「エクスプローラーのネットワークに何も表示されない…」 「共有フォルダにアクセスできなくなった」 「Windows 10にアップデートしたら、他のPCが見えない」
この問題、本当によくあるんです!
家庭や職場で複数のPCを使っていると、ファイル共有やプリンター共有は必須ですよね。 でも、ある日突然ネットワーク上の他のコンピューターが表示されなくなることがあります。
Windows 10/11では特に、セキュリティ強化の影響でこの問題が起きやすくなっています。
でも安心してください! この記事では、初心者でも確実に解決できる方法を15個以上ご紹介します。 簡単な方法から順番に試していけば、必ず解決できますよ!
1. まず確認!ネットワークの基本チェック

ネットワークに接続されているか確認
タスクバーのネットワークアイコンを確認:
- Wi-Fiマーク or LANケーブルマークが表示されている?
- ×印や!マークが付いていない?
接続状態の詳細確認:
- Windowsキー + I → 「ネットワークとインターネット」
- 「状態」をクリック
- 「ネットワークの状態」が「接続済み」になっているか確認
同じネットワークに接続されているか
重要ポイント:
- すべてのPCが同じルーターに接続されている?
- 同じワークグループに設定されている?
- ゲストネットワークと通常ネットワークが分かれていない?
IPアドレスの確認方法:
ipconfig
同じネットワークなら、IPアドレスの最初の3つの数字が同じはずです。 例:192.168.1.xxx
プライベートネットワークに設定されているか
これ、超重要です!
Windows 10/11では、ネットワークの種類が「パブリック」だと他のPCが見えません。
確認と変更方法:
- 設定 → ネットワークとインターネット
- 「プロパティ」をクリック
- 「ネットワークプロファイル」で**「プライベート」を選択**
これだけで解決することも多いんです!
2. Windows 10/11でよくある原因と即効解決法
SMB 1.0を有効にする(古いPCとの接続)
Windows 10/11では、セキュリティのためSMB 1.0が無効化されています。 でも、古いNASや古いWindowsとつながらない原因はこれかも。
有効化の手順:
- コントロールパネル → プログラム
- 「Windowsの機能の有効化または無効化」
- 「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」にチェック
- PCを再起動
注意: セキュリティリスクがあるので、必要な場合のみ有効化してください。
ネットワーク探索を有効にする
手順:
- コントロールパネル → ネットワークと共有センター
- 「共有の詳細設定の変更」をクリック
- 「プライベート」を展開
- 「ネットワーク探索を有効にする」を選択
- 「ファイルとプリンターの共有を有効にする」も選択
- 「変更の保存」
Function Discovery サービスを確認
このサービスが止まっていると、ネットワーク上のデバイスが見えません。
確認方法:
- Windowsキー + R → 「services.msc」
- 以下のサービスが「実行中」か確認:
- Function Discovery Provider Host
- Function Discovery Resource Publication
起動方法:
- サービスを右クリック → 「開始」
- スタートアップの種類を「自動」に設定
3. 必須サービスの確認と再起動
重要な5つのサービス
以下のサービスがすべて動いているか確認しましょう:
- Computer Browser (Windows 10の一部バージョンでは廃止)
- Function Discovery Provider Host
- Function Discovery Resource Publication
- Server (LanmanServer)
- Workstation (LanmanWorkstation)
一括確認スクリプト(管理者権限のコマンドプロンプト):
sc query fdPHost
sc query FDResPub
sc query LanmanServer
sc query LanmanWorkstation
サービスの再起動方法
個別に再起動:
net stop fdPHost && net start fdPHost
net stop FDResPub && net start FDResPub
net stop LanmanServer && net start LanmanServer
net stop LanmanWorkstation && net start LanmanWorkstation
または、PC自体を再起動するのが確実です。
4. ファイアウォールとセキュリティソフトの設定
Windows Defenderファイアウォールの確認
一時的に無効化してテスト:
- 設定 → 更新とセキュリティ → Windowsセキュリティ
- 「ファイアウォールとネットワーク保護」
- アクティブなネットワークをクリック
- 「Microsoft Defender ファイアウォール」を一時的にオフ
注意: テスト後は必ずオンに戻してください!
ファイル共有の例外を追加
ファイアウォールを有効のまま解決:
- コントロールパネル → システムとセキュリティ
- Windows Defender ファイアウォール
- 「Windows Defender ファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可」
- 「設定の変更」→ 以下にチェック:
- ファイルとプリンターの共有
- ネットワーク探索
サードパーティ製セキュリティソフト
ウイルスバスター、Norton、McAfeeなどの場合:
- ネットワーク保護機能を一時的に無効化
- ファイル共有を許可する設定を確認
- 信頼済みネットワークに追加
5. IPアドレス直接入力で接続する裏技
他のPCが見えなくても接続できる!
