「Windowsのボイスレコーダーで録音したけど、ファイルがどこにあるか分からない…」
「保存先を変更したいのに、設定が見つからない」
こんな経験はありませんか?
実は、Windowsのボイスレコーダーアプリで録音したファイルは、初期設定ではドキュメントフォルダ内の特定の場所に保存されます。この場所を知らないと、ファイルを見つけるのに苦労してしまいます。
この記事では、ボイスレコーダーの保存先の確認方法から、保存場所の変更方法、ファイルが見つからない時の対処法まで、分かりやすく解説します。録音したファイルをスムーズに活用できるようになりますよ。
Windowsボイスレコーダーとは?

アプリの基本情報
ボイスレコーダーは、Windows 10以降に標準搭載されている音声録音アプリです。
主な特徴:
- インストール不要(標準搭載)
- シンプルな操作性
- 無料で使える
- マイクがあればすぐ録音可能
用途例:
- 会議の議事録
- 講義やセミナーの記録
- 音楽の練習録音
- アイデアのメモ
- インタビューの録音
ボイスレコーダーとは?
音声を録音してファイルとして保存するアプリケーション。スマホのボイスメモアプリのパソコン版です。
デフォルトの保存先はどこ?
標準の保存場所
ボイスレコーダーで録音したファイルは、初期設定では以下の場所に保存されます。
保存先パス:
C:\Users\(ユーザー名)\Documents\サウンド レコーディング
日本語表記:
- Cドライブ
- ユーザー
- (あなたのユーザー名)
- ドキュメント
- サウンド レコーディング
注意点:
「(ユーザー名)」の部分は、お使いのパソコンのユーザー名に置き換わります。
ファイル名の規則
録音ファイルは自動的に名前が付けられます。
命名規則:
- 形式:「録音 日付 時刻.m4a」
- 例:「録音 2025-10-06 15-30-45.m4a」
ファイル形式:
- 拡張子:.m4a
- 形式:MPEG-4 Audio
- 音質:比較的高品質で容量控えめ
.m4aとは?
音声ファイルの形式の一つ。MP3よりも高音質でファイルサイズが小さいのが特徴です。iPhoneやWindowsで標準的に使われています。
保存先の確認方法
方法1:エクスプローラーから直接開く
最も簡単な方法です。
手順:
- エクスプローラーを開く
- タスクバーのフォルダアイコンをクリック
- またはWindowsキー + E
- ドキュメントに移動
- 左側のナビゲーションから「ドキュメント」をクリック
- サウンド レコーディングフォルダを開く
- フォルダ一覧から「サウンド レコーディング」をダブルクリック
- 録音ファイルを確認
- 録音した音声ファイルが一覧表示されます
方法2:アドレスバーから直接移動
素早くアクセスできる方法です。
手順:
- エクスプローラーを開く
- アドレスバーに入力
- 上部のアドレスバーをクリック
- 以下を入力:
%USERPROFILE%\Documents\サウンド レコーディング
- Enterキーを押す
- 直接フォルダが開きます
%USERPROFILE%とは?
現在ログインしているユーザーのフォルダを指す環境変数。ユーザー名を入力しなくても自動的に置き換わります。
方法3:検索機能を使う
ファイル名が分かっている場合に便利です。
手順:
- 検索ボックスを開く
- タスクバーの虫眼鏡アイコンをクリック
- またはWindowsキー + S
- 「サウンド レコーディング」と入力
- フォルダが候補に表示されます
- フォルダを右クリック
- 「ファイルの場所を開く」を選択
- フォルダが開く
保存先を変更する方法
残念ながら、ボイスレコーダーアプリ自体には保存先を変更する設定がありません。
代替方法1:録音後に移動
録音したファイルを手動で別の場所に移動します。
手順:
- 保存先フォルダを開く
- 上記の方法でフォルダにアクセス
- ファイルを選択
- 移動したいファイルをクリック
- 複数選択:Ctrlキーを押しながらクリック
- 切り取り
- 右クリック→「切り取り」
- またはCtrl + X
- 移動先を開く
- 外付けHDD、USBメモリ、別フォルダなど
- 貼り付け
- 右クリック→「貼り付け」
- またはCtrl + V
注意:
この方法は録音の度に手動で移動が必要です。
代替方法2:フォルダ自体を移動
