「Windows 11はMicrosoftアカウント必須って聞いたけど…」 「プライバシーが心配だから、ローカルアカウントを使いたい」 「初期設定でローカルアカウントの選択肢が見つからない!」 「会社のPCだから、個人のMicrosoftアカウントは使いたくない」
こんな悩み、ありませんか?
確かに、Windows 11ではMicrosoftアカウントの使用が強く推奨され、ローカルアカウントの作成方法が分かりにくくなっています。 でも安心してください!
Windows 11でも、ローカルアカウントは確実に作成・使用できます!
この記事では、隠された作成方法から、Microsoftアカウントとの使い分け、切り替え方法まで、すべて解説します。 プライバシーを重視する方も、オフライン環境で使いたい方も、この記事を読めば完璧です!
- ローカルアカウント vs Microsoftアカウント:違いを理解しよう
- 【新規インストール時】Windows 11でローカルアカウントを作成する方法
- 【既存のWindows 11】Microsoftアカウントからローカルアカウントに切り替える
- 【追加作成】2つ目以降のローカルアカウントを作成
- ローカルアカウントでMicrosoft Storeを使う方法
- ローカルアカウントのセキュリティ設定
- ローカルアカウントとOneDriveの連携
- トラブルシューティング
- ローカルアカウントのバックアップと移行
- ベストプラクティス:ローカルアカウントを快適に使うコツ
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:ローカルアカウントで自由なWindows 11を!
ローカルアカウント vs Microsoftアカウント:違いを理解しよう

それぞれの特徴を比較
まず、2つのアカウントタイプの違いを明確にしましょう。
🏠 ローカルアカウント
メリット:
- ✅ インターネット接続不要
- ✅ プライバシー保護(データがMicrosoftに送信されない)
- ✅ パスワードなしも可能
- ✅ 完全にオフラインで使用可能
- ✅ メールアドレス不要
デメリット:
- ❌ 設定の同期なし
- ❌ Microsoft Storeの一部機能制限
- ❌ OneDrive自動同期なし
- ❌ Bitlocker回復キーの自動バックアップなし
- ❌ 「デバイスを探す」機能なし
☁️ Microsoftアカウント
メリット:
- ✅ 設定やファイルの自動同期
- ✅ Microsoft Store完全利用
- ✅ OneDrive統合
- ✅ パスワード忘れ時の回復が簡単
- ✅ 複数デバイスで同じ環境
デメリット:
- ❌ インターネット接続必要
- ❌ プライバシーの懸念
- ❌ データがクラウドに保存される
- ❌ アカウント管理が必要
どちらを選ぶべき?使用シーン別ガイド
ローカルアカウントがおすすめの場合:
- 共有PCや公共のコンピューター
- 子供用のPC
- オフライン環境での使用
- プライバシーを最重視
- 会社のPCで個人アカウントを使いたくない
Microsoftアカウントがおすすめの場合:
- 個人用のメインPC
- 複数デバイスを使用
- クラウド同期を活用したい
- Microsoft 365を利用
- ゲーム(Xbox)との連携
【新規インストール時】Windows 11でローカルアカウントを作成する方法
方法1:ネットワークを切断して作成(最も簡単!)
Windows 11のセットアップ中にローカルアカウントを作成する最も確実な方法です。
手順:
- Windows 11のインストール開始
- 「国または地域」を選択後、次へ
- ネットワーク接続の画面で切断
- 有線LAN:ケーブルを抜く
- Wi-Fi:接続しない
- 「インターネットに接続していません」をクリック
- 「制限された設定で続行」を選択
- ローカルアカウント作成画面が表示
- ユーザー名を入力
- パスワードを設定(省略可)
- セキュリティの質問を3つ設定
- セットアップ完了!
