Windowsセキュリティ(Windows Defender)を開こうとしたら、真っ白な画面が表示される。
「IT管理者によって制限されています」というメッセージが表示される。
「このアプリの一部の領域へのアクセスはIT管理者によって制限されています」というエラーが出る。
このような問題に直面していませんか?
この記事では、Windowsセキュリティが開かない問題、特に権限やアクセス制限に関するエラーの原因と解決方法を徹底的に解説します。
Windowsセキュリティとは

Windowsセキュリティ(旧Windows Defender Security Center)は、Windows 10/11に標準搭載されているセキュリティ機能です。
ウイルスやマルウェアからPCを保護する重要な役割を担っています。
Windows Updateを通じて常に最新の脅威に対応しています。
サードパーティ製のセキュリティソフトがない場合、これがPCを守る最後の砦となります。
発生する症状とエラーメッセージ
まず、どのような症状が出ているか確認しましょう。
真っ白・真っ黒な画面が表示される
設定から「Windowsセキュリティを開く」をクリックしても、何も表示されない状態です。
ウィンドウは開くものの、中身が空白のまま反応しません。
数秒待っても変化がなく、操作できません。
「IT管理者によって制限されています」エラー
最も多く報告されているエラーメッセージです。
完全なメッセージは以下の通りです:
「ページを利用できません」
「このアプリの一部の領域へのアクセスはIT管理者によって制限されています。」
「アクセスしようとした項目は利用できません。」
「詳細については、ITヘルプデスクに問い合わせてください。」
個人のPCで管理者アカウントを使用しているにもかかわらず、このメッセージが表示されます。
特定の機能だけが使えない
Windowsセキュリティは開けるものの、以下の機能が制限されることがあります:
- ウイルスと脅威の防止
- アカウントの保護
- ファイアウォールとネットワーク保護
- アプリとブラウザーの制御
- デバイスセキュリティ
アプリ一覧に表示されない
設定の「アプリ」→「インストールされているアプリ」を確認しても、Windowsセキュリティが見つかりません。
ただし、「システムコンポーネント」には表示されることがあります。
問題が発生する原因
複数の要因が組み合わさって問題が発生します。
サードパーティ製セキュリティソフトの干渉
最も多い原因の一つです。
ノートン、ウイルスバスター、マカフィー、AVGなどを過去にインストールしていた場合に発生します。
アンインストール後も、残存ファイルやレジストリ設定が影響を与えます。
これらのソフトは、Windows Defenderを無効化するために設定を変更します。
正常にアンインストールされない場合、設定が残り続けます。
グループポリシーによる制限
Windows Pro、Enterprise、Educationエディションでは、グループポリシーによる制御が可能です。
企業や学校で使用していたPCを個人用に転用した場合、設定が残っていることがあります。
誤って自分で設定を変更した可能性もあります。
特定のポリシーがWindowsセキュリティへのアクセスをブロックします。
レジストリ設定の問題
Windowsレジストリに残っている制限設定が原因となります。
以下のレジストリキーが問題を引き起こします:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows DefenderHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defender Security CenterHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies
これらのキーに「UILockdown」や「DisableAntiSpyware」などの値が設定されている場合があります。
Windowsセキュリティアプリの破損
Windowsセキュリティ(Microsoft.SecHealthUI)アプリ自体が破損している可能性があります。
Windows Updateの失敗や不完全なアップグレードが原因となることがあります。
アプリのキャッシュデータが壊れていることもあります。
システムファイルの破損
Windows本体のシステムファイルが破損している場合があります。
不適切なシャットダウンやディスクエラーが原因となります。
セキュリティ関連のファイルが正常に機能しません。
ユーザープロファイルの問題
特定のユーザーアカウントでのみ問題が発生する場合があります。
ユーザープロファイルが破損していると、アプリが正常に動作しません。
職場または学校アカウントの接続
PCが職場や学校のMicrosoftアカウントに接続されていると、組織のポリシーが適用されます。
個人のPCでも、過去に接続したことがある場合、設定が残っている可能性があります。
Windows 11 23H2特有の問題
Windows 11の特定のバージョン(特に23H2)で、クリーンインストールや初期化後にこの問題が報告されています。
OSのバグである可能性が高いです。
対処法の前に確認すること
対処法を試す前に、以下を確認してください。
現在のアカウントの権限を確認
- 設定を開く(Win + I)
- 「アカウント」をクリック
- 自分のアカウント情報を確認
- 「管理者」と表示されているか確認
標準ユーザーアカウントでは、一部の操作ができません。