「サウンド レコーディング」フォルダの場所を変更します。
手順:
- ドキュメントフォルダを開く
- サウンド レコーディングフォルダを右クリック
- プロパティを選択
- 場所タブをクリック
- 移動ボタンをクリック
- 新しい保存先を選択
- 外付けHDD、Dドライブなど
- 適用→OK
- 確認画面で「はい」
- 既存のファイルも移動されます
メリット:
今後の録音も新しい場所に自動保存されます。
注意:
フォルダを元に戻すには同じ手順で戻す必要があります。
代替方法3:別の録音ソフトを使う
保存先を自由に設定できる録音ソフトを使う方法もあります。
おすすめソフト:
- Audacity(無料)
- ボイスメモ(フリーソフト)
- WavePad(無料版あり)
これらのソフトは録音前に保存先を指定できます。
録音ファイルの活用方法
ファイル形式の変換
.m4a形式が使えない場合、MP3やWAVに変換できます。
変換方法1:Windows標準機能
残念ながら、Windowsには標準の変換機能がありません。オンラインツールやソフトを使います。
変換方法2:オンライン変換サイト
手順:
- ブラウザで「m4a mp3 変換」と検索
- 信頼できる変換サイトにアクセス
- ファイルをアップロード
- MP3形式を選択
- 変換実行→ダウンロード
注意:
機密性の高い録音は、オンラインツールではなくローカルソフトで変換しましょう。
変換方法3:フリーソフト
おすすめソフト:
- Audacity(無料・安全)
- XMedia Recode(無料)
- Format Factory(無料)
これらで開いて、別形式で保存すれば変換完了です。
ファイルの整理
録音が増えると管理が大変になります。
整理のコツ:
- 分かりやすい名前に変更
- 「録音 2025-10-06…」→「会議10月6日営業部」
- フォルダ分け
- プロジェクト別
- 月別・年別
- 用途別
- 不要なファイルは削除
- 定期的に見直し
- 容量を節約
- バックアップを取る
- 外付けHDD
- クラウドストレージ
- 重要な録音は複数箇所に
他のデバイスへの移動
録音をスマホやタブレットで聞きたい場合。
方法1:USBケーブルで転送
- スマホをパソコンに接続
- ファイルをコピー&ペースト
方法2:クラウド経由
- Google Drive、OneDrive、Dropboxにアップロード
- スマホアプリでダウンロード
方法3:メール添付
- ファイルサイズが小さければメール送信
- 自分宛に送って他のデバイスで受信
トラブルシューティング

トラブル1:録音ファイルが見つからない
確認事項:
- 正しいユーザーでログインしているか
- 複数ユーザーがいる場合、別ユーザーのフォルダを見ている可能性
- 録音が完了しているか
- 録音中に停止ボタンを押したか確認
- 検索機能を使う
- エクスプローラーで「*.m4a」と検索
- 拡張子で全音声ファイルを検索
- 別の場所に保存されていないか
- フォルダの場所を変更した記憶がないか確認
トラブル2:保存先フォルダがない
対処法:
- フォルダを手動作成
- ドキュメント内に「サウンド レコーディング」フォルダを作成
- 一度録音してみる
- アプリを起動して短時間録音
- 自動的にフォルダが作成される
- アプリを再インストール
- Microsoft Storeから再インストール
トラブル3:ファイルが開けない・再生できない
原因と対処:
原因1:対応していない再生ソフト
→ Windows Media Playerまたはグルーブミュージックで開く
→ VLC Media Playerをインストール(無料・多形式対応)
原因2:ファイルが破損
→ 録音中に強制終了などでファイル破損
→ 復元ソフトを試す(完全復元は困難)
原因3:拡張子が隠れている
→ エクスプローラーの表示設定で「ファイル名拡張子」にチェック
トラブル4:容量不足で保存できない
対処法:
- 空き容量を確認
- Cドライブを右クリック→プロパティ
- 空き容量をチェック
- 不要なファイルを削除
- ディスククリーンアップを実行
- 古い録音ファイルを整理
- 保存先を変更
- 容量に余裕のあるDドライブや外付けHDDへ移動
- 録音形式を変更
- ボイスレコーダーには設定がないため、別ソフト検討
録音ファイルのバックアップ方法
なぜバックアップが必要?
