Wear OSとは?Googleが開発したスマートウォッチ向けOSの全てを解説

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スマートウォッチを選ぶとき、「Wear OS by Google」という言葉を目にしたことはありませんか?

これは、Googleが開発したスマートウォッチ専用のオペレーティングシステム(OS)です。スマホでいうところのAndroidやiOSのような存在ですね。

今回は、Wear OSがどんなものなのか、何ができるのか、どんなスマートウォッチで使えるのかを分かりやすく解説していきます。

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Wear OSの歴史:Android Wearからの進化

Wear OSの歴史を簡単に振り返ってみましょう。

2014年:Android Wearとして誕生

Googleは2014年3月18日に、スマートウォッチ向けOS「Android Wear」を発表しました。同年6月には、LG G WatchとSamsung Gear Liveが最初の搭載モデルとして登場。その後、Motorola Moto 360も発売されました。

2018年:Wear OSに改名

2018年3月15日、GoogleはAndroid WearをWear OS by Googleに改名しました。この変更により、Androidという名前から離れ、より幅広いユーザーにアピールする狙いがありました。

2021年:Samsungとの協力で大きく進化

2021年5月、Google I/Oにおいて、GoogleとSamsungが共同でWear OS 3.0を開発することが発表されました。これは大きな転機でした。

SamsungはそれまでTizenという独自OSを使っていましたが、Wear OSに統合することに。この協力により、パフォーマンスが30%向上し、バッテリー寿命も改善されました。

2025年現在:Wear OS 6が最新版

2025年10月にWear OS 6がリリースされました。Material 3 Expressiveという新しいデザインシステムを採用し、バッテリー持続時間が最大10%向上しています。

Wear OSでできること:スマートウォッチの主な機能

Wear OSを搭載したスマートウォッチでは、さまざまなことができます。

Googleサービスとの連携

Wear OSの最大の強みは、Googleのエコシステムとシームレスに連携できることです。

使える主なGoogleサービス

  • Google アシスタント/Gemini:「OK Google」と話しかけるだけで、質問への回答、リマインダー設定、スマートホームの操作などが可能です。2025年には、より高度なAIアシスタント「Gemini」も利用可能になりました。
  • Google マップ:手首で道案内を確認できます。オフラインマップにも対応しているため、スマホがなくても使えます。
  • Gmail:メールの確認や簡単な返信が手元でできます。
  • Google カレンダー:予定の確認やRSVP(出欠の返事)が可能です。
  • Google Pay(日本ではGoogle ウォレット):非接触決済で買い物ができます。Suicaにも対応している機種があります。
  • YouTube Music:音楽の再生コントロールや、スマートウォッチ単体での音楽再生も可能です。

健康管理・フィットネス機能

Wear OSには、Fitbitの技術を統合した健康管理機能が搭載されています。

主な健康機能

  • 心拍数測定
  • 血中酸素濃度測定
  • 睡眠トラッキング
  • 歩数計測
  • 消費カロリー計算
  • ストレス値測定
  • 心電図測定(対応機種のみ)

これらのデータを使って、運動の目標達成状況を管理したり、健康状態をモニタリングしたりできます。

通知とコミュニケーション

スマホと連携することで、さまざまな通知を手首で受け取れます。

  • 電話の着信
  • メッセージ(SMS、LINE、WhatsAppなど)
  • メール
  • SNSの通知
  • アプリからの各種通知

さらに、音声入力やキーボード入力で返信することも可能です。

Google Playストアからアプリをダウンロード

Wear OS最大の特徴の一つが、Google Playストアから多彩なアプリをダウンロードできることです。

人気のWear OS対応アプリ

  • Spotify:音楽ストリーミング
  • WhatsApp:メッセージアプリ
  • Strava:ランニング・サイクリング記録
  • Calm:瞑想・睡眠サポート
  • Todoist:タスク管理
  • ゲームアプリ各種

アプリを追加することで、自分好みにカスタマイズできるのが魅力です。

カスタマイズ可能なウォッチフェイス

Wear OSでは、数千種類のウォッチフェイス(時計の文字盤デザイン)から好みのものを選べます。

ファッション性を重視したデザインから、情報量が多い実用的なものまで、用途や気分に合わせて変更できます。

Wear OSを搭載したスマートウォッチ

Wear OSは、さまざまなメーカーのスマートウォッチに搭載されています。

Google Pixel Watch

Googleが自社開発したスマートウォッチです。

  • Pixel Watch 4(2025年10月発売):最新モデル
  • Pixel Watch 3:45mmと41mmの2サイズ展開
  • Pixel Watch 2
  • Pixel Watch(初代)

Fitbitの健康管理機能とGoogleサービスの統合が特徴。丸いデザインが印象的です。

Samsung Galaxy Watch

Samsungのフラッグシップスマートウォッチです。

  • Galaxy Watch 8(2025年):最新モデル
  • Galaxy Watch 7
  • Galaxy Watch 6Galaxy Watch 6 Classic
  • Galaxy Watch FE:エントリーモデル

Wear OS 6を搭載し、Samsung独自の健康管理機能も充実しています。Galaxyスマホとの連携が特に優れています。

Mobvoi TicWatch

中国のMobvoiが展開するコストパフォーマンスに優れたシリーズです。

  • TicWatch Pro 5
  • TicWatch E3

比較的手頃な価格で、長時間バッテリーが特徴のモデルもあります。

その他のブランド

  • OnePlus Watch 3:OnePlusスマホとの相性が良い
  • Fossil Group:Fossil、Skagen、Diesel、Michael Korsなど、ファッションブランドのスマートウォッチも展開
  • TAG HeuerMontblancLouis Vuitton:高級ブランドのスマートウォッチ

AndroidスマホとiPhoneでの互換性

Wear OSスマートウォッチは、AndroidスマホとiPhoneの両方で使えます。

Androidスマホとの接続

  • 対応OS:Android 6.0(Marshmallow)以降
  • 接続方法:Bluetoothでペアリング
  • 機能:ほぼすべての機能が利用可能

Wear OS 2までは専用の「Wear OS」アプリを使用していましたが、Wear OS 3以降は、メーカーが提供する専用アプリ(Galaxy Wearableアプリなど)を使います。

iPhoneとの接続

  • 対応OS:iOS 15以降
  • 接続方法:Bluetoothでペアリング
  • 機能:一部制限あり

iPhoneとの接続時は、通知の確認や音楽再生などの基本機能は使えますが、Google ウォレットやGoogle マップなど、一部の機能が制限されます。

Wear OSのメリットとデメリット

メリット

1. Googleサービスとの高い親和性

Gmail、Googleカレンダー、Google マップなど、普段使っているGoogleサービスをそのまま手首で使えます。

2. 豊富なアプリ

Google Playストアから多彩なアプリをダウンロードして、機能を拡張できます。

3. 音声操作が便利

Google アシスタントやGeminiで、ハンズフリーで操作できます。

4. 選択肢が豊富

さまざまなメーカーから多様なデザイン・価格帯のモデルが発売されています。

5. カスタマイズ性が高い

ウォッチフェイス、タイル(情報表示パネル)、アプリなど、自分好みにカスタマイズできます。

デメリット

1. バッテリー持続時間が短め

多機能な分、バッテリー消費が多く、1〜2日に1回の充電が必要なモデルが多いです。ただし、Wear OS 6では最大10%の改善が図られています。

2. 価格が高め

高機能なため、Apple Watchと同様、価格は比較的高めです。エントリーモデルでも2万円前後、ハイエンドモデルでは5万円以上します。

3. iPhoneとの互換性に制限

iPhoneユーザーは一部機能が使えないため、Apple Watchの方が適している場合があります。

セットアップ方法:スマホとの接続手順

Wear OSスマートウォッチの基本的なセットアップ手順を紹介します。

準備

  1. スマートウォッチとスマホを充電する
  2. スマホのBluetoothをオンにする
  3. 必要なアプリをインストールする(Wear OS 2までは「Wear OS」アプリ、Wear OS 3以降はメーカー提供のアプリ)

接続手順

  1. スマートウォッチの電源を入れる
  2. スマホで対応アプリを開く
  3. 画面の指示に従って言語を選択し、利用規約に同意する
  4. スマホの画面に表示されるスマートウォッチの名前を選択する
  5. スマホとスマートウォッチの両方に表示されるペアリングコードが一致することを確認する
  6. 「ペア設定」をタップする

接続が完了すると、アプリに「接続済み」と表示されます。

Wear OSの最新機能(Wear OS 6)

2025年10月にリリースされたWear OS 6では、以下の新機能が追加されました。

Material 3 Expressiveデザイン

新しいデザインシステムにより、よりパーソナライズされた見た目と、スムーズなアニメーションが実現されています。

バッテリー寿命の改善

システムの最適化により、Wear OS 5と比較して最大10%のバッテリー持続時間の向上が期待できます。

Now Bar機能(Samsung Galaxy Watch 8など)

使用中のアプリ(マップ、タイマーなど)にウォッチフェイスから直接アクセスできるショートカット機能です。

Gemini統合

GoogleのAIアシスタント「Gemini」が利用可能になり、より高度な会話型AIアシスタントが手首で使えるようになりました。

改善されたタイル表示

複数の情報を1つのタイルにまとめて表示できる「マルチ情報タイル」が導入され、情報へのアクセスが効率化されました。

まとめ:Wear OSはAndroidユーザーに最適なスマートウォッチOS

Wear OSは、Googleのエコシステムと深く統合されたスマートウォッチ向けOSです。

Wear OSのポイント

  • Googleが開発したスマートウォッチ専用OS(元はAndroid Wear)
  • 2021年にSamsungと共同開発し、大幅に進化
  • 最新版はWear OS 6(2025年10月リリース)
  • Google アシスタント、Gemini、Google マップ、Google PayなどGoogleサービスと連携
  • Google Playストアから多彩なアプリをダウンロード可能
  • 健康管理・フィットネス機能が充実(Fitbit統合)
  • Google Pixel Watch、Samsung Galaxy Watch、Mobvoi TicWatchなどが搭載
  • AndroidスマホとiPhoneの両方に対応(iPhoneは一部制限あり)

特にAndroidスマホユーザー、中でもPixelやGalaxyシリーズを使っている方には、Wear OS搭載スマートウォッチがおすすめです。

普段使っているGoogleサービスをそのまま手首で操作でき、アプリで機能を自由に拡張できるのが大きな魅力。

一方で、バッテリー持続時間や価格面では課題もありますが、年々改善されています。

スマートウォッチを選ぶ際は、自分の使い方や予算、スマホとの相性を考えて、最適なモデルを見つけましょう!

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