接続されているアカウントを確認
- 設定→「アカウント」→「職場または学校にアクセスする」を開く
- 接続されているアカウントがないか確認
- あれば「切断」をクリック
組織のアカウントが接続されていると、制限が適用されます。
Windowsのエディションを確認
- 設定→「システム」→「バージョン情報」を開く
- 「Windowsの仕様」でエディションを確認
Windows Home版では、グループポリシーエディターが使用できません。
他のセキュリティソフトの有無を確認
- 設定→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- セキュリティソフトがインストールされていないか確認
- 過去にアンインストールしたソフトも思い出す
完全にアンインストールされていない可能性があります。
基本的な対処法
まずは簡単に試せる方法から始めましょう。
PC再起動
最も基本的な対処法ですが、意外と効果があります。
- スタートメニューを開く
- 電源ボタンをクリック
- 「再起動」を選択
- 完全に再起動するまで待つ
一時的な不具合であれば、これで解決することがあります。
Windowsセキュリティアプリの修復とリセット
Windows 11/10では、アプリの修復・リセット機能が使えます。
修復方法:
- 設定を開く(Win + I)
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」をクリック
- 下にスクロールして「関連設定」→「システムコンポーネント」をクリック
- 「Windowsセキュリティ」を探してクリック
- 「詳細オプション」をクリック
- 「修復」ボタンをクリック
- 完了後、Windowsセキュリティを開いて確認
修復では、アプリデータは保持されます。
リセット方法:
- 上記の手順5まで同じ
- 「リセット」ボタンをクリック
- 確認画面で「リセット」をクリック
- 完了後、Windowsセキュリティを開いて確認
リセットすると、アプリの設定が初期化されます。
隠れた管理者アカウントを有効化
Windowsには、通常非表示の「Administrator」アカウントがあります。
有効化手順:
- スタートボタンを右クリック
- 「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell(管理者)」を選択
- ユーザーアカウント制御の確認が出たら「はい」をクリック
- 以下のコマンドを入力してEnter:
net user administrator /active:yes
- サインアウトする
- サインイン画面で「Administrator」アカウントを選択
- Windowsセキュリティが開けるか確認
問題が解決したら、元のアカウントに戻り、Administratorアカウントを無効化します:
net user administrator /active:no
このアカウントは通常、トラブルシューティング専用です。
サードパーティ製セキュリティソフトの完全削除

過去にインストールしていたセキュリティソフトが原因の場合があります。
通常のアンインストール
- 設定→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- セキュリティソフトを探す
- 「…」(三点リーダー)をクリック
- 「アンインストール」を選択
- 画面の指示に従う
- 再起動する
専用削除ツールの使用
通常のアンインストールでは完全に削除されないことがあります。
各メーカーが提供する専用削除ツールを使用しましょう:
主要セキュリティソフトの削除ツール:
- Norton Remove and Reinstall Tool(ノートン)
- ウイルスバスター アンインストールツール(トレンドマイクロ)
- McAfee Consumer Product Removal Tool(マカフィー)
- AVG Clear(AVG)
- Avast Clear(アバスト)
公式サイトからダウンロードして実行してください。
アンインストール後の確認
- 再起動する
- Windowsセキュリティを開く
- 「ウイルスと脅威の防止」が正常に表示されるか確認
正常に動作すれば、サードパーティソフトが原因でした。
PowerShellでのアプリ再インストール
Windowsセキュリティアプリを完全に再インストールします。
アプリの状態確認
- スタートボタンを右クリック
- 「ターミナル(管理者)」を選択
- 以下のコマンドを入力してEnter:
Get-AppxPackage Microsoft.SecHealthUI -AllUsers | FL
- 結果を確認
「PackageUserInformation」の行で、現在のユーザーがInstalledまたはStagedになっているか確認します。
アプリのリセット
- 管理者ターミナルで以下を実行:
Get-AppxPackage -allusers Microsoft.SecHealthUI | Reset-AppxPackage
- 処理が完了するまで待つ
- Windowsセキュリティを開いて確認
アプリの再インストール
リセットで解決しない場合、再インストールを試します:
- 管理者ターミナルで以下を実行:
Get-AppxPackage -allusers Microsoft.SecHealthUI | ForEach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml"}