リスク:
- パソコンの故障
- 誤削除
- ランサムウェア感染
- ハードディスクの寿命
重要な録音は必ずバックアップを取りましょう。
バックアップ先の選択肢
1. 外付けHDD・SSD
メリット:
✅ 大容量
✅ 一度購入すれば追加費用なし
✅ オフラインで安全
デメリット:
❌ 物理的な故障リスク
❌ 持ち運びが必要
2. USBメモリ
メリット:
✅ 安価
✅ 持ち運び便利
✅ パソコンに挿すだけ
デメリット:
❌ 容量が少ない
❌ 紛失リスク
3. クラウドストレージ
メリット:
✅ どこからでもアクセス
✅ 自動バックアップ可能
✅ 複数デバイスで共有
デメリット:
❌ 月額料金(大容量の場合)
❌ インターネット必須
❌ プライバシー懸念(機密録音は注意)
主なサービス:
- Google Drive(15GB無料)
- OneDrive(5GB無料)
- Dropbox(2GB無料)
自動バックアップの設定
OneDriveの場合:
- OneDriveをインストール
- Windows 11では標準搭載
- バックアップ設定
- OneDrive設定→バックアップ
- ドキュメントフォルダを含める
- 自動同期
- 録音が自動的にクラウドへ
Google Driveの場合:
- デスクトップアプリインストール
- 同期フォルダ設定
- サウンド レコーディングフォルダを同期対象に
- 自動アップロード
セキュリティとプライバシー
録音ファイルの保護
機密性の高い録音の扱い:
- 暗号化フォルダに保存
- BitLocker(Windows Pro以上)
- または暗号化ソフト使用
- パスワード保護
- ZIPファイルでパスワード付き圧縮
- アクセス権限の設定
- フォルダのプロパティで共有設定
- 録音後は速やかに移動
- ドキュメントは他アプリからもアクセス可能
- 専用フォルダへ移動
公共の場での録音注意点
法的・倫理的配慮:
- 会議録音は参加者の同意を得る
- 無断録音は法的問題の可能性
- プライバシーに配慮
- 録音禁止の場所では使用しない
Windows 11での違い
インターフェースの変更
Windows 11でもボイスレコーダーアプリは基本的に同じですが、一部デザインが変更されています。
主な違い:
- より洗練されたUI
- 保存先は同じ
- 基本機能は変わらず
新しいアプリ名
Windows 11では「ボイスレコーダー」から「サウンド レコーダー」に名称変更された場合があります。
確認方法:
- スタートメニューで検索
- 「ボイスレコーダー」または「サウンド レコーダー」
- どちらでも見つかります
よくある質問(Q&A)
Q1:録音ファイルを削除してもゴミ箱から復元できますか?
はい、通常の削除であればゴミ箱に移動するため復元可能です。ゴミ箱を空にしていなければ、ゴミ箱から元に戻せます。
Q2:保存先をOneDriveに変更できますか?
フォルダの場所を変更する方法で、OneDrive内のフォルダを指定すれば可能です。自動的にクラウド同期されます。
Q3:録音の音質を変更できますか?
ボイスレコーダーアプリ自体には音質設定がありません。音質を変更したい場合は、Audacityなど他のソフトの使用を検討してください。
Q4:古いWindows 10でも保存先は同じですか?
はい、Windows 10でもWindows 11でも、保存先は「ドキュメント\サウンド レコーディング」で同じです。
Q5:ファイル名を一括変更できますか?
エクスプローラーで複数選択し、F2キーを押すと一括リネームできます。連番が自動的に付きます。
Q6:.m4aファイルはiPhoneで再生できますか?
はい、.m4a形式はiPhoneで標準的に使われる形式なので、問題なく再生できます。
まとめ:録音ファイルを上手に管理しよう
Windowsボイスレコーダーの保存先について解説しました。
デフォルトの保存先:
C:\Users\(ユーザー名)\Documents\サウンド レコーディング
保存先の確認方法:
- エクスプローラー→ドキュメント→サウンド レコーディング
- アドレスバーに直接入力
- 検索機能を使用
保存先変更の方法:
- アプリ自体には変更機能なし
- フォルダの場所を変更
- 録音後に手動で移動
- または別ソフトを使用
ファイル活用のポイント:
✅ 分かりやすい名前に変更
✅ フォルダで整理
✅ 定期的にバックアップ
✅ 必要に応じて形式変換
セキュリティ対策:
⚠️ 機密録音は暗号化
⚠️ バックアップは複数箇所
⚠️ 不要ファイルは削除
⚠️ 録音時は許可を得る
トラブル時の対処:
- 検索機能で全ドライブを検索
- フォルダを手動作成
- 別の再生ソフトを試す
- 容量不足を解消
録音ファイルの場所を把握し、適切に管理すれば、必要な時にすぐアクセスできます。この記事を参考に、効率的なファイル管理を実現してください!
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