「PCゲームをキーボードでやるのはつらい」
「やっぱりコントローラーで遊びたい」
「格闘ゲームやレースゲームは絶対パッドがいい」
「PS5やXboxのコントローラーをPCで使えるの?」
そんな悩みを解決してくれるのが、**ゲームパッド(コントローラー)**です。
実は、最近のWindowsはXboxコントローラーをはじめ、多くのゲームパッドに標準で対応しているので、思っているより簡単に接続できます。
キーボードやマウスでは味わえない、直感的で快適なゲーム体験が楽しめますよ。
この記事では、初心者の方でもわかるように、Windowsでゲームパッドを使う方法から設定、認識しないときの対処法まで詳しく解説します。
Windowsで使えるゲームパッドの種類

接続方式による分類
タイプ | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
有線USBタイプ | USBケーブルで直接接続 | 遅延なし、電池不要、設定簡単 | ケーブルが邪魔、移動範囲制限 |
Bluetoothタイプ | 無線接続でケーブル不要 | 自由に動ける、見た目スッキリ | 遅延の可能性、電池必要、ペアリング必要 |
専用レシーバー | USB無線アダプター使用 | 低遅延、安定接続 | レシーバー紛失リスク |
代表的なゲームパッド
Xbox ワイヤレスコントローラー
- Windows との相性抜群
- ほぼすべてのPCゲームで標準対応
- 有線・無線両対応
PlayStation DualSense/DualShock
- PS5・PS4の純正コントローラー
- Steam経由で多くのゲームに対応
- 振動機能やタッチパッド搭載
Nintendo Switch Pro コントローラー
- Nintendo Switch の上位コントローラー
- Steam で設定すれば PC ゲームでも使用可能
- ジャイロセンサー搭載
汎用USBゲームパッド
- 価格が安い
- 基本的な機能に特化
- 一部のゲームで設定が必要
Windowsでの対応状況
標準対応(ドライバー不要):
- Xbox ワイヤレスコントローラー
- Xbox 360 コントローラー
- 多くの汎用USBゲームパッド
設定が必要(Steam等で対応):
- PlayStation コントローラー
- Nintendo Switch コントローラー
- 一部の特殊なゲームパッド
よくある疑問:「どのコントローラーがおすすめ?」
PCゲーム初心者にはXbox ワイヤレスコントローラーが最もおすすめです。
Windows との相性が良く、設定不要で多くのゲームに対応しているからです。
つまり、接続方式とメーカーを理解すれば、自分に最適なゲームパッドを選択できます。次は、実際の接続方法を見てみましょう。
ゲームパッドをWindowsに接続する方法

有線タイプ(USB)の接続方法
基本手順:
- ゲームパッドのUSBケーブルを確認
- PCのUSBポートに接続
- Windows が自動的にドライバーをインストール
- 「デバイスが使用する準備ができました」通知を確認
Xbox コントローラーの場合:
- USBケーブルをPCに接続
- コントローラーの電源が自動的にオン
- 約30秒でドライバーインストール完了
- Xbox ボタンが点灯すれば接続成功
PlayStation コントローラーの場合:
- USB-C ケーブル(PS5)または Micro USB ケーブル(PS4)で接続
- 初回はドライバーの自動インストール
- 基本的な機能はすぐに使用可能
- 高度な機能には Steam などのソフトが必要
Bluetooth(無線)接続の方法
事前準備:
- PCがBluetooth対応であることを確認
- コントローラーが充電されていることを確認
- 近くに他のBluetoothデバイスがないことを確認
Xbox ワイヤレスコントローラーのペアリング
手順1:コントローラーをペアリングモードにする
- Xbox ボタンを押してコントローラーの電源をオン
- Xbox ボタン + ペアリングボタンを同時に3秒間長押し
- Xbox ボタンが早い点滅を始めればペアリングモード
手順2:Windows側で接続
- **「設定」→「デバイス」→「Bluetoothとその他のデバイス」**を開く
- **「Bluetoothまたはその他のデバイスを追加する」**をクリック
- **「Bluetooth」**を選択
- 「Xbox Wireless Controller」を選択してペアリング
PlayStation コントローラーのペアリング
DualSense(PS5)の場合:
- PS ボタン + Share ボタンを同時に長押し(約3秒)
- ライトバーが早い点滅を開始
- Windows のBluetooth設定で「Wireless Controller」を選択
DualShock 4(PS4)の場合:
- PS ボタン + Share ボタンを同時に長押し
- ライトバーが白く点滅
- Bluetooth設定で接続
専用レシーバーを使用する場合
Xbox Wireless Adapter の場合:
- USB レシーバーをPCに接続
- レシーバーのペアリングボタンを押す
- コントローラーのペアリングボタンを押す
- 両方のライトが点灯すれば接続完了
メリット:
- Bluetooth より低遅延
- より安定した接続
- 複数コントローラーの同時接続が容易
接続後の動作確認と基本設定