- 処理が完了するまで待つ
- PCを再起動
- Windowsセキュリティを開いて確認
このコマンドは、アプリを登録し直します。
SecurityHealthSetup.exeの実行
システムファイルから直接Windowsセキュリティを再構成できます。
実行方法
- エクスプローラーを開く(Win + E)
- アドレスバーに以下を入力してEnter:
C:\Windows\System32\SecurityHealth
- フォルダ内の「SecurityHealthSetup.exe」を探す
- ファイルを右クリック
- 「管理者として実行」を選択
- コマンドプロンプトが一瞬複数回開いて閉じる(正常な動作)
- 完了後、PCを再起動
- Windowsセキュリティを開いて確認
このツールは、必要なファイルを再展開します。
注意事項
すべての環境で同じように動作するわけではありません。
実行前にシステムの復元ポイントを作成することをおすすめします。
環境によっては効果がない場合もあります。
グループポリシーの設定変更
Windows Pro以上のエディションで使用可能な方法です。
グループポリシーエディターの起動
- Win + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「gpedit.msc」と入力してEnter
- グループポリシーエディターが開く
Windows Home版では使用できません(後述の代替方法を参照)。
Windows Defenderの無効化ポリシーを確認
- 左ペインで以下に移動:
コンピューターの構成
→ 管理用テンプレート
→ Windowsコンポーネント
→ Microsoft Defender ウイルス対策
- 右ペインで「Microsoft Defender ウイルス対策を無効にする」をダブルクリック
- 「未構成」または「無効」に設定
- 「適用」→「OK」をクリック
「有効」になっていると、Windows Defenderが動作しません。
ヘッドレスUIモードの確認
- 「Microsoft Defender ウイルス対策」フォルダ内の「クライアントインターフェイス」をクリック
- 「ヘッドレス UI モードを有効にする」をダブルクリック
- 「未構成」または「無効」に設定
- 「適用」→「OK」をクリック
このモードが有効だと、UIが表示されません。
Windowsセキュリティの各領域の設定
- 左ペインで以下に移動:
コンピューターの構成
→ 管理用テンプレート
→ Windowsコンポーネント
→ Windowsセキュリティ
- 各サブフォルダを確認:
- アカウント保護
- アプリとブラウザーの保護
- デバイスセキュリティ
- ファミリー オプション
- 通知
- ウイルスと脅威の防止
- エンタープライズのカスタマイズ
- 問題のある領域のポリシーを開く
- すべてのポリシーを「未構成」に設定
- 「適用」→「OK」をクリック
設定の反映
- グループポリシーエディターを閉じる
- コマンドプロンプト(管理者)を開く
- 以下のコマンドを実行してEnter:
gpupdate /force
- PCを再起動
- Windowsセキュリティを開いて確認
グループポリシーの更新を強制的に適用します。
レジストリの修正(上級者向け)
レジストリ編集は慎重に行ってください。
誤った操作はシステムを起動不能にする可能性があります。
復元ポイントの作成(必須)
- コントロールパネルを開く
- 「システムとセキュリティ」→「システム」を選択
- 左側の「システムの保護」をクリック
- 「作成」ボタンをクリック
- 説明を入力(例:「レジストリ修正前」)
- 「作成」をクリック
問題が発生した場合、ここから復元できます。
コマンドプロンプトでの一括削除
最も安全で効果的な方法:
- スタートボタンを右クリック
- 「ターミナル(管理者)」を選択
- 以下のコマンドを1行ずつコピー&ペーストしてEnter:
reg delete "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defender" /f
reg delete "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defender Security Center" /f
reg delete "HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies" /f
reg delete "HKLM\SOFTWARE\Microsoft\WindowsSelfHost" /f
- 一部のコマンドでエラーが出ても問題ありません
- すべて実行後、PCを再起動
- Windowsセキュリティを開いて確認
これらのコマンドは、制限を設定しているレジストリキーを削除します。
レジストリエディターでの手動修正
細かい確認と修正が必要な場合:
- Win + Rを押して「regedit」と入力してEnter
- ユーザーアカウント制御で「はい」をクリック
- 以下のパスに移動:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defender Security Center\App and Browser protection
- 右ペインで「UILockdown」という名前のDWORD値を探す
- 値が「1」になっている場合、ダブルクリック
- 値を「0」に変更して「OK」
- 他のサブキーも同様に確認:
- Account protection
- Device security
- Family options
- Notifications
- Virus and threat protection
- すべて確認後、レジストリエディターを閉じる
- PCを再起動
DisableAntiSpywareの確認
- レジストリエディターで以下に移動:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defender
- 「DisableAntiSpyware」という値を探す
- 存在する場合、右クリックして「削除」
- 確認画面で「はい」
- PCを再起動
この値が存在すると、Windows Defenderが無効化されます。
システムファイルの修復

Windowsのシステムファイルが破損している場合の対処法です。
SFC(システムファイルチェッカー)の実行
- スタートボタンを右クリック
- 「ターミナル(管理者)」を選択
- 以下のコマンドを入力してEnter:
sfc /scannow
- スキャンが完了するまで待つ(10〜30分程度)
- 結果を確認
結果の読み方:
- 「整合性違反を検出しませんでした」: 問題なし
- 「破損したファイルを検出し、修復しました」: 修復成功
- 「破損したファイルを検出しましたが、修復できませんでした」: DISMコマンドが必要
修復が完了したら、PCを再起動してください。
DISM(展開イメージのサービスと管理)の実行
SFCで修復できない場合に使用します。
- ターミナル(管理者)で以下を順番に実行:
ステップ1: ヘルスチェック
DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
ステップ2: スキャン
DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
ステップ3: 修復
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
- 各コマンドは完了まで時間がかかります(特にステップ3は30分以上)
- すべて完了後、再度SFCを実行:
sfc /scannow
- PCを再起動
- Windowsセキュリティを開いて確認
インターネット接続が必要です。
Windows Updateの実行
システムファイルの問題は、最新のアップデートで解決することがあります。
- 設定→「Windows Update」を開く
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能なアップデートをすべてインストール
- 再起動
- Windowsセキュリティを確認
特に品質更新プログラムが重要です。
Security Centerサービスの確認
Windowsセキュリティを支えるサービスが正常に動作しているか確認します。
サービスの起動状態を確認
- Win + Rを押して「services.msc」と入力してEnter
- サービス一覧から以下を探す:
- Security Center(セキュリティセンター)
- Windows Defender Firewall
- Windows Defender Advanced Threat Protection Service
- 各サービスをダブルクリック
- 「スタートアップの種類」が「自動」になっているか確認
- 「サービスの状態」が「実行中」になっているか確認
停止している場合、手動で開始します。
Security Centerサービスの設定変更
- 「Security Center」をダブルクリック
- 「ログオン」タブをクリック
- 「ローカルシステムアカウント」が選択されているか確認
- または「このアカウント」を選択して「参照」をクリック
- 「詳細設定」→「検索」をクリック
- 「LOCAL SERVICE」を選択して「OK」
- 「適用」→「OK」をクリック
- 「全般」タブに戻る
- 「開始」ボタンをクリック
- サービスが開始されたら「OK」
これでサービスが正常に動作するようになります。
Windows Defenderサービスの確認
- サービス一覧で「Windows Defender Antivirus Service」を探す
- ダブルクリックして開く
- 「スタートアップの種類」を「自動」に変更
- 「開始」ボタンをクリック
- 「適用」→「OK」
このサービスが停止していると、リアルタイム保護が機能しません。
新しいユーザーアカウントの作成
現在のユーザープロファイルが破損している場合の対処法です。
新規ローカルアカウントの作成
- 設定→「アカウント」→「家族とその他のユーザー」を開く
- 「その他のユーザーをこのPCに追加」をクリック
- 「このユーザーのサインイン情報がありません」をクリック
- 「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」をクリック
- ユーザー名とパスワードを入力
- 「次へ」をクリック
管理者権限の付与
- 作成したアカウントをクリック
- 「アカウントの種類の変更」をクリック
- ドロップダウンから「管理者」を選択
- 「OK」をクリック
新しいアカウントでの確認
- サインアウトする
- 新しいアカウントでサインイン
- Windowsセキュリティを開く
- 正常に動作するか確認
新しいアカウントで問題が解決する場合、元のプロファイルが原因です。
データの移行
新しいアカウントで問題が解決した場合:
- 元のアカウントからデータをコピー
- 新しいアカウントをメインで使用
- 元のアカウントは削除または保管
重要なファイルは必ずバックアップしてください。
Windows Home版での対処法
グループポリシーエディターが使えない場合の代替手段です。
レジストリでのグループポリシー設定
- Win + Rを押して「regedit」と入力
- 以下のパスに移動:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defender
- このフォルダ全体を削除(右クリック→「削除」)
- 確認画面で「はい」
- 続けて以下も削除:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defender Security Center
- PCを再起動
これで、グループポリシー相当の設定が削除されます。
コマンドプロンプトでの一括処理
グループポリシーフォルダを削除する方法もあります:
- コマンドプロンプト(管理者)を開く
- 以下を1行ずつ実行:
RMDIR /S /Q "%WinDir%\System32\GroupPolicyUsers"
RMDIR /S /Q "%WinDir%\System32\GroupPolicy"
- 確認が出たら「Y」を入力してEnter
- PC を再起動
ローカルのグループポリシー設定が削除されます。
職場または学校アカウントの切断
組織のポリシーが適用されている場合の対処法です。
接続の確認と切断
- 設定→「アカウント」を開く
- 「職場または学校にアクセスする」をクリック
- 接続されているアカウントがあるか確認
- アカウントをクリックして展開
- 「切断」ボタンをクリック
- 確認画面で「はい」をクリック
- PCを再起動
これで組織のポリシーが解除されます。
メールとアカウントの確認
- 設定→「アカウント」→「メールとアカウント」を開く
- 職場または学校のアカウントがないか確認
- ある場合は「管理」→「削除」をクリック
Outlookなどのアプリで使用しているアカウントも確認してください。
Windowsの初期化(最終手段)
他のすべての方法で解決しない場合の最終手段です。
初期化前の準備
重要なデータのバックアップ:
- 外付けHDDやクラウドストレージにデータを保存
- ブラウザのブックマークをエクスポート
- メールデータのバックアップ
- アプリのライセンス情報の確認
Microsoftアカウントの確認:
- ユーザー名とパスワードを確認
- 二段階認証の設定を確認
初期化の実行(個人用ファイルを保持)
- 設定→「システム」→「回復」を開く
- 「このPCをリセットする」の「PCをリセットする」をクリック
- 「個人用ファイルを保持する」を選択
- 「ローカル再インストール」または「クラウドダウンロード」を選択
- 「次へ」をクリック
- 設定内容を確認して「リセット」をクリック
- 完了まで待つ(1〜2時間程度)
アプリと設定は削除されますが、個人ファイルは保持されます。
初期化の実行(すべて削除)
完全にクリーンな状態にする場合:
- 上記の手順3で「すべて削除する」を選択
- 以降は同じ手順
すべてのデータが削除されるため、必ずバックアップしてください。
初期化後の確認
- 初期設定を完了する
- Windows Updateを実行
- Windowsセキュリティを開く
- 正常に動作するか確認
問題が解決していれば、必要なアプリを再インストールしてください。
セーフモードでの対処

通常モードで操作できない場合の方法です。
セーフモードでの起動
Windows 11/10での方法:
- 設定→「システム」→「回復」を開く
- 「PCの起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動」をクリック
- 青い画面で「トラブルシューティング」を選択
- 「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」をクリック
- 再起動後、4キーまたはF4キーを押して「セーフモードを有効にする」を選択
起動できない場合:
- 電源ボタンを押してPCを起動
- Windowsロゴが表示されたら電源ボタン長押しで強制終了
- これを2〜3回繰り返す
- 自動修復画面が表示される
- 「詳細オプション」から上記の手順を実行
セーフモードでの作業
- セーフモードで起動後、管理者アカウントでサインイン
- この記事の各対処法を試す:
- レジストリの削除
- システムファイルの修復
- サービスの確認
- 完了後、通常モードで再起動
- Windowsセキュリティを確認
セーフモードでは最小限のドライバとサービスのみ起動します。
よくある質問
Q1: 「IT管理者によって制限されています」と表示されますが、個人のPCです
個人のPCでも、以下の原因でこのメッセージが表示されます:
- 過去にインストールしたセキュリティソフトの残存設定
- 誤ったレジストリやグループポリシーの設定
- Windows Updateの失敗
- システムファイルの破損
この記事の対処法を順番に試してください。
Q2: グループポリシーエディターが開きません
Windows Home版には、グループポリシーエディター(gpedit.msc)がありません。
レジストリを直接編集するか、コマンドプロンプトで設定を削除してください。
または、Windows Pro版へのアップグレードを検討してください。
Q3: サードパーティのセキュリティソフトは必要ですか?
