Windowsのキャッシュをクリア!PCを軽くする全削除方法を完全解説

Windows

「最近パソコンが重い…」 「ディスク容量が知らないうちに減っている」 「アプリの表示がおかしい、更新が反映されない」

こんな症状に心当たりはありませんか?

実は、これらの問題の80%以上はキャッシュの蓄積が原因なんです。キャッシュは本来、動作を高速化するための仕組みですが、溜まりすぎると逆にパフォーマンスを低下させてしまいます。

Windows 10/11には、実に15種類以上のキャッシュが存在します。でも、どれを削除すべきか、どうやって削除するか、分からない人がほとんどです。

この記事では、安全に削除できるキャッシュから、削除時の注意点まで、すべて解説します。読み終わる頃には、あなたのPCは新品のような軽さを取り戻しているはずです!


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  1. 基礎知識:キャッシュって何?削除しても大丈夫?
    1. キャッシュの種類と役割
    2. 削除しても安全なキャッシュ
  2. 方法1:ディスククリーンアップ(最も安全な方法)
    1. 基本的な使い方
    2. システムファイルのクリーンアップ
  3. 方法2:ストレージセンサーで自動化(Windows 10/11)
    1. ストレージセンサーの設定
    2. 今すぐクリーンアップ実行
  4. 方法3:一時ファイルを手動削除
    1. Tempフォルダーの削除
    2. プリフェッチファイルの削除
  5. 方法4:ブラウザキャッシュのクリア
    1. Microsoft Edge
    2. Google Chrome
    3. Firefox
  6. 方法5:DNSキャッシュのクリア
    1. コマンドでDNSキャッシュをフラッシュ
    2. ネットワーク関連キャッシュの完全リセット
  7. 方法6:Windows Updateキャッシュのクリア
    1. SoftwareDistributionフォルダーの削除
  8. 方法7:その他の重要なキャッシュクリア
    1. Microsoft Storeのキャッシュ
    2. アイコンキャッシュの再構築
    3. フォントキャッシュのクリア
  9. 一括クリーンアップスクリプト
    1. PowerShellで全キャッシュを一括削除
    2. バッチファイルで定期実行
  10. 注意事項とトラブルシューティング
    1. キャッシュ削除後の一時的な症状
    2. 削除してはいけないファイル
    3. エラーが出た場合
  11. 定期メンテナンスの推奨設定
    1. 自動クリーンアップのスケジュール
    2. 推奨クリーンアップ頻度
  12. まとめ:定期的なキャッシュクリアで快適なPCライフを!

基礎知識:キャッシュって何?削除しても大丈夫?

キャッシュの種類と役割

まず、どんなキャッシュがあるか整理しましょう。

主要なキャッシュの種類:

【システムキャッシュ】
・Windowsの一時ファイル
・更新プログラムのキャッシュ
・サムネイルキャッシュ
容量:数GB~数十GB

【ブラウザキャッシュ】
・Webページの画像やデータ
・Cookie、閲覧履歴
・ダウンロード履歴
容量:数百MB~数GB

【アプリケーションキャッシュ】
・各アプリの一時データ
・設定ファイルのバックアップ
容量:アプリによる

【DNSキャッシュ】
・ドメイン名の変換情報
・IPアドレスの記録
容量:数MB

【メモリキャッシュ】
・RAMに保存される一時データ
・実行中のプロセス情報
容量:RAM容量による

削除しても安全なキャッシュ

安全に削除できる:

  • ✅ 一時ファイル(Tempフォルダ)
  • ✅ ブラウザキャッシュ
  • ✅ Windows Updateのキャッシュ
  • ✅ サムネイルキャッシュ
  • ✅ DNSキャッシュ
  • ✅ ごみ箱の中身

注意が必要:

  • ⚠️ プリフェッチファイル(起動は速くなるが、初回起動が遅くなる)
  • ⚠️ フォントキャッシュ(再構築に時間がかかる)
  • ⚠️ アイコンキャッシュ(表示が一時的におかしくなる)