Windows標準の確認方法
ゲームコントローラー設定画面の開き方:
- スタートメニューをクリック
- **「コントロール パネル」**と入力して検索
- **「デバイスとプリンター」**をクリック
- コントローラーのアイコンを右クリック
- **「ゲーム コントローラーの設定」**を選択
プロパティでの動作確認:
- コントローラーを選択して**「プロパティ」**をクリック
- **「テスト」**タブを選択
- 各ボタンやスティックを操作して反応を確認
- 十字キーが正しく動作するかチェック
- アナログスティックの可動域を確認
より簡単な確認方法(Windows 11)
設定アプリでの確認:
- 「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「デバイス」
- 接続されたコントローラーを確認
- デバイス名をクリックして詳細表示
- 「その他の設定」で詳細確認
Steam での設定確認
Steam Big Picture モードでの確認:
- Steam を起動
- 右上の**「表示」→「Big Picture モード」**
- 「設定」→「コントローラー」
- 接続されたコントローラーが表示されることを確認
- **「コントローラーテスト」**で動作確認
基本的な調整項目
感度の調整:
- アナログスティックのデッドゾーン設定
- トリガーの感度調整
- 振動の強さ設定
ボタン配置のカスタマイズ:
- ボタンの機能入れ替え
- マクロ機能の設定
- プロファイルの保存
ゲームでコントローラーを使うための設定

Steam ゲームでの設定
自動認識される場合: 多くのSteamゲームは Xbox コントローラーを自動認識します:
- ゲームを起動
- 設定画面でコントローラー項目を確認
- 必要に応じてボタン配置を調整
手動設定が必要な場合:
- Steam ライブラリでゲームを右クリック
- 「プロパティ」→「コントローラー」
- **「Steam 入力を有効にする」**をチェック
- コントローラー設定をカスタマイズ
Epic Games Store のゲーム
設定手順:
- Epic Games Launcher でゲームを起動
- ゲーム内設定で入力デバイスを確認
- 「コントローラー」または「ゲームパッド」を選択
- ボタン配置を確認・調整
古いゲームや対応していないゲーム
サードパーティソフトの活用:
JoyToKey(フリーソフト):
- JoyToKey をダウンロード・インストール
- コントローラーの入力をキーボードに変換
- ゲームごとにプロファイルを作成
- 細かいキー割り当てが可能
x360ce(Xbox 360 Controller Emulator):
- 非対応コントローラーを Xbox として認識させる
- ゲームフォルダに配置して使用
- 詳細な設定が可能
ゲーム別の推奨設定
格闘ゲーム:
- 十字キーの精度を最重視
- ボタン配置の最適化
- 入力遅延の最小化
レースゲーム:
- アナログトリガーの活用
- ステアリング感度の調整
- 振動フィードバックの設定
アクションゲーム:
- アナログスティックの感度調整
- カメラ操作の最適化
- クイックアクション用ボタンカスタマイズ
ゲームパッドが動かないときのトラブルシューティング

