Windows 11を24H2にアップデートしたら、突然音が出なくなった——2024年10月以降、このような報告が急増しています。
「昨日まで普通に音楽を聴いていたのに」「アップデート後、Realtekドライバーが消えた」「再起動すると音が出なくなる」。Realtek Audioドライバーを使っている多くのユーザーが、Windows 11 24H2アップデート後にこのような問題に直面しています。
実は、Windows 11 24H2には、Realtek Audioドライバーとの深刻な互換性問題があることが判明しています。Dell、HP、Lenovo、ASUSなどの主要パソコンメーカーも、公式サポートページでこの問題を認めています。
今回は、Windows 11 24H2でRealtek Audioから音が出ない問題について、原因から解決方法、予防策まで、徹底的に解説します。
- Windows 11 24H2とは?
- Windows 11 24H2でのRealtek Audio問題の概要
- なぜWindows 11 24H2で音が出なくなるのか?
- トラブルシューティング:段階別の解決方法
- レベル1:基本的な確認(所要時間:5分)
- レベル2:Windows標準機能を使った修復(所要時間:15分)
- レベル3:ドライバーの完全再インストール(所要時間:30分)
- レベル4:Intel Smart Sound Technology(SST)の再構築(所要時間:45分)
- レベル5:Windows 11 23H2へのロールバック(所要時間:30分〜1時間)
- レベル6:KB5050009更新プログラムのアンインストール(所要時間:15分)
- レベル7:BIOSリセットとバッテリー交換(所要時間:30分)
- レベル8:デバイスマネージャーでの高度な操作(所要時間:30分)
- レベル9:システムの復元(所要時間:30分〜1時間)
- 予防策:24H2でのオーディオ問題を防ぐ方法
- 特殊なケース:メーカー別の対処法
- よくある質問
- まとめ
Windows 11 24H2とは?

まず、Windows 11 24H2について簡単に説明します。
Windows 11 24H2の概要
リリース時期
- 2024年10月にリリース
- 2024年度後半(24H2)の大型アップデート
- ビルド番号:26100.xxxx
主な新機能
- AI機能の強化
- セキュリティ機能の向上
- パフォーマンスの改善
- UIの改良
しかし、これらの改善と引き換えに、多くのオーディオ問題が発生しています。
24H2の確認方法
自分のWindows 11が24H2かどうかを確認しましょう。
手順
- 「Win + i」キーを押して設定を開く
- 「システム」→「バージョン情報」をクリック
- 「Windowsの仕様」セクションを確認
- 「バージョン」が「24H2」と表示されていれば24H2
Windows 11 24H2でのRealtek Audio問題の概要
24H2アップデート後に報告されている主な問題を整理します。
報告されている主な症状
1. 音が全く出ない
- アップデート直後から音が出ない
- スピーカー、ヘッドホン、両方とも無音
- Windows起動音も鳴らない
2. デバイスマネージャーからRealtek が消える
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」にRealtekが表示されない
- 「オーディオ出力デバイスがインストールされていません」と表示される
3. 再起動すると音が出なくなる
- ドライバーをアンインストールすると音が出る
- しかし再起動すると自動的にRealtekドライバーがインストールされ、また無音になる
4. ドライバーのインストールが失敗する
- 「Install Realtek Audio Driver Failure !!」エラー
- エラーコード:0x0000007F、-0001など
- インストーラーが途中で止まる
5. 音が途切れる
- 音は出るが、数秒~数十秒で途切れる
- 再生デバイスを切り替えると無音になる
影響を受けるデバイス
以下のようなデバイスで問題が報告されています。
パソコンメーカー
- Dell(XPS 8930など)
- HP(OMEN、Pavilionなど)
- Lenovo(ThinkPadなど)
- ASUS(ZenBook 14 OLEDなど)
- 富士通(ESPRIMOなど)
- マザーボード(GIGABYTE、ASRock、MSIなど)
オーディオチップ
- Realtek ALC892
- Realtek ALC1220
- Realtek ALC4050/4080/4082
- Cirrus Logic(一部)
つまり、ほぼすべてのRealtekオーディオユーザーが影響を受ける可能性があります。
なぜWindows 11 24H2で音が出なくなるのか?
24H2で音が出なくなる原因を詳しく見ていきましょう。
原因1:ドライバーの互換性問題
問題の詳細
Windows 11 24H2では、オーディオスタックに大きな変更が加えられました。
- UAA(Universal Audio Architecture)の変更
- 新しいオーディオエンジンの導入
- ドライバーインターフェースの変更
古いRealtekドライバーは、これらの変更に対応していません。その結果、ドライバーは認識されるものの、実際には動作しない状態になります。
原因2:Windowsによる自動ドライバー置き換え
問題の詳細
24H2では、Windows Updateが積極的にドライバーを更新・置き換えます。
- メーカー提供の最適化ドライバーを、Microsoftの汎用ドライバーに置き換える
- Realtek拡張ドライバー(Extension)を自動的にインストールする
- これらの汎用ドライバーがパソコンのハードウェアと互換性がない
その結果、正常に動作していたドライバーが使えなくなります。
原因3:セキュリティ強化による影響
問題の詳細
Windows 11 24H2では、セキュリティ機能が強化されました。
強化された機能
- HVCI(Hypervisor-protected Code Integrity / メモリ整合性)
- Secure Boot の厳格化
- 脆弱ドライバー ブロックリスト の強化
- Smart App Control
これらの機能により、古い署名のRealtekドライバーや、セキュリティ要件を満たさないドライバーがブロックされることがあります。
原因4:特定のWindows Update(KB5050009)
問題の詳細
2025年1月に配信されたKB5050009更新プログラムが、オーディオ問題を引き起こすことが報告されています。
KB5050009による問題
- オーディオデバイスが認識されなくなる
- Bluetoothオーディオが使えなくなる
- ウェブカメラも影響を受けることがある
原因5:Intel Smart Sound Technology(SST)との競合
問題の詳細
Intel製チップセットを使用しているパソコンでは、Intel Smart Sound Technology(SST)とRealtekドライバーの両方が必要です。
24H2アップデート時に、このSST部分が正しくインストールされないことがあり、結果としてRealtekドライバーが動作しません。
原因6:BIOSバッテリーの消耗
問題の詳細
24H2アップデート時の再起動で、BIOSバッテリーが消耗している場合、BIOS設定がリセットされることがあります。
その結果、オンボードオーディオが無効化され、音が出なくなります。
トラブルシューティング:段階別の解決方法
それでは、具体的な解決方法を見ていきましょう。簡単な方法から順番に試してください。
レベル1:基本的な確認(所要時間:5分)
まずは、最も基本的な項目を確認しましょう。
ステップ1-1:音量とミュートを確認
手順
- タスクバーのスピーカーアイコンをクリック
- 音量スライダーが0になっていないか確認
- スピーカーアイコンに「×」マークが付いていないか確認
- 付いている場合は、アイコンをクリックしてミュートを解除
ステップ1-2:既定のデバイスを確認
手順
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンドの設定」を選択
- 「出力」セクションまでスクロール
- 「出力デバイスを選択してください」を確認
- 「Realtek(R) Audio」または「スピーカー (Realtek…)」が選択されているか確認
- 別のデバイスが選択されている場合は、Realtekに変更
- 「デバイスのプロパティ」をクリック
- 音量を調整し、「テスト」をクリック
ステップ1-3:Windowsオーディオサービスを再起動
手順
- 「Win + R」キーを押す
- 「services.msc」と入力してEnterキーを押す
- 「Windows Audio」を探して右クリック
- 「再起動」を選択
- 同様に「Windows Audio Endpoint Builder」も再起動
- 「Audiosrv」も再起動
これで音が出るようになった場合は、これで終了です。出ない場合は次に進みます。
レベル2:Windows標準機能を使った修復(所要時間:15分)
Windows標準のトラブルシューティング機能を使います。
ステップ2-1:オーディオトラブルシューティングを実行
手順
- 設定→システム→トラブルシューティング
- 「その他のトラブルシューティングツール」をクリック
- 「オーディオの再生」の「実行」をクリック
- トラブルシューティングが開始される
- 画面の指示に従って操作
- 問題が検出された場合は、自動的に修正される
ステップ2-2:ドライバーを最新に更新
手順
- デバイスマネージャーを開く(Win + X → デバイスマネージャー)
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Realtek(R) Audio」を右クリック
- 「ドライバーの更新」を選択
- 「ドライバーを自動的に検索」を選択
- 最新のドライバーが見つかった場合は自動的にインストールされる
- インストール後、再起動
ステップ2-3:ドライバーをロールバック
最近ドライバーが更新された場合、古いバージョンに戻すことで解決することがあります。
手順
- デバイスマネージャーを開く
- 「Realtek(R) Audio」を右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「ドライバー」タブをクリック
- 「ドライバーを元に戻す」ボタンがクリックできる場合は、クリック
- 理由を選択して「はい」をクリック
- 再起動
注意: このボタンがグレーアウトしている場合は、ロールバックできません。次の方法に進んでください。
レベル3:ドライバーの完全再インストール(所要時間:30分)
ドライバーを完全に削除してから、再インストールします。
ステップ3-1:現在のドライバーを完全削除
手順
- デバイスマネージャーを開く
- 「表示」→「非表示のデバイスの表示」をクリック
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- Realtekに関連するすべてのデバイスを右クリック
- 「デバイスのアンインストール」を選択
- 重要: 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します。」に必ずチェックを入れる
- 「アンインストール」をクリック
- すべてのRealtekデバイスで同じ操作を繰り返す
ステップ3-2:関連アプリケーションも削除
手順
- 設定→アプリ→インストールされているアプリ
- 以下のアプリを探して削除(ある場合)
- Realtek Audio Console
- Realtek Audio Control
- Realtek HD Audio Manager
- HP Audio Control(HPパソコンの場合)
- その他のRealtek関連アプリ
- それぞれ「アンインストール」をクリック
ステップ3-3:パソコンを再起動
- すべてのアンインストールが完了したら、パソコンを再起動
- 再起動後、Windowsが汎用ドライバーを自動的にインストールすることがあります
ステップ3-4:メーカー公式ドライバーをインストール
重要: 必ずパソコンメーカーまたはマザーボードメーカーの公式サイトから、Windows 11 24H2対応のドライバーをダウンロードしてください。
Dell、HP、Lenovoなどの既製パソコンの場合
- パソコンのモデル名を確認
- メーカーの公式サポートサイトにアクセス
- Dell:support.dell.com
- HP:support.hp.com
- Lenovo:support.lenovo.com
- ASUS:asus.com/support
- 富士通:fmworld.net/cs/azbyclub
- 自分のモデルを検索
- 「ドライバー・ダウンロード」ページを開く
- OSで「Windows 11 64bit」または「Windows 11 バージョン 24H2」を選択
- 「オーディオ」カテゴリから、Realtek Audio Driverをダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行
- 管理者権限で実行(右クリック→「管理者として実行」)
- インストールウィザードに従う
- 完了後、再起動
自作PCの場合
- マザーボードのモデル名を確認
- マザーボードメーカーのサイトにアクセス
- ASUS:asus.com/support
- MSI:msi.com/support
- GIGABYTE:gigabyte.com/support
- ASRock:asrock.com/support
- 自分のマザーボードモデルを検索
- 「サポート」→「ドライバー」ページを開く
- 「Audio」カテゴリから最新のRealtekドライバーをダウンロード
- インストール
レベル4:Intel Smart Sound Technology(SST)の再構築(所要時間:45分)
Intel製チップセットを使用している場合、SSTとRealtekドライバーの両方が必要です。
ステップ4-1:SSTドライバーをインストール
手順
- 設定→Windows Update
- 「詳細オプション」をクリック
- 「オプションの更新プログラム」をクリック
- 「ドライバーの更新プログラム」を展開
- 「Intel Smart Sound Technology」または「Intel SST」を探す
- 見つかった場合は、チェックを入れて「ダウンロードしてインストール」
- インストール後、再起動
ステップ4-2:Realtekドライバーを再インストール
SSTドライバーをインストールしてから、Realtekドライバーを再インストールします。
- 前述のレベル3の手順に従って、Realtekドライバーをインストール
- 再起動
注意: 必ずこの順序(SST → Realtek)でインストールしてください。
レベル5:Windows 11 23H2へのロールバック(所要時間:30分〜1時間)
どうしても解決しない場合、24H2アップデート前の23H2に戻すことができます。
注意: この方法は、24H2にアップデートしてから10日以内のみ有効です。
ステップ5-1:ロールバック可能か確認
手順
- 設定→システム→回復
- 「前のバージョンに戻す」セクションを確認
- 「戻る」ボタンがある場合は、ロールバック可能
- ボタンがグレーアウトまたは表示されない場合は、ロールバック不可
ステップ5-2:23H2にロールバック
手順
- 設定→システム→回復
- 「戻る」ボタンをクリック
- 理由を選択(「その他」を選択可能)
- 「ファイルを保持する」を選択(推奨)
- 「Windows 11 23H2に戻す」をクリック
- 確認画面で「はい」をクリック
- ロールバックが開始される(30分〜1時間程度)
- 完了後、自動的に再起動
ステップ5-3:24H2への自動再アップデートを防ぐ
23H2に戻っても、Windowsは自動的に24H2に再度アップデートしようとします。
手順
- 設定→Windows Update
- 「詳細オプション」をクリック
- 「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを取得する」をオフにする
- 「更新プログラムを一時停止」をクリック
- 「5週間一時停止」を選択
これで、5週間は24H2へのアップデートが阻止されます。
レベル6:KB5050009更新プログラムのアンインストール(所要時間:15分)
2025年1月の更新プログラムKB5050009が原因の場合、これをアンインストールします。
ステップ6-1:KB5050009を確認
手順
- 設定→Windows Update
- 「更新履歴」をクリック
- リストに「KB5050009」があるか確認
ステップ6-2:アンインストール
手順
- 設定→Windows Update→更新履歴
- 一番下までスクロール
- 「更新プログラムのアンインストール」をクリック
- リストから「KB5050009」を探す
- クリックして選択
- 「アンインストール」をクリック
- 確認画面で「はい」をクリック
- アンインストール完了後、再起動
レベル7:BIOSリセットとバッテリー交換(所要時間:30分)
デスクトップパソコンで、古い機種の場合に有効です。
ステップ7-1:BIOSをリセット
手順
- パソコンを再起動
- 起動時にBIOS設定画面に入る
- Dell:F2キー
- HP:F10キー
- Lenovo:F1またはF2キー
- ASUS:F2またはDelキー
- BIOSメニューで「Load Defaults」「Load Setup Defaults」などを探す
- 実行してBIOSをデフォルトに戻す
- 「Save & Exit」で保存して終了
ステップ7-2:BIOSバッテリーを交換
デスクトップパソコンで、5年以上使用している場合に試してください。
警告: パソコン内部を触る作業です。自信がない場合は、専門家に依頼してください。
手順
- パソコンの電源を完全に切る
- 電源ケーブルを抜く
- ケースを開ける
- マザーボード上のボタン電池(CR2032)を見つける
- 古い電池を取り出す
- 新しいCR2032電池に交換
- ケースを閉じる
- 電源ケーブルを接続
- パソコンを起動
- BIOSに入り、日時を設定
- オンボードオーディオが「Enabled」になっているか確認
レベル8:デバイスマネージャーでの高度な操作(所要時間:30分)
ステップ8-1:非表示デバイスをすべて削除
手順
- デバイスマネージャーを開く
- 「表示」→「非表示のデバイスの表示」をクリック
- すべてのカテゴリを展開
- 「不明なデバイス」をすべて探す
- 見つかった場合は、それぞれ右クリック→「デバイスのアンインストール」
- 「操作」→「ハードウェア変更のスキャン」をクリック
- 再起動
ステップ8-2:互換性モードでドライバーをインストール
ドライバーのインストールが失敗する場合、互換性モードを試します。
手順
- ダウンロードしたRealtekドライバーのインストーラーを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「互換性」タブをクリック
- 「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェック
- ドロップダウンから「Windows 10」を選択
- 「管理者としてこのプログラムを実行する」にもチェック
- 「適用」→「OK」
- インストーラーをダブルクリックして実行
レベル9:システムの復元(所要時間:30分〜1時間)
最終手段として、問題が発生する前の状態に戻します。
ステップ9-1:復元ポイントを確認
手順
- 検索ボックスに「復元ポイントの作成」と入力
- 「復元ポイントの作成」を選択
- 「システムの保護」タブが開く
- 「システムの復元」をクリック
- 利用可能な復元ポイントのリストが表示される
- 24H2アップデート前の日付の復元ポイントを探す
ステップ9-2:システムを復元
手順
- 復元したい日付の復元ポイントを選択
- 「次へ」をクリック
- 「影響を受けるプログラムの検出」をクリック(任意)
- 内容を確認
- 「完了」をクリック
- 確認画面で「はい」をクリック
- システムの復元が開始される(30分〜1時間)
- 完了後、自動的に再起動
注意: システムの復元では、ファイルは削除されませんが、復元ポイント以降にインストールしたアプリやドライバーは削除されます。
予防策:24H2でのオーディオ問題を防ぐ方法

今後、同じ問題を防ぐための予防策を紹介します。
予防策1:Windows Updateの自動ドライバー更新を無効化
手順
- 「Win + R」キーを押す
- 「SystemPropertiesHardware.exe」と入力してEnterキーを押す
- 「デバイスのインストール設定」をクリック
- 「いいえ(デバイスが正常に機能しない可能性があります)」を選択
- 「変更の保存」をクリック
これで、Windowsが勝手にRealtekドライバーを更新することを防げます。
予防策2:メーカー公式ドライバーを定期的に確認
3〜6か月に一度、パソコンメーカーまたはマザーボードメーカーのサポートページで、新しいドライバーがリリースされていないか確認しましょう。
予防策3:復元ポイントを定期的に作成
手順
- 検索ボックスに「復元ポイントの作成」と入力
- 「復元ポイントの作成」を選択
- ドライブ(通常はC:)を選択
- 「作成」をクリック
- 説明を入力(例:「24H2アップデート前」)
- 「作成」をクリック
- 作成完了まで待つ
特に大型アップデートの前には、必ず復元ポイントを作成してください。
予防策4:24H2へのアップデートを遅らせる
急いで24H2にアップデートする必要がない場合は、しばらく様子を見ることも選択肢です。
手順
- 設定→Windows Update
- 「詳細オプション」をクリック
- 「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを取得する」をオフにする
これで、24H2が安定するまで、23H2のまま使い続けることができます。
特殊なケース:メーカー別の対処法
一部のメーカーでは、独自の対処法が必要な場合があります。
Dell製パソコンの場合
Dell特有の問題
Dell公式サポートページでは、24H2でのオーディオ問題を正式に認めています。
Dell推奨の解決方法
- Dell公式サポートサイト(support.dell.com)にアクセス
- 自分のパソコンモデルを検索
- 「ドライバーとダウンロード」ページを開く
- OSで「Windows 11 64bit」を選択
- 「オーディオ」カテゴリを展開
- 「Realtek Audio Driver」または「Cirrus Audio Driver」をダウンロード
- 重要: Dell提供のドライバーを使用すること
ASUS ZenBook 14の場合
ASUS特有の問題
ASUS ZenBook 14 OLEDユーザーから、24H2で音が途切れる問題が多数報告されています。
ASUS推奨の解決方法
- MyASUSアプリを開く
- 「カスタマーサポート」→「ソフトウェアとドライバー」
- 「ドライバーの更新を確認」をクリック
- Realtek Audio Driverの更新があればインストール
- BIOSも最新版(314以降)に更新
HP製パソコンの場合
HP特有の問題
HPパソコンでは、「HP Audio Control」というHP独自のアプリが使われています。
HP推奨の解決方法
- HP公式サポートサイト(support.hp.com)にアクセス
- 自分のパソコンモデルを検索
- 「ソフトウェア、ドライバーおよびアップデート」タブ
- OSで「Windows 11 64bit」を選択
- 「ドライバー – オーディオ」を展開
- Realtek Audio DriverとHP Audio Controlの両方をダウンロード
- インストール
よくある質問
Q1: 24H2に戻すことはできますか?
A: はい、24H2にアップデートしてから10日以内であれば、23H2に戻すことができます。
設定→システム→回復→「戻る」ボタンをクリックしてください。
10日を過ぎた場合は、クリーンインストール(Windows 11の再インストール)が必要になります。
Q2: 23H2のまま使い続けることはできますか?
A: はい、可能です。ただし、以下の点に注意してください。
- セキュリティリスク:最新のセキュリティパッチが適用されない
- サポート終了:いずれ23H2のサポートが終了する
- 新機能が使えない:24H2の新機能が利用できない
長期的には、24H2対応のドライバーが安定してから、アップデートすることをお勧めします。
Q3: Realtek公式サイトのドライバーは使えますか?
A: あまりお勧めしません。
Realtek公式サイトの汎用ドライバーは、パソコンに最適化されていません。必ずパソコンメーカーまたはマザーボードメーカーが提供する、カスタマイズされたドライバーを使用してください。
Q4: どのドライバーバージョンが24H2に対応していますか?
A: メーカーやモデルによって異なりますが、一般的には以下のバージョンが24H2に対応しています。
- Realtek Audio Universal Service:1.0.788.0以降
- Realtek Audio Driver:6.0.9700.1以降、6.0.9733.1以降
ただし、必ずメーカー公式サイトで確認してください。
Q5: 外付けUSB DACやUSBヘッドセットを使えば解決しますか?
A: はい、一時的な回避策として有効です。
USB接続のオーディオデバイス(USB DAC、USBヘッドセット、Bluetoothヘッドホンなど)を使えば、Realtekドライバーの問題を回避できます。
ただし、根本的な解決ではありません。
Q6: Microsoftは24H2のオーディオ問題を認めていますか?
A: はい、一部の問題については認めています。
Microsoftは、「Resolved issues in Windows 11, version 24H2」(解決済みの問題)ページで、USB接続オーディオデバイスの問題を認めています。
ただし、Realtek内蔵オーディオの問題については、明確な公式声明はありません。
Q7: いつ完全に修正されますか?
A: 明確なスケジュールは発表されていません。
一部の情報によると、Microsoftは「次の大型アップデートまで対応しない」可能性があるとも言われています。
つまり、2025年後半の25H2まで待つ必要があるかもしれません。
まとめ
Windows 11 24H2でRealtek Audioから音が出ない問題について、重要なポイントをまとめます。
重要なポイント
1. 24H2特有の問題
- ドライバーの互換性問題が広範囲に発生
- Dell、HP、Lenovoなど主要メーカーも認識
- ほぼすべてのRealtekユーザーが影響を受ける可能性
2. 主な原因
- オーディオスタックの変更
- Windows Updateによる自動ドライバー置き換え
- セキュリティ強化によるドライバーブロック
- KB5050009更新プログラム
- Intel SSTとの競合
3. 基本的な解決手順
- 音量とミュートを確認
- 既定のデバイスを確認
- Windowsオーディオサービスを再起動
- オーディオトラブルシューティングを実行
- ドライバーを更新またはロールバック
- ドライバーを完全再インストール(メーカー公式版)
- Intel SSTを再構築(Intel製チップセットの場合)
- 23H2にロールバック(10日以内)
- KB5050009をアンインストール
- システムの復元
4. 予防策
- Windows Updateの自動ドライバー更新を無効化
- メーカー公式ドライバーを使用
- 定期的に復元ポイントを作成
- 24H2へのアップデートを急がない
5. 一時的な回避策
- USB DACやUSBヘッドセットを使用
- Bluetoothヘッドホンを使用
- HDMIオーディオ出力を使用
最後に
Windows 11 24H2でのRealtek Audio問題は、多くのユーザーを悩ませている深刻な問題です。しかし、正しい手順を踏めば、ほとんどの場合は解決できます。
最も重要なのは、必ずパソコンメーカーまたはマザーボードメーカーの公式サイトから、Windows 11 24H2対応のドライバーをダウンロードすることです。
Realtek公式の汎用ドライバーや、サードパーティーサイトのドライバーは使わないでください。
それでも解決しない場合は、以下の選択肢があります。
- Windows 11 23H2にロールバックして、24H2が安定するまで待つ
- USB DACなどの外付けオーディオデバイスを使用する
- パソコンメーカーのサポートに問い合わせる
焦らず、一つずつ試していけば、必ず解決の道が見つかります。

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