VSCode言語選択が出てこない時の解決方法|5つの原因と対処法

VSCode(Visual Studio Code)で新しいファイルを作成したとき、「言語の選択」が表示されない、または言語モードを変更できない状態になっていませんか?

「右下に言語モードが表示されない」「Ctrl+Nで新規ファイルを作っても言語選択が出ない」「コマンドパレットから言語選択ができない」など、様々なケースがあります。

この記事では、VSCodeで言語選択が表示されない・機能しない時の原因と解決方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。

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【確認】まず試すべき基本操作

問題を解決する前に、VSCodeで言語モードを変更する基本的な方法を確認しましょう。

方法1:右下のステータスバーから変更

最も簡単な方法です。

  1. VSCodeでファイルを開く(または新規作成)
  2. 画面右下を見る
  3. 「Plain Text」や「JavaScript」などの表示があるはず
  4. その部分をクリック
  5. 言語モードの選択画面が表示される
  6. 使いたい言語を選択

この表示が見当たらない場合: ステータスバーが非表示になっている可能性があります(後述の解決方法を参照)。

方法2:コマンドパレットから変更

  1. Ctrl + Shift + P(Mac: Cmd + Shift + P)でコマンドパレットを開く
  2. 言語モード」または「language mode」と入力
  3. 言語モードの変更」を選択
  4. 使いたい言語を選択

この方法で変更できない場合: 以下の解決方法を順番に試してください。

【原因1】ステータスバーが非表示になっている

右下に何も表示されない場合、ステータスバー自体が非表示になっている可能性があります。

解決方法

方法A:メニューから表示

  1. メニューバーの「表示」をクリック
  2. ステータス バー」をクリック
  3. ステータスバー(画面下部の青いバー)が表示される

方法B:設定から表示

  1. Ctrl + ,(Mac: Cmd + ,)で設定を開く
  2. 検索欄に「statusbar」と入力
  3. Workbench › Status Bar: Visible」にチェックが入っているか確認
  4. チェックが外れている場合はチェックを入れる

確認

ステータスバーが表示されたら、右下に「Plain Text」などの言語モード表示が出ているはずです。

【原因2】「言語の選択」メッセージを非表示にしてしまった

新規ファイル作成時に表示される「言語の選択を選択します。入力を開始して無視するか、今後このメッセージが表示されないようにします。」というメッセージを、誤って非表示にしてしまった可能性があります。

解決方法

設定を変更して再表示する:

  1. Ctrl + ,(Mac: Cmd + ,)で設定を開く
  2. 検索欄に「untitled hint」と入力
  3. Workbench › Editor › Untitled: Hint」を探す
  4. 値を「text」に変更(「hidden」になっている場合)

settings.jsonで直接編集する場合:

  1. Ctrl + Shift + P(Mac: Cmd + Shift + P)でコマンドパレットを開く
  2. settings json」と入力
  3. 基本設定: 設定 (JSON) を開く」を選択
  4. 以下の行を探す:
   "workbench.editor.untitled.hint": "hidden"
  1. 以下のように変更または削除:
   "workbench.editor.untitled.hint": "text"
  1. ファイルを保存(Ctrl + S)

確認

新規ファイルを作成(Ctrl + N)すると、再び「言語の選択」メッセージが表示されます。

【原因3】拡張機能が言語モードを上書きしている

一部の拡張機能が、ファイルの言語モードを自動的に設定してしまうことがあります。

解決方法

Step 1:拡張機能を確認

  1. 左側のサイドバーから「拡張機能」アイコンをクリック(または Ctrl + Shift + X)
  2. インストール済みの拡張機能を確認
  3. 言語関連の拡張機能を一時的に無効化してみる

Step 2:拡張機能を無効化して確認

  1. 該当する拡張機能の「無効にする」をクリック
  2. VSCodeを再起動
  3. 新規ファイルで言語選択ができるか確認

よくある該当拡張機能:

