「あれ?画面が全画面になって元に戻せない!」
「タスクバーやメニューが消えてしまった!」
そんな困った経験はありませんか?
パソコンを使っていると、動画を見ているときやゲームをしているとき、プレゼンテーションを開いているときなど、さまざまな場面で全画面表示になることがあります。
初心者の方は「どうやって元に戻すの?」と焦ってしまうことも多いでしょう。
この記事では、Windows で全画面表示を解除する方法を、状況別・アプリ別に詳しく解説します。
どんな場面でも慌てずに対処できるよう、基本的な方法から応用的な解決策まで幅広くご紹介します。
全画面表示について知っておくべき基本知識

全画面表示とは
全画面表示(フルスクリーンモード)とは、アプリケーションが画面全体を使って表示される状態のことです。
この状態では、通常見えているタスクバーやウィンドウの枠、メニューバーなどが隠れてしまいます。
全画面表示になる主な場面
- 動画を見ているとき(YouTube、Netflix など)
- ゲームをプレイしているとき
- プレゼンテーションを表示しているとき(PowerPoint など)
- 画像や写真を閲覧しているとき
- 電子書籍を読んでいるとき
- リモートデスクトップを使用しているとき
全画面表示のメリットとデメリット
メリット
- 画面を最大限活用できる
- 集中して作業や視聴ができる
- 没入感が高まる
- プレゼンテーションで見やすい
デメリット
- 他のアプリにアクセスしにくい
- 操作方法がわからないと戻せない
- 急いでいるときに焦ることがある
- 初心者には操作が難しい
よくある困った状況
こんなときに全画面解除が必要
- 動画を見ていて他の作業もしたくなった
- ゲーム中にメールやメッセージを確認したい
- プレゼン中に別の資料を開きたい
- 間違って全画面になってしまった
- フリーズして操作できなくなった
基本の全画面解除方法

F11キーを使った解除(最も一般的)
対応アプリ
- Google Chrome
- Microsoft Edge
- Mozilla Firefox
- Internet Explorer
- Windows エクスプローラー
- 多くの画像ビューアー
操作手順
- キーボードのF11キーを1回押す
- 全画面表示が解除される
- タスクバーやウィンドウの枠が表示される
ノートパソコンでの注意点
- 機種によってはFn + F11キーの組み合わせが必要
- キーボードに「Fn」と書かれたキーがある場合は、Fn を押しながら F11 を押す
- メーカー設定で F11 だけで動作する場合もある
Escキーを使った解除(動画・スライドショー向け)
対応する状況
- YouTube などの動画再生
- PowerPoint のスライドショー
- 画像のスライドショー表示
- 一部のゲーム
操作手順
- キーボードのEscキーを1回押す
- 全画面モードが解除される
- 通常の表示に戻る
Escキーの見つけ方
- キーボードの左上角に「Esc」と書かれている
- 「Escape」の略で、「逃げる」「終了する」という意味
- 全画面以外でも、ダイアログボックスを閉じるときにも使用
Alt + Enterキーを使った解除(ゲーム・一部アプリ向け)
対応アプリ
- 多くのPC ゲーム
- メディアプレーヤー(VLC など)
- 一部の画像・動画編集ソフト
操作手順
- Alt キーとEnter キーを同時に押す
- 全画面とウィンドウモードが切り替わる
- 繰り返し押すことで再度切り替え可能
マウスを使った全画面解除方法

タイトルバーを使った解除
多くのアプリでは、マウスを画面上部に移動させることで、隠れていたタイトルバーやメニューが一時的に表示されます。
操作手順
- マウスを画面の一番上に移動する
- しばらく待つ(1〜2秒程度)
- タイトルバーやメニューが表示される
- 「元に戻す」ボタン(□のアイコン)をクリック
- 通常のウィンドウサイズに戻る
ボタンの見つけ方
- タイトルバー右端に3つのボタンが並んでいる
- 最小化(−)、元に戻す(□)、閉じる(×)
- 真ん中の□ボタンをクリック
右クリックメニューを使った解除
一部のアプリでは、画面上で右クリックするとメニューが表示されます。
操作手順
- 画面上の何もない場所で右クリック
- 表示されるメニューから「全画面解除」や「ウィンドウモード」を選択
- 通常表示に戻る
アプリ別:全画面解除の詳細方法