削除してはいけない:

  • ❌ システムファイル
  • ❌ レジストリ
  • ❌ ドライバーファイル

方法1:ディスククリーンアップ(最も安全な方法)

基本的な使い方

Windowsが提供する最も安全なクリーンアップ方法です。

実行手順:

  1. エクスプローラーを開く
  2. 「PC」をクリック
  3. Cドライブを右クリック「プロパティ」
  4. **「ディスクのクリーンアップ」**をクリック
  5. スキャン完了を待つ(1-5分)
  6. 削除する項目にチェック
  7. 「OK」「ファイルの削除」

削除推奨項目:

  • ✅ ダウンロードされたプログラムファイル
  • ✅ インターネット一時ファイル
  • ✅ 配信の最適化ファイル
  • ✅ サムネイル
  • ✅ 一時ファイル
  • ✅ ごみ箱

システムファイルのクリーンアップ

より多くの容量を確保できる上級モードです。

手順:

  1. ディスククリーンアップ画面で
  2. **「システムファイルのクリーンアップ」**をクリック
  3. 管理者権限で再スキャン
  4. 追加項目が表示される

追加される重要項目:

【Windows Updateのクリーンアップ】
・古い更新プログラム
・容量:数GB~10GB以上
・削除後は更新のロールバック不可

【以前のWindowsのインストール】
・Windows.oldフォルダ
・容量:20GB以上の場合も
・削除後は以前のバージョンに戻せない

【システムエラーメモリダンプファイル】
・ブルースクリーン時のダンプ
・容量:数百MB~数GB
・トラブルシューティング不要なら削除OK

方法2:ストレージセンサーで自動化(Windows 10/11)

ストレージセンサーの設定

自動的にキャッシュをクリアする便利機能です。

Windows 11の設定:

  1. 設定システム記憶域
  2. **「ストレージセンサー」**をオン
  3. **「ストレージセンサーの構成」**をクリック

Windows 10の設定:

  1. 設定 → システム → ストレージ
  2. 「ストレージセンサーを構成するか、今すぐ実行する」

推奨設定:

【ストレージセンサーの実行】
・ディスクの空き容量が少なくなったとき

【一時ファイルの削除】
・アプリが使用していない一時ファイルを削除:オン

【ごみ箱のファイル】
・30日間ごみ箱にあったファイルを削除

【ダウンロードフォルダー】
・30日間変更されていないファイルを削除
(重要:必要なファイルは別フォルダーへ)

今すぐクリーンアップ実行

手動で即座に実行することも可能です。

実行方法:

  1. ストレージセンサーの設定画面
  2. 「今すぐクリーンアップを実行」
  3. 削除される容量が表示される
  4. 「ファイルの削除」

削除前に内容を確認できるので安心です。


方法3:一時ファイルを手動削除

Tempフォルダーの削除

最も基本的なキャッシュクリア方法です。

手順1:Windows一時フォルダー

  1. Windowsキー + R
  2. **「%temp%」**と入力してEnter
  3. Ctrl + A で全選択
  4. Shift + Delete で完全削除
  5. 使用中のファイルはスキップ

手順2:ユーザー一時フォルダー

  1. Windowsキー + R
  2. **「temp」**と入力
  3. 同様に削除

コマンドで一括削除:

# 管理者権限のコマンドプロンプトで実行
del /f /s /q %temp%\*.*
rd /s /q %temp%
del /f /s /q C:\Windows\Temp\*.*
rd /s /q C:\Windows\Temp

プリフェッチファイルの削除

Windowsの起動高速化キャッシュです。

削除方法:

  1. Windowsキー + R
  2. **「prefetch」**と入力
  3. 管理者権限で開く
  4. 全ファイルを削除

注意: 削除後、最初の起動は遅くなりますが、自動的に再構築されます。


方法4:ブラウザキャッシュのクリア

Microsoft Edge

完全クリア手順:

  1. Ctrl + Shift + Delete
  2. 時間の範囲:「すべての期間」
  3. 削除項目:
    • ✅ 閲覧履歴
    • ✅ ダウンロードの履歴
    • ✅ Cookieおよびその他のサイトデータ
    • ✅ キャッシュされた画像とファイル
  4. 「今すぐクリア」

設定で自動クリア: 設定 → プライバシー、検索、サービス → 「ブラウザーを閉じるたびにクリアするデータを選択」

Google Chrome

手順:

  1. Ctrl + Shift + Delete
  2. 期間:「全期間」
  3. 以下にチェック:
    • 閲覧履歴
    • Cookieと他のサイトデータ
    • キャッシュされた画像とファイル
  4. 「データを削除」

詳細設定:

chrome://settings/privacy
→ 閲覧履歴データの削除
→ 詳細設定タブで細かく選択

Firefox

手順:

  1. Ctrl + Shift + Delete
  2. 消去する履歴の期間:「すべて」
  3. 削除項目を選択
  4. 「今すぐ消去」

方法5:DNSキャッシュのクリア

コマンドでDNSキャッシュをフラッシュ

ネットワークの問題解決に効果的です。

実行方法:

  1. 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
  2. 以下のコマンドを実行:
# DNSキャッシュのクリア
ipconfig /flushdns

# 確認メッセージ
"DNS リゾルバー キャッシュは正常にフラッシュされました。"

PowerShellでの実行:

Clear-DnsClientCache
# または
ipconfig /flushdns

ネットワーク関連キャッシュの完全リセット

完全リセットコマンド:

# 管理者権限で順番に実行
ipconfig /release
ipconfig /flushdns
ipconfig /renew
netsh int ip reset
netsh winsock reset

実行後は再起動が必要です。


方法6:Windows Updateキャッシュのクリア

SoftwareDistributionフォルダーの削除

Windows Updateの問題解決に効果的です。

手順:

  1. 管理者権限でコマンドプロンプト
  2. サービスを停止:
net stop wuauserv
net stop cryptSvc
net stop bits
net stop msiserver
  1. キャッシュフォルダーを削除:
ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old
  1. サービスを再開:
net start wuauserv
net start cryptSvc
net start bits
net start msiserver
  1. Windows Updateを実行

古いフォルダーは後で削除してOKです。


方法7:その他の重要なキャッシュクリア

Microsoft Storeのキャッシュ

リセット方法:

  1. Windowsキー + R
  2. **「wsreset」**と入力
  3. Enter(自動的に実行される)
  4. Microsoft Storeが再起動

アイコンキャッシュの再構築

アイコン表示がおかしい時に有効です。

バッチファイルで実行:

@echo off
taskkill /f /im explorer.exe
cd /d %userprofile%\AppData\Local
attrib -h IconCache.db
del IconCache.db
start explorer.exe

フォントキャッシュのクリア

手順:

  1. サービス「Windows Font Cache Service」を停止
  2. 以下のファイルを削除:
C:\Windows\ServiceProfiles\LocalService\AppData\Local\FontCache\*.*
  1. サービスを再開
  2. 再起動

一括クリーンアップスクリプト

PowerShellで全キャッシュを一括削除

統合クリーンアップスクリプト:

# 管理者権限で実行
Write-Host "Windowsキャッシュクリーンアップを開始..." -ForegroundColor Green

# 一時ファイル削除
Write-Host "一時ファイルを削除中..."
Remove-Item -Path "$env:TEMP\*" -Recurse -Force -ErrorAction SilentlyContinue
Remove-Item -Path "C:\Windows\Temp\*" -Recurse -Force -ErrorAction SilentlyContinue

