「いつも使っているMicrosoft Edgeが突然起動しなくなった…」
「クリックしても何も反応しない…」
「起動しても一瞬で閉じてしまう…」
仕事や調べ物でブラウザが使えないと、本当に困りますよね。
Windows11の標準ブラウザであるMicrosoft Edgeは便利ですが、時々起動しなくなることがあります。
でも安心してください。ほとんどの場合、この記事で紹介する方法で解決できます!
初心者の方でもわかるように、順番に対処法を解説していきます。
まずは症状を確認しよう

対処法に進む前に、どんな症状が出ているか確認しましょう。
パターン1:クリックしても何も起動しない
Edgeのアイコンをクリックしても、画面に何も表示されず反応がない状態です。
パターン2:起動してもすぐに閉じる
Edgeが一瞬表示されるけど、すぐに消えてしまう状態です。
パターン3:画面が真っ白・フリーズする
Edgeは起動するけど、画面が真っ白で何も表示されない、または固まって動かない状態です。
パターン4:特定のページだけ開けない
Edgeは起動するけど、特定のウェブサイトだけが表示できない状態です。
それでは、これらの問題を解決していきましょう!
対処法1:パソコンを完全に再起動する【最優先】
まずは一番簡単な方法から試してみましょう。
なぜ再起動が効果的なのか
パソコンのメモリ上で動いているプログラムが何かしらの問題を起こしている可能性があります。
再起動することで、これらのプログラムがリセットされ、Edgeが正常に動作するようになることがあります。
完全シャットダウンの方法
Windows11では、通常のシャットダウンは「高速スタートアップ」という機能で、完全には終了していません。
完全にシャットダウンする手順:
- スタートメニューをクリック
- 電源ボタンをクリック
- Shiftキーを押しながら「シャットダウン」をクリック
または:
- スタートメニューを右クリック
- 「シャットダウンまたはサインアウト」をクリック
- Shiftキーを押しながら「シャットダウン」をクリック
数秒待ってから、再度電源を入れてEdgeを起動してみてください。
対処法2:バックグラウンドのEdgeプロセスを終了する
Edgeが見えないところで動いていて、新しく起動できない場合があります。
タスクマネージャーでプロセスを確認
手順:
- キーボードで「Ctrl + Shift + Esc」を同時に押す(タスクマネージャーが起動)
- 「プロセス」タブを確認
- 「Microsoft Edge」という項目を探す
- 見つかったら右クリックして「タスクの終了」を選択
- 複数ある場合は、すべて終了させる
これでEdgeのプロセスが完全に終了したので、もう一度Edgeを起動してみてください。
対処法3:キャッシュと閲覧履歴を削除する
Edgeが保存している一時ファイルが原因で起動しないことがあります。
キャッシュとは?
キャッシュとは、一度見たウェブページの情報を保存しておく機能です。
次回アクセス時に表示を速くするために便利ですが、溜まりすぎると逆に問題を引き起こします。
削除方法(Edgeが起動する場合)
手順:
- Edgeを起動
- 「Ctrl + Shift + Delete」を同時に押す
- 「閲覧データをクリア」画面が表示される
- 時間の範囲を「すべての期間」に変更
- 以下の項目にチェックを入れる:
- 閲覧履歴
- ダウンロード履歴
- Cookieとその他のサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
- 「今すぐクリア」をクリック
Edgeが起動しない場合の削除方法
手順:
- Windowsキー + Rを押す
- 「msedge://settings/clearBrowserData」と入力してEnter
- 上記と同じ手順でデータを削除
または、手動でフォルダを削除:
- エクスプローラーを開く
- アドレスバーに以下を入力してEnter:
%LocalAppData%\Microsoft\Edge\User Data\Default
- 「Cache」フォルダを削除
対処法4:Microsoft Edgeを修復する
Edge自体に問題がある場合、修復機能を使いましょう。
修復機能の特徴
- 最新版のEdgeをダウンロード・再インストールしてくれる
- 設定やデータ(履歴・パスワードなど)は保持される
- インターネット接続が必要
修復の手順
方法1:設定から修復
- スタートメニューを右クリック
- 「アプリと機能」または「インストールされているアプリ」をクリック
- アプリ一覧から「Microsoft Edge」を探す
- 右側の「…」をクリック
- 「変更」をクリック
- 「修復」を選択してクリック
- 修復が完了するまで待つ
方法2:PowerShellから修復
- スタートメニューを右クリック
- 「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell(管理者)」をクリック
- 以下のコマンドを入力してEnter:
Get-AppxPackage Microsoft.MicrosoftEdge* | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml"}
修復が完了したら、Edgeを起動してみてください。
対処法5:Edgeの設定をリセットする
設定が原因で起動しない場合、初期状態に戻すことで解決できます。
リセットすると何が消える?
消えるもの:
- 拡張機能(アドオン)
- 起動時に開くページの設定
- 検索エンジンの設定
- ピン留めしたタブ
残るもの:
- ブックマーク(お気に入り)
- パスワード
- 履歴
リセットの手順
- Edgeを起動(起動できる場合)
- 右上の「…」をクリック
- 「設定」をクリック
- 左メニューから「設定のリセット」をクリック
- 「設定を復元して既定値に戻します」をクリック
- 「リセット」をクリック
Edgeが起動しない場合は、対処法4の「修復」を先に試してください。
対処法6:セキュリティソフトの影響を確認する
ウイルス対策ソフトがEdgeをブロックしている可能性があります。
よくある原因
- ウイルス対策ソフトが誤検知でEdgeをブロック
- ファイアウォールがEdgeの通信を遮断
- 複数のウイルス対策ソフトが競合している
確認方法
手順:
- 使用しているウイルス対策ソフト(Norton、McAfee、ウイルスバスターなど)を開く
- 一時的に保護機能を無効にする(10〜15分程度)
- Edgeを起動してみる
注意: ウイルス対策ソフトを無効にしている間は、パソコンが保護されません。確認が終わったら必ず再度有効にしてください。
改善した場合
ウイルス対策ソフトが原因だとわかったら、以下を試してください:
- ウイルス対策ソフトのアップデートを確認
- Edgeを「除外リスト」または「ホワイトリスト」に追加
- ソフトの製造元に問い合わせ
複数のウイルス対策ソフトを確認
手順:
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- ウイルス対策ソフトがいくつインストールされているか確認
- 複数ある場合は、不要なものをアンインストール
通常、ウイルス対策ソフトは1つだけにするのが基本です。
対処法7:拡張機能を無効にする

インストールした拡張機能(アドオン)が原因でEdgeが起動しないことがあります。
セーフモードで起動する
拡張機能なしでEdgeを起動する方法です。
手順:
- デスクトップのEdgeショートカットを右クリック
- 「プロパティ」をクリック
- 「リンク先」の最後に以下を追加:
--disable-extensions
(例:"C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application\msedge.exe" --disable-extensions)
- 「OK」をクリック
- このショートカットからEdgeを起動
セーフモードで起動できたら、拡張機能が原因です。
拡張機能を個別に無効化
- Edgeを起動
- 右上の「…」→「拡張機能」→「拡張機能の管理」
- すべての拡張機能をオフにする
- Edgeを再起動
- 問題なければ、拡張機能を1つずつオンにして原因を特定
対処法8:システムファイルチェッカーを実行する
Windowsのシステムファイルが破損している可能性があります。
システムファイルチェッカーとは?
Windowsに標準搭載されている、システムファイルの問題を自動で修復するツールです。
実行方法
手順:
- スタートメニューを右クリック
- 「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」をクリック
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリック
- 以下のコマンドを入力してEnter:
sfc /scannow
- スキャンと修復が完了するまで待つ(10〜30分かかることがあります)
完了したら、パソコンを再起動してEdgeを起動してみてください。
対処法9:新しいユーザープロファイルを作成する
Edgeのユーザープロファイルが壊れている可能性があります。
ユーザープロファイルとは?
あなたの設定、ブックマーク、履歴などを保存している個人データです。
新しいプロファイルを作成
手順:
- エクスプローラーを開く
- アドレスバーに以下を入力してEnter:
%LocalAppData%\Microsoft\Edge\User Data
- 「Default」フォルダの名前を「Default.old」に変更
- Edgeを起動
Edgeが起動すれば、プロファイルが原因だったとわかります。
ただし、ブックマークや設定が初期状態になるので、必要なデータは事前にバックアップしておきましょう。
ブックマークをバックアップ
変更前に「Default」フォルダ内の「Bookmarks」ファイルをコピーして、別の場所に保存しておくと安心です。
対処法10:Microsoft Edgeを再インストールする【最終手段】
すべての方法を試しても解決しない場合は、Edgeを完全に再インストールします。
アンインストール方法
手順:
- スタートメニューを右クリック
- 「アプリと機能」または「インストールされているアプリ」をクリック
- 「Microsoft Edge」を探す
- 「…」→「アンインストール」をクリック
- 確認画面で「アンインストール」をクリック
再インストール方法
手順:
- 別のブラウザ(ChromeやFirefoxなど)で、Microsoftの公式サイトにアクセス
- 「Microsoft Edge ダウンロード」で検索
- 公式サイトから最新版のEdgeをダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行してインストール
Windows Updateを確認する
Edgeやシステムの更新プログラムが原因の場合もあります。
更新プログラムを確認
手順:
- 「設定」を開く
- 「Windows Update」をクリック
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新があればインストール
- 完了したらパソコンを再起動
特に、Edgeのアップデート直後に起動しなくなった場合は、次の更新で修正される可能性が高いです。
よくある質問(FAQ)
Q1. Edgeが起動しないのに、アイコンは表示されています。なぜですか?
アイコンが表示されていても、プログラム本体に問題がある可能性があります。
タスクマネージャーでプロセスを確認し、バックグラウンドで動いているEdgeを終了させてから、再度起動してみてください。
Q2. Edgeを修復すると、ブックマークや履歴は消えますか?
いいえ、修復では設定やデータ(ブックマーク、履歴、パスワード)は保持されます。
ただし、念のため事前にブックマークをエクスポートしておくことをおすすめします。
Q3. セキュリティソフトを無効にしても安全ですか?
確認作業中の短時間(10〜15分程度)だけなら問題ありません。
ただし、無効にしている間はインターネットの閲覧を最小限にし、確認が終わったら必ず有効に戻してください。
Q4. システムファイルチェッカーを実行中に、エラーメッセージが表示されました
「破損したファイルが見つかりましたが、一部は修復できませんでした」と表示された場合:
- 別のコマンド「DISM」を実行
- コマンドプロンプト(管理者)で以下を実行:
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
- 完了後、再度「sfc /scannow」を実行
Q5. 再インストールしてもEdgeが起動しません
以下を試してください:
- Windowsアカウントに問題がないか確認(別のアカウントで試す)
- システムの復元で正常だった時点に戻す
- Windows11自体の修復インストール
それでも解決しない場合は、Microsoftのサポートに問い合わせることをおすすめします。
Q6. Edge以外のブラウザは正常に動作します。これは何が原因ですか?
Edge特有の問題です。
- Edgeのプログラムファイルが破損している
- Edgeの設定ファイルに問題がある
- Windowsの関連サービスが停止している
対処法4(修復)または対処法10(再インストール)を試してください。
まとめ:段階的に試して確実に解決しよう
Microsoft Edgeが起動しない問題は、原因によって対処法が異なります。
推奨の対処順序:
- パソコンの完全再起動(Shiftキーを押しながらシャットダウン)
- タスクマネージャーでEdgeプロセスを終了
- キャッシュと閲覧履歴を削除
- Edgeを修復
- セキュリティソフトの影響を確認
- 拡張機能を無効化
- システムファイルチェッカーを実行
- 新しいユーザープロファイルを作成
- Edgeを再インストール
ほとんどの場合、上から順番に試していけば、5番目までには解決します。
焦らず、1つずつ確実に試していきましょう。
それでも解決しない場合は、Windowsシステム自体に問題がある可能性があるため、システムの復元やWindows11の修復インストールを検討してください。
また、緊急で別のブラウザが必要な場合は、Google ChromeやFirefoxなどを一時的に使用することもできます。
この記事が、あなたのEdgeトラブル解決のお役に立てれば幸いです!


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