に、使いたいフォントがパソコンにインストールされているか確認しましょう。また、どのフォントを設定したいか事前に決めておくと、作業がスムーズに進みます。
詳細な変更手順(Windows・Mac共通)
ステップ1:Wordの起動と準備
- Wordを開いて空白の文書を作成します
- 何も入力せず、そのまま次のステップに進みます
ステップ2:フォント設定画面を開く
- 画面上部の「ホーム」タブをクリック
- フォントグループの右下にある小さな「矢印マーク」をクリック
- フォント設定ダイアログボックスが表示されます
ステップ3:フォントの選択
- 「フォント」の項目で希望するフォント名を選択
- 「サイズ」で文字の大きさを指定(通常は10.5〜12ポイント)
- 必要に応じて「スタイル」(太字、斜体など)を設定
ステップ4:デフォルト設定として保存
- ダイアログボックス左下の「既定に設定」ボタンをクリック
- 「このテンプレートを使うすべての文書に適用」を選択
- 「OK」ボタンを押して設定を完了
設定の確認方法
設定が正しく適用されているか確認するため、一度Wordを閉じて新しい文書を開いてみましょう。指定したフォントで文字入力が始まれば、設定完了です。
日本語文書におすすめのフォント
ビジネス文書向けフォント
MS明朝
- 特徴:公的文書や正式な書類に最適
- 用途:契約書、報告書、提案書
- 印象:真面目で信頼感がある
MSゴシック
- 特徴:読みやすく、表やデータとの相性が良い
- 用途:社内資料、マニュアル、一覧表
- 印象:シンプルで実用的
モダンなフォント
游明朝・游ゴシック
- 特徴:Wordの初期設定フォント
- 用途:プレゼンテーション、企画書
- 印象:上品で現代的
Meiryo(メイリオ)
- 特徴:画面表示に最適化されている
- 用途:電子文書、Webコンテンツ
- 印象:親しみやすくモダン
フォント選びのポイント
文書の目的や読み手を考慮してフォントを選ぶことが大切です。正式な文書には明朝体、カジュアルな資料にはゴシック体が適しています。
設定時の注意点とトラブル対処法
よくある問題と解決方法
設定が反映されない場合
- Wordを完全に終了してから再起動する
- 管理者権限でWordを実行してみる
- テンプレートファイルが破損していないか確認する
フォントが見つからない場合
希望するフォントが選択肢に表示されない場合は、そのフォントがパソコンにインストールされていない可能性があります。必要に応じてフォントのインストールを行いましょう。
重要な補足情報
テンプレートファイルについて
デフォルトフォント設定は「Normal.dotm」というテンプレートファイルに保存されます。このファイルが破損すると設定が失われることがあります。
他のパソコンでの表示について
設定したフォントは、そのパソコンでのみ有効です。他人のパソコンで文書を開く場合、同じフォントがインストールされていないと異なる表示になることがあります。
文書共有時の対策
重要な文書を他の人と共有する場合は、PDF形式で保存することをおすすめします。PDFなら、どのパソコンでも同じ見た目で表示されます。
フォント設定の応用テクニック
複数のテンプレートを活用
用途別に複数のテンプレートを作成し、それぞれ異なるデフォルトフォントを設定することも可能です。たとえば、社内用と社外用で分けるなどの使い方ができます。
スタイル機能との組み合わせ
デフォルトフォント設定とスタイル機能を組み合わせることで、より効率的な文書作成が可能になります。見出しと本文で異なるフォントを自動適用できます。
まとめ
Wordのデフォルトフォントを自分好みに設定しておけば、文書作成の効率と統一感が大幅に向上します。
設定方法のポイントをもう一度確認しましょう:
- ホームタブのフォント設定から「既定に設定」で変更可能
- フォント選びによって文書の印象が大きく変わる
- 一度設定すれば、毎回の作業がスムーズになる
- 用途に応じて適切なフォントを選ぶことが重要
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