Windows 10/11のWindows Defenderは、十分に高性能です。
個人用途であれば、Windows Defenderのみで問題ありません。
追加のセキュリティソフトをインストールする場合:
- 信頼できるメーカーの製品を選ぶ
- Windows Defenderは自動的に無効化される
- 複数のセキュリティソフトを同時に使わない
Q4: すべての対処法を試しても解決しません
以下の可能性があります:
- ハードウェアの問題(特にストレージの故障)
- Windowsの深刻な破損
- マルウェアの感染
この場合の選択肢:
- Windowsの完全クリーンインストール
- ハードウェア診断ツールの実行
- 専門業者への相談
Q5: 初期化すればすべて解決しますか?
Windows 11 23H2では、初期化後も問題が再発することが報告されています。
初期化前に、以下を試すことをおすすめします:
- レジストリの削除
- PowerShellでのアプリ再インストール
- SecurityHealthSetup.exeの実行
初期化は最終手段として考えてください。
Q6: セキュリティが使えない間、PCは安全ですか?
Windows Defenderのリアルタイム保護が動作していない場合、リスクがあります。
対策:
- 不審なサイトやファイルを開かない
- USBメモリの使用を控える
- すぐに問題を解決する
- 一時的に無料のオンラインスキャンを使用
Microsoft Defender Offlineスキャンも検討してください。
Q7: Windows 11と10で手順は同じですか?
基本的な手順は同じですが、一部のUI配置が異なります。
Windows 11の場合:
- 設定アプリのレイアウトが異なる
- 右クリックメニューの表示が変更
この記事では両方に対応した説明をしています。
まとめ
Windowsセキュリティが開かない問題の対処法をまとめます。
主な原因:
- サードパーティ製セキュリティソフトの干渉
- グループポリシーによる制限
- レジストリ設定の問題
- Windowsセキュリティアプリの破損
- システムファイルの破損
- ユーザープロファイルの問題
- 職場/学校アカウントの接続
推奨する対処手順:
- PCを再起動
- Windowsセキュリティアプリの修復・リセット
- サードパーティ製セキュリティソフトの完全削除
- コマンドプロンプトでレジストリの一括削除:
reg delete "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defender" /f
reg delete "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defender Security Center" /f
- PowerShellでアプリの再インストール
- SecurityHealthSetup.exeの実行
- グループポリシーの確認と修正(Pro版以上)
- システムファイルの修復(SFC/DISM)
- 新しいユーザーアカウントの作成
- Windowsの初期化(最終手段)
予防策:
- セキュリティソフトは専用ツールで完全にアンインストール
- Windows Updateを定期的に実行
- レジストリやグループポリシーの設定は慎重に変更
- 定期的なバックアップ
- 復元ポイントの作成
重要な注意点:
- レジストリ編集前は必ず復元ポイントを作成
- コマンドは正確にコピー&ペースト
- 管理者権限で実行する必要があるコマンドが多い
- Windows Home版ではグループポリシーエディターが使用不可
ほとんどの場合、サードパーティ製セキュリティソフトの完全削除とレジストリ設定の削除で解決します。
それでも解決しない場合は、PowerShellでのアプリ再インストールやSystemファイルの修復を試してください。
最終的に解決しない場合は、Windowsの初期化を検討しましょう。
セキュリティが機能していない間は、不審なファイルやサイトにアクセスしないよう注意してください。


コメント