パソコンを長時間使わないとき、自動でスリープ状態になると電力を節約できます。
それだけでなく、セキュリティも守れるのでとても便利です。
Windowsでは、スリープに入るまでの時間を自由に設定できます。
そのため、使い方や生活スタイルに合わせて調整が可能です。
この記事では、Windowsでスリープの時間を設定する手順や注意点、便利なカスタマイズ方法まで詳しく解説します。
スリープ時間を設定する基本手順

Windows 11での設定方法を中心に説明します。
Windows 10でも基本的な流れは同じです。
設定手順
手順1:設定アプリを開く
Windowsキー + I
を同時に押す- または、スタートメニューから「設定」をクリック
手順2:電源設定にアクセス
- 「システム」をクリック
- 「電源とバッテリー」を選択
手順3:スリープ設定を調整
- 「画面とスリープ」をクリック
- 次の項目をそれぞれ設定します
設定できる項目
画面をオフにするまでの時間
- バッテリー使用時:ノートPCでコンセントにつながっていないとき
- 電源接続時:デスクトップPCや、ノートPCをコンセントにつないでいるとき
スリープにするまでの時間
- バッテリー使用時と電源接続時を個別に設定可能
- 1分から「なし」まで選択できます
設定のコツ
画面オフの時間は、スリープ時間より短く設定するのが一般的です。
例えば、画面オフ5分、スリープ10分といった具合です。
目的に応じて細かく設定できるのがWindowsの魅力です。
次は、自動スリープを活用するメリットをくわしく紹介します。
自動スリープのメリット

スリープ機能を活用すると、たくさんの良いことがあります。
電力の節約
消費電力を大幅にカット
- 通常動作時:50〜200W程度
- スリープ時:1〜5W程度
- 年間で数千円の電気代節約が可能
セキュリティの向上
情報漏洩の防止
- 自動的に画面がロックされる
- 離席時の第三者による不正操作を防止
- 個人情報や会社の機密情報を保護
パスワード設定との組み合わせ
- スリープ復帰時にパスワード入力を要求
- より強固なセキュリティを実現
ハードウェアの保護
機器の寿命を延ばす
- CPU や GPU の発熱を抑制
- ファンの回転数を減らして騒音軽減
- ハードディスクの動作時間を短縮
突然のトラブル対策
- 停電や落雷からパソコンを守る
- データの損失リスクを軽減
スリープは見えないところでPC環境の安全と快適さを支えています。次は、より便利なカスタマイズ例を紹介します。
スリープが効かないときのトラブル対策

せっかく設定したのにスリープしない場合があります。よくある原因と対処法をご紹介します。
よくある原因
バックグラウンドアプリの影響
- 動画プレイヤーが再生中
- 音楽アプリが動作中
- ダウンロードソフトが稼働中
- ウイルス対策ソフトがスキャン中
周辺機器の問題
- マウスやキーボードが反応している
- USB機器が電力を消費している
- Bluetooth機器が接続されている
電源プラン設定の影響
- 「高パフォーマンス」モードになっている
- カスタム設定で無効になっている
具体的な対処法
電源モードの確認と変更
- 「設定」→「システム」→「電源とバッテリー」
- 「電源モード」を「最適なパフォーマンス」または「推奨」に変更
- 「高パフォーマンス」は電力消費が大きいので避ける
スリープを妨害しているアプリの確認
Windowsキー + R
を押す- 「cmd」と入力してEnterキー
powercfg /requests
と入力してEnterキー- 表示されたアプリを確認して必要に応じて終了
USB機器の設定変更
- デバイスマネージャーを開く
- 問題のある機器を右クリック
- 「プロパティ」→「電源の管理」
- 「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外す
ネットワーク設定の確認
- Wi-Fi アダプターの電源管理設定をチェック
- 「Wake on LAN」機能を無効にする
その他の確認ポイント
Windows Update
- 最新の更新プログラムを適用
- 古いドライバーが原因の場合もある
ウイルス対策ソフト
- スケジュールスキャンの時間を確認
- 必要に応じて設定を調整
スリープしない場合は、これらの設定と動作中のアプリの確認を行うことで、ほとんどの問題は改善できます。
まとめ:スリープ時間を正しく設定して快適なPCライフを
この記事では、Windowsでスリープ時間を設定する方法について詳しく解説しました。
重要なポイント
- 「設定」アプリからスリープ時間を簡単に調整可能
- 電力節約、セキュリティ向上、PC保護のために非常に有効
- バッテリー使用時と電源接続時を個別に設定できる
- 利用シーンに合わせた細かな調整がポイント
設定のメリット
- 年間数千円の電気代節約
- 情報漏洩やデータ盗難の防止
- パソコンの寿命延長
- 環境負荷の軽減
トラブル時の対処
- バックグラウンドアプリの確認
- 電源プランの見直し
- USB機器の設定調整
- ネットワーク設定のチェック
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