方法2:コマンドでネットワーク要求をバイパス
セットアップ中にコマンドを使用する方法です。
手順:
- ネットワーク接続画面で Shift + F10
- コマンドプロンプトが開く
- 以下のコマンドを入力:
OOBE\BYPASSNRO
- PCが自動的に再起動
- 「インターネットに接続していません」オプションが表示
- 「制限された設定で続行」を選択
方法3:Windows 11 Proでの作成方法
Pro版には「ドメイン参加」オプションがあります。
手順:
- Microsoftアカウントのサインイン画面
- 「サインインオプション」をクリック
- 「ドメイン参加」を選択
- 「代わりにドメインに参加する」
- ローカルアカウント作成画面へ
【既存のWindows 11】Microsoftアカウントからローカルアカウントに切り替える

安全に切り替える手順
すでにMicrosoftアカウントでサインインしている場合の切り替え方法です。
重要:切り替え前の準備
- OneDriveのファイルをバックアップ
- Microsoft Storeアプリの確認
- BitLockerの回復キーを保存
- 重要な設定をメモ
切り替え手順:
- 設定を開く(Windows + I)
- 「アカウント」をクリック
- 「ユーザーの情報」を選択
- 「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」をクリック ※表示されない場合は、下記のトラブルシューティング参照
- 現在のパスワードを入力
- ローカルアカウントの情報を入力
- ユーザー名
- パスワード(省略可)
- パスワードのヒント
- 「サインアウトと完了」をクリック
- ローカルアカウントでサインイン
【追加作成】2つ目以降のローカルアカウントを作成
家族や他のユーザー用のアカウント作成
複数のローカルアカウントを作成する方法です。
手順:
- 設定 → アカウント → 家族とその他のユーザー
- 「その他のユーザーをこのPCに追加」をクリック
- 「このユーザーのサインイン情報がありません」を選択
- 「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」をクリック
- ローカルアカウント情報を入力
- ユーザー名
- パスワード(任意)
- パスワードのヒント(パスワード設定時)
- 「次へ」→ 完了
管理者権限の付与
作成したローカルアカウントに管理者権限を与える方法。
手順:
- 設定 → アカウント → 家族とその他のユーザー
- 対象アカウントをクリック
- 「アカウントの種類の変更」
- 「管理者」を選択
- 「OK」で適用
ローカルアカウントでMicrosoft Storeを使う方法
制限を回避してアプリをインストール
ローカルアカウントでもMicrosoft Storeは使えます!
方法1:一時的にMicrosoftアカウントでサインイン
- Microsoft Storeを開く
- 右上のアカウントアイコン → サインイン
- Microsoftアカウントでサインイン
- アプリをダウンロード・インストール
- サインアウト(アプリは使用可能)
方法2:無料アプリのみ使用
多くの無料アプリはサインインなしでインストール可能です。
方法3:wingetコマンドを使用
# PowerShellで実行
winget search [アプリ名]
winget install [アプリID]
# 例:VLC media playerのインストール
winget install VideoLAN.VLC
ローカルアカウントのセキュリティ設定
パスワードなしアカウントの作成
自宅で一人で使う場合など、パスワードなしも可能です。
設定方法:
- アカウント作成時にパスワード欄を空白
- またはnetplwizで自動サインイン設定
netplwizでの設定:
1. Win + R → 「netplwiz」
2. 対象ユーザーを選択
3. 「ユーザーがこのコンピューターを使うには...」のチェックを外す
4. パスワードを入力(空欄でもOK)
5. OK → 再起動で自動サインイン
Windows Helloの設定
ローカルアカウントでも生体認証は使えます!
設定手順:
- 設定 → アカウント → サインインオプション
- Windows Hello顔認証/指紋認証/PIN
- 「セットアップ」をクリック
- 現在のパスワードを入力(設定している場合)
- 生体情報を登録
ローカルアカウントとOneDriveの連携
OneDriveを個別に設定
ローカルアカウントでもOneDriveは使用可能です。
設定手順:
- タスクバーのOneDriveアイコンをクリック
- 「サインイン」を選択
- Microsoftアカウントでサインイン
- 同期フォルダーを選択
- 設定完了
これで、ローカルアカウントのままOneDriveが使えます!
トラブルシューティング

よくある問題と解決方法
問題1:「ローカルアカウントに切り替える」が表示されない
原因と解決策:
- 組織のポリシーで制限されている
- Windows 11 HomeのS モード
- レジストリで無効化されている
レジストリでの有効化:
1. regedit を管理者で起動
2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
3. 「NoLocalAccount」を削除または0に設定
問題2:パスワードを忘れた
解決方法:
- セキュリティの質問に答える
- パスワードリセットディスクを使用
- 別の管理者アカウントからリセット
コマンドでのリセット:
# 管理者権限のコマンドプロンプト
net user [ユーザー名] [新しいパスワード]
問題3:Microsoft Storeが使えない
解決策:
- WSResetコマンドを実行
wsreset -i
- Microsoft Storeをリセット
- 一時的にMicrosoftアカウントでサインイン
ローカルアカウントのバックアップと移行
プロファイルのバックアップ
ローカルアカウントのデータをバックアップする方法。
手動バックアップ:
C:\Users\[ユーザー名]
このフォルダー全体をバックアップ
重要なフォルダー:
- Desktop(デスクトップ)
- Documents(ドキュメント)
- Pictures(画像)
- Downloads(ダウンロード)
- AppData(アプリ設定)
新しいPCへの移行
移行手順:
- 古いPCでデータをバックアップ
- 新しいPCで同じユーザー名のローカルアカウント作成
- データを新しいユーザーフォルダーにコピー
- 権限を適切に設定
ベストプラクティス:ローカルアカウントを快適に使うコツ
推奨設定チェックリスト
セキュリティ:
- [ ] 強力なパスワード設定(または意図的になし)
- [ ] Windows Hello設定
- [ ] ウイルス対策ソフト有効化
- [ ] Windows Update自動更新
バックアップ:
- [ ] 重要データの定期バックアップ
- [ ] システムイメージの作成
- [ ] 回復ドライブの作成
利便性:
- [ ] 必要なアプリのインストール
- [ ] OneDrive個別設定(必要な場合)
- [ ] ブラウザーの同期設定
よくある質問(FAQ)

Q1: Windows Updateはローカルアカウントでも使える?
A: はい、問題なく使用できます。Microsoftアカウントは不要です。
Q2: ローカルアカウントでXboxゲームはプレイできる?
A: Xbox Game PassやMicrosoft Storeのゲームには、Microsoftアカウントが必要です。
Q3: 後からMicrosoftアカウントに戻せる?
A: はい、設定からいつでも切り替え可能です。データも保持されます。
Q4: 企業のPCでローカルアカウントは使える?
A: 組織のポリシーによります。IT管理者に確認してください。
Q5: Windows 11 HomeでS モードの場合は?
A: S モードを解除する必要があります(無料、ただし元に戻せません)。
まとめ:ローカルアカウントで自由なWindows 11を!
Windows 11でのローカルアカウントについて、作成から活用まで解説してきました。
この記事のポイント:
✅ Windows 11でもローカルアカウントは確実に使える
✅ ネットワーク切断で簡単に作成可能
✅ プライバシー重視ならローカルアカウント
✅ Microsoft Storeも工夫次第で利用可能
✅ いつでも切り替え可能
使い分けの指針:
- プライバシー重視 → ローカルアカウント
- 利便性重視 → Microsoftアカウント
- 両方の利点 → 用途別に使い分け
最後にアドバイス: Microsoftアカウントの押し付けを感じるかもしれませんが、ローカルアカウントという選択肢は確実に残されています。
自分の使い方に合わせて、適切なアカウントタイプを選びましょう。 プライバシーと利便性のバランスを、自分でコントロールできるのがWindows 11の良さです。
この記事を参考に、自分に最適な環境を構築してください!
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