よくある原因と対処法
よくある原因と対処法を見ていきます。
問題1:コントローラーが認識されない
症状: 「コントローラーを接続しても、Windowsが反応しない」
原因と解決法:
USBポートの問題:
- 別のUSBポートに差し替えてみる
- USB 3.0 ポートと USB 2.0 ポートを試し分ける
- USB ハブを使用している場合は直接PCに接続
電源の問題:
- 無線コントローラーの電池残量を確認
- 充電ケーブルでの有線接続を試す
- 電源ボタンの長押しでリセット
ドライバーの問題:
- **「デバイス マネージャー」**を開く
- **「ほかのデバイス」**に「不明なデバイス」がないか確認
- あれば右クリック→「ドライバーの更新」
問題2:接続はされるが入力が反応しない
症状: 「デバイスとして認識されるが、ゲームで動作しない」
解決手順:
ステップ1:Windows標準テストでの確認
- 「ゲーム コントローラーの設定」を開く
- 「プロパティ」でボタン・スティックの反応確認
- 反応しない場合はハードウェアの問題
ステップ2:ゲーム側の設定確認
- ゲームの設定画面を開く
- 入力デバイスの設定を確認
- 「コントローラー」「ゲームパッド」が有効になっているか確認
問題3:Bluetooth接続が不安定
症状: 「接続が途切れる」「遅延が発生する」
対処法:
距離と障害物の確認:
- PCとコントローラーの距離を1~2mに
- 間に金属の障害物がないか確認
- 他のBluetooth機器の電源を一時的にオフ
Bluetoothドライバーの更新:
- **「デバイス マネージャー」**を開く
- **「Bluetooth」**を展開
- Bluetoothアダプターを右クリック→「ドライバーの更新」
問題4:振動機能が動作しない
症状: 「ボタンは動作するが、振動しない」
確認点:
ゲーム側の設定:
- ゲーム内で振動設定がオンになっているか
- 振動の強さが適切に設定されているか
Windows側の設定:
- 「ゲーム コントローラーの設定」を開く
- 「プロパティ」→「設定」タブ
- 振動機能の有効化を確認
ドライバーの完全再インストール方法
手順:
- **「デバイス マネージャー」**を開く
- 以下のセクションを確認:
- 「ヒューマン インターフェイス デバイス」
- 「Xbox Peripherals」
- 「ゲーム コントローラー」
- 該当デバイスを右クリック→「デバイスのアンインストール」
- **「このデバイスのドライバー ソフトウェアを削除する」**にチェック
- PC を再起動
- コントローラーを再接続
高度なトラブルシューティング
レジストリのクリーンアップ(上級者向け):
- **「Windows + R」**で「regedit」と入力
- 以下のパスを確認:
HKEY_CURRENT_USER\System\CurrentControlSet\Control\MediaProperties\PrivateProperties\DirectInput
- 古いコントローラーエントリを削除(注意が必要)
システムファイルの修復:
- **「コマンド プロンプト」**を管理者として実行
- **「sfc /scannow」**と入力してEnter
- システムファイルの整合性をチェック
人気ゲームパッド別の詳細設定

Xbox ワイヤレス コントローラー
Xbox Accessories アプリの活用:
- Microsoft Store から**「Xbox Accessories」**をダウンロード
- コントローラーの詳細設定が可能
- 以下の調整ができます:
- ボタンの再割り当て
- スティックの感度調整
- トリガーのデッドゾーン設定
- 振動の強度調整
プロファイル機能:
- ゲームごとに異なる設定を保存
- ワンクリックで設定切り替え
- 最大3つのプロファイルを本体に保存
PlayStation DualSense/DualShock 4
DS4Windows の活用:
- DS4Windows をダウンロード・インストール
- PlayStation コントローラーを Xbox として認識
- 詳細な設定が可能:
- ライトバーの色設定
- タッチパッドのカスタマイズ
- ジャイロセンサーの活用
- アダプティブトリガー(PS5のみ)
Steam での直接対応:
- Steam 設定→「コントローラー」
- **「PlayStation 設定サポート」**を有効化
- ゲームごとの詳細設定が可能
Nintendo Switch Pro コントローラー
BetterJoy の使用:
- BetterJoy をダウンロード
- Switch Pro コントローラーをPCで完全活用
- ジャイロセンサーやHD振動に対応
Steam での設定:
- **「Switch Pro コントローラー サポート」**を有効化
- ジャイロ機能を含む完全対応
- カスタマイズ性の高い設定
汎用USBゲームパッド
基本的な対応方法:
- 多くは標準ドライバーで動作
- メーカー提供のソフトウェアをチェック
- JoyToKey などでカスタマイズ
選択時の注意点:
- DirectInput と XInput の対応確認
- ボタン数と配置の確認
- ドライバーサポートの有無
よくある質問と回答

