【初心者向け】WindowsでのMySQL起動・停止方法まとめ|コマンド・GUIどちらも解説!

Windows

MySQLをWindowsで使っていると、「起動できない」「停止の仕方がわからない」といった悩みに直面することがありますよね。

特に初心者にとって、コマンドプロンプトやサービスの操作は難しく感じるかもしれません。

この記事では、WindowsでMySQLを起動・停止する具体的な方法を、初心者向けにわかりやすく説明します。

マウスで操作する方法とコマンドで操作する方法の両方を紹介するので、自分に合った方法を選べますよ。

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MySQLの状況を確認しよう

どうやってMySQLをインストールしたかで操作が変わる

MySQLのインストール方法によって、操作方法が少し違います:

MySQL Installerを使った場合

  • マウスでの操作がしやすい
  • 専用のツールが使える

XAMPPやMAMPを使った場合

  • 専用のコントロールパネルがある
  • 他のツールと一緒に管理できる

ZIPファイルで手動インストールした場合

  • コマンドでの操作がメイン
  • 上級者向けの方法

MySQLのサービス名を確認する方法

MySQLを操作するには、まず「サービス名」を知る必要があります。

手順

  1. キーボードの「Windows」キーと「R」キーを同時に押す
  2. 出てきた画面に「services.msc」と入力してEnterキーを押す
  3. 一覧から「MySQL」や「MySQL80」などを探す

![サービス確認の例]

  • MySQL
  • MySQL80
  • MySQL81
  • MySQL Server X.X

このサービス名は後で使うので、覚えておいてください。

マウスで操作する方法(初心者におすすめ)

方法1:Windowsのサービス機能を使う

この方法が一番確実で、どんな場合でも使えます。

起動の手順

  1. スタートメニューで「サービス」と検索して開く
  2. 一覧から「MySQL」(または「MySQL80」など)を探す
  3. そのサービスを右クリックして「開始」を選ぶ
  4. 「状態」が「実行中」になれば成功

停止の手順

  1. 同じようにサービスを探す
  2. 右クリックして「停止」を選ぶ
  3. 「状態」が「停止」になれば成功

方法2:XAMPPのコントロールパネルを使う(XAMPP利用者向け)

XAMPPを使っている人は、この方法が簡単です。

手順

  1. XAMPPコントロールパネルを起動する
  2. 「MySQL」の行を見つける
  3. 「Start」ボタンを押すと起動、「Stop」ボタンを押すと停止
  4. ボタンの色が変われば操作完了

XAMPPコントロールパネルの見方

  • 緑色:起動中
  • 赤色:停止中
  • 白色:準備中

方法3:MySQL Workbenchから操作する

MySQL Workbenchというツールを使っている場合の方法です。

手順

  1. MySQL Workbenchを起動する
  2. 接続先を選んで接続する
  3. 左側のメニューから「管理」を選ぶ
  4. 「Start Server」または「Stop Server」ボタンを押す

この方法は、データベースの管理と一緒にサーバーの操作もできるので便利です。

コマンドで操作する方法

コマンドでの操作は、慣れると早くて便利です。でも、最初は少し難しく感じるかもしれません。

管理者権限でコマンドプロンプトを開く

重要:必ず管理者権限で開いてください

手順

  1. スタートメニューで「cmd」と検索する
  2. 「コマンドプロンプト」を右クリックする
  3. 「管理者として実行」を選ぶ
  4. 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれたら「はい」を選ぶ

起動コマンド

net start mysql

このコマンドを入力してEnterキーを押します。

成功した場合の表示例

MySQL サービスを開始中です.
MySQL サービスは正常に開始されました.

停止コマンド

net stop mysql

成功した場合の表示例

MySQL サービスを停止中です.
MySQL サービスは正常に停止されました.

サービス名が違う場合

先ほど確認したサービス名が「mysql」ではない場合は、正確な名前を使ってください。

net start mysql80
net stop mysql80

または

net start "MySQL80"
net stop "MySQL80"

サービス名にスペースが含まれている場合は、ダブルクォート(”)で囲みます。

直接MySQLを起動する方法(上級者向け)

通常のサービス起動ではなく、直接MySQLのプログラムを動かす方法もあります。

mysqld --console

この方法では:

  • MySQLの起動ログがリアルタイムで表示される
  • 問題があったときの原因がわかりやすい
  • コマンドプロンプトを閉じるとMySQLも停止する

注意点

  • この方法で起動した場合、コマンドプロンプトの画面を閉じないでください
  • 停止するときは「Ctrl + C」キーを押します

MySQLが起動しないときの対処法

よくある原因と解決方法

ポートが使われている

MySQL は通常「3306」というポートを使います。他のソフトが同じポートを使っていると、起動できません。

確認方法

netstat -an | find "3306"

このコマンドで、ポート3306を使っているプログラムがあるかチェックできます。

解決方法

  • 他のMySQLを停止する
  • 設定ファイルでポート番号を変更する
  • 競合しているソフトを停止する

設定ファイルに間違いがある

MySQLの設定ファイル(my.ini)に間違いがあると起動できません。

設定ファイルの場所

  • C:\ProgramData\MySQL\MySQL Server X.X\my.ini
  • C:\MySQL\my.ini

よくある間違い

  • パスの区切り文字が間違っている(\ と / の混在)
  • 文字コードの設定ミス
  • 存在しないフォルダを指定している

MySQLのサービスが登録されていない

サービス一覧にMySQLが表示されない場合は、サービスが登録されていない可能性があります。

確認方法

sc query mysql

登録方法(管理者権限が必要)

mysqld --install

エラーログを確認する方法

MySQLが起動しない原因は、多くの場合エラーログに書かれています。

ログファイルの場所

  • C:\ProgramData\MySQL\MySQL Server X.X\data\
  • ファイル名:コンピュータ名.err(例:DESKTOP-ABC123.err)

ログの見方

  • 最新のエラーは一番下に書かれている
  • 「ERROR」と書かれている行に注目
  • 日時と一緒にエラーの内容が書かれている

よくあるエラーメッセージ

Can't connect to MySQL server on 'localhost'

→ MySQLが起動していない、またはポートが違う

Access denied for user

→ ユーザー名やパスワードが間違っている

Table doesn't exist

→ 指定したテーブルが存在しない

Windows固有のトラブル

ファイアウォールの問題

Windowsのファイアウォールがアクセスを止めている場合があります。

確認方法

  1. スタートメニューで「ファイアウォール」と検索
  2. 「Windows Defender ファイアウォール」を開く
  3. 「アプリまたは機能を Windows Defender ファイアウォール経由で許可」を選ぶ
  4. 一覧に「MySQL」があるかチェック

権限の問題

MySQLのフォルダやファイルに適切な権限が設定されていない場合があります。

解決方法

  1. MySQLのインストールフォルダを右クリック
  2. 「プロパティ」→「セキュリティ」タブ
  3. 「Everyone」または現在のユーザーに「フルコントロール」を与える

日常的な使い方のコツ

自動起動の設定

毎回手動で起動するのが面倒な場合は、Windowsと一緒にMySQLを自動起動させることができます。

設定方法

  1. 「サービス」画面を開く
  2. 「MySQL」を右クリック→「プロパティ」
  3. 「スタートアップの種類」を「自動」に変更
  4. 「OK」ボタンを押す

これで、Windowsを起動するとMySQLも自動的に起動します。

バッチファイルで簡単操作

よく使うコマンドをバッチファイルにしておくと便利です。

start_mysql.bat

@echo off
net start mysql
pause

stop_mysql.bat

@echo off
net stop mysql
pause

これらのファイルをダブルクリックするだけで、MySQLの起動・停止ができます。

複数のMySQLを管理する

開発環境で複数バージョンのMySQLを使う場合の管理方法です。

ポート番号を変える

  • MySQL 5.7:ポート3306
  • MySQL 8.0:ポート3307

サービス名を変える

  • MySQL57
  • MySQL80

このように分けることで、同時に複数のMySQLを動かすことができます。

トラブル事例集

ケース1:「アクセスが拒否されました」エラー

症状

net start mysql

を実行すると「アクセスが拒否されました」と表示される

原因 管理者権限でコマンドプロンプトを開いていない

解決方法 コマンドプロンプトを管理者権限で開き直す

ケース2:「指定されたサービスは存在しません」エラー

症状 サービス名が見つからない

原因

  • MySQLがインストールされていない
  • サービス名が間違っている

解決方法

  1. サービス一覧で正確な名前を確認
  2. 必要に応じてMySQLを再インストール

ケース3:起動するけど接続できない

症状 MySQLは起動しているが、アプリケーションから接続できない

原因

  • ポート番号が違う
  • ユーザー設定の問題
  • ファイアウォールが阻止している

解決方法

  1. ポート番号を確認(通常は3306)
  2. ユーザーアカウントとパスワードを確認
  3. ファイアウォールの設定を確認

まとめ

WindowsでMySQLを起動・停止する方法はいくつかありますが、初心者はGUIでの操作から始めることをおすすめします

慣れてきたら、コマンドでの操作も覚えると作業効率が上がります。

重要なポイント

  • 自分のインストール方法に合った操作方法を選ぶ
  • 管理者権限が必要な操作があることを理解する
  • エラーが出たときは慌てずにログを確認する
  • 日常的に使う場合は自動起動を設定する

操作方法の選び方

  • GUI重視:Windowsサービス画面での操作がおすすめ
  • XAMPP利用者:XAMPPコントロールパネルが便利
  • 効率重視:コマンドでの操作をマスターする
  • 開発者:MySQL Workbenchでの統合管理がおすすめ

もし問題が起きても、原因の多くは設定ファイルやポート競合、権限の問題です。冷静に一つずつ確認していけば、必ず解決できますよ。

MySQLを安定して使えるようになれば、データベースを使った開発や学習がもっと楽しくなります!

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