# プリフェッチ削除
Write-Host "プリフェッチを削除中..."
Remove-Item -Path "C:\Windows\Prefetch\*" -Force -ErrorAction SilentlyContinue

# DNSキャッシュクリア
Write-Host "DNSキャッシュをクリア中..."
Clear-DnsClientCache

# サムネイルキャッシュ削除
Write-Host "サムネイルキャッシュを削除中..."
Remove-Item -Path "$env:LOCALAPPDATA\Microsoft\Windows\Explorer\thumbcache*.db" -Force -ErrorAction SilentlyContinue

# 完了メッセージ
Write-Host "クリーンアップ完了!" -ForegroundColor Green

バッチファイルで定期実行

定期クリーンアップ.bat:

@echo off
echo === Windowsキャッシュクリーンアップ ===
echo.

echo [1/5] 一時ファイル削除中...
del /f /s /q %temp%\*.* >nul 2>&1
rd /s /q %temp% >nul 2>&1
md %temp% >nul 2>&1

echo [2/5] Windows一時ファイル削除中...
del /f /s /q C:\Windows\Temp\*.* >nul 2>&1

echo [3/5] プリフェッチ削除中...
del /f /q C:\Windows\Prefetch\*.* >nul 2>&1

echo [4/5] DNSキャッシュクリア中...
ipconfig /flushdns >nul 2>&1

echo [5/5] ディスククリーンアップ実行中...
cleanmgr /sagerun:1

echo.
echo === クリーンアップ完了! ===
pause

注意事項とトラブルシューティング

キャッシュ削除後の一時的な症状

正常な現象:

  • 初回起動が遅い(キャッシュ再構築)
  • Webサイトの表示が遅い(再ダウンロード)
  • アイコンが一時的に白くなる
  • フォントの表示が遅い

これらは一時的で、使用するうちに改善されます。

削除してはいけないファイル

絶対に削除NGなフォルダー:

  • C:\Windows\System32
  • C:\Windows\SysWOW64
  • C:\Program Files
  • C:\Program Files (x86)
  • レジストリファイル

エラーが出た場合

「使用中のファイル」エラー:

  • セーフモードで削除
  • または再起動後すぐに削除

「アクセスが拒否されました」:

  • 管理者権限で実行
  • 所有権を取得してから削除

定期メンテナンスの推奨設定

自動クリーンアップのスケジュール

タスクスケジューラで設定:

  1. タスクスケジューラを開く
  2. 「基本タスクの作成」
  3. トリガー:週次(日曜日の夜など)
  4. 操作:プログラムの開始
  5. クリーンアップスクリプトを指定

推奨クリーンアップ頻度

【毎日】
・ブラウザキャッシュ(自動設定)

【週次】
・一時ファイル
・ごみ箱

【月次】
・ディスククリーンアップ
・Windows Updateキャッシュ

【3ヶ月ごと】
・プリフェッチ
・フォントキャッシュ
・システムファイルのクリーンアップ

まとめ:定期的なキャッシュクリアで快適なPCライフを!

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

キャッシュクリアは、PCを快適に使い続けるための重要なメンテナンスです。定期的に実行することで、常に最高のパフォーマンスを維持できます。

今すぐ実行すべき3つ:

  1. ディスククリーンアップ実行(5分)
    • Cドライブ右クリック → ディスクのクリーンアップ
    • システムファイルもクリーンアップ
  2. ストレージセンサーを有効化(2分)
    • 設定 → システム → 記憶域
    • 自動クリーンアップを設定
  3. 一時ファイル削除(1分)
    • Win + R → %temp% → 全削除

覚えておくべきコマンド:

# DNSキャッシュクリア
ipconfig /flushdns

# Microsoft Storeリセット
wsreset

# 一時ファイル削除
del /f /s /q %temp%\*.*

最後のアドバイス:

キャッシュは「悪」ではありません。適度に管理することが大切です。週1回の簡単なクリーンアップと、月1回の本格的なクリーンアップを習慣にすれば、PCは常に快適に動作します。

この記事をブックマークして、定期的なメンテナンスの参考にしてくださいね。あなたのPCが、いつまでもサクサク動くことを願っています!

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