Q1:複数のコントローラーを同時に使用できますか?
A:はい、可能です:
同時接続数:
- 有線接続:USBポート数による(通常4つまで)
- Bluetooth:最大7~8台(実用的には4台程度)
- Xbox Wireless Adapter:最大8台
設定方法:
- 各コントローラーを個別に接続・ペアリング
- ゲーム側で複数プレイヤー設定を有効化
- Player 1、Player 2 などに割り当て
Q2:スマートフォン用のコントローラーは使えますか?
A:多くは使用可能ですが、機能制限があります:
対応状況:
- 基本的なボタン操作:ほぼ対応
- アナログスティック:対応
- 特殊機能:制限される場合が多い
推奨しない理由:
- ボタン配置がPC用と異なる
- 耐久性が低い場合がある
- ドライバーサポートが限定的
Q3:古いゲームで現代のコントローラーを使えますか?
A:サードパーティソフトを使用すれば可能です:
推奨ソフト:
- JoyToKey:キーボード入力に変換
- x360ce:Xbox コントローラーとして認識
- Xpadder:詳細なカスタマイズ可能
設定手順:
- 変換ソフトをインストール
- コントローラーの入力をキーボードにマッピング
- ゲームごとにプロファイルを作成
Q4:遅延を最小限にするにはどうすればいいですか?
A:以下の方法で遅延を削減できます:
接続方法:
- 有線接続:最も遅延が少ない
- 専用レシーバー:Bluetooth より低遅延
- Bluetooth:便利だが若干の遅延あり
設定の最適化:
- ゲームのフレームレート向上
- 垂直同期の無効化
- 専用モード(ゲームモード)の使用
Q5:コントローラーのバッテリーを長持ちさせるには?
A:以下の方法で電池持ちを改善できます:
設定での改善:
- 振動機能の無効化または弱設定
- ライト(LED)の明度を下げる
- 自動電源オフ時間の短縮
使用方法での改善:
- 使用しないときは電源オフ
- 充電ステーションの活用
- 有線接続での使用(充電しながら)
まとめ
今回は、Windowsでゲームパッドを使う方法について、接続から設定、トラブル対処まで詳しく解説しました。重要なポイントをまとめると:
基本的な接続方法
- 有線USB:挿すだけで自動認識、最も簡単
- Bluetooth:ペアリングが必要だが、ケーブルレスで快適
- 専用レシーバー:低遅延で安定した無線接続
おすすめコントローラー
- Xbox ワイヤレス コントローラー:PC との相性抜群
- PlayStation コントローラー:Steam 経由で充実した機能
- 汎用USBパッド:安価で基本機能は十分
設定のポイント
- Windows標準の確認:ゲーム コントローラーの設定
- Steam での設定:Big Picture モードで詳細調整
- ゲーム個別設定:タイトルごとの最適化
トラブル対処の基本
- ドライバーの再インストール:多くの問題を解決
- USB ポートの変更:接続不良の確認
- 電源・電池の確認:無線の場合は特に重要
高度な活用方法
- 複数コントローラー:協力・対戦プレイ
- 専用ソフト:古いゲームや非対応ゲームでの使用
- カスタマイズ:ボタン配置や感度の調整
ゲームパッドを使うことで、PCゲームの楽しさが大きく広がります。
特にアクションゲーム、格闘ゲーム、レースゲームでは、キーボード・マウスでは味わえない直感的な操作感を楽しめます。
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