Windows11でゲームやアプリを起動しようとしたら、「Microsoft Visual C++が必要です」というメッセージが表示されたことはありませんか?
そこでインストールを試みても、なぜかエラーが出てしまって進まない。
何度やっても同じエラーが表示される。
そんな経験をしている人は実は少なくありません。
この記事では、Windows11でMicrosoft Visual C++がインストールできない問題について、原因から具体的な解決方法まで詳しく解説していきます。
パソコン初心者の方でも安心して実践できるよう、手順を一つずつ丁寧に説明しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
Microsoft Visual C++って何?なぜ必要なの?

まず基本的なことから理解しておきましょう。
Microsoft Visual C++は、Windows上でアプリケーションを動かすために必要な「ランタイムライブラリ」と呼ばれるプログラムの集まりです。
分かりやすく例えるなら、アプリやゲームを動かすための「部品セット」のようなもの。
この部品がないと、多くのソフトウェアが正常に動作できません。
特にゲームや動画編集ソフト、CADソフトなどは、このMicrosoft Visual C++に依存していることが多いんです。
バージョンが複数存在する理由
パソコンの「プログラムと機能」を開くと、Visual C++ 2015、2017、2019、2022など、複数のバージョンが並んでいることがあります。
これは、それぞれのソフトウェアが開発された時期によって、必要とするVisual C++のバージョンが異なるためです。
新しいバージョンがあるからといって古いバージョンを削除すると、一部のアプリが動かなくなる可能性があるので注意が必要です。
Windows11でインストールできない主な原因
インストールエラーが発生する原因はいくつかあります。
代表的なものを見ていきましょう。
1. 古いバージョンとの競合
すでにインストールされている古いバージョンのVisual C++が完全に削除されておらず、新しいバージョンのインストールを妨げているケースがあります。
特に「古いバージョンを削除できない」というエラーメッセージが表示される場合は、この原因が疑われます。
2. Windows Installerサービスの問題
Windowsのインストーラー機能(msiexec.exe)が別の作業で使用中だったり、正常に動作していなかったりすると、新しいプログラムがインストールできません。
「別のインストールが既に実行されています」というエラーが出る場合は、この可能性が高いです。
3. システムファイルの破損
Windowsの重要なファイルが破損していると、Visual C++に限らず様々なプログラムのインストールに失敗します。
これは日々のWindowsアップデートや、予期せぬシャットダウンなどで発生することがあります。
4. インストールファイルの不完全なダウンロード
ダウンロードしたインストーラーファイル自体が破損している、または古いバージョンである可能性もあります。
5. ユーザー名やフォルダ名に日本語が含まれている
Windowsのユーザーアカウント名やインストール先のフォルダ名に日本語(全角文字)が含まれていると、インストールに失敗することがあります。
これは古いソフトウェアでよく見られる問題です。
確実に解決するための手順【段階別に解説】
それでは、実際の解決方法を段階的に見ていきましょう。
最初の方法で解決しない場合は、次の方法へと進んでください。
【基本】ステップ1:Windowsを再起動する
意外かもしれませんが、単純な再起動で問題が解決することも多いんです。
注意点として、「シャットダウン」ではなく「再起動」を選択してください。
Windows10以降は高速スタートアップ機能により、シャットダウンだけでは完全にシステムがリセットされないことがあります。
再起動の手順:
- スタートメニューを開く
- 電源マークをクリック
- 「再起動」を選択
再起動後、もう一度Visual C++のインストールを試してみてください。
ステップ2:Windows Installerのプロセスを終了する
再起動しても解決しない場合、Windows Installerのプロセスが残っている可能性があります。
手順:
- キーボードで「Ctrl + Shift + Esc」を同時押しし、タスクマネージャーを開く
- 「詳細」タブをクリック
- 一覧から「msiexec.exe」を探す
- 見つけたら右クリックして「タスクの終了」を選択
- 複数ある場合はすべて終了させる
この作業後、再度インストールを試みてください。
ステップ3:既存のVisual C++をすべてアンインストールする
古いバージョンとの競合を解消するため、一度すべてのVisual C++をアンインストールします。
手順:
- スタートメニューで「設定」を開く
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」を選択
- 検索ボックスに「visual c++」と入力
- 表示されたMicrosoft Visual C++のすべてのバージョンを一つずつアンインストール
- アンインストール前に、バージョン番号をメモしておくと安心です
すべてアンインストールしたら、パソコンを再起動してください。
ステップ4:Microsoftの公式トラブルシューティングツールを使用する
Microsoftが提供している専用のトラブルシューティングツールを使うと、自動的に問題を検出・修復してくれます。
使用方法:
- Microsoftの公式サポートページにアクセス
- 「プログラムのインストールまたは削除がブロックされる問題を解決する」ツールをダウンロード
- ダウンロードしたファイル(MicrosoftProgram_Install_and_Uninstall.meta.diagcab)を実行
- 画面の指示に従って進める
- 問題が見つかったら自動修復を選択
ツール実行後、パソコンを再起動してからインストールを再試行してください。
ステップ5:システムファイルチェッカーを実行する
Windowsのシステムファイルが破損している場合は、Windowsの組み込みツールで修復できます。
手順:
- スタートメニューを右クリック
- 「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell(管理者)」を選択
- 黒い画面が開いたら、以下のコマンドを一つずつ入力してEnterキーを押す
sfc /scannow
このコマンドは完了まで10〜30分程度かかります。
途中で中断せず、完了を待ってください。
続いて、以下のコマンドも実行します:
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
これも時間がかかるので、完了まで待ちましょう。
すべて完了したら、パソコンを再起動してからインストールを試してください。
ステップ6:最新版を公式サイトからダウンロード&インストール
ここまでの手順で環境をクリーンにできたら、最新版のVisual C++を公式サイトからダウンロードしてインストールします。
手順:
- Microsoftの公式ページ「最新のサポートされる Visual C++ 再頒布可能パッケージのダウンロード」にアクセス
- お使いのシステムに合ったバージョンを選択
- 64ビット版Windows11の場合:「X64」版をダウンロード
- 32ビット版の場合:「X86」版をダウンロード
- ダウンロードしたファイルを右クリック→「管理者として実行」
- インストールウィザードに従って進める
システムのビット数を確認する方法:
- スタートメニューで「設定」を開く
- 「システム」→「バージョン情報」を選択
- 「システムの種類」の項目を確認
ステップ7:互換モードでインストールを試す
それでもインストールできない場合は、互換モードを使ってみましょう。
手順:
- ダウンロードしたインストーラーファイル(VC_redist.x64.exeなど)を右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「互換性」タブをクリック
- 「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れる
- ドロップダウンメニューから「Windows 7」を選択
- 「管理者としてこのプログラムを実行する」にもチェックを入れる
- 「適用」→「OK」をクリック
- インストーラーをダブルクリックして実行
【上級者向け】ステップ8:レジストリの問題を解決する
上記の方法でも解決しない場合、レジストリに残った古い情報が問題になっている可能性があります。
注意:レジストリの編集は慎重に行ってください。間違えるとWindowsが起動しなくなる恐れがあります。
手順:
- 「Win + R」キーを同時押し
- 「regedit」と入力してEnterキーを押す
- レジストリエディターが開いたら、必ずバックアップを取る
- 「ファイル」→「エクスポート」を選択してバックアップを保存
- 以下のパスに移動:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\Installer\Products - Visual C++に関連するキー(製品コードで始まる長い名前)を慎重に削除
- レジストリエディターを閉じる
- パソコンを再起動
この方法は上級者向けなので、不安な場合は次のステップに進んでください。
ステップ9:クリーンブートで問題を特定する
他のプログラムやサービスが干渉している可能性があるため、クリーンブート状態でインストールを試します。
手順:
- 「Win + R」キーで「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「msconfig」と入力してEnterキーを押す
- 「サービス」タブを選択
- 「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェック
- 「すべて無効」をクリック
- 「スタートアップ」タブを選択
- 「タスクマネージャーを開く」をクリック
- スタートアップ項目をすべて無効化
- パソコンを再起動
- この状態でVisual C++のインストールを試す
インストールが成功したら、システム構成を元に戻すのを忘れずに。
よくあるエラーメッセージと対処法

「0x80070652 – 別のインストールが既に実行されています」
このエラーは、Windows Installerが別の作業で使用中の場合に表示されます。
対処法:
- ステップ2のWindows Installerプロセス終了を実行
- Windowsアップデートが実行中でないか確認
- 他のソフトウェアのインストールやアンインストールが完了するまで待つ
「0x80070643 – インストールに失敗しました」
システムファイルの破損やレジストリの問題が原因のことが多いエラーです。
対処法:
- ステップ5のシステムファイルチェッカーを実行
- ステップ4のトラブルシューティングツールを使用
- 必要であればステップ8のレジストリクリーンアップを実行
「古いバージョンを削除できません」
既存のVisual C++が正常にアンインストールできない状態です。
対処法:
- ステップ4のMicrosoftトラブルシューティングツールを使用
- サードパーティ製のアンインストーラー(Revo Uninstallerなど)を使用
※ただし、信頼できる提供元からのみダウンロードしてください
「ファイルパス ‘C:\ProgramData\PackageCache…’ が見つかりません」
インストールに必要なファイルが見つからない場合のエラーです。
対処法:
- Visual C++を完全にアンインストールしてから再インストール
- 最新版のインストーラーを公式サイトから再ダウンロード
- PackageCacheフォルダに残っている古いファイルを手動で削除(上級者向け)
予防策:今後同じ問題を避けるために
問題を解決できたら、今後同じトラブルを避けるための対策も知っておきましょう。
Windowsを常に最新の状態に保つ
Windows Updateをこまめに適用することで、システムファイルの破損や互換性の問題を予防できます。
確認方法:
- 設定を開く
- 「Windows Update」を選択
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
むやみにVisual C++を削除しない
「使っていないから」という理由でVisual C++を削除すると、思わぬところでアプリが動かなくなります。
複数のバージョンがインストールされていても、それぞれ必要な場合がほとんどなので、そのままにしておきましょう。
定期的にシステムメンテナンスを実行
月に一度程度、システムファイルチェッカー(sfc /scannow)を実行すると、小さな問題を早期に発見・修復できます。
まとめ
Windows11でMicrosoft Visual C++がインストールできない問題は、原因がいくつかあるため一つの解決方法で必ず直るとは限りません。
しかし、この記事で紹介した手順を上から順番に試していけば、ほとんどの場合は解決できるはずです。
解決のポイントをおさらいすると:
- まずは再起動とプロセス終了で基本的なトラブルを解消
- 既存のVisual C++を完全に削除してから再インストール
- システムファイルの破損がないかチェックして修復
- 公式サイトから最新版をダウンロードして使用
- それでもダメなら互換モードやクリーンブートを試す
焦らず一つずつ試していけば、必ず解決への道が開けます。
どうしても解決しない場合は、Windowsのクリーンインストール(初期化)も選択肢の一つですが、その前にまずこの記事の方法をすべて試してみてください。
大切なデータはバックアップを取っておくことも忘れずに。
あなたのパソコンが無事に動くようになることを願っています!

コメント