ウェブブラウザ(Chrome、Edge、Firefox など)
基本的な解除方法
- F11キー:最も確実で簡単
- Escキー:動画再生中の場合
- マウス操作:画面上部にカーソルを移動してボタンクリック
YouTube 動画の場合
- 動画上でEscキーを押す
- または動画の右下にある全画面解除ボタン(□が重なったアイコン)をクリック
- F11キーでブラウザ全体の全画面も解除できる
Netflix などの動画配信サービス
- Escキーで動画の全画面を解除
- マウスを動かすとコントロールパネルが表示される
- 全画面解除ボタンをクリック
PowerPoint のスライドショー
解除方法
- Escキーを押す(最も簡単)
- 右クリック→「スライドショーの終了」
- Alt + F4でアプリ全体を終了
発表中の注意点
- Escキーを押すとスライドショーが完全に終了する
- 一時停止したい場合は「B」キー(黒画面)や「W」キー(白画面)を使用
- 再開するには任意のキーを押す
PC ゲーム
ゲームによって操作方法が異なりますが、一般的な方法は以下の通りです。
一般的な解除方法
- Alt + Enter:最も多くのゲームで共通
- Alt + Tab:他のアプリに切り替えて強制的に解除
- F11キー:一部のゲーム
- Escキー:ゲーム内メニューを表示してから設定変更
Steam ゲームの場合
- Shift + TabでSteam オーバーレイを表示
- 設定からウィンドウモードに変更
- またはゲーム内設定でフルスクリーンを無効化
オンラインゲームの場合
- ゲーム内の設定メニューから「ウィンドウモード」に変更
- Alt + Enter が効かない場合は、ゲームの公式サポートサイトで確認
画像・動画編集ソフト
Adobe系ソフト(Photoshop、Premiere など)
- F11キー:フルスクリーンモードの切り替え
- Tab キー:パネルの表示・非表示切り替え
- メニューバーの「表示」→「フルスクリーンモード」で解除
動画プレーヤー(VLC、Windows Media Player など)
- F11キーまたはAlt + Enter
- Escキー
- ダブルクリックで切り替えできる場合もある
リモートデスクトップ
Windows 標準のリモートデスクトップ
- Ctrl + Alt + Break:全画面とウィンドウモードの切り替え
- Ctrl + Alt + Home:リモートデスクトップの接続メニューを表示
TeamViewer、Chrome リモートデスクトップなど
- F11キー
- 画面上部にマウスを移動してツールバーを表示
- 専用の解除ボタンをクリック
全画面が解除できないときの緊急対処法

タスクマネージャーを使った強制解除
フリーズして他の方法が効かない場合の最終手段です。
操作手順
- Ctrl + Shift + Escキーを同時に押す
- タスクマネージャーが開く
- 問題のあるアプリを選択
- 「タスクの終了」ボタンをクリック
- アプリが強制終了される
注意点
- 保存していないデータは失われる可能性がある
- 正常な終了ではないため、設定が保存されない場合がある
Alt + Tab を使ったアプリ切り替え
操作手順
- Alt + Tabキーを同時に押す
- 開いているアプリの一覧が表示される
- Tabキーを押してデスクトップや他のアプリを選択
- Alt キーを離して切り替え実行
- 全画面アプリから一時的に離脱
Windows キーを使った緊急脱出
操作手順
- Windows キーを押す
- スタートメニューが強制的に表示される
- 全画面状態から一時的に脱出
- 他の操作で全画面アプリを終了
Ctrl + Alt + Delete を使った緊急対応
操作手順
- Ctrl + Alt + Deleteキーを同時に押す
- Windows セキュリティ画面が表示される
- 「タスクマネージャー」を選択
- 問題のアプリを強制終了
予防策と設定方法

アプリごとの全画面無効化設定
ブラウザの設定
- Chrome:設定 → 詳細設定 → プライバシーとセキュリティ → サイトの設定
- Edge:設定 → サイトのアクセス許可 → 全画面表示
- Firefox:about:config で fullscreen 関連設定を変更
ゲームの設定
- ゲーム起動時に設定画面でウィンドウモードを選択
- Steam:ライブラリ → ゲーム右クリック → プロパティ → 起動オプション
- 起動オプションに「-windowed」などを追加
デュアルモニター環境での全画面管理
設定のポイント
- メインモニターとサブモニターを適切に設定
- 全画面アプリは通常メインモニターで実行される
- Windows + P キーで表示モードを変更可能
便利な操作
- Windows + 左右矢印キー:ウィンドウを別モニターに移動
- Windows + 上矢印キー:ウィンドウを最大化
- Windows + 下矢印キー:ウィンドウを元のサイズに戻す
トラブルシューティング
よくある問題と解決方法
問題1:F11 キーが効かない
- 原因:ファンクションキーが無効になっている
- 解決方法:Fn + F11 キーを試す、またはBIOS設定でファンクションキーの動作を変更
問題2:Esc キーを押しても反応しない
- 原因:アプリがフリーズしている
- 解決方法:Alt + Tab で別アプリに切り替えてから再試行
問題3:マウスが全画面アプリから出られない
- 原因:ゲームなどでマウスがロックされている
- 解決方法:Alt + Tab でアプリを切り替え、またはタスクマネージャーで強制終了
問題4:画面が真っ黒になって操作できない
- 原因:ディスプレイドライバーの問題
- 解決方法:Ctrl + Shift + Windows + B キーでディスプレイドライバーを再起動
Windows のバージョン別の違い
Windows 10 の場合
- 基本的な操作は共通
- ゲームモード機能で全画面ゲームの動作が最適化される
Windows 11 の場合
- 基本操作は Windows 10 と同様
- 新しいスナップ機能でウィンドウ管理が向上
- Microsoft Store アプリの全画面動作が改善
全画面解除方法の比較表
操作方法 | 対応アプリ | 成功率 | 難易度 | おすすめ度 |
---|---|---|---|---|
F11キー | ブラウザ、エクスプローラー | 高 | 簡単 | ★★★★★ |
Escキー | 動画、スライドショー | 高 | 簡単 | ★★★★★ |
Alt + Enter | ゲーム、メディアプレーヤー | 中 | 簡単 | ★★★★☆ |
マウス操作 | 一般的なアプリ | 中 | 普通 | ★★★☆☆ |
タスクマネージャー | 全てのアプリ | 高 | 普通 | ★★★☆☆ |
よくある質問

Q: 全画面を解除したらアプリが閉じてしまいました
A: Escキーやタスクマネージャーを使うとアプリ自体が終了する場合があります。F11キーを使うとアプリは開いたまま全画面だけ解除できます。
Q: ゲーム中に全画面を解除すると動作が重くなります
A: ゲームは全画面での実行に最適化されている場合があります。設定でウィンドウモードでも快適に動作するよう調整してください。
Q: 複数のモニターを使っているとき、全画面がうまく解除できません
A: Windows + P キーで表示設定を変更するか、ディスプレイ設定でメインモニターを変更してみてください。
Q: ブラウザで動画を見ているとき、全画面解除の方法が複数あって混乱します
A: まずEscキーで動画の全画面を解除し、その後F11キーでブラウザ全体の全画面を解除するという順序で操作してください。
まとめ
Windows での全画面表示解除は、基本的な操作を覚えてしまえば簡単です。
覚えておくべき基本操作
- F11キー:最も汎用性が高い
- Escキー:動画やスライドショーに効果的
- Alt + Enter:ゲームやメディアプレーヤー向け
- タスクマネージャー:緊急時の最終手段
状況別の対応方法
- ブラウザ:F11キーまたはマウス操作
- 動画再生:Escキーまたは専用ボタン
- ゲーム:Alt + Enter またはゲーム内設定
- プレゼンテーション:Escキーで終了
トラブル時の対処
- 複数の方法を順番に試す
- フリーズした場合はタスクマネージャーを活用
- 保存していないデータがある場合は慎重に対応
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