手順:
- 接続したいPCのIPアドレスを調べる
ipconfig
- エクスプローラーのアドレスバーに直接入力:
\\192.168.1.5
(IPアドレスは環境に合わせて変更) - Enterキーを押す
コンピューター名でも可能:
\\PC-NAME
\\PC-NAME\共有フォルダ名
ネットワークドライブの割り当て
永続的に接続:
- エクスプローラーで「PC」を右クリック
- 「ネットワークドライブの割り当て」
- フォルダーに
\\192.168.1.5\共有フォルダ名
を入力 - 「サインイン時に再接続する」にチェック
6. ワークグループの設定確認
同じワークグループ名に統一
確認方法:
- 「このPC」を右クリック → プロパティ
- 「コンピューター名、ドメイン、ワークグループの設定」を確認
変更方法:
- 「設定の変更」をクリック
- 「変更」ボタン
- ワークグループ名を統一(通常は「WORKGROUP」)
- OK → 再起動
すべてのPCで同じワークグループ名にしてください!
7. 最新のWindows Update問題と対処法

更新プログラムが原因の場合
よくある症状:
- Windows Update後に突然見えなくなった
- 特定のPCだけが見えない
解決方法1:更新プログラムの確認
設定 → 更新とセキュリティ → Windows Update → 更新プログラムのチェック
解決方法2:問題のある更新を削除
- 設定 → 更新とセキュリティ
- 「更新の履歴を表示する」
- 「更新プログラムをアンインストールする」
- 最近の更新を選択して削除
SMBv1の無効化問題
Windows 10 バージョン1709以降の問題:
- SMBv1が自動的に無効化される
- 古いNASやプリンターが見えなくなる
PowerShellで確認(管理者権限):
Get-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName SMB1Protocol
8. コマンドプロンプトで使える診断コマンド
ネットワーク診断コマンド集
基本的な接続確認:
# 他のPCにping
ping 192.168.1.5
# コンピューター名で確認
ping PC-NAME
# ネットワーク上のPCを表示
net view
# 共有フォルダ一覧
net share
トラブルシューティングコマンド
DNSキャッシュのクリア:
ipconfig /flushdns
NetBIOSキャッシュのクリア:
nbtstat -R
Winsockリセット:
netsh winsock reset
netsh int ip reset
(実行後は再起動必須)
9. レジストリ編集による解決(上級者向け)
SMB設定の修正
注意: レジストリ編集は慎重に!バックアップを取ってから実行してください。
手順:
- Windowsキー + R → 「regedit」
- 以下のキーに移動:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parameters
- 右クリック → 新規 → DWORD値
- 名前:
SMB1
値:1
ネットワーク一覧の更新間隔を短縮
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanBrowser\Parameters
MaintainServerList
をAuto
に設定
10. 代替手段:ネットワークが見えなくても共有する方法
共有フォルダの作成
簡単共有の設定:
- 共有したいフォルダを右クリック
- 「プロパティ」→「共有」タブ
- 「共有」ボタンをクリック
- 「Everyone」を追加(または特定ユーザー)
- アクセス許可レベルを設定
OneDriveやGoogleドライブの活用
クラウドストレージのメリット:
- ネットワーク設定不要
- 外出先からもアクセス可能
- 自動バックアップ
リモートデスクトップの利用
ファイル共有の代わりに、直接他のPCを操作:
- 設定 → システム → リモートデスクトップ
- 「リモートデスクトップを有効にする」をオン
まとめ:もうネットワークの問題で悩まない!
ネットワークにPCが表示されない問題、解決できそうですか?
最重要チェックリスト:
✅ ネットワークプロファイルを「プライベート」に設定
✅ ネットワーク探索を有効化
✅ 必要なサービスが実行中か確認
✅ ファイアウォールの例外設定
✅ 同じワークグループに設定
それでもダメなら:
- IPアドレス直接入力で接続
- SMB 1.0を有効化(古い機器の場合)
- Windows Updateの確認
- セキュリティソフトの設定見直し
トラブルシューティングの順番:
- まず基本設定を確認(5分)
- サービスの再起動(10分)
- ファイアウォール設定(10分)
- それでもダメなら詳細な対処法へ
この記事の方法を順番に試せば、99%の問題は解決できます!
ネットワーク共有は便利な機能なので、ぜひ活用してくださいね。
困ったときは、この記事に戻ってきてください。 きっと解決策が見つかりますよ!🖥️✨
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