【保存版】Windowsの「休止状態」と「シャットダウン」のちがい|どっちをつかえばいいか完全ガイド

Windows

パソコンの電源を切るとき、こんな選択肢をみたことがありませんか?

  • シャットダウン
  • 休止状態
  • スリープ

でも、「どれをつかえば一番いいの?」「ちがいはなに?」と迷う人も多いはず。

この記事では、特に混乱しがちな「休止状態」と「シャットダウン」に焦点をあてて、それぞれの特徴・メリット・つかい分けのコツを説明します。

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かんたん比較:休止状態とシャットダウンのちがい

項目シャットダウン休止状態
作業の保存保存しない(完全終了)メモリの内容をディスクに保存
起動時間少し遅い(完全起動)速い(保存状態から復元)
電気代0円(完全に電源オフ)0円(スリープとはちがう)
開いていた作業の復元できないできる(再起動後に元通り)
ディスク容量つかわない数GB〜数十GB必要
安定性高い低め(問題が残る場合あり)

休止状態ってなに?

休止状態(ハイバネーション)とは、作業中の状態(開いていたアプリやファイルなど)をそのままハードディスクに保存して、パソコンの電源を切る機能です。

休止状態の仕組み

  1. メモリの内容を「hiberfil.sys」というファイルに保存
  2. パソコンの電源を完全に切る
  3. 次回起動時にそのファイルを読み込み
  4. 作業を中断した場所から再開

こんなときに便利

  • ノートパソコンでバッテリーを節約したいとき
  • 作業を明日も続けたいとき
  • 長時間パソコンをつかわないけど、作業状態は残したいとき

シャットダウンってなに?

シャットダウンは、すべてのプログラムを終了して、システムを完全に停止させる動作です。

シャットダウンの仕組み

  1. 開いているすべてのアプリを終了
  2. システムを完全に停止
  3. メモリの内容をすべて消去
  4. 電源を切る

次回起動時

  • まっさらな状態から起動
  • 開いていたファイルやアプリは自分で立ち上げ直す必要

休止状態のメリット・デメリット

メリット

作業状態が保存される

  • 明日も同じ作業をすぐに再開できる
  • 開いていたファイルやWebページがそのまま残る

電源が切れても安心

  • スリープとちがって、電源が完全に切れる
  • ノートパソコンのバッテリーが切れても大丈夫

起動が速い

  • 完全起動よりも早く作業を再開できる

デメリット

ディスク容量をつかう

  • 「hiberfil.sys」というファイルが数GB以上になる
  • SSDの容量が少ないパソコンでは注意が必要

システムがリセットされない

  • 不具合が残ったままになることがある
  • メモリのエラーも継続する可能性

シャットダウンのメリット・デメリット

メリット

システムが完全リセット

  • 不具合やエラーがリセットされる
  • メモリもきれいになって動作が安定

ディスク容量を節約

  • 余計なファイルが作られない
  • 一時ファイルもクリアされる

アップデート後に最適

  • Windowsアップデート後は完全再起動が推奨
  • 設定変更が確実に反映される

デメリット

作業状態が失われる

  • 開いていたファイルは閉じられる
  • 次回起動時に手動で立ち上げ直す必要

起動に時間がかかる

  • 完全起動のため、休止状態より時間がかかる

つかい分けのコツ

場面別おすすめ

場面おすすめ理由
短時間席を離れる(数分〜1時間)スリープすぐに復帰できる
一晩閉じるが、明日も同じ作業休止状態作業を中断したところから再開
長期間つかわないシャットダウン完全リセットで安定性向上
調子が悪い・アップデート後シャットダウン不具合解消・設定反映
ノートPCの持ち運び休止状態バッテリー切れでも安心

具体的な使用例

学生の場合

  • 宿題の途中 → 休止状態
  • 試験勉強が終わった → シャットダウン
  • 授業の合間 → スリープ

在宅ワークの場合

  • 昼休み → スリープ
  • 1日の仕事終了 → 休止状態
  • 週末 → シャットダウン

休止状態が表示されないときの設定方法

Windows 10/11で休止状態のメニューが表示されない場合の設定方法です。

手順

  1. 設定を開く
    • スタートボタン → 設定(歯車マーク)
  2. システムをえらぶ
    • システム電源とスリープ
  3. 電源の追加設定をひらく
    • 電源の追加設定をクリック
  4. 電源ボタンの動作を設定
    • 左メニューから電源ボタンの動作をえらぶ
  5. 管理者権限で変更
    • 現在利用できない設定を変更しますをクリック
  6. 休止状態を有効にする
    • 休止状態にチェックを入れて変更の保存

これで、電源メニューに休止状態が表示されるようになります。

注意点とトラブル対処

休止状態がうまく動かない場合

容量不足

  • hiberfil.sysのサイズを確認
  • 不要なファイルを削除してディスク容量を確保

ドライバーの問題

  • グラフィックドライバーを最新に更新
  • デバイスマネージャーでエラーを確認

シャットダウンが遅い場合

アプリの終了を待っている

  • 開いているアプリを手動で閉じてからシャットダウン
  • バックグラウンドアプリをチェック

Windowsアップデート

  • アップデートがある場合は時間がかかることがある

よくある質問

Q:どっちが電気代を節約できる?

どちらも電源が完全に切れるので、電気代は同じです。スリープの方が電気をつかい続けます。

Q:hiberfil.sysファイルを削除しても大丈夫?

削除すると休止状態がつかえなくなりますが、ディスク容量を節約できます。必要に応じて有効・無効を切り替えましょう。

Q:毎日どっちをつかえばいい?

平日の仕事や勉強:休止状態 週末や長期休み:シャットダウン

がおすすめです。

まとめ

「休止状態」と「シャットダウン」はどちらも電源を切る操作ですが、目的や状況に応じて最適な選択がちがいます。

作業の中断・再開を重視するなら「休止状態」、トラブル回避やリフレッシュを重視するなら「シャットダウン」をつかいましょう。

最終まとめ

機能特徴おすすめの用途
休止状態状態保存+電源オフ作業を中断して後日再開
シャットダウン完全終了安定性回復・不具合対応

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