  • 特定言語のフォーマッター
  • ファイル自動保存系の拡張機能
  • プロジェクト管理系の拡張機能

【原因4】設定でデフォルト言語が固定されている

新規ファイルのデフォルト言語が設定されている場合、常にその言語で開かれます。

解決方法

設定を確認・変更:

  1. Ctrl + ,(Mac: Cmd + ,)で設定を開く
  2. 検索欄に「default language」と入力
  3. Files: Default Language」を探す
  4. 値が設定されている場合は空欄にする

settings.jsonで直接編集する場合:

  1. Ctrl + Shift + P(Mac: Cmd + Shift + P)でコマンドパレットを開く
  2. settings json」と入力
  3. 基本設定: 設定 (JSON) を開く」を選択
  4. 以下のような行があれば削除または空欄に:
   "files.defaultLanguage": "python"

   "files.defaultLanguage": ""
  1. ファイルを保存(Ctrl + S)

確認

新規ファイルを作成すると、Plain Textで開かれ、自由に言語モードを変更できるようになります。

【原因5】VSCodeのバージョンが古い・不具合

古いバージョンのVSCodeや、一時的な不具合が原因の場合があります。

解決方法

Step 1:VSCodeのバージョン確認

  1. メニューバーの「ヘルプ」をクリック
  2. バージョン情報」を選択
  3. 現在のバージョンを確認

Step 2:VSCodeを更新

  1. メニューバーの「ヘルプ」をクリック
  2. 更新プログラムの確認」を選択
  3. 更新がある場合はインストール

Step 3:VSCodeを再起動

  1. VSCodeを完全に終了
  2. 再度VSCodeを起動
  3. 問題が解決しているか確認

それでも解決しない場合:再インストール

  1. VSCodeをアンインストール
  2. 公式サイトから最新版をダウンロード
  3. インストール
  4. 必要な拡張機能を再インストール

言語モードを変更する実践的な方法

基本的な問題が解決したら、実際に言語モードを効率的に使う方法を覚えましょう。

パターン1:新規ファイルで最初から言語を指定

方法A:拡張子付きで保存

  1. Ctrl + N で新規ファイル作成
  2. すぐに Ctrl + S で保存
  3. ファイル名を「index.html」「script.js」「main.py」のように拡張子付きで保存
  4. 自動的に言語モードが設定される

方法B:言語モードを先に選択

  1. Ctrl + N で新規ファイル作成
  2. Ctrl + K → M(KとMを順番に押す)
  3. 言語を選択
  4. コードを書く
  5. 後で保存

パターン2:既存ファイルの言語モードを変更

方法A:右下から変更(推奨)

  1. ファイルを開く
  2. 右下の言語表示(例:「JavaScript」)をクリック
  3. 別の言語を選択

方法B:コマンドパレットから変更

  1. Ctrl + Shift + P
  2. 言語モード」と入力
  3. 言語モードの変更」を選択
  4. 言語を選択

方法C:キーボードショートカット

  1. Ctrl + K → M(または Cmd + K → M)
  2. 言語を選択

パターン3:よく使う言語をすばやく選択

最近使った言語から選択:

  1. 右下の言語表示をクリック
  2. 上部に「最近使用した言語」が表示される
  3. そこから選択すると速い

検索して選択:

  1. 言語選択画面で言語名を入力(例:「java」)
  2. 候補が絞り込まれる
  3. Enter で選択

各言語の識別子一覧

デフォルト言語を設定する場合や、settings.jsonで設定する際に必要な「言語識別子」の一覧です。

言語識別子
HTMLhtml
CSScss
JavaScriptjavascript
TypeScripttypescript
Pythonpython
Javajava
Cc
C++cpp
C#csharp
PHPphp
Rubyruby
Gogo
Rustrust
SQLsql
JSONjson
Markdownmarkdown
YAMLyaml
XMLxml
Shell Scriptshellscript
PowerShellpowershell
VB.NETvb

確認方法:

  1. ファイルを開く
  2. 右下の言語表示をクリック
  3. 言語を選択すると、その識別子がstatusbarに表示される

よくある質問(FAQ)

Q1. 言語モードを変更しても色分けされない

原因: 該当言語の拡張機能がインストールされていない

解決方法:

  1. 左側のサイドバーから「拡張機能」をクリック
  2. 使いたい言語名を検索(例:「Python」)
  3. 公式または人気のある拡張機能をインストール

Q2. 保存するとファイル名に拡張子が付かない

原因: ファイル名に拡張子を含めていない

解決方法:

  1. 保存時に「ファイル名.拡張子」の形式で入力(例:script.js
  2. または、言語モードを先に選択してから保存

Q3. 特定のファイルだけ言語モードが変更できない

原因: ファイルの拡張子に言語が自動的に関連付けられている

解決方法:

  1. 右下の言語表示をクリック
  2. 言語モードの構成 ‘[拡張子]’ に基づく…」を選択
  3. 別の言語を選択
  4. 次回から同じ拡張子のファイルで適用される

Q4. 毎回同じ言語で新規ファイルを作りたい

解決方法:

  1. Ctrl + , で設定を開く
  2. default language」と検索
  3. Files: Default Language」に言語識別子を入力(例:python

Q5. 言語選択はできるがシンタックスハイライトが効かない

原因: テーマまたは拡張機能の問題

解決方法:

  1. 別のカラーテーマを試す(Ctrl + K → Ctrl + T
  2. 該当言語の拡張機能を再インストール
  3. VSCodeを再起動

トラブルシューティング手順まとめ

問題が解決しない場合、以下の手順を上から順番に試してください。

ステップ1:基本確認

  • [ ] ステータスバーが表示されているか
  • [ ] 右下に言語表示があるか
  • [ ] コマンドパレットから「言語モードの変更」ができるか

ステップ2:設定確認

  • [ ] 「untitled hint」が「hidden」になっていないか
  • [ ] 「default language」が固定されていないか
  • [ ] ステータスバーの表示設定がオンか

ステップ3:拡張機能確認

  • [ ] 言語関連の拡張機能を一時的に無効化
  • [ ] 使用頻度の低い拡張機能を無効化
  • [ ] VSCodeを再起動して確認

ステップ4:VSCode本体

  • [ ] VSCodeのバージョンを確認
  • [ ] 最新版に更新
  • [ ] VSCodeを再起動
  • [ ] それでもダメなら再インストール

ステップ5:クリーンインストール

  1. VSCodeをアンインストール
  2. ユーザーフォルダの設定ファイルを削除
  • Windows: %APPDATA%\Code%USERPROFILE%\.vscode
  • Mac: ~/Library/Application Support/Code~/.vscode
  1. VSCodeを再インストール

まとめ

VSCodeで言語選択が出てこない問題の原因と解決方法を解説しました。

主な原因:

  1. ステータスバーが非表示 → 表示設定をオンに
  2. メッセージを非表示にした → 「untitled hint」を「text」に変更
  3. 拡張機能が干渉 → 拡張機能を無効化して確認
  4. デフォルト言語が固定 → 「default language」を空欄に
  5. VSCodeの不具合 → 更新または再インストール

解決の基本手順:

  1. まず右下のステータスバーを確認
  2. コマンドパレットから「言語モードの変更」を試す
  3. 設定の「untitled hint」と「default language」を確認
  4. 拡張機能を一時的に無効化
  5. VSCodeを最新版に更新

言語モード変更の基本操作:

  • 最速: 右下の言語表示をクリック
  • 次点: Ctrl + K → M
  • 検索: Ctrl + Shift + P → 「言語モード」

ほとんどの場合、上記の原因1〜4のいずれかで解決できます。設定を一つずつ確認していけば、必ず言語選択が使えるようになります。

それでも解決しない場合は、VSCodeの公式ドキュメントやGitHubのIssuesを確認するか、VSCodeの再インストールを試してみてください。

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