【初心者向け】Windowsコマンドプロンプトでフォルダ階層をツリー形式で表示する方法

Windows

Windowsを長く使っていると、フォルダが深く複雑になりがちですよね。

「このファイル、どこに保存したんだっけ?」「階層構造を一目で把握したい!」

そんなときに便利なのが、コマンドプロンプトでのツリー表示です。

この記事では、Windowsのコマンドプロンプトを使って、フォルダ階層をツリー形式で表示する方法をわかりやすく解説します。

初心者の方でも安心して読み進められるよう、図解や実例も交えてご紹介します。

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コマンドプロンプトとは?

コマンドプロンプト(cmd)は、Windowsに標準搭載されているコマンドラインツールです。

黒い画面に直接コマンドを入力することで、ファイル操作やシステム情報の確認ができます。

初心者には少し敷居が高いように思われがちですが、今回使うコマンドは非常にシンプル。
安心して読み進めてください。

コマンドプロンプトの起動方法

  1. Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. 「cmd」と入力してEnterキーを押す
  3. 黒い画面(コマンドプロンプト)が表示される

「tree」コマンドの基本構文

フォルダ階層をツリー形式で表示するためのコマンドは以下の通りです。

tree

ただし、何もオプションを付けずに実行すると、現在のディレクトリ以下の階層しか表示されません。

基本的な構文は以下のようになります:

tree [ドライブ名:\パス] [/F] [/A]

オプションの意味

オプション内容
/Fファイル名も表示する
/AASCII文字で表示(罫線が文字化けしない)

実際にフォルダ構造をツリー表示してみよう

例として、デスクトップ上の「プロジェクト」フォルダをツリー形式で表示するには:

cd %USERPROFILE%\Desktop\プロジェクト
tree /F /A

このようにすると、以下のような出力が表示されます:

+---ドキュメント
|   +---企画書.docx
|   \---参考資料.pdf
+---画像
|   \---ロゴ.png
\---コード
    +---main.py
    \---utils.py

視覚的に構造が把握できるので、フォルダ整理や資料共有にも便利です。

直接パスを指定する方法

カレントディレクトリを変更せずに、特定のフォルダのツリーを表示することもできます:

tree C:\Users\ユーザー名\Desktop\プロジェクト /F /A

より見やすく表示するオプションの活用

デフォルトだと日本語環境では罫線が文字化けする場合があります。

そんなときは /A オプションが有効です。また、ファイル名まで表示したい場合は /F をつけることで、より詳細な構成が見られます。

オプションの組み合わせ

複数のオプションを組み合わせることで、より自分の用途に合った表示ができます:

tree /F /A         # フォルダとファイルをASCII文字で表示
tree /A            # フォルダのみをASCII文字で表示
tree /F            # フォルダとファイルを罫線で表示

出力結果をテキストファイルに保存する方法

チームで構造を共有したいときや、資料として保存したいときには、結果をファイルに書き出すと便利です。

tree /F /A > folder_structure.txt

実行後、同じフォルダに「folder_structure.txt」というテキストファイルが生成され、中にツリー構造が記録されています。

保存場所を指定する方法

特定の場所に保存したい場合は、フルパスを指定します:

tree /F /A > C:\Users\ユーザー名\Documents\folder_structure.txt

よくあるエラーとその対処法

「指定されたパスが見つかりません」

パスに全角スペースが含まれていたり、フォルダ名が間違っている可能性があります。

パスはダブルクオーテーション(””)で囲むと安心です。

例:

tree "C:\Users\ユーザー名\Desktop\プロジェクト" /F /A

「アクセスが拒否されました」

表示しようとしているフォルダにアクセス権がない可能性があります。

管理者権限でコマンドプロンプトを起動してみてください。

「文字化けする」

/A オプションを使用しても文字化けする場合は、コマンドプロンプトの文字コードを変更してみましょう:

chcp 65001

このコマンドはコマンドプロンプトの文字コードをUTF-8に変更します。

応用:ネットワークドライブやUSBでも使える?

はい、treeコマンドは外部ドライブやネットワーク共有フォルダでも使用可能です。

ただし、アクセス権やドライブのマウント状況によってはうまく動作しない場合があるため、その点には注意してください。

USBメモリの例

tree F:\ /F /A

ネットワークドライブの例

tree "\\server\shared_folder" /F /A

特定の階層まで表示する

非常に階層が深い場合、表示が煩雑になることがあります。

そんなときは、重要な部分だけを抜き出すために、一旦必要な階層までcdコマンドで移動してからtreeを実行するのがおすすめです。

まとめ

Windowsのコマンドプロンプトでフォルダ階層をツリー形式で表示する方法はとてもシンプルで、使いこなせば日々の作業効率も格段にアップします。

特に、

  • フォルダ構成の見直し
  • チームとの情報共有
  • ドキュメント作成 といった場面で非常に役立つので、ぜひ習得しておきたいスキルです。

シンプルな「tree /F /A」から始めて、少しずつ応用にもチャレンジしてみてください!

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