複数のウィンドウを開いて作業している時、「すぐにデスクトップを表示したい!」と思ったことはありませんか?
ファイルを探したい、デスクトップに保存したいなど、急にデスクトップにアクセスする必要が出てくることは少なくありません。
Windowsには実は、タスクバーの”端”を使って一発でデスクトップを表示する便利な機能があります。
この機能は知っている人は少ないかもしれませんが、日常作業の効率をぐっと上げてくれる小さな工夫です。
この記事では、この隠れた機能の使い方や、表示されない場合の対処法をわかりやすく解説します。
タスクバーの端にある「デスクトップ表示」機能とは?
Windowsのタスクバーの一番右端、時計や通知アイコンのさらに右側をよく見ると、わずかに見える縦線があります。
この小さな縦線こそが「デスクトップ表示ボタン(Show Desktop)」で、以下の機能があります:
- クリックすると開いているすべてのウィンドウが最小化され、デスクトップが表示
- もう一度クリックすると、最小化したウィンドウをすべて元の状態に復元
使い方は超カンタン!ただクリックするだけ

基本の使い方
- タスクバーの一番右端にマウスカーソルを移動(通知領域のさらに右)
- 細い透明の縦線部分をクリック
- すべてのウィンドウが最小化され、デスクトップが表示されます
- 同じ場所をもう一度クリックすると、元の状態に戻ります
Windows 11での拡張機能:ピークモード
Windows 11では、クリックしなくても使える機能が追加されています:
- タスクバーの右端(デスクトップ表示ボタン)にマウスカーソルを置いたまま
- そのまま1〜2秒待つ
- ウィンドウが透明になり、デスクトップを一時的に確認できる
- マウスを離すと元に戻る
この「ピーク機能」は一時的にデスクトップを確認したいときに便利です。
ショートカットキーでも同じことができる!

マウスを使わずにキーボードで操作したい人には、専用のショートカットキーもあります:
Windows キー + D
このショートカットキーを押すと:
- 1回目:すべてのウィンドウを最小化してデスクトップを表示
- 2回目:最小化したウィンドウをすべて元に戻す
これはタスクバーの端をクリックするのと同じ効果があります。
覚え方のコツ: 「Desktop」の頭文字が「D」
端の表示がない?表示されない時の対処法

「右端を見ても何もないんだけど…」という場合は、設定で非表示になっている可能性があります。
ここでは表示設定を確認・変更する方法を説明します。
Windows 10での設定方法
- デスクトップで右クリック →「個人用設定」を選択
- 左側のメニューから「タスクバー」をクリック
- 下にスクロールして「デスクトップを表示するボタンをタスクバーの端に表示する」をオンにする
Windows 11での設定方法
- タスクバーで右クリック →「タスクバーの設定」を選択
- 「タスクバーの動作」セクションを開く
- 「デスクトップを表示するには、タスクバーの隅を選択します」をオンにする
これで、タスクバーの端に透明な縦線(デスクトップ表示ボタン)が表示されるようになります。
便利な活用シーン5選

この機能を日常的に活用できるシーンをいくつか紹介します:
デスクトップへのファイル保存
ブラウザからファイルをデスクトップに直接保存したい時、一度デスクトップを表示してから選択すると便利です。
ビデオ会議中の背景確認
Zoom、Teams、Google Meetなどの会議中、自分のデスクトップが共有される前に、見せたくないファイルがないか一瞬で確認できます。
デスクトップからのドラッグ&ドロップ
デスクトップにあるファイルを開いているアプリに直接ドラッグしたい場合、この機能で一時的にデスクトップを表示し、目的のファイルを見つけやすくなります。
作業の切り替え時
異なるプロジェクトの作業に切り替えるとき、いったんすべてのウィンドウを最小化して、気分をリセットできます。
デスクトップ壁紙のチェック
新しい壁紙を設定した後、すぐに確認したい時に便利です。
関連機能:タスクビューとの違い
「タスクビュー」(Windows キー + Tab)と混同されがちですが、違いを理解しておきましょう:
機能 | ショートカット | 動作 |
---|---|---|
デスクトップ表示 | Windows + D | すべてのウィンドウを最小化 |
タスクビュー | Windows + Tab | 開いているウィンドウをタイル表示し、切り替え可能に |
タスクビューはウィンドウを最小化せず、全体を見渡しながら切り替えるのに対して、デスクトップ表示はすべて最小化してデスクトップにアクセスする機能です。
トラブルシューティング

デスクトップ表示ボタンが機能しない場合
- タスクバーが固定されているか確認:タスクバーが自動的に隠れる設定になっていると、機能が不安定になることがあります
- システム更新の確認:Windows Updateで最新の状態になっているか確認
ショートカットキーが動作しない場合
- キーボードドライバーの更新:デバイスマネージャーからキーボードドライバーを確認
- 他のソフトウェアとの競合:同じショートカットを使用する他のアプリがないか確認
- 仮想デスクトップの切り替え:複数の仮想デスクトップを使用している場合、現在のデスクトップにのみ適用されます
まとめ:小さな機能で大きな効率アップ
Windowsタスクバーの**一番右端にある”透明な縦線”**は、日常のPC作業をスムーズにする便利な機能です。
覚えておきたいポイント
- 場所: タスクバーの最右端(通知領域の右側)
- 動作: クリックでデスクトップ表示・再クリックで元に戻る
- ショートカット:
Windows キー + D
- 表示されない場合: タスクバー設定から有効にする
この小さな機能を覚えておくだけで、日々のPC作業が格段に効率化されます。特に複数のウィンドウを行き来する作業が多い方には、強い味方になるでしょう。
地味ですが超便利なWindowsの隠れ機能、ぜひ